Yahoo!ショッピングで売上アップさせる方法とは?SEO対策から広告ノウハウまでご紹介

楽天市場、Amazonと並んで主要モールと呼ばれるYahoo!ショッピング。

Yahoo!ショッピングでは、初期費用や月額システム利用料などが無料のため、小規模事業者や個人事業主も出店しやすい特徴があります。

今回はそんなYahoo!ショッピングに出店中もしくはこれから出店を予定している事業者の皆さんに向けて、SEO対策から広告ノウハウまで、Yahoo!ショッピングでの売上アップ方法を解説します!

なお、本記事の内容は、ECモールの支援実績を多数持つECコンサルタントである喜屋武祐氣氏による講演(※)に基づいて構成しています。ECコンサルティングのお問合せはこちらから

※2023年11月1日(水)開催の「年末商戦を制するためにYahoo!ショッピングでやるべきこと

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SEO対策は売上アップに外せない重要ポイント

Yahoo!ショッピングに限らず、ECサイトにおいて売上を伸ばすための方程式は、

アクセス数×購買率×客単価で表されます。

自分のショップを訪れてくれる顧客の人数(アクセス数)、うち何割の人が商品を購入してくれるか(購買率)、顧客が一度の購買で支払う平均額(客単価)を掛け算した値が売上を左右します。いずれかの値を向上させようとした場合に、最も改善策が取りやすいものは「アクセス数」です。

ECにおける売上の方程式

つまり、アクセス数を伸ばすためにSEO対策を施し、できるだけ検索結果の上位に表示されるように工夫をすることが、売上アップにつなげる有効な施策ということになります。

「優良配送」への設定は必須

Yahoo!ショッピングでは、「優良配送」に対応している商品が優遇され、検索結果の上位に表示されるようになっています。

優良配送とは、正午までに注文すると指定エリア内なら最短翌日~翌々日までにお届けするという配送方法の設定です。購入者に対して配送のスピードや信頼性をアピールできます。

優良配送に認定されるための条件は2つ。最短お届け日が「注文日+2日以内」に設定されていること。出荷の遅延率が5%未満のストアが提供している商品であることです。

出荷遅延率のパーセンテージは管理画面「評価」タブのストアパフォーマンスで確認することができるので、少なくとも週に一度は見直して確認するようにしましょう。

定期的な出荷遅延率の確認

優良配送の条件を満たすのが難しいという場合は、ヤマト運輸が提供している在庫型倉庫サービス「YFF(ヤマトフルフィルメント)」を利用するのも一つの手です。ヤマト運輸の物流拠点に商品を保管して、入庫以後の棚入れ・受注から出荷までの物流業務をヤマト運輸に代行してもらえるサービスです。

ヤマトフルフィルメントの利用によって優良配送に対応できる

このサービスを利用すると優良配送に対応できることに加えて、出荷関連の作業負担がなくなり販売業務に集中できるようになります。

【こちらもご参照ください】

検索されやすいキーワードを盛り込む

具体的なSEO対策としては、より多くの検索キーワードにひっかかりやすくする「キーワード対策」が重要です。現在どのようなワードでよく検索されているのか、まずは検索を試して調査してみることをお勧めします。

多くのキーワードで引っかかるよう調査を実施

最初に自分のショップで取り扱っている商材のビッグワード(検索でよく使われる汎用的な言葉)を入力してからスペースを打つと、サジェストワードと呼ばれる関連ワードが並びます。検索数が多い言葉が一覧表示されるので、これらのキーワードを確認しておきます。

キーワード対策をしよう

次に「(ビッグワード) あ」のように、ビッグワードとひらがな1文字を入力します。「あ」~「ん」までひとつずつ確認すれば、検索されやすいワードの傾向がつかめるでしょう。手間の掛かる作業になりますが、調査したキーワードを商品ページに盛り込むように心掛けることで、検索結果に大きく差が生じますこうした地道な努力を怠らないことが、売れるショップにつながる道です。

商品スコアの向上を図る

Yahoo!ショッピングの各商品には「商品スコア」という概念が設けられています。簡単に言えば、商品の人気や売れ行き状況を反映した商品の総合点です。優良配送の設定、商品ページのSEO(キーワードの盛り込み)、PRオプション、そして売上などの要素を基に算出されます。

商品スコアを上げることが重要

商品スコアは、検索結果の表示に大きな影響を与えます。つまり、検索上位を狙うのであれば、優良配送の設定やキーワードの盛り込みに加えて、売上を出して商品スコアの向上を図ることがとても重要なのです。

売上を伸ばしていくための広告戦略

新しい商品には販売実績がないので、商品スコアは低くなります。商品スコアを上げるために短期間で売上の実績をつくろうとしたら、やはり広告を使うのが最も有効です。

Yahoo!ショッピングで使用できる代表的な広告は、主に4種類あります。

Yahoo!ショッピングの広告の種類をおさらい

最も重要なのが「アイテムマッチ広告」で、他の3つが「プロモーションパッケージ」「PRオプション」、そして「キャンペーン(特にボーナスストア)」です。

それぞれどのような効果があるのか見ていきましょう。

検索結果の一番上に表示させるアイテムマッチ広告

検索結果の一番上には広告枠が設けられています。「PRマーク」が表記されている場所です。この広告枠に表示されるのが、検索連動型の広告である「アイテムマッチ広告」です。キーワード検索や閲覧状況に基づいて表示されるため、商品に興味を持ってくれそうなターゲットに効果的にアピールできます。

アイテムマッチ広告は、表示された広告がクリックされた場合のみ費用が発生する仕組みになっていて、1クリック25円から入札できます。ただ、アイテムマッチ広告にも商品スコアが影響していて、商品スコア×入札金額で検索表示の順位付けが決まります。

アイテムマッチのスコアの決まり方

せっかく広告費をかけるのであれば、効果を最大限高めるための工夫として、次の4つには重点的に取り組みたいところです。

  • 広告をクリックしてもらいやすいように画像を作り込む「サムネイル改善
  • 商品ページを見たユーザーが購入する気になるような「商品ページ改善
  • 市場に適した価格など、好意的なレビューにつながるような「価格やレビュー対策
  • 広告効果が特に高まりそうな時期を狙う「配信タイミング

特に、Yahoo!ショッピングがキャンペーンやセールを開催するイベント時はモール全体の売上が伸びるので、広告配信を戦略的に強化することをお勧めします。

広告効果が強化されるイベント対策は事前に

広告対策はイベント当日になって慌てないように、事前に準備をしておきましょう。重要なのは「ボーナスストア参加」と「ブースト設定」の2つです。

モール全体の売上が伸びるタイミングで対策する

以前は「倍! 倍!ストア」と呼ばれていた「ボーナスストア」は、特定の日に買い物をすると通常よりも多くPayPayポイントが付加されるYahoo!ショッピングのキャンペーンです。クーポンやセールと組み合わせるとさらにお得になるため、ユーザーに商品を購入してもらいやすいタイミングと言えます。

「ブースト設定」とは、特定の日を狙ってアイテムマッチ広告の配信を強化できる予約機能です。特定の日に合わせて、広告にかける日予算や入札金額アップを予約できます。

ブースト予約を設定して売上を最大化

「超PayPay祭」や「5のつく日(土日にあたる場合は特に)」「ゾロ目の日」など大きなセールやキャンペーンのタイミングでは、ブースト予約で露出を確保するのが効果的です。

おすすめは、購買確度が高い超PayPay祭の最終3日間です。ここにはしっかりとブーストを設定しておきしましょう。

プロモーションパッケージ(有料の販促オプション)

3%の手数料を支払って「プロモーションパッケージ」に加入すると、検索結果の露出アップを期待できる他、ボーナスストアの参加権獲得、販売実績をもとにした分析結果など、ショップ運営に役立つデータやツールなどの特典が手に入ります。

優良店になると、検索結果順位アップ率が約1.7倍になるなどのゴールド特典が追加提供されます。

プロモーションパッケージとは

PRオプション(成功報酬型広告)

PRオプションは、売上につながった時のみ費用が発生する成功報酬型広告です。販売手数料を支払うことでは「販売価格」×「設定料率(%)」で算出されます。

PRオプションとは

設定料率は1~30(%)の範囲で事前に自分で設定することができ、設定した割合が高いほど検索結果の表示順位が上がりやすくなります。

ボーナスストア(対象限定で参加できる販促キャンペーン)

先述したボーナスストアは、参加できるショップが限定された販促キャンペーンです。売上を伸ばすための方程式に関わる「アクセス数」と「購買率」のダブルアップが見込めるので、大きなメリットになります。キャンペーンに参加するためには、プロモーションパッケージの加入またはPRオプション料金を支払うなどして、参加権を得る必要があります。

ボーナスストアとは

【こちらもご参照ください】

すぐ使える!売上アップにつながるワンポイントテクニック

すぐにできる小ワザとして、ワンポイントテクニックをいくつか紹介しましょう。

商材のビッグワードをストア名に盛り込む

Yahoo!ショッピングのキーワード検索の対象には、ストア名も含まれます。そこで、「スマホケースの◎◎」とか「日本酒ギフト専門店の△△」のように、商材のビッグワードをストア名に盛り込んでおくと検索にひっかかりやすくなります

ストア名にもキーワードを盛り込む

スペック表を登録しておく

商材の詳細情報となるスペック表は、できるだけ詳しく登録しておいたほうが有利です。管理画面から設定できます。

スペック表の登録

例えば血圧計商材であれば、血圧計の種類や計測形式なども設定しておくと、絞り込んだ検索で表示されやすくなります。こうした工夫によりユーザーの流入する動線が増え、購買チャンスにつながります。

特にアパレルや家電系の商品を扱っているショップであれば、スペックは商品の重要な要素になるので、積極的に登録しておくことをお勧めします。

適切なプロダクトカテゴリに登録する

商品ページを開くと分かるように、全ての商品は複数のプロダクトカテゴリに分類登録されています。このプロダクトカテゴリが適切に登録されているかも注意しておきましょう。

過去に、プロダクトカテゴリが適切でなかったことから広告枠に表示されづらくなっていたケースが実際にありました。

適切なプロダクトカテゴリへの登録

アイテムマッチ広告に出稿しているのに表示されない場合は、プロダクトカテゴリの見直しを検討してみるといいかもしれません。参考までに、競合店では同じ商品をどのようなプロダクトカテゴリに登録しているのか確認してみるのもよいでしょう。

Yahoo!ショッピングも対応◎EC一元管理システムなら「ネクストエンジン」

Yahoo!ショッピングで売上を上げるポイントを解説してきましたが、現状のEC運営が忙しすぎて、なかなか売上アップの施策に時間が取れないといった悩みを抱えていませんか?

EC一元管理システム「ネクストエンジン」なら受注管理や在庫管理業務など、ECバックヤード業務を効率化・自動化することで、売上アップのための施策に注力する時間がとれるようになります。

おもな機能は以下のとおりです。

など。

ECサイトの管理で必要な業務を自動化することで、業務負担を減らすことができ、効率化を行えます。

ネクストエンジンは、ECの現場より生まれたシステムです。そのため、「EC現場で本当に必要な痒い所に手が届く」機能を搭載しているのも特徴です。アプリなどを利用した機能拡張もしやすく、EC運営の環境が変化してもシステムを変更することなく使い続けることができます。

ネクストエンジン導入企業の1つである株式会社サウナキャンプ様は、趣味で始めた活動からネットショップを始め、別の本業を持ちながらEC運営を成功させていらっしゃいます。

サウナキャンプ様からは「(ネクストエンジンは)とても助かっています。在庫を一元管理し、受注処理から出荷指示までのフローの約99%を自動化できました」「もっと早くネクストエンジンを知りたかった!」とのお声をいただいています。

ネクストエンジンについてご興味のある方は以下から無料で資料ダウンロードできますので、ぜひ一度ご検討ください。

【講演者】

喜屋武 祐氣氏
NE株式会社 コンサルティング事業部 ECコンサルタント

全国各地のホテルでサービス業務に従事した後、自身のSNSで始めた動画発信をきっかけに個人で300本以上の企業InstagramやTikTokの動画制作に携わる。2022年よりNE株式会社に入社。3大ECモールを中心にクリエイティブとデータ分析を掛け合わせたコンサルティングを得意としている。

ECコンサルティングサービスについてご興味のある方は以下のリンクをご確認ください。
https://consulting.ne-inc.jp/

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楽天やYahoo!ショッピング、Amazon等、現在様々なECサイト・モールがあり、それぞれに特徴があります。

ユーザーの利用傾向としては、ネットショッピングの度に最適・最安のECサイトを選んで購入する人がいる一方、多くの場合、「楽天ポイントが貯まるから楽天市場で」、「ソフトバンクやPaypayを利用しているのでYahoo!ショッピングで」、はたまた「配送が早いAmazonを利用する」……等、特定のモールでの購入が習慣になっているユーザーも多いです。

そのため、EC事業者の多くは楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなど、お客様とのタッチポイントを広げ、売上を拡大するべく、多店舗運営を進めています。

ただ、複数の店舗を運営していると大変になってくるのが在庫管理です。

今回は楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなど、多店舗運営での在庫管理のポイントや課題となる点、そしておすすめのシステムをご紹介します!

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ECの多店舗運営で直面する在庫管理の問題

楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなど、ECの多店舗展開を行うなかで、在庫管理ではどういった課題や問題に直面するのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

複数の管理画面を行き来して管理する煩雑さ

まず挙げられるのが、モールなら各モールごとの管理画面を使って、それぞれ在庫管理を行わなければならない点です。

モールごとに管理画面の操作方法は異なるため、それぞれの操作自体は難しいものでなくても、同時併行で管理するのは面倒です。

また、モールごとに担当者を分けている場合には、担当者不在時に対応できないという業務の属人化も起こりやすくなります。

ヒューマンエラーの発生

在庫管理をExcelなどで管理している場合、さまざまなステータスやデータを管理するには管理するシートが増え、転記の際にヒューマンエラーが発生しやすくなります。

ネットショップを始めたばかりで受注量もまだ少ない状態であれば問題にならなくても、もう1店舗、2店舗と増えていくと、売上は増えても業務がまわらず残業続きになってしまう……ということも。

また、在庫数の管理も店舗が増えれば増えるほど、手動で正確に入力していくには限界がでてきます。

適正な在庫数を保つのが難しい

多店舗運営では、リアルタイムに適正な在庫数を保つのも難しくなっていきます。

それぞれの店舗の在庫数を常に把握し、全体の適切な在庫数を調整していくには、1人ですべてのモールを担当していたとしても、常に在庫数を監視するわけにもいかず、時に売り越しが発生してしまうリスクも抱えてしまいます。

楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonの在庫を一元管理するには?

楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなど多店舗の在庫を一元管理するにはシステム導入がおすすめです。

EC一元管理システムにはさまざまなサービスがありますが、ここではおもな機能を解説します。

一元管理システムのおもな機能

一元管理システムには受注管理や出荷管理など様々な機能が備わっており、それぞれ業務の効率化に大きく貢献します。各サービスによって機能は異なりますが、おもな機能は以下の表のとおりです。

機能名機能の内容
受注管理自社ECサイトや複数のECモールにおいて注文が入った際、それぞれのサイトの注文をひとつのシステムで管理できます。
在庫管理自社ECサイトや複数のECモールに登録している商品在庫の一覧を、ひとつのシステムで一括管理できる機能です。
商品登録管理複数のECサイトへ商品登録をする際、一元管理システムひとつで商品名や画像、説明文や価格などの変更処理を可能にする機能です。
発注・仕入管理発注残数の確認やメール送付、発注書の自動作成ができる機能です。
売上・決済管理自社の決済システムと連携させることで入金確認の手間や漏れを防ぐことができる機能です。
倉庫連携・出荷管理受注管理機能で取り込んだ注文データを自社あるいは委託先の倉庫システムと連携し、自動で出荷指示を飛ばす機能です。
メール機能注文確認や発送後のサンクスメールなどを自動で送信できる機能です。

以下の記事では一元管理システムの機能についてより詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

一元管理システムのメリットと注意点

多店舗運営には大変便利な一元管理システムですが、具体的にはどんなメリットや注意点があるのでしょうか? 導入前に確認しておきましょう。

メリット1. ヒューマンエラーの削減

一元管理システムを導入することで、受注業務や在庫管理などの日々のルーティン業務を自動化できます。

手作業による入力の機会を減らすことでヒューマンエラーの削減につながると同時に、業務の大幅な効率化が可能です。

また、複数のECサイトへの商品登録を一元管理システムひとつで行えるため、モールごとのフォーマットに合わせる手間も省けます。

メリット2. 在庫数が正確に把握できるようになる

在庫管理を手動で行っている場合、在庫数に差異が発生しやすく、欠品などによって販売機会の損失を招く可能性があります。

しかし一元管理システムでは、入出庫や返品などによる在庫変動を自動で管理できるため、在庫数のズレが発生しづらく、販売機会の損失を防ぎ、正確な在庫数を把握することができます

メリット3.業務の属人化を避けられる

一元管理システムを導入することで、業務の効率化・自動化が進めば、「業務が複雑化して特定の担当者しか業務ができず、不在時や退職時に困る!」といった業務の属人化リスクも避けられます。「一定の操作に慣れれば、だれでも運用できる」仕組みが整います。

できた余裕で商品開発や販促活動など、より注力したい業務に専念することができます。

メリット4.WMS(倉庫管理システム)との連携で出荷の自動化も

店舗ごとの受注管理・在庫連携だけでなく、出荷業務においてEC一元管理システムは高い効果を発揮します。

WMS(倉庫管理システム)と自動連携可能な一元管理システムであれば、倉庫への出荷指示や商品のキャンセル・返品による在庫調整も自動で反映され、出荷の自動化も実現できます。

出店店舗が多くなるほど出荷業務の負担も大きくなります。店舗ごとにそれぞれ受注~出荷を管理するのでなく、全体をまとめて一元管理していけるのは大きなメリットといえるでしょう。

注意点

システム導入には初期費用や月額費用がかかります。

取り扱う商品数や受注件数によって料金が変動する従量課金型や、定額の月額を支払うサービスが存在するため、自社の事業規模に合う料金形態のサービスを選びましょう。

また、料金だけでなく、今後自社で出店したいモール・カートや倉庫・WMSに対応しているかや、サポート体制は充実しているかなど、自社のニーズに合ったシステムを選ぶことが大切です。

おすすめの一元管理システム5つご紹介!

おすすめの一元管理システムを5つご紹介しますので、自社にどのシステムが合いそうか比較してみてください。

※本記事は2024年3月時点での情報です。詳細は各サービスにお問い合わせください。

ネクストエンジン

ネクストエンジンはNE株式会社が提供しているシステムで、受注や在庫、商品ページの管理を一気通貫で行えます。

在庫管理機能については、ネクストエンジンとEC店舗の在庫数を5分間隔で更新・連動しており、売り越しリスクを低減させることができます。

商品購入や商品入荷以外にも、キャンセル・返品・イベント出展によるイレギュラー変動などすべての在庫変動を自動管理します。

各モールで設定している商品コードが統一されていなくても、ネクストエンジンが各コードを紐づけ、連携します。(※条件あり)

また、楽天市場やAmazonなど主要モールだけでなく業界最多の50以上のモール・カートに対応しており、WMS(倉庫管理システム)など連携できる外部システムも豊富なため、自社の状況に合わせた導入が可能な点も特徴のひとつです。

操作方法などはオンラインマニュアルに加え、電話やメールによるサポートも行っています。

料金設定も分かりやすく、月額3,000円+従量課金制で、在庫管理機能、受注管理機能、商品登録機能、倉庫連携機能など、200以上あるすべての機能を使うことができます。

料金月額3,000円+従量課金制
無料お試し期間30日(無料体験申込はこちらから)
公式サイトhttps://next-engine.net/

なお、ネクストエンジンの在庫管理についての資料は以下から無料でダウンロードできます。

資料ダウンロードはこちらから

アシスト店長

出典:アシスト店長公式webサイト

アシスト店長は株式会社ネットショップ支援室が提供する、受注・在庫管理業務、メール配信や顧客管理などの手間・時間・人件費を全てカバーして一元管理できるシステムです。

在庫管理においては、アシスト店長の在庫連動で複数店舗の商品をアシストIDで紐付けするため、店舗毎に異なる商品コードを合わせる手間を省けます。

また、アシスト店長には顧客リピーター化を促進する「CRM機能」も実装されています。

CRM機能では、サンクス・発送完了・フォローメールの自動送信、顧客状況を管理・分析してメールを差し込み送信することが可能です。

料金【在庫管理機能】
初期費用:30,000円
月額基本費用:20,000円(1,000件まで)、30,000円(5,000件まで)

【受注管理機能 共用サーバープラン】
初期費用:50,000円
月額基本費用:25,000円+従量課金制

【受注管理機能 専用サーバープラン】
初期費用:200,000円
月額基本費用:100,000円
無料お試し期間15日
公式サイトhttps://assist-tencho.com/



GoQ System(ゴクーシステム)

出典:GoQ System公式webサイト

GoQ Systemは株式会社GoQ Systemが提供している一元管理システムです。

受注業務、商品登録、在庫連携、出荷業務、売上・収支管理などを効率化させることで、浮いた時間を分析や商品開発などに費やすことができ、売上アップを図れます。

在庫連携が含まれた「受注・在庫連携管理プラン」は月額29,800円(税別)で利用でき、注文数がどれだけ増えても金額は変わりません。

在庫管理は最短1分〜3分の間隔で連携可能です。※「受注・在庫連携管理プラン」なら3分、「在庫連携スピードアップオプション(月額5,000円・初期費用10,000円)」を別途追加することで1分間隔に短縮。

サポート体制も充実しており、専属のスタッフが直接対応してくれるほか、プランによってLINEによる土日の緊急対応も可能です。

料金【受注・在庫連携管理プラン】
初期費用:40,000円
月額費用:29,800円

【受注・商品・在庫連携管理プラン】
初期費用:50,000円
月額費用:44,800円

【受注・商品・在庫連携・出荷管理プラン】
初期費用:100,000円
月額費用:64,800円

【受注管理プラン】※在庫連携機能を含まず
初期費用:30,000円
月額費用:15,000円
無料お試し期間20日
公式サイトhttps://goqsystem.com/

助ネコ(スケネコ)

出典:助ネコ公式webサイト

助ネコは株式会社アクアリーフが提供するEC管理システムです。

高い操作性と高品質なカスタマーサポートが特徴で、サポート満足度も高評価を得ているだけでなく、きめ細やかなエラーチェック対応も充実しています。

助ネコはユーザーの要望に応えるべく、積極的に機能追加やアップデートを高頻度で行っているのも特徴です。

また株式会社アクアリーフは、経済産業省が創設したおもてなしマイスター協会からおもてなし規格認証を取得しています。

サポート品質にこだわっている企業が運営していることで、安心感を得られるという点も大きなメリットといえるでしょう。

料金【在庫管理プラン】
初期費用:30,000円
月額基本料金:20,000円(単体契約)、10,000円(オプション契約)
※オプション契約は「受
注管理(ベーシック版)」「受注管理Plus」プラント一緒に契約することが条件。

【受注管理(ベーシック版)プラン】
初期費用:30,000円
月額基本料金:15,000円(連携モール1つのみ)※301件から従量課金
月額基本料金:20,000円(連携モール2つ以上)※301件から従量課金

【受注管理Plusプラン】※1年契約初期費用:30,000円
月額基本料金:80,000円(連携モール数問わず)※8,001件から精算金
無料お試し期間30日
公式サイトhttps://www.sukeneko.com/

TEMPOSTAR(テンポスター)

出典:TEMPOSTAR公式webサイト

TEMPOSTARはSAVAWAY株式会社が運営する、複数のECショップ運営を連携・自動化・効率化できる一元管理システムです。

システムの拡張性の高さや安心のトータルサポート、運用効率を高める受注管理機能や在庫管理機能などを搭載しています。

一番大きな特徴は、複数倉庫との連携です。複数倉庫間での在庫管理はもちろん、 商品ごとに発送拠点を判断して自動で配送を分割する機能があります。 

柔軟なカスタマイズができるのもポイントで、自社の基幹システムや倉庫システムとの連携も可能で、カスタマイズで独自の運用を希望する方にはおすすめです。

料金初期費用:0円
月額基本費用:10,000円〜(+定額プランもしくは従量課金プランを選択する)
無料お試し期間30日
公式サイトhttps://commerce-star.com/

まとめ 楽天・Yahoo!・AmazonなどEC多店舗の在庫管理はシステムで効率化しよう!

今回は楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなど多店舗運営の在庫管理について解説しました。

EC多店舗運営では手動による在庫更新には限界があり、効率化・自動化するにはEC一元管理システムの導入がおすすめです。

システムに在庫管理を任せることで、在庫の売り越しや、在庫数調整のために各EC店舗を行き来する手間や手入力によるミスを防ぐことができます。

今回ご紹介したサービスを比較検討して、ぜひ自社にあった運用を目指してください。

以下からさらに詳しい一元管理システムの比較資料もご用意していますので、お気軽にご利用ください。

対応モール・カート数業界最大級!一元管理システムなら「ネクストエンジン」

さまざまな一元管理システムがありますが、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなど多店舗運営の在庫管理にお悩みでしたら「ネクストエンジン」をおすすめします。

ネクストエンジンの在庫管理とは

ネクストエンジンは初期費用0円、月額基本料金3,000円からはじめられ、店舗がどれだけ増えても、使った分だけの従量課金制のため、ECをはじめたばかりの方や小規模事業者の方から、多店舗運営をされている方まで幅広いEC事業者様にご満足いただける料金設定です。

また、ネクストエンジンの対応モール・カートは業界最大級です。

今回の記事ではAmazonと楽天市場、Yahoo!ショッピングと主要モールでの対応を紹介しましたが、Shopifyなど自社サイトを含めた複数店舗運営にも適しています。現時点で出店はしていなくても「将来的に店舗を増やしたい」となった場合にも対応できる強みがあります。

【対応モール・カートを詳しく見る】

実際にネクストエンジンを導入した企業様からは「導入後は自社の複数のブランド間でもきちんと在庫連携ができているので、販売機会の損失はなくなっています。また、利用する管理画面もネクストエンジンだけなので、教育コストも減り、属人化も解消しました」

とのお言葉をいただいています。

ネクストエンジンでは30日間の無料体験もできますので、ぜひ実際の画面でお試しください。

ネット通販で商品を探すユーザーに提供できる情報は、「文章」「写真」「クチコミ」の3つしかありません。

商品を検索した際に目に入る、3つの情報から「品質」や「価格」を確認するので、適切な情報をきちんと届けることが重要です。

本資料では、商品写真を「なんとなく良い」ではなく、「なぜ、どのように良い」ものなのかをECコンサルタントとカメラマンの知見から徹底解説いたします!

監修者:高橋 祐介(タカハシ ユウスケ)
NE株式会社 ECコンサルティング事業部 チームリーダー
美大在学中より、フォトグラファーとして活動開始。卒業後フォトスタジオにて店長・エリアマネージャーを経験。業界イベントにてセミナー講師も務めるなど社内外で活躍。2020年に当社に入社し、得意なクリエイティブとデータ分析を掛け合わせたコンサルティングで売上改善や拡大に貢献。

一目で商品を気に入ってもらうために、写真が重要なのはどなたも周知なことかと思います。読み終える前に「すぐやってみたい」と感じるほど簡単なノウハウをご紹介しますので、存分にご活用ください!

ECにおける写真の影響範囲とは?

売上を構成する要素は、「インプレッション数xクリック率x購入率」です。インプレッション数は写真で改善することができませんが、クリック率と購入率は写真で改善することができます。

ユーザーは欲しい商品をイメージして検索するので、検索結果として表示(インプレッション)されても、ユーザーの目に留まり、クリックされないと商品ページには訪れてくれません。

例えば、街中の実店舗でも、お店の看板がなかったり、雰囲気が分からないと入店しにくいですよね?ECでも入店(クリック)してもらうためには商品の看板となる”サムネイル写真”を工夫する必要があります。

そして、入店(クリック)してくれたユーザーに購入してもらうことを、購入率(CVR)といいます。

商品ページを閲覧するユーザーの購買意欲を刺激するために、商品の特徴をきちんと伝え、購入してもらえる可能性を少しでも上げていきましょう。

また、キーワード次第ではありますが、クリック率は平均1〜5%です。商品検索された際のインプレッション数(表示の数)はコントロールできないので、クリック率と購入率の向上に、まずは写真を工夫することが重要なのです。

商品やブランドの印象形成における役割ーCVR

売上を上げる要素になる写真を「なんでもいい」や「なんかいいね」で終わらせてしまうのは、勿体無いと思いませんか?

準備さえすれば、写真1枚で大きな変化が起こることもあるので、今一度、写真やデザインの見直しについて考えてみてください。ここから具体的な調整について解説していきます。

写真の質の向上がもたらすメリット

売上向上の具体的な効果として

クリック率や購入率を上げれば、売上も上がります。
例えば、クリック数1000回の商品が購入率1%の場合10件の受注を、(表1)クリック数1.5倍、購入率を3倍にした場合、受注は10件から45件に増加します。画像を変えただけで売上は4.5倍になるのです。

この様に、広告やポイント、クーポン発行の施策を行う以前に、商品画像を見直すだけで、売上が向上するケースがあります。

ブランド価値の向上と長期的な利益

商品ごとに写真のテイスト・雰囲気が異なっていると、同じお店の商品なのに、違うお店の商品に見えてしまいます。

商品写真の統一感を持たせることで店舗全体の信頼にも繋がります。

購入者の気持ちを考えるとバラバラな商品画像が並ぶ店舗より、無意識に選択してしまう安心感を、統一感で作り出しましょう。

あなたの店舗の写真は大丈夫?抑えるべきチェックポイント

ここまで「良い写真」の定義や判断軸をお伝えしてきましたが、「どうすれば良い写真が作れるのか?」という具体的なアクションや、気を付けるべきポイントをまとめてご紹介いたします。

現在使っている商品画像の見直しにも使えるので、最後までご覧ください!

POINT1 ー 検索時に表示されるサムネイル画像のチェック!

基本的なクオリティを確認しましょう。表2の様なポイントを抑えられていますか?これらは、クリックされる確率を上げるための準備ラインと考えてください。

POINT2 ー 検索結果の競合と比べて目立ってるか

検索ユーザーに「あ!いい感じ」と、競合と並んだ際に目立たせることで、クリック数を上げていきましょう。そのためにはターゲットにしているユーザーが好みそうな写真を準備することが大切です。

目がいくべきなのは商品そのものですが、写真に映り込む人や物で印象が大きく変わります。

女性向けに販売するマグカップであれば、男性のモデルではなく女性で撮った方が共感されやすいでしょう。

さらに、季節や用途に合わせた雰囲気を作るために、セーターを着せたり、実際に温かい飲み物を入れて撮影することもポイントになります。

POINT3 ー 商品ページの写真も重要

商品ページに訪問したユーザーに、「サムネイルと違う」と誤解を与えないように気をつけましょう。

写真の統一感はもちろんのこと、カラー展開や商品の大きさなど、購入を検討する際に気になる情報を文章だけでなく、画像でも説明できると購入率が上がりやすいです。

小さい商品の場合、モデルを使って撮影すると人物を大きく写しすぎることがあるので、そちらも注意しましょう。

カメラマンに撮影依頼する際に気を付けたいこと

「写真のプロだからお任せ!」と丸投げしてはいけません。

撮影においてプロフェッショナルではありますが、EC運営のプロではないのですから、運営の担当者として以下のポイントは抑えながら、撮影依頼を行いましょう!

商品写真の管理でこんなことありませんか?

商品写真はすぐに取り組みやすい施策である一方、撮影や編集に時間とコストがかさんだり、モールへの登録・管理も煩雑になりがちです。

夢中になりやすい業務なので、いつの間にか他業務を圧迫しているなんてこともあるでしょう。

様々な弊害が生じやすいため、システムやツールで効率化を図る企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。

ネクストエンジンで商品情報を丸っと管理

ネクストエンジンで商品情報を管理することで、商品情報や商品写真の更新作業が丸っとラクになります。
特に、一括登録や予約登録機能を使えば、セール時の疲弊解消や写真作り、商品企画に心も体も集中できる状態になるでしょう。

商品情報管理に役立つ機能や、システム全般について解説した資料もお配りしておりますので、ぜひご覧ください。

まとめ

「EC 売上アップ」とネット検索すると、広告やSEOの知識をたくさん目にすると思いますが、まずはご自身でできることを見直してみましょう。

その中で最も、「素早く」「目に見えて」変化を感じられるのが、商品写真の工夫です。

【クリック数】と【購入数】を写真で向上させ、1件でも多く他社より受注件数を獲得しましょう!

本記事で紹介したノウハウは、セミナーやコンサルティングでしか聞けないものなので、ぜひ30分でも取り組む時間を作って実践してみてください。

文章よりも多くの情報を受け取ってもらえる商品写真で、ユーザーの心を掴みましょう!

また、EC運営をスタートして間もない方や、運営の基礎を見直したい方にはこちらの資料もおすすめなので、合わせてご覧ください。

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メルカリかYahoo!オークション(ヤフオク)に出品してみようと思って、どちらがいいか迷っていませんか?

利用者層や売れる商品ジャンルなど、メルカリとYahoo!オークション(ヤフオク)ではそれぞれに特徴があります両者の違いを把握したうえで出品先を決めたいものです。

今回の記事では、メルカリとYahoo!オークション(ヤフオク)それぞれの違いだけでなく、販路拡大を目指し両方に出品したい場合におすすめのツールもご紹介します。

また、法人・個人事業主の方に向けのメルカリShopsやYahoo!オークションストアについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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メルカリとYahoo!オークション(ヤフオク)の違い

まずはメルカリとYahoo!オークション(ヤフオク)について、それぞれのサービス概要を理解しておきましょう。

メルカリとは

メルカリ

2013年7月からサービスを開始したメルカリは、2023年7月時点での月間利用者数は2,200万人以上、累計出品点数は30億品以上と、国内最大級のフリマアプリです。

30代までの若年層の利用がメインとなっていますが、利用者の拡大とともに現在では50代以上の利用も増えており、幅広い年齢層で様々な商品が活発に取り引きされています。

Yahoo!オークション(ヤフオク)とは

Yahoo!オークション

Yahoo!オークションは、LINEヤフー株式会社が運営している日本最大級の老舗インターネットオークションサイトです。1999年からサービス開始しており、常時7,000万品以上の商品が出品されています。

登録時に本人確認を実施しているほか、出品者・入札者双方の評価制度が整備されているので、安心して取引ができます。

コンセプトの違い

まずメルカリとYahoo!オークションの違いとして挙げられるのはサービスのコンセプトです。

メルカリはフリマアプリとして始まったサービスのため、商品価格を出品者が決めて取引されますが、Yahoo!オークションは一番高値を付けたユーザーが落札するオークション形式、つまり購入者が商品価格を決定する傾向があります。

ただし、メルカリでは値下げ交渉が頻繁に行われていたり、Yahoo!オークションでも「フリマ(定額)形式」という定額商品を出品する機能が追加されるなど、両者の違いは以前よりも小さくなっているといえます。

利用者層の違い

メルカリもYahoo!オークションも利用者の拡大により、利用者層が広がってきていますが、中心となる利用者層は異なります。

  • メルカリは20~30代の若年層、Yahoo!オークションは30~50代の層がメイン
  • メルカリは女性ユーザーが多く、Yahoo!オークションは男性ユーザーが多い
  • メルカリは初心者ユーザーが多い、Yahoo!オークションでは一定の経験・知識のあるユーザーが多い

以上のような傾向が見られます。

利用者の属性を理解したうえで、商品の出品先を選ぶことが大切になってきます。

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メルカリとYahoo!オークション(ヤフオク)に出品する際の確認ポイント

実際に出品する際に気になるのは手数料や配送方法などの点ではないでしょうか?両者を比べてみました。

手数料

メルカリもYahoo!オークションも月額使用料や出品手数料は無料です。

落札・販売成立時の手数料はメルカリは販売価格の10%Yahoo!オークションはLYPプレミアム会員は落札価格の8.8%で、それ以外の場合は落札価格の10%※となっています。

2024年6月4日の落札分から料金改定され、LYPプレミアム会員も非会員も一律落札価格の10%になります。

送料・配送方法

メルカリでは送料は出品者が負担することが多いです。Yahoo!オークションは以前は落札者が送料を負担することが基本でしたが、現在はメルカリのように出品者が送料を負担するケースが多くなっています。

メルカリもYahoo!オークションも匿名配送が可能です。

メルカリではらくらくメルカリ便(ヤマト運輸提携)やゆうゆうメルカリ便(日本郵便提携)、Yahoo!オークションでは、おてがる配送(ネコポス・宅急便コンパクトEAZY)が利用できます。

対応サイズに違いがあるため、商品の大きさによってメルカリとYahoo!オークションを使い分けるのもよいでしょう。

売れる商品のカテゴリ

売れる商品のジャンルやカテゴリについては、利用者層でご説明した通り、メルカリは20~30代の女性ユーザーが中心となるため、ファッション・アパレル商品や子ども服などの需要が高いです。不用品の売買というフリマの特性から、安価な日用品を得意としています。

一方でYahoo!オークションは利用歴の長い男性ユーザーも多く、趣味性の高い商品や高級品、たとえばバイク用品やレアなトレカなどのホビー関連商品の需要が高いです。

なお、メルカリもYahoo!オークションにも出品禁止物が指定されていますが、両者は微妙に異なっている点もあります。

例えば、商品券やギフト券はメルカリでは出品不可ですが、Yahoo!オークションでは可能です。生体販売についてもメルカリは禁止されていますが、Yahoo!オークションでは哺乳類、鳥類、爬虫類以外であれば原則可能となっています。

また出品者自身が相場が分からないようなものは、安い価格でスタートして、購入希望者が価格を決めていくYahoo!オークションのほうが利益が出る場合もあります。

法人で利用するなら?

メルカリとYahoo!オークションを個人事業主・法人で出品・出店したい方も多いのではないでしょうか。メルカリにもYahoo!オークションにもそれぞれ法人向けのサービスがあります。

メルカリShops

メルカリは個人での出品が基本でしたが、メルカリShopsは法人や個人事業主(個人も可能)向けに2021年10月からはじまったサービスです。スマホ1つでかんたんにネットショップ開設ができ、メルカリ2,300万人以上のユーザーに向けて販売することができます。

初期費用や月額利用料が無料で、手数料は販売価格の10%が発生します。

メルカリの集客力を利用できるため、ECを始めたばかりの店舗でもEC運営の一番の課題である集客のハードルが低くなります。

また、メルカリShopsではメルカリにはないBtoCならではの機能(在庫登録が複数可能、クール便が利用可能、在庫連携・受発注管理がCSVやAPIで可能、タイムセール等の提供など)が充実しています。

メルカリとメルカリShopsの比較については、以下の記事で解説しています。こちらもご参考ください。

Yahoo!オークションストア

Yahoo!オークションストアとはYahoo!オークション内に法人・個人事業主が店舗として出店できるサービスです。

Yahoo!オークションの取扱高は約8,502億円*で、Yahoo!JAPANを訪問する月間5,452万人の集客力も利用できます。お客様とのタッチポイントを増やしたい事業者にとって、Yahoo!オークションストアに出店するメリットは大きいです。(*2020年度通期の取扱高実績)

出品手数料はYahoo!オークションよりYahoo!オークションストアのほうが安く、7.7%(税込)で、初期費用はもちろん月額システム手数料もかかりません

ストア出店の場合、出品一覧に「ストアアイコン」が表示され、落札者から信頼感を得ることができ、個人の出品者と差が付きます。

また、Yahoo!オークションとYahoo!ショッピングの両法に商品を併行して掲載することも可能です。

なお、Yahoo!オークションストアに出店するためには、まずYahoo!ショッピングの契約(審査通過)が必要になります。詳しくは以下のYahoo!オークションストアのページで確認してみてください。

Yahoo!オークションストアの申込み方法について

法人でのEC運営なら一元管理システム導入がおすすめ

ネットショップ運営は業務範囲が広く、日々の受注処理や発送作業に追われてしまいがちです。

メルカリShopsへの出店でも、Yahoo!オークションストアへの出店でも、せっかく新たなモールやカートに出店しても、業務を自動化・効率化できていないと、出店店舗が増えれば増えるほど業務負担が増えてしまいます。

そこでおすすめなのがEC一元管理システムの導入です。

EC一元管理システムなら、複数の店舗の受注情報を1つの画面で管理でき、在庫連携によって各店舗の在庫数を常に最新に保ってくれるため、手動による在庫更新が不用で、EC業務がずっとラクになります。

一元管理システムについては以下の記事でも解説していますので、ご参考ください。

結局どっちがおすすめ?

メルカリとYahoo!オークションについて比べてきましたが、どちらが適しているかは状況によって異なります。よくある疑問別に解説します。

初心者ならメルカリ

インターネットが得意でなかったり、ネットショップ初心者なら、スマホで簡単に開設できるメルカリがおすすめです。

法人・個人事業主の方の場合は商材にもよりますが、出店審査の早さや手軽さを重視するならメルカリShopsがおすすめです。

安全性はどちらも問題なし

メルカリもYahoo!オークションも匿名配送が可能ですし、国内最大級のフリマアプリとオークションサイトですので、安全性はどちらもそれほど心配する必要はないでしょう。

趣味性の高い商品・高価格帯商品ならYahoo!オークション(ヤフオク)

高額商品であればオークション形式で価格が上がりやすいYahoo!オークション、一方で、なるべく早く売りたい場合は月間利用者数の多いメルカリに出品するという使い分けもできます。

同時出品できる?

ビンテージや中古品など、1点しかない商品を出品する場合はメルカリとYahoo!オークションのどちらかにしたほうが現実的です。

売上拡大を目指すなら両方!

法人・個人事業主の方で販路拡大を目指すなら、メルカリShopsとYahoo!オークションの両方への出店がおすすめです。

メルカリShopsとYahoo!オークションでは、それぞれメインとなるユーザー層が異なります。両方出店することで、より広い顧客との接点を得ることができ、売上アップが目指せます。

とはいえ、2店舗増やすとその分業務が増えてしまう……とお悩みでしたら、ぜひEC一元管理システムの導入も検討してみてください。ネットショップ運営がぐっとラクになるはずです。

まとめ

今回はメルカリとYahoo!オークション(ヤフオク)の違いについて解説しました。

メルカリでは女性や若年層のユーザーが多く、アパレルや子ども用品、安価な日曜日などが多く取引されている一方、Yahoo!オークションでは30~50代の男性ユーザーがメインで、趣味性の高い商品の需要が高い特徴があります。

どちらも法人・個人事業主向けのネットショップサービスも展開しており、EC事業者の方で出店を検討中の方はぜひ積極的に出店し、売上アップを狙ってみてください!

ネクストエンジンで両方ラクに出店できる!

EC一元管理システム「ネクストエンジン」は複数店舗の受注管理や在庫管理を効率・自動化し、日々の業務をずっとラクにしてくれます。

もちろんメルカリShopsもYahoo!オークションストアとも連携可能で、対応モール・カート数は業界最大級。Amazonや楽天市場といった主要モール以外にも、様々なモールと連携できます!

ネクストエンジンとは

ネクストエンジンは複数のネットショップを一元管理し、受注管理・在庫管理・商品登録など、EC業務のバックヤードを自動化・効率化することができるシステムです。

おもな機能は以下のとおりです。

など。

ECサイトの管理で必要な業務を自動化することで、業務負担を減らすことができ、効率化を行えます。

ネクストエンジンは、自社のEC運営を行っていく上で発生した課題を解決し「もっと楽しくEC運営をできるようにしたい」という想いから生まれました。そのため、「EC現場で本当に必要な痒い所に手が届く」機能を搭載しているのも特徴です。アプリなどを利用した機能拡張もしやすく、EC運営の環境が変化してもシステムを変更することなく使い続けることができます。

ネクストエンジンは、導入実績業界No.1のサービスで、これまでに6,256社、50,471店舗で利用され、多くのEC事業者様をサポートしてきた実績があります。(※2024年4月末時点)

ネクストエンジン導入企業の1つである株式会社サウナキャンプ様は、趣味で始めた活動からネットショップを始め、別の本業を持ちながらEC運営を成功させていらっしゃいます。

サウナキャンプ様からは「(ネクストエンジンの導入で)とても助かっています。在庫を一元管理し、受注処理から出荷指示までのフローの約99%を自動化できました」「もっと早くネクストエンジンを知りたかった!」とのお声をいただいています。

まずは以下から無料で資料がダウンロードできますので、参考になさってください!

メルカリShopsとの連携

ネクストエンジンとメルカリShopsを連携すると、以下の業務を自動化することができます。※連携アプリ利用は無料(詳しくはアプリ詳細ページへ)。

1. 注文の取り込みが自動!

メルカリShopsで注文が入ったら、自動的にネクストエンジンに伝票が作成されます。

2.在庫連携が自動!

最新の在庫数が全ての店舗に送信され、モール、カート側でも在庫数が更新されます。他のモール・カートで販売された場合も自動で在庫連携します。

3.受注データの同期が自動!

入金番号をネクストエンジンに、配送番号をメルカリShopsに自動で反映します。

4.出荷ステータス反映が自動!

ネクストエンジンで出荷が完了した情報は、自動的にメルカリShopsに反映されます。

5.商品の出品もラク!

ネクストエンジンの商品管理のデータからメルカリShopsアプリで出品ができます。

Yahoo!オークションとの連携

ネクストエンジンはYahoo!オークションとの受注取込、在庫連携、商品登録の連携ができます。

オークション形式(競り)の場合

最初の入札があるとネクストエンジンに受注伝票が記載され、商品の在庫引き当てが行われます。

オークション終了後、落札者が取引ナビ上へ入力した情報はネクストエンジンの受注伝票に自動で転記されます。

フリマ形式(定額)の場合

入札(=落札)があるとネクストエンジンに受注伝票が記載され、商品の在庫引き当てが行われます。

入札後、落札者が取引ナビ上へ入力した情報はネクストエンジンの受注伝票に自動で転記されます。

取引を効率よく管理

落札者が取引ナビへ情報を入力すると、ネクストエンジン上に受注伝票が完成します。

受注伝票完成後は

  • お客様へサンクスメールを自動で送信
  • Yahoo!かんたん決済の入金を自動で確認
  • 送り状発行システムとの連携
  • 倉庫への出荷指示
  • 発送連絡メールを自動で送信

といった業務を、他の店舗とまとめて対応することが可能となります。

さらに詳しくは以下のページもご参考ください。

Yahoo!オークションとの連携について

EC運営で売上をアップさせたい!と思っていても、ネットショップをはじめたばかりの初心者の方のなかには、「一体何から手を付けたらいいのか……」と途方に暮れてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ネットショップ運営で成功するには、まず状況を整理し、優先順位をつけ、効率よく事業を推進する力が求められます。ECコンサルタントによると、月商100万以上のEC事業者が実践していることには共通点があるそうです。

そこで、今回はEC初心者の方が月商100万を目指してすぐ実践でき、売上アップにつながるような、ECコンサルタント直伝のポイントを解説します!

なお、ECコンサルティングサービスについてご興味のある方は、NE株式会社のECコンサルティングサービスのページもご確認ください。

【監修者】

戸田 成章
NE株式会社 コンサルティング事業部 ソリューションパートナー部 マネージャー

大学在学中にSNSを活用したイベント開催事業を立ち上げ、年間10,000人以上の集客に成功。 2013年よりWEB制作およびEC支援の企業で5年勤め、2018年Hameeコンサルティング㈱に入社。シニアコンサルタントとして中小〜大手企業様と幅広くコンサルティングを担当し、200店舗以上の実績。 現在は、売上改善だけでなくEC運営事業者様の様々な課題解決に取り組むべく、EC運営を全般的にサポートするソリューションパートナー部のマネージャーを担う。

【成功のポイント1】自社の商品力を客観的に把握する

ネットショップの売上アップのために、具体的な施策の実施に入る前にまず行うべきは自社の商品力を客観的に知ることです。

まず自社商品と、各ECモールでのSEO上位の競合商品を比較していきます。

競合商品と自社商品を比較することで、市場の傾向や競合状況と自社商品の立ち位置を把握できます。自社商品が本当に売れる商品設計になっているかを見直すことが大切です。

客観的に見直した上で、自社商品は何が強みで、何が弱みなのか考えます。

競合比較と自社商品の強みと弱みを把握できたら、自社商品のセールストークを作ってみましょう。この時重要なのは、そのセールストークが他社商品と比較した際に、魅力的に感じる内容なのか、客観的に見ていくことです。

【成功のポイント2】戦う市場(キーワード)を決める

楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピング等のECモールで売りたい市場(キーワード)を考えてみましょう。

その検索語句で競合商品と自社商品の魅力を比較した際に検索上位商品に入れそうか(売上を上位商品レベルまで作れそうか)をチェックします。

その際には他社の売上をレビュー記載率から逆算して把握することも大切です(楽天の場合レビュー記載率は5~10%が目安)。目安の金額は以下の式で求められます。

商品売上目安(円)=レビュー数×単価×100÷5(記載率を5%にする場合)

例えば検索語句で1位になっている商品の月間のレビュー数が10件で、単価が5,000円の商品の場合、

レビュー数10件×単価5,000円×100÷5=1,000,000円

100万円がその検索市場で1位の商品の売上目安になります。

【成功のポイント3】売上の構造を理解する

売上は以下の公式で表わせます。

売上=アクセス数×転換率×客単価

売上構造を上記3つの要素に分解し、施策ごとの売上インパクトを考えます。

単純に売上の数字だけを見ていると、「売上が伸びていても、実は顧客は減っていた」ということが起きがちです。新規顧客の伸び率と既存顧客の伸び率は別々で見ていくことがポイントです。

新規顧客売上+既存顧客売上=売上

上記指標に基づいて、これから行う施策でどのくらい各指標の数値が向上しそうかをイメージし、施策に優先順位を付けましょう

最初は数値の伸び具合がイメージしにくいかと思いますが、繰り返していくうちに過去の施策での事例が蓄積されていきイメージがしやすくなっていきます。

【施策例】

商品名の改修を実施したらアクセス数が500件程度増えるだろう。

→アクセス数が500件増えたら月の売上は

  • 現状:アクセス500件×転換率3%×客単価5,000円
  • 実施後(想定イメージ):アクセス1,000件×転換率3%×客単価5,000円

つまり、売上が200%になりそうだと予測ができるようになります。

【成功のポイント4】売上構造の指標別対策

ここからはアクセス数、転換率、客単価といった売上構造の指標と、客単価に似た指標であるLTV(ライフタイムバリュー)を高めるリピーター育成のためにやるべきことを解説します。

アクセス数対策

アクセス数を伸ばすためには、

  • 商品名の改修
  • 広告運用
  • 回遊対策
  • イベント対応

などが必要です。

商品名の改修

各ECモールごとにSEOの上位に表示されやすくする商品名のつけ方が存在します。

例えば、楽天では以下のようなことを意識して商品名をつけなくてはなりません

  1. 重要なキーワードは商品名の先頭に
  2. ワードとワードの間は半角スペース
  3. 商品名にはできるだけ記号を入れない
  4. 商品名は可能な範囲で短くする
  5. 商品が何か明確にする

各ECモールや検索サイトの特性を理解した上で商品名を付けるようにしましょう

広告運用

とくに初期フェーズでは広告以外での露出が少なく、商品の露出を増やすために広告に頼る必要があることが大半です。

広告もその時々に応じて使うべき広告の優先順位が存在します。まずは潜在顧客よりも顕在顧客を刈り取れる広告を打つことが重要になります。

  • 楽天市場であれば、RPP広告
  • Amazonであればスポンサープロダクト広告
  • Yahoo!ショッピングであればアイテムマッチ広告

がその主たる広告となります。広告の特性と優先順位を理解した上で広告を運用しましょう。

広告については以下の記事でも解説していますのでご参考ください。

回遊対策

ユーザーが自社商品ページを訪問してくれても、そのページだけ見てサイトから離れてしまっては折角の機会をうまく活用できていません。

一度自社商品ページを訪れたユーザーには他のページも見てもらうよう、回遊対策は重要になります。

イベント対応

楽天市場やAmazonやYahoo!ショッピング等の各モールでは、アクセスユーザーが増えると同時にモール全体の転換率も上がり、商品がいつもより売れやすくなる時期があります。

なかでも一番効果が上がるのはセールイベントの時期です。

  • 楽天市場ならお買い物マラソンや楽天スーパーセール
  • AmazonならAmazonブラックフライデーやAmazonプライムデー
  • Yahoo!ショッピングならば超PayPay祭

この時期には、商品名やサムネイルやお得率といった商品の入り口の見え方を強化すべきです。各イベント期にはそれに合わせて自社でも店舗、商品の見え方の強化をするようにしましょう。

転換率対策

転換率を上げるための施策としては

  • キャッチコピー改修
  • ページ構成・文章の改修
  • デザイン改修
  • 割引・クーポン・ポイント施策
  • レビュー対策
  • イベント対応

などが挙げられます。

キャッチコピー改修

よほどオリジナルの商品でない限り、インターネット上には競合商品が多数存在していることがほとんどです。

ユーザーは1つのページをじっくり読むことは少なく、様々なページを短い時間で判断していきます。ですので、まずはファーストビューでユーザーの心を少しでもつかまなければ、すぐページ離脱してしまいます。

ぱっと見でユーザーの心を少しでもつかむために、商品のキャッチコピーは非常に重要な要素となります。

ページ構成・文章の改修

ファーストビューでユーザーをページに留めるようできたとしても、その後にページ内でうまく商品の魅力を伝えなければ購入にはつながりません。

商品力の確認で考えたセールストークに沿って、商品ページの内容を優秀な営業力を持つものにしましょう。

デザイン改修

ネットでの販売は、実店舗での販売とは異なり、お客様は実際に店舗へ出向き、商品を手に取るといった購入体験を得ることができない分、インターネット上ではネットショップのデザインや商品写真の魅力も非常に重要な要素となります。

実店舗でいう店舗の雰囲気等が、ネットショップにおけるサイトデザインにあたり、商品の店頭での見え方が、ショップ掲載の商品写真にあたります。

とくに店舗イメージや商品ビジュアルが重要な商品では商品写真を重視しましょう。

ECサイトの改善方法については以下の記事で具体的に解説していますので、ぜひこちらもご参考ください。

割引・クーポン・ポイント施策

インターネット上では競合商品との価格が比較しやすいこともあり、日々値付け合戦が繰り広げられています。

そうした背景から、消費者も「お得かどうか」に敏感になりやすく、お得感の醸成は市場で勝つための必須事項となっています。

また、消費者は割引やクーポンでの〇〇円や〇〇%OFF、ポイント〇〇倍といった文言に影響を受けやすく、EC販売戦略において欠かせないものとなっています。

競合の出品状況を把握したうえ、ライバルに負けないよう自社ならではのお得感の醸成を心がけましょう。

レビュー対策

ネットショップの信用度を高めるには口コミやレビューが一番効果的です。

いくら商品の価格が他社より安くても、レビュー評価がほとんどなかったり、評価が低いサイトを避けるユーザーは多いです。逆に、多少割高でもレビューの評価が高い商品を選ぶユーザーもいます。

  • 楽天市場ならレビュー記載でクーポン発行やおまけ付与する
  • AmazonならVineプログラムを利用する

など、レビューを増やすための工夫を行って行く必要があります。

イベント対応

アクセス数対策での項目でご説明した通り、セール等のイベント時期は商品が売れやすい時期です。

この時期に競合よりお得感を出し、割引を行うことで、いつも以上に効率よく転換率も上げることが可能です。

客単価対策・まとめ買い促進施策

ネットショップ内の様々な商品ページを自然に回遊していくような、サイトの導線設計が上手くできていれば、商品のまとめ買いに誘導し、⼤幅に売上の向上を狙うことが可能です。

例えば、ECは実店舗と違い送料がかかる場合がほとんどです。送料を払うことに抵抗があるユーザーも多いため、〇〇円以上で送料無料とする施策を多くの店舗が実施しています。

送料無料以上の⾦額を⼀度に購⼊してもらうために、⼀定⾦額以上の購⼊で使える割引クーポンを発⾏するのも効果的です。また、相性のよい商品同⼠を⼀緒に⾒てもらえるようなサイト導線設計にすることも重要です。

リピーター育成施策

客単価と似た指標でLTV(ライフタイムバリュー)という指標があります。

これは1⼈の顧客に⼀度の機会で購⼊された⾦額ではなく、1⼈の顧客が⽣涯を通して購⼊してくれる⾦額を表す指標になります。

事業の安定という観点からみても、新規顧客をリピーターに育成し、LTVを⾼めることは⾮常に重要です。

新規顧客を新たに獲得するよりも、一度購入した顧客にリピーターになってもらうほうが、少ない労力で安定的に売上を上げる確率が高くなります。

顧客との関係性が途切れないよう、メルマガやSNS等を駆使して顧客とのつながりを維持することを意識しましょう。

【成功のポイント5】コストの削減

これまで解説してきた施策は、売上への直接的なインパクトが大きいものです。EC事業は売上をつくり、積み上げていく一方で、掛けたコストが効果的にまわっているかの確認と、必要に応じたコストの削減も大切です。

広告の調整

EC事業運営で売上を作っていくにあたり広告配信は外せない施策ですが、誤ったやり⽅をしてしまうとコストをかけすぎてしまうリスクもあります。

⼊札型(運⽤型)の広告の場合、⽇々適切な⼊札額が変動します。本来は50円の⼊札でいいのに100円で⼊札していた等ということもざっくりと広告運⽤をしていると起きてしまうリスクです。

こまめな⼊札額のチューニングが効率よく商品を露出をすることができ、広告コストの削減につながります。

楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングの広告については以下の記事でも解説しています。

管理業務の削減

EC業務は多岐にわたり、受注量が増えれば増えるほどスタッフの負担が大きくなってしまいがちです。売上はアップしても連日忙しすぎてスタッフは残業続き……というケースもよく聞きます。

さらなる事業拡大には運営‧管理業務の業務効率化も必要です。

属⼈化しやすい業務や、単純な作業なのに煩雑になりやすい作業を見直し、業務を自動化・効率化できるシステムの導⼊も検討しましょう。

ネットショップ運営の効率化なら!ネクストエンジン

ネクストエンジンは複数のネットショップを一元管理し、受注管理・在庫管理・商品登録など、EC業務のバックヤードを自動化・効率化することができるシステムです。

おもな機能は以下のとおりです。

など。

ECサイトの管理で必要な業務を自動化することで、業務負担を減らすことができ、効率化を行えます。

ネクストエンジンは、ECの現場より生まれたシステムです。そのため、「EC現場で本当に必要な痒い所に手が届く」機能を搭載しているのも特徴です。アプリなどを利用した機能拡張もしやすく、EC運営の環境が変化してもシステムを変更することなく使い続けることができます。

ネクストエンジンは、導入実績業界No.1のサービスで、これまでに6,256社、50,471店舗で利用され、多くのEC事業者様をサポートしてきた実績があります。(※2024年4月末時点)

ネクストエンジン導入企業の1つである株式会社サウナキャンプ様は、趣味で始めた活動からネットショップを始め、別の本業を持ちながらEC運営を成功させていらっしゃいます。

サウナキャンプ様からは「(ネクストエンジンは)とても助かっています。在庫を一元管理し、受注処理から出荷指示までのフローの約99%を自動化できました」「もっと早くネクストエンジンを知りたかった!」とのお声をいただいています。

業界最大級の対応モール・カート数

ネクストエンジンは楽天市場やAmazonといった主要モールだけでなく、メルカリShopsやラクマ公式ショップなど様々なモール・カートとの連携が可能です。

対応モール・カート数は業界最大級ですので、ネットショップ運営を拡大したいというときにも、システムのリプレイスの必要なく、柔軟に対応することができるため、安心して長くお使いいただけます。

以下からネクストエンジンについての資料が無料でダウンロードできますので、お気軽にご覧ください。

まとめ

いかがでしたか?今回はEC初心者が月商100万を目指せるよう、売上をアップさせるEC事業成功のポイントを解説しました。

EC事業は市場‧競合ともに変化の多い事業です。競争⼒を維持するには、⽇々進化し続けることが不可⽋です。

また、暗いトンネルのように不確かな状況下で、計画を⽴てずに前進することが⼀番のリスクです。「なるべく精度の⾼い地図を作り、あとは進むだけ」という状態でEC事業を推進していきましょう!

「一度ECコンサルタントに相談したい」という方はNE株式会社のECコンサルティングサービスのページもご確認ください。

なお、今回の記事内容をイラストや図を使ってまとめた資料を以下から無料でダウンロードできます。社内での共有にも使いやすいPDF形式になっておりますので、ぜひこちらもご参考になさってください。

資料ダウンロードはこちらから
メルカリShopsでよく売れる!ショップ事例とコツを大公開

「メルカリShopsに出店すると結構売れるらしい?」
「どんなショップが売れているのかな?」

そんなメルカリShopsへの出店を検討中のEC事業者の皆様のために、メルカリShopsで売れている事例とコツを大公開します!

この記事の内容は、メルカリShopsを運営する株式会社ソウゾウの大島領太氏による講演(※)に基づいて構成しています。

※2023年11月14日(火)開催のネクストエンジン×メルカリShops連携記念「メルカリShopsで売れているショップ事例紹介セミナー

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個人でもECサイトを運営できるメルカリShops

2013年に事業を開始したメルカリは、誰でも商品をスマホで手軽に売買できるマーケットプレイスです。今では月間利用者数が約2260万人を数え、主婦層・ファミリー層に幅広く利用されています。そのメルカリのプラットフォーム上で、手軽にECサイト(ショップ)を運営することができるサービスが「メルカリShops」です。

メルカリShopsの最大の強みは、すでに多くの人が利用しているメルカリのプラットフォームを活かした効率的な集客が図れること。メルカリShopsに出店している累計20万店のショップの中には、EC未経験者ながら月商約1000万円を達成したショップなども登場しています。

なお、メルカリShopsの概要についてさらに詳しくは以下の記事でも解説しています。

売れ筋の商品はリユース品とは限らない

ECサイトでよく売れる商品とは、お客様のニーズにマッチした商品です。ではメルカリShopsでよく売れている商品、販売実績を伸ばしているショップには、どのような傾向があると思いますか。

メルカリShopsで売れている商品

メルカリShopsは、メルカリ自体を母体とするサービスなのでリユース品が多いと思われがちですが、売れている商品のカテゴリーのジャンルは幅広く、特定ジャンルのカテゴリーだけが強いわけではありません。

売れているショップは特定の商品カテゴリを扱っているというよりも、効果的な売り方によって販売実績を伸ばしていると考えられます。

売れているショップがしていること

売上を伸ばしているショップは、何か特別な秘策を講じているわけではありません。ショップの取り組みを見てみると、メルカリShopsが機能提供している販促機能の「タイムセール」や「クーポン」を活用しながらコンスタントに商品数を増やすという、基本に忠実なアプローチを積み重ねていることがわかります。

ポイントはフォロワーの増加によるリピート購入

注目したいのは「売れているショップは、新規のお客様の購入を伸ばすだけではなく、フォロワーを増やしてリピート購入を促進している」という点です。こうした形で売上のベースアップを図るというアプローチをとっていました。

売れているショップのお取組み事例図

食品カテゴリーの成功ショップ事例【甲羅組】

一例として、商品カテゴリーの中でも売れやすい「食品」を販売しているショップの事例を紹介します。

カニを中心とした海産物の通信販売を展開している人気ショップ「甲羅組」で重点的に取り組んでいるのは、定期的なタイムセールと、継続的な商品の新規登録です。

食品カテゴリーのショップ事例:甲羅組

基本に忠実な取り組みをしっかり実施することで成果につなげているショップだといえるでしょう。他にも、登録時に商品の魅力が伝わるように画像を加工し、商品説明の内容を適宜変えるなどの工夫により、フォロワー数を徐々に増やしています。

メルカリShopsには、新しい商品の登録時やタイムセールを実施する際に、フォロワーにお知らせが自動配信されるプッシュ通知機能が備わっています。こうした機能の広告効果を最大限活かした例でしょう。

このショップでは、季節ごとの旬の食材をフックに新規のフォロワーを獲得し、商品のシーズンが終わった後は、プッシュ通知によるセールのお知らせなど、存在を継続的にアピールすることで好循環を生み出し、売上につなげています。

リユースカテゴリーの成功ショップ事例【バイセル】

中古品を取り扱うリユースカテゴリーは、メルカリが得意としている分野です。この分野で好成績をあげている「バイセル」は、メルカリShopsが月初めに実施している「メルトクセール」を効果的に活用しています。

リユースカテゴリのショップ事例:バイセル

メルトクセールとは、メルカリShopsが毎月展開している施策で、毎月1~8日にかけてタイムセール商品を中心に紹介する特設ページを開設しています。このタイミングに合わせて、ショップがタイムセール設定をすることで、商品が露出されやすくなる仕組みです。

バイセルでは月初めに定期的にタイムセール設定をすることで露出アップを図り、合わせてフォロワー限定のクーポンを発行することで売上の確保や新規フォロワーの獲得を効率的に進めています。

メルトクセール期間中に獲得したフォロワーにセールが終わった後もアピールしていくことで、コンスタントに売上を積み上げるという好循環を作り上げています。

「売れるサイクル」をつくるには

メルカリshopsで売上に直結する重要な施策は「出品」「販売」「リピーターの創出」という3段階の「売れるサイクル」をできるだけ早く回すことです。

メルカリShopsの売れるサイクル図

メルカリshopsでは、販売している商品点数が多いほど、閲覧数が増えて売上が伸びる傾向があります。出品可能な商品は全て登録することを心掛けたほうがよいでしょう。商品情報をまとめたCSVファイルから一括登録・更新することができます

リソースの関係でまとめて登録するのが難しい場合は、週1回決まった曜日や時間に登録するなど、定例化して商品をコンスタントに増やしていく方法も効果的な方法です。

【出品】露出枠・検索に出る取り組み

出品後の商品を販売につなげるには、商品を見つけてもらいやすくすることも大切です。アプリ内で露出を増やし、検索結果に商品が表示されやすくするために効果的な方法が次の2点です。

特集へのエントリー

1つめは、メルカリshopsが月替わりで実施している多様な特集企画へのエントリーです。

特集期間中はアプリ通知の送信やアプリ内でバナーやポップアップ表示などによる集客活動も活発になるので、メルカリアプリへの流入者数も増え、特集に掲載された商品は露出を確保しやすい環境になります。

エントリー料金は一切かからないので、コストを掛けずに商品をアピールできるチャンスです。エントリー可能な商品があるなら、積極的に活用することをおすすめします。

商品情報の充実

2つめは商品情報を充実させることです。メルカリアプリを利用するお客様の多くは、検索機能を活用して商品を探す傾向があります。とくに、ブランド登録の有無による影響は顕著です。

露出枠・検索に出る取り組み例

商品情報にブランドを登録したことで、検索時の表示回数や商品の閲覧数が3倍に伸びたような事例もあります。ブランド登録ができるものであれば、商品情報に設定したほうが効果が上がります。

【販売】CVRを上げる工夫・フォロワーの獲得

出品から販売へとサイクルを進める販促活動の基本は、フォロワーを獲得し、CVR(コンバージョンレート)を上げることです。

CVRを上げる工夫・フォロワーの獲得例

メルカリShopsでは、販売促進機能としてお得に商品を購入できるクーポン発行機能を用意しています。クーポンはショップのフォロワーに向けて発行されるため、クーポン機能を活用すれば販促に加えて、効率的に新規フォロワーを獲得できることになります。

実際、クーポン機能を活用しているショップでは「フォロワー増加の手応えを感じる」という声や、売上を約20%伸ばせたという声が届いています。

【リピーターの創出】何度もショップに来てもらう工夫

メルカリShopsの特徴的な販売促進機能である「タイムセール」は、商品に期間限定の割引価格を設定すると、その商品に対して「いいね!」のリアクションをしたユーザーと、ショップのフォロワーに自動的に通知が届く仕組みです。

商品やショップに関心のあるお客様に直接リーチできるので、リピーターを生み出すきっかけになります。

リピート創出の取組み:タイムセールを設定する

タイムセールの設定をした商品は、値引き中であることが一目で分かるように金額表示のデザインが変わります。通知でお知らせしたお客様はもちろん、新規のお客様に対しても、視覚的な訴求効果が上がります。

特集のエントリーとタイムセール設定を並行活用することで、商品の露出強化と販売促進に取り組んだ結果、過去最大の売上を達成したショップも出現しています。

ショップ開設申し込みの流れ

メルカリShopsは、スマホやPCから開設ページを開いて必要事項を入力すれば、最短5分で新規ショップの開設申請ができます。申し込みには審査があるので、審査結果がメールで届くまでお待ちください。審査期間は2~3営業日です。審査完了メールが届いたら、ショップページにログインして、販売を開始できます。

一元管理システムとの連携

メルカリShopsでの受注量が順調に増えていったり、自社サイトや楽天市場やAmazonといったモールなどで多店舗展開をしたりしていくと、どうしてもバックヤード業務が煩雑になりがちです。

そこで効果的なのが、EC一元管理システムとの連携です。システムを導入することで、受注処理や在庫管理といったバックヤード業務を効率化・自動化できます。

メルカリShopsは2023年12月からEC一元管理システム「ネクストエンジンと連携が可能となりました。

EC一元管理システム「ネクストエンジン」とは?

ネクストエンジンは複数のネットショップを一元管理し、受注管理・在庫管理・商品登録など、EC業務のバックヤードを自動化・効率化することができるシステムです。

おもな機能は以下のとおりです。

など。

ECサイトの管理で必要な業務を自動化することで、業務負担を減らすことができ、効率化を行えます。

ネクストエンジンは、ECの現場より生まれたシステムです。そのため、「EC現場で本当に必要な痒い所に手が届く」機能を搭載しているのも特徴です。アプリなどを利用した機能拡張もしやすく、EC運営の環境が変化してもシステムを変更することなく使い続けることができます。

ネクストエンジンは、導入実績業界No.1のサービスで、これまでに6,256社、50,471店舗で利用され、多くのEC事業者様をサポートしてきた実績があります。(※2024年4月末時点)

ネクストエンジン導入企業の1つである株式会社サウナキャンプ様は、趣味で始めた活動からネットショップを始め、別の本業を持ちながらEC運営を成功させていらっしゃいます。

サウナキャンプ様からは「(ネクストエンジンは)とても助かっています。在庫を一元管理し、受注処理から出荷指示までのフローの約99%を自動化できました」「もっと早くネクストエンジンを知りたかった!」とのお声をいただいています。

メルカリShopsとの連携でできること

ネクストエンジンとメルカリShopsを連携すると、以下の業務を自動化することができます。

1. 商品更新が自動!出品も簡単!

ネクストエンジンに登録した商品情報(他モールの商品情報をもとに登録も可能)をもとに、ボタン1つでメルカリShopsに出品できます。さらに一度出品した商品は、ネクストエンジン上で情報更新するとメルカリShopsに自動反映されます。

2.注文の取り込みが自動!

メルカリShopsで注文が入ったら、自動的にネクストエンジンに伝票が作成されます。

3.在庫連携が自動!

最新の在庫数が全ての店舗に送信され、モール、カート側でも在庫数が更新されます。他のモール・カートで販売された場合も自動で在庫連携します。

4.受注データの同期が自動!

入金番号をネクストエンジンに、配送番号をメルカリShopsに自動で反映します。

5.出荷ステータス反映が自動!

ネクストエンジンで出荷が完了した情報は、自動的にメルカリShopsに反映されます。

ネクストエンジンについてご興味のある方は以下から無料で資料ダウンロードできますので、ぜひ一度ご検討ください。

なお、本記事の基になった開催セミナー全体の内容は、以下からアーカイブ視聴いただくこともできます。こちらも併せてご活用ください。

【講演者】

大島領太氏
株式会社ソウゾウ GrowthSales Leader 

機械系専門商社から生命保険代理店営業、Amazonを経て、メルカリへ入社。15年以上営業畑を渡り歩いた後、直近2社でECサイトに関わるアカウントマネジメント業務に従事。

不用品から手作り作品までさまざまな商品を手軽にスマホから出品できるフリマアプリ。中でも最大のユーザー数を誇るメルカリと、楽天グループが運営するラクマは認知度も高く、興味がある人も多いのではないでしょうか?

「どちらかを始めようと思うけれど、どっちにしたらいいかわからない!」

と迷っている方もいらっしゃると思います。

そこで今回はメルカリとラクマ、それぞれの違いや特長を解説します。自分にはどちらが向いているのか、さらには、両方に出品・出店したい場合におすすめのツールなどもご紹介します。

また、個人の方だけでなく、個人事業主や法人の場合におすすめの出店形式もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ラクマとは

ラクマは楽天グループ株式会社が運営するフリマアプリです。

2012年7月からサービスを開始したフリマアプリ「フリル」が前身で、2018年に「フリル」と「旧ラクマ」のサービスが統合され、現在のラクマになりました。

楽天IDをラクマのユーザーIDとして利用することができ、楽天ポイントや楽天キャッシュへのチャージなど、楽天グループのサービスを使うことが多いユーザーにとって使いやすいサービスとなっています。

ラクマの特長

ラクマでの出品は無料で、出品者が支払う販売手数料が6.0%+税と他のフリマアプリと比較して安いことが特長です。ユーザーのメインは10~30代の若年層です。

前身の「フリル」は日本初のフリマアプリで、女性向けのファッションに特化したサイトという特徴がありました。そのため、現在のラクマでも女性のファッションブランドが強い傾向にありますが、ユーザー数の拡大とともにエンタメグッズや家電、食品など人気のカテゴリも広がってきています。

メルカリとは

メルカリ

2013年7月からサービスを開始したメルカリは、2023年7月時点での月間利用者数は2,200万人以上、累計出品点数は30億品以上と、国内最大級のフリマアプリです。

利用者の拡大とともに現在では50代以上の利用も拡大するなど、幅広い年齢層で様々な商品が活発に取り引きされています。

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メルカリの特長

メルカリでは配送方法が充実しており、ヤマト運輸との提携による「らくらくメルカリ便」や日本郵便との提携で行っている「ゆうゆうメルカリ便」、テレビや冷蔵庫などの大型家電や大型家具などの出品時に梱包も行ってもらえる「梱包・発送たのメル便」等があります。

匿名での配送やコンビニでの発送・受け取りにも対応しています。

ラクマとメルカリ比較!

それでは気になるラクマとメルカリとの違いを見ていきましょう。

以下に表で違いをまとめてみました。

ラクマとメルカリの違い比較表

両者を比較してみると、ラクマのメリットは販売手数料が6%と安いこと、楽天銀行の口座利用であれば10,000円以上の振り込みは手数料が無料になる点などが挙げられます。

メルカリのメリットは利用者数の多さから、様々な商品で売買が早く成立しやすいという点や、配送方法のオプションが多く、「らくらくメルカリ便」では集荷依頼が可能(有料。取引ごとに100円)で、重量のあるものや大型商品の場合でも簡単に出品できるという点が挙げられます。

配送については、匿名配送や補償・追跡といったオプションはどちらも対応していますので、出品する商品の特徴や自身の環境によってどちらがより向いているか判断しましょう。

ラクマ公式ショップとメルカリShopsとは?

ラクマとメルカリにはそれぞれ「ラクマ公式ショップ」、「メルカリShops」というおもに法人・個人事業主向けのサービスがあります。それぞれについて見ていきましょう。

ラクマ公式ショップとは

ラクマは個人間取引を原則としていますが、法人もしくは個人事業主がラクマに公式に出店できるBtoCのサービスがラクマ公式ショップです。初期費用は無料で、販売手数料は10%です。

出品可能な商材は中古品と並行輸入品(ブランドアパレル、ブランドコスメに限る)で、出店には厳正な審査があり、1年以上の業歴が必要など、実店舗運営などで実績のある事業者が参加できる仕組みです。

ラクマ公式ショップは、「専門スタッフによって検品等を行い一定基準を満たした商品のみを販売しているショップ」という位置付けで、出店審査が厳しい分、ユーザーとしては、ブランド品などの高額商品も安心して購入できるようになっており、販売店の信用度が大切なポイントとなるブランド品等、高価格帯の商品の販売にも向いています

メルカリShopsとは

メルカリは個人での出品が基本でしたが、メルカリShopsは法人や個人事業主(個人も可能)向けに2021年10月からはじまったサービスです。スマホ1つでかんたんにネットショップ開設ができ、メルカリ2,300万人以上のユーザーに向けて販売することができます。

初期費用や月額利用料が無料で、手数料は販売価格の10%が発生します。

メルカリの集客力を利用できるため、ECを始めたばかりの店舗でもEC運営の一番の課題である集客のハードルが低くなります。

また、メルカリShopsではメルカリにはないBtoCならではの機能(在庫登録が複数可能、クール便が利用可能、在庫連携・受発注管理がCSVやAPIで可能、タイムセール等の提供など)が充実しています。

メルカリとメルカリShopsの比較については、以下の記事で解説しています。こちらもご参考ください。

ラクマ公式ショップとメルカリShopsの違いは?

ラクマ公式ショップとメルカリShopsを比べたときの違いを以下の表にまとめてみました。

ラクマ公式ショップとメルカリShopsを比べたときの違い比較表

ラクマは個人の利用では販売手数料は6%+税でしたが、ラクマ公式ショップの出店は法人のみで、販売手数料も10%となっています。

メルカリはメルカリShopsでも販売手数料は変わらず10%で、個人でも出店が可能です。

ラクマ公式ショップの出店には審査に時間がかかりますが、メルカリShopsでは即日~3営業日程度で出店することができます。

ラクマとメルカリの疑問点

ラクマとメルカリを比較していくうちに疑問が湧いてきた方もいるのではないでしょうか?

気になる点を整理してみましょう。

【ケース別】ラクマとメルカリどっちがおすすめ?

結局自分はどっちを利用したらいいか分からない、という方のために、よくあるケース別に比較しました。ぜひ参考にしてみてください。

手数料を抑えたい

とにかく手数料を押さえたい場合は、販売手数料が販売手数料が6%+税のラクマがおすすめです。

楽天銀行を振込口座にすれば、10,000円以上の振り込みは無料になるため、少しでも手数料を押さえたいならラクマがお得です。

ただし、法人や個人事業主の方の場合はラクマ公式ショップに出店となり、販売手数料が10%になりますので注意しましょう。

早く売りたい

月間利用ユーザー数が3500万人と多いメルカリの方が、多くの人の目に留まるため、需要のある商品ならすぐ売れる可能性が高いです。

ただ、利用者が多い分、競合も多くなってしまいます。ライバルにお客様を取られてしまう懸念もあるため、競合が少ないラクマのほうが早く売れる場合もあるかもしれません。

初心者はどっち?

ラクマもメルカリも初心者が手軽に出品・販売できるようになっており、出品自体は無料である点も同じです。初心者だからどちらがやりやすいということはありません。

販売したい商品の種類や「とにかく早く売りたい」のか「高く売りたい」のかなど、自分が重視したいポイントで選ぶとよいでしょう。

ブランド品など高額商品を売りたい

商品価格が高い場合、販売手数料の差が大きくなっていきますので、販売手数料が6%+税でより安いラクマのほうが利益が残りやすいといえます。

法人・個人事業主の方の場合は販売手数料が10%に変わりますが、ラクマではブランド品などの販売が活発で、高価格帯の商品が売れやすい傾向にあるため、やはりラクマ公式ショップからの出店がおすすめです。

ラクマ公式ショップとメルカリShopsの両方に出店できる?

ラクマ公式ショップとメルカリShops両方の出店に制限はないので問題ありません。ただし、店舗数が増え、受注件数が増えると、現状の人数では対応しきれなくなることもあります。業務負担が大きくなりすぎないか事前に確認しておくと安心です。

効率化するなら一元管理システムがおすすめ

売り上げを伸ばしていくために、お客様とのタッチポイントをできるだけ多くし、多店舗運営を目指したい方は多いと思います。

そんな方におすすめなのがEC一元管理システムの導入です。

EC一元管理システムなら、複数のモールや自社ECサイトをまとめて1つの管理画面で管理でき、ネットショップ運営の効率化・自動化を実現できます。

一元管理システムについては以下の記事で各社のシステムを比較しています。こちらもご参考ください。

ラクマもメルカリも!EC運営効率化ならネクストエンジン

メルカリShopsやラクマ公式ショップに出店中の方や、これから出店予定の方の中には、EC運営をもっとラクにしたいとお悩みの方もいらっしゃると思います。

そんな時にはメルカリShopsにもラクマ公式ショップにも連携できる、EC一元管理システム「ネクストエンジン」をご検討ください!

ネクストエンジンとは

ネクストエンジンは複数のネットショップを一元管理し、受注管理・在庫管理・商品登録など、EC業務のバックヤードを自動化・効率化することができるシステムです。

おもな機能は以下のとおりです。

など。

ECサイトの管理で必要な業務を自動化することで、業務負担を減らすことができ、効率化を行えます。

ネクストエンジンは、自社のEC運営を行っていく上で発生した課題を解決し「もっと楽しくEC運営をできるようにしたい」という想いから生まれました。そのため、「EC現場で本当に必要な痒い所に手が届く」機能を搭載しているのも特徴です。アプリなどを利用した機能拡張もしやすく、EC運営の環境が変化してもシステムを変更することなく使い続けることができます。

ネクストエンジンは、導入実績業界No.1のサービスで、これまでに6,256社、50,471店舗で利用され、多くのEC事業者様をサポートしてきた実績があります。(※2024年4月末時点)

ネクストエンジン導入企業の1つである株式会社サウナキャンプ様は、趣味で始めた活動からネットショップを始め、別の本業を持ちながらEC運営を成功させていらっしゃいます。

サウナキャンプ様からは「(ネクストエンジンは)とても助かっています。在庫を一元管理し、受注処理から出荷指示までのフローの約99%を自動化できました」「もっと早くネクストエンジンを知りたかった!」とのお声をいただいています。

業界最大級の対応モール・カート数

ネクストエンジンは楽天市場やAmazonといった主要モールだけでなく、メルカリShopsやラクマ公式ショップなど様々なモール・カートとの連携が可能です。

対応モール・カート数は業界最大級ですので、ネットショップ運営を拡大したいというときにも、システムのリプレイスの必要なく、柔軟に対応することができるため、安心して長くお使いいただけます。

今回解説したメルカリShopsとラクマ公式ショップとの連携は以下の図のようなイメージです。

ネクストエンジンとメルカリShops、ラクマ公式ショップとの連携図

メルカリShopsとの連携でできること

ネクストエンジンとメルカリShopsを連携すると、以下の業務を自動化することができます。※連携アプリ利用は無料。(詳しくはアプリ詳細ページへ)

1. 商品更新が自動!出品も簡単!

ネクストエンジンに登録した商品情報(他モールの商品情報をもとに登録も可能)をもとに、ボタン1つでメルカリShopsに出品できます。さらに一度出品した商品は、ネクストエンジン上で情報更新するとメルカリShopsに自動反映されます。

2.注文の取り込みが自動!

メルカリShopsで注文が入ったら、自動的にネクストエンジンに伝票が作成されます。

3.在庫連携が自動!

最新の在庫数が全ての店舗に送信され、モール、カート側でも在庫数が更新されます。他のモール・カートで販売された場合も自動で在庫連携します。

4.受注データの同期が自動!

入金番号をネクストエンジンに、配送番号をメルカリShopsに自動で反映します。

5.出荷ステータス反映が自動!

ネクストエンジンで出荷が完了した情報は、自動的にメルカリShopsに反映されます。

ラクマ公式ショップとの連携でできること

ネクストエンジンとラクマ公式ショップを連携すると、前述のメルカリShopsとの連携のように受注・在庫管理業務の自動化が可能です!加えて、商品登録も効率化・自動化できます。※連携アプリのご利用には月額5,000円(税抜)が発生します。くわしくはコチラ

1. 自動でらくらく出品!

あらかじめネクストエンジンに登録された商品を選択するだけで、簡単に出品できます!

商品・画像・カテゴリの情報をラクマへ連携すれば、ネクストエンジン側で変更した商品・画像の情報も自動で反映されます。

2. 縦積み商品の出品・在庫管理もらくらく!

複数在庫の商品を縦積み商品とつして出品することで、売れるたびに再出品する必要なし。

ネクストエンジンの在庫を自動で反映するため、販売機会の損失や欠品販売も防げます!

3. 注文管理もらくらく一括管理!

ラクマで商品が購入されると、自動で注文情報がネクストエンジンに取り込まれ管理されます。入金・キャンセル情報も自動で反映され、また、発送通知・評価も自動で実施されるため、業務がずっとラクになります。

まとめ フリマアプリを上手に利用しよう!

今回はラクマとメルカリについて比較しました。
メルカリは

  • 利用者数の多さ
  • 配送方法のオプションの豊富さ

がメリットですが、
ラクマは

  • 販売手数料の低さ
  • 高価格帯の商品が売れやすい

などのメリットがあります。

どちらとも初心者が簡単に出品できますので、初めての方は、ご紹介した特徴を参考にご自身に合ったフリマアプリで販売してみてください。

また、それぞれの特徴を最大限に活かし、販路を拡大するなら、両方に出店するのもおすすめです。受注の増加で業務の効率化・自動化が必要になってくることもあります。ぜひEC一元管理システムの導入も検討してみましょう。

複数のネットショップを運営をしはじめたり、受注が多くなってくるとリソース不足に陥ってしまうEC事業者は多いです。

ネットショップ運営の業務効率化にEC一元管理システムがおすすめと言われていますが、実際導入した場合、どういった効果があるか具体的に知りたいですよね。

そこで今回はEC一元管理システムを導入したネットショップの成功事例を取り上げます。

どんな経緯で導入し、導入後どんな効果があったのか、EC一元管理システムを検討中の方はぜひ参考にしてください。

資料ダウンロードはこちらから

EC一元管理システムとは?

EC一元管理システムとは、複数のEC店舗・ネットショップの受注処理や在庫管理などをまとめて1つのシステムで行うことができるツールです。

例えば、自社サイトに加えてAmazonと楽天市場に出店している場合、自社サイトや各モールのそれぞれの管理画面で、個別に受注・在庫数の管理が必要になってきます。それぞれの管理画面の操作感に慣れるのも面倒ですし、各管理画面を行き来して管理するのは煩雑で大きな手間となります。

EC一元管理システムを使えば、複数の店舗を1つの画面にまとめ、複数店舗の管理を一元的に管理することができ、ECバックヤード業務の効率化・自動化が可能となります。

EC一元管理システムの機能についてや、受注管理システム(OMS)について詳しく知りたい方は以下の記事もぜひご参考ください。

商材別!EC一元管理システム導入成功事例3つ

それではさっそくEC一元管理システムを導入した事例を見ていきましょう。

今回はアパレル、食品、化粧品を扱うネットショップ成功事例をご紹介します。

※紹介内容は取材当時のものです。

ネットショップ成功例 1【アパレル】株式会社インターナショナルスワングループ 

「上品な大人女性のためのナチュラルファッション」のsawa alamode (サワアラモード)などを運営する株式会社インターナショナルスワングループ様の事例をご紹介します。

出店店舗について

本店のFutureShop、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAY マーケット(旧au wowma)など合計で24ものネットショップをモール展開しています。

EC一元管理システム導入のきっかけ

sawa a la modeの前に立ち上げたブランドの運営で大変な思いをした経験があったことが大きいです。当時「売上と商品の認知拡大のためには積極的に多店舗展開すべき」ということに気付き、多店舗展開していました。売上は順調に拡大していたものの、出店モールが増えると操作する管理画面も増え、受注量が増える分アナログ業務も増えていき、現場が疲弊してしまったため、sawa a la modeの立ち上げ時には迷わず導入を決めていました。

EC一元管理システム導入後の変化について

生産性が向上し、時間もコストも大幅に削減することができたので、そのリソースを活用して、商品開発や販売戦略の立案に充てることができるようになりました。

さらに詳細のインタビューについてはこちらをご覧ください。

アパレルECについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもご参考ください。

ネットショップ成功例 2【食品】株式会社いなば園

“日本の本当にいいもの”をコンセプトに、お茶や海苔をはじめとして、和スイーツやご飯のお供、コスメまで幅広く製造、販売している株式会社いなば園様の事例をご紹介します。

出店店舗について

自社サイト、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、au Pay マーケット、Qoo10に出店しています。

EC一元管理システム導入のきっかけ

当時使っていた受注管理システムでは、受注を1件1件手作業で処理しなくてはならず、自動化とはほど遠い状態でした。

EC店舗を増やしていき、出店3店舗目で業務が回しきれなくなってしまったため、受注管理機能に加え、受注処理の自動化もできるような新しいシステムを探し始めました。

EC一元管理システム導入後の変化について

導入直後から売上を大きく伸ばすことができました。今まで手作業でやっていた受注処理の大半を自動化できたので、空いた時間でさらにAmazon、au PAY マーケット、Qoo10と多モール展開することができました。また販促企画に力を入れられるようになったことが大きかったです。

出荷件数はネクストエンジン導入当時に1万件程度だったのが、6万件以上になったので、ざっと6倍!さらに売上高も導入前より1桁増えました!

さらに詳細のインタビューについてはこちらをご覧ください。

食品ECについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもご参考ください。

ネットショップ成功例 3【化粧品】ザボディショップジャパン株式会社

イギリス生まれの自然派化粧品ブランド「ザボディショップ」を日本で経営展開しているザボディショップジャパン株式会社様の事例をご紹介します。

出店店舗について

ECでは楽天市場店、Yahoo!ショッピング店、au PAY マーケット(旧au wowma)店、Amazon店、自社サイトを運営しています。

EC一元管理システム導入のきっかけ

基幹システムの入れ替え予定があり、当時のEC用の受注管理システムだと改修費用が高額になると分かり、新しい基幹システムに対応するシステムを検討していました。

EC一元管理システム導入後の変化について

人の勘を頼りに各モールに在庫を分配していたため、以前は在庫切れなどでチャンスロスが度々発生していました。導入後は在庫を一元管理できるようになったため、機会損失が発生しないようになりました。

受注管理や在庫管理といったバックヤード業務は以前は属人化しがちでしたが、一元管理システム導入で、モールごとに管理画面の作業を覚える必要もなくなり、1つの画面で済むため、新人教育もやりやすくなりました。

さらに詳細のインタビューについてはこちらをご覧ください。

なお、化粧品ECについては以下の記事で詳しく解説していますので、ご興味のある方はこちらもご参考ください。

ネットショップ運営の効率化を目指すなら「ネクストエンジン」

ネクストエンジンは様々なECのバックヤード業務を効率・自動化するEC一元管理システムです。

ネクストエンジンの強み

さまざまなEC一元管理システムがありますが、その中でもネクストエンジンの強みをご紹介します。

ECの現場から生まれた機能を豊富に搭載!市場の変化に追従した機能アップデート

ネクストエンジンはHamee株式会社(証券コード:東証プライム 3134)がEC運営を行っていくなかで、「もっと楽しくEC運営ができるように、時間の余白と心のゆとりを作りたい」という思いから生まれました。

2008年のサービス開始から現在に至るまで、EC現場の課題や変化に対応した機能をリリース・アップデートしています

例えば、お客様からのお問合せがあったとき、該当の伝票がすぐ見つからないとお客様をお待たせしてしまいます。「お待たせする時間」=「クレームにつながる時間」です。

そんなときも、ネクストエンジンならすべての店舗の注文を1つの管理画面から検索できるので、その場ですぐ探し出すことができ、お客様をお待たせすることなくご案内できます。

連携できるシステムが業界最大級

ネクストエンジンはモール・カート、倉庫やWMS、決済サービス、POS、送り状発行システムなど各種サービス・システムとの連携ができます。

「これから多店舗運営を目指している」「レンタルカートの変更を検討している」など、将来的に事業を拡大・変更したいと思ったときに、システムが対応していないからと諦めたり、追加費用の心配をする必要はありません

本記事でご紹介した株式会社インターナショナルスワングループ様のように、「売上と商品の認知拡大のためには積極的に多店舗展開したい」というEC事業者様にとっても、また、「現在は1店舗だが、将来的に多店舗運営を目指している」という事業者様にとっても、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要モールだけでなく、幅広いモール・カートに対応しているネクストエンジンは安心して長く利用できる一元管理システムと言えるでしょう。

また、ザボディショップジャパン株式会社のように、ご利用中の販売管理システムや売上管理システムなどの基幹システムと連携が可能ですので、システム切り替え時にもネクストエンジンなら継続してお使いいただけます。

【対応モール・カート一覧はこちら】

【連携システム・サービス一覧はこちら】

手厚いサポート体制で安心

初期設定で困ったときには、ぜひサポートをご利用ください。ネクストエンジンではお電話やメールで画面を共有しながら分からないところをサポートいたします。

マニュアルの他にも画面上で設定すべき項目を誘導してくれる「設定ナビ」(操作ナビゲーション)もご用意していますので、ナビの指示に従って設定いただくこともできます。

ネクストエンジンのサポート体制については以下のページもチェックしてみてください。

【ネクストエンジンのサポート体制について】

また、実際にネクストエンジンを導入されたEC事業者様からの、サポートについてのリアルな印象については以下の動画(1分ほどの動画です)でご覧いただけます。

まずはオンラインセミナーや無料体験でお試しを!

ネクストエンジンでは、オンラインセミナーを定期的に開催し、サービス概要や操作感を分かりやすく解説しています。

30日間の無料体験もできます。実際の画面で操作感を体験していただけますので、お気軽にお試しください。

小売業やECサイトの運営者にとって、商品の魅力を知ってもらい、顧客や見込み顧客に届けることは何より重要なことです。そのための手法の1つに「単品通販」があります。

今回は単品通販とはなにか、どんなメリットがあるのか、成約率を上げるための施策などを解説します。

単品通販とは?

まずは「単品通販」の意味を解説します。

単品通販とはその名の通り、ECサイト(ネットショップ)で販売する商品ジャンルやブランドを一つに絞って展開するビジネスモデルを指します。単に1つの商品を販売する場合だけでなく、単一のブランドを販売する場合も単品通販と呼びます。

例えば、健康食品を取り扱っているECサイトでサプリメント・栄養ドリンク・ダイエット食品と3種類の商品を販売していたとします。このように複数の商品を販売していたとしても、これらの商品が全て同一のブランドの商品であれば単品通販といえます。

単品通販の3つのメリットとは?

それでは、単品通販にはどんなメリットがあるのでしょうか。

1.初期投資が抑えられる

単品通販は取り扱う商品が少なく、初期投資を抑えやすいというメリットがあります。また、商品管理や配送作業にかかるコストも抑えられます。

2.こだわりを伝えられやすい

商品を絞っているため、商品ページやメルマガ・DMなどに商品に関する情報を豊富に記載できます。また、広告にかける費用を増やすことも比較的容易です。

3.収益予想を立てやすい

単品通販はリピート注文や定期購入で利益を上げるビジネスモデルです。そのため、リピーターが増加すれば利益が安定しやすいといえます。

単品通販の成約率を上げるための施策とは?

単品通販の概要やメリットを理解したところで、単品通販の成約率を上げるためにはどんなことをすればよいのかを解説します。

1. ユーザーを絞り、差別化ポイントを洗い出す

商品を販売する際には、広くターゲットを設定するよりも顧客となる層を絞ったほうがよい効果を得られるケースが多いと考えられます。

これを行うために、まずはターゲットを絞る作業が必要です。ターゲットを絞る際に必要なのがペルソナ設定です。

ペルソナとは

ペルソナとは、商品やサービスを利用している典型的なユーザー像を指すマーケティング用語です。ペルソナを設定することで、商品やサービスそのものの方向性やコンセプトはもちろんのこと、セールスやマーケティングの方向性や手法を決定するのにも役立てられます。

ペルソナの設定の方法

ペルソナの設定は、以下のステップを踏んで行います。

  1. 自社や商品の分析を行い、商品の強みを分析する
  2. ペルソナに盛り込む要素を決める
  3. ペルソナを構成する要素についてリサーチし、決定する
  4. これまでに得られた情報を落とし込んでペルソナを作成する

2.ランディングページを訴求し、購入導線を整備する

ランディングページとは、CMなどから誘導されてきたり広告をクリックしたユーザーが最初に訪問するページのことです。

ランディングページを作成するメリット

ランディングページは商品に関する情報が1ページの中にコンパクトにまとまっているため、見込み顧客が資料請求や商品購入などの行動に結びつきやすいと考えられます。これは見込み顧客・企業側の双方にメリットをもたらします。

また、流入経路ごとにランディングページを作れば、どの手段から流入があったのかを確認できるため、マーケティングや広告の効果測定にも役立ちます。

購入導線の整備

ランディングページを作成する際には、遷移する回数や入力フォームの項目を極力少なくするように心がけましょう。これによりストレスのない購入を可能にし、離脱防止につながります。

3.初回購入のハードルを下げる

商品に興味を持ってもらっても、購入までのハードルが高いと購入を諦めてしまう見込み顧客は多いもの。単品購入では初回購入のハードルを下げることも重要です。

ハードルを下げる施策

初回購入のハードルを下げる施策の例として、無料のサンプルをプレゼントする、お試し価格を設定するなどの方法があります。

そこからリピート購入へ

たとえ「無料だから」「お得だから」という理由であっても、商品を手にとってもらえたことは企業側にとって重要なことです。なぜなら、現代はものや情報があふれ、価値観が多様化しているからこそ、顧客が新たな商品を手にすることのハードルは高くなる一方だからです。

どんな理由であれ商品を手にとってもらえれば、そこから商品のよさに気づき、リピート購入に至る可能性が高まります。

成約率を高める施策をさらに効果的にする方法

ここまでに単品通販の制約率を上げるための施策をお伝えしましたが、これらを効果的に行うための方法を紹介します。それは、伝わるツールを選ぶことです。

伝わる、とは企業側からの情報を正確に届けることを指します。今やお客様とコミュニケーションをとるためのツールはたくさん存在します。その中でも、既に企業担当者のみなさんが利用しているのは、電話やメールなどではないでしょうか。

電話もメールもメリットが多いツールですが、同時にデメリットもあります。しかも、顧客にとってのデメリットだけでなく、利用している企業担当者にまでのデメリットをもたらしています。

例えば、顧客が入力してくれた個人情報に不備があったとして、それを電話で確認しようとしても電話だといつ出てくれるのか分からず、時には複数回電話を掛けなければならないことも。また、メールは近年開封率が著しく低下しており、確認ツールとしてもマーケティングの手段としても大きな期待はできないのが現状です。

そこで今回、このページでおすすめしたいツールは、「LINEアカウント」です。

LINEをおすすめする理由

LINEをおすすめする理由は、なんといってもLINEの普及率の高さにあります。

NTTドコモモバイル研究所の調査によると、2022年時点で日本人のスマートフォン所持率は94%。また同研究所の2023年の調査では、スマホ・ケータイ利用者のうちLINE利用者は83.7%にのぼり、Twitter(現X)やFacebookなど他のSNSの中でもトップの使用率となっています。

普及率の高いガジェット・ツール(今回の場合はアプリ)を使用することは、企業側からのメッセージが届く確率を大幅に向上させます。それ以外にもLINEのメリットとして、利用者のタイミングで24時間メッセージの送信を行えること、返信がなくとも既読マークによりメッセージが届いたことを確認できることなどが挙げられます。

単品通販で活用したいLINEの機能

単品通販を行う上で便利なLINEの機能を紹介します。

1.チャット機能

すでに多くの顧客や見込み顧客にとってなじみのあるLINEのフォーマットを利用し、気軽にチャットができます。絵文字やスタンプも使えますので、メールより感情を伝えやすく、メッセージを身近に感じてもらえます。

2.一斉配信機能

LINEに登録している相手に一斉に同じメッセージを送信できる機能です。ちなみに、メルマガの開封率が10~30%であるのに対し、LINEのメッセージ開封率は60%を超えるといったデータもあります。

3.リッチメニュー

リッチメニューとは、トーク画面の最下部に固定表示されるタイル状の画像です。この画像をタップすることでクーポンの送信や自社サイトへの誘導などが行えます。

リッチメニューを設定することで、ユーザーが自らコミュニケーションをとったり、企業側が意図した行動をしてくれたりするため、非常に便利な機能です。

LINEのデメリット

それでは、単品通販のツールとしてLINEを利用することのデメリットはあるのでしょうか。それは、LINEの画面からECサイトやランディングページなどへ遷移する際に離脱してしまうことです。

特に、遷移後に移動したサイトやアプリで要求される手続きが複雑であればあるほど、離脱率は高まります。ここでいう複雑な行動とは、メールアドレスやID、パスワードの入力などが該当します。

せっかく見込み顧客が「この商品がよさそう!購入してみよう」と思っても、これらを入力したり新規に作成しなければならないと分かったら、購入する気は薄れてしまいます。また、ネットショッピング中に欲しい商品を次々とカゴに入れたとしても、お店の中を回遊している最中に「これは本当に必要なのか?」と考え直し、結局買わない……なんてことも。こんな経験は、企業担当者の皆様にもあるのではないでしょうか。

なぜ、このような心理状態が起こるのでしょうか。それは、人間は欲しいと思ったタイミングから購入完了までの手順が増えれば増えるほど、購入意欲に対して冷静さを取り戻していくからです。

そのため、見込み顧客にこの「冷静になる時間」が訪れる前、つまり購買意欲が高い状態にあるうちに、ECサイト事業者は購入まで完了できる導線を整備する必要があります

では、このような事態を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか。そこでおすすめしたいシステムが「Atouch」です。

Atouchとは

Atouchは、LINEのトーク画面にECの商品カートと決済機能を搭載できるシステムです。

Atouchは購入導線が非常に短いことが特徴です。そのため、見込み顧客の購入意欲が高いうちに決済までを完了することができるため、販売機会を逃しません。

さらに、Atouchは外部サイトへアクセスせずに決済までを全てLINE内で完結できるため、購入するという行為に集中できる環境を提供できます。

導入企業が利用できる機能としては、商品管理や在庫管理から顧客・注文管理の機能などをそろえています。もちろん、この機能もLINE内で完結させられます。

すでにAtouchを導入した企業の事例として、CVR(LP訪問からフロント商品購入)が導入前の1.96倍となったケースもあります。

まとめ

今回は単品通販について、どんな手法なのかやそのメリットを中心に解説しました。「単品しか商品を販売しないなんて、効果があるの?」と思っていた方にもそのよさを理解していただけたのではないでしょうか。

単品通販を行う際には、その商品のよさを確実に届け、リピーターになっていただきたいもの。そのためには効果的なツールを選定して成約率やリピート率を高めたいですね。その際にはぜひAtouchの導入をご検討ください。

【本記事の執筆者】
金子勝彦

IRISデータラボ株式会社 マーケティングチーム在籍

2003年よりWEBサービス企業において集客広告管理・WEBデザイナー統括・顧客管理などに計19年従事し、2022年IRISデータラボ株式会社へ入社。集客を主に担当し、各種配信、動画制作やSNS運用などに携わる。

メルカリShopsはフリマアプリ「メルカリ」内に手軽にネットショップを出店できるサービスです。

「メルカリとどう違うのか?」

「どんな人がメルカリShopsに向いてる?」

などメルカリShopsが気になっている方に向けて、メルカリとの違いからメルカリShopsに出店するメリット・デメリットをご紹介します。

はじめてネットショップを開設したい方も、すでにEC運営中で店舗を増やしたい方もぜひ参考にしてみてください!

今すぐ視聴してみる

メルカリshopsとは

メルカリshopsとは、月間2,000万人以上の利用者がいる国内最大のフリマアプリ「メルカリ」に法人ショップ出店ができるサービスです。

2021年からサービスを開始し、スマホ1つで誰でも簡単にメルカリ内にネットショップを開設できます。出品方法もメルカリと同様で、メルカリに慣れている方はなじみやすく、IT知識や経験がなくても簡単に設定が可能です。

また、メルカリの集客力を利用することができるため、新規出店したばかりでも月間利用者約2000万人との接点を得られます。初期費用・月額費用が無料なため、ネットショップ初心者でも安心で始められます。

ハンドメイト作品のクリエイターや、野菜や果物といった生鮮食品の生産者など、今まで自分で販売をしてこなかった方にも出店しやすいのが特徴です。

メルカリとの違いは?

「メルカリ内に出店?」「メルカリとメルカリShopsはどう違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

メルカリは「個人間取り引きで、家にある不用なもの等を手軽に売買できる」メルカリShopsは「ネットショップを開設したい法人・個人事業主も利用できる」と捉えていただくとイメージしやすいかもしれません。

以下の表におもな違いをまとめました。

メルカリShopsメルカリ
対象法人・個人事業主・個人個人
初期費用・月額費用無料無料
販売手数料10%10%
値下げ交渉機能なしあり
商品登録CSVで一括登録できる×
在庫登録1商品に対して複数設定できる×
アカウント複数人で運営できる1名
らくらくメルカリ便
ゆうゆうメルカリ便×
クールメルカリ便×

そのほかに注目したいメルカリとの違いは以下のとおり。

  • 法人登録が可能
  • 商品登録がCSVデータでできる
  • 商品登録・在庫管理を複数まとめて可能
  • 生鮮食品の販売OK
  • 複数人の運営OK
  • 値下げ交渉なしで販売できる
  • 中古品の販売には古物商許可が必要

それぞれの項目について詳しく説明していきます。

法人登録が可能

メルカリでの出品は個人が対象のため、法人では登録できませんがメルカリShopsでのショップ開設は法人、個人事業主、個人問わずにできますショップの開設にはメルカリのアカウントは必要ありません。

出店審査はありますが、最短2営業日で完了します。

商品登録・在庫管理を複数まとめて可能

メルカリでは商品を1点ずつ登録する必要があり、在庫管理にも対応していませんが、メルカリShopsでは商品ごとにサイズ・色・在庫数などの設定が可能で、CSVファイルで最大1,000商品まで一括登録が可能です。在庫数も例えば「Mサイズが20個、Lサイズが30個」などの確認ができます。

生鮮食品の販売OK

メルカリでは安全・衛生面から食品の出品について細かくルールが決められています。「購入者が購入後に消費(味)期限と食品表示を確認できる食品」でないと出品できないため、生鮮食品の販売が禁止されています。

一方のメルカリShopsでは肉や魚、野菜といった生鮮食品も出品可能で、冷蔵・冷凍商品に対応した「クール便」「クールメルカリ便」で発送ができます

複数人の運営OK

メルカリでは「出品者1人につき1つのアカウント」と決められていますが、メルカリShopsでは複数人で1店舗のアカウントにログイン可能で、複数人で運営ができます。

そのため出品登録担当、発送担当など業務役割を分けての運営が可能です。

値下げ交渉なしで販売できる

メルカリではフリマアプリという位置づけからも、値下げ交渉がさかんに行われています。値下げ交渉機能は商品の購入率を高める役割もありますが、商品数が増えると、個別の値下げ交渉に対応するのは大きな手間となります。

メルカリShopsでは値下げ交渉する機能はないため、出品者は値下げ交渉にかかる労力を削減し、売上利益も減らすことなく販売することが可能です。

メルカリshopsのメリット

メルカリShopsのメリットはおもに以下のとおり。

  • 出店手続きが簡単
  • 固定費なし・無料で出品できる
  • メルカリの集客力が使える
  • レビューが集まりやすい
  • クーポン配布など売上アップ機能が充実
  • メルカリのサポートが受けられる

詳しく見ていきましょう。

出店手続き・運営も簡単

メルカリShopsの出店・運営はスマホもしくはパソコンで簡単に行うことができます。

パソコン操作が苦手でも、スマホでできるので安心です。

また、メルカリと出品作業の操作感が同じなため、メルカリ運営に慣れている人もスムーズに出品できます。

固定費なし・月額費用が無料

メルカリShopsでは出店料がゼロ円でかからず、毎月の固定費が発生しないため、はじめてネットショップに出店する人も安心して始めることができます。

Amazonや楽天市場などの主要モールに出店する場合、固定費用がある程度かかります。例えば楽天市場では、出店料が月額19,500円からとなっています。Amazonでは「小口出品」では商品ごとに100円がかかります(販売手数料は別途必要)。

とくに売上見込みが立てられない事業者にとっては、固定費が大きな負担となってしまいますので、無料で出店できるメルカリShopsは小規模事業者にとって利点は大きいといえます。

メルカリの集客力を利用できる

ネットショップ初心者の多くが、「ショップを開設したものの集客できず売れない!」という壁にまず直面しがちです。

開設したばかりのショップ、とくに自社ECサイトを運営する場合、よほどブランド力がない限り、お客様に訪問してもらえるよう広告を表示したり、SNS運用を行ったり、SEO対策をするなど、地道に集客施策を重ねていく必要があります。

メルカリShopsの場合、月間2,000万人が利用するメルカリに出店できるため、その集客力を利用できるため、始めたばかりでもお客様の目に留まる確率が高くなります

ECサイト集客については、以下の記事でも解説していますので、こちらもご参考ください。

レビューが集まりやすい

メルカリでは購入者からの評価が必須となっており、出品者評価をするときに、コメントも残すユーザーが多いです。

メルカリShopsでは評価・コメントの入力は任意ですが、メルカリShopsでもコメント(口コミ)を残すユーザーも多く、他のモールや自社サイトと比べて、レビューが集まりやすいのもポイントです。

レビュー数が多いショップは信頼度も高くなるため、訪問したお客様がそのショップで購入する後押しになります

クーポン配布など売上アップ機能が充実

メルカリShopsでは、ショップのフォロワーに対して発行できるクーポン機能があり、販売促進活動として活用できます。

クーポン発行時にショップのフォロワーでなくても、購入時にショップをフォローすればクーポンを利用できるため、フォロワー増加も期待できます。

新商品を広めたいときや、在庫過多になっているとき、季節商品であればシーズン終わりのタイミングなどに活用できます。

ほかにもタイムセール機能など販売促進機能が備わっています。

メルカリのサポートが受けられる

はじめてのネットショップ運営で疑問が生じることは多いと思います。そんなときにもメルカリShopsではマニュアル(「メルカリShopsガイド」)を参照したり、メルカリShopsの問合せフォームから相談することもできます。

メルカリshopsのデメリット

メルカリShopsを検討する際に挙げられるデメリットは

  • 手数料が高め?
  • 運営者情報が公開される
  • 競合との差別化が難しい
  • 中古品の販売には古物商許可が必要

などです。

実際にはどうなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

手数料が高め?

分類初期費用月額費用販売手数料もしくは決済手数料
メルカリShopsモール型0円0円10%
BASEASP型0円0円~6.6%+40円
STORESASP型0円0円~5%
カラーミーショップASP型0円~0円~6.6%+30円
楽天市場モール型60,000円19,500円~6~10%程度
Amazonモール型0円0円~8~15%

※2023年12月現在。プランによって料金は異なります。詳しくは各サービス会社にお問合せください。

メルカリShopsの販売手数料が高いというデメリットを耳にした方がいるかもしれません。メルカリShopsの販売手数料は販売価格の10%です。

個人事業主など、小規模のEC事業者の方の利用が多いBASE(販売手数料と決済手数料合わせて6.6%+40円)やSTORES(決済手数料5%)、カラーミーショップ(決済手数料6.6%+30円)と比較するとメルカリShopsの販売手数料は割高に感じるかもしれません。

ただ、BASEやSTORES、カラーミーショップなどはいわゆる「自社ECサイト」と呼ばれるASP型のサービスで、メルカリShopsは楽天市場やAmazonに代表されるモール型のサービスです。メルカリShopsではメルカリからの集客力が期待できるため、ASP型のサービスと同列に比較できない面もあります。

なお、「ASP?モール?よく分からない!」という方は、ASPカートについて詳しく以下の記事で解説していますので、こちらもご参考ください。

運営者情報が公開される

メルカリでは氏名や住所といった出品者情報を公開せずに出品することができ、匿名配送も利用できるため、出品者の匿名性を保つことができます。

すでにネットショップを解説したことのある方ならご存じのとおり、メルカリShopsでは他のネットショップ同様に特定商取引法が適用され、運営者情報を登録する必要があります。

  • 販売業者名(個人事業主の場合は屋号、企業の場合は会社名)
  • 出品者の氏名(企業の場合は代表者氏名)
  • 住所
  • 電話番号

メルカリでの取引に慣れている方にとっては抵抗があるかもしれません。しかし購入者側にとっては販売者の情報が明示されているほうが、信頼度が上がり、写真だけでは判断できない食品や、本物か偽物の判定が必要なもの、高額商品なども購入につながりやすくなります。

また、メルカリShopsでは常に運営者情報が表示されているわけではなく、ユーザーからの開示請求があったときのみ、個別に開示されます。また、氏名は公開されますが、住所・電話番号については、本人確認が完了した個人・個人事業主に限り、非公開設定にすることもできます。(※その場合はメルカリShopsの運営会社である株式会社ソウゾウの住所・電話番号が表示)

競合との差別化が難しい

メルカリShopsはモール型のECサイトですので、自店舗以外の他のショップもたくさん出店しています。

集客面ではメルカリShopsの持つ力を利用できますが、メルカリShops内での競争は当然あります。競合ショップと同じ画面上に並んで商品が表示されるため、お客様が競合ショップの商品に流れてしまう…ということも

競合ショップと並べられるのは嫌だ!という場合には、BASEやカラーミーショップなど、ASPカート型のネットショップにする方がいいかもしれません。

中古品の販売には古物商許可が必要

古物商許可証は、事業として中古品の売買を行う場合には個人・法人にかかわらず必要です。古物営業法で定められているため、許可を取らずに取引を行うと「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科せられる可能性があるため気を付けましょう。

メルカリでは個人が「自分で使用するために購入したり、無償でもらったもの」を不用品として出品するとみなされるため、許可なしで出品が可能ですが、他のネットショップ同様に、メルカリShopsでの出品には、古物商許可証の提出が必要になります。

メルカリshopsに出店したほうがいいタイプは?

メルカリShopsについてメリットやデメリットなどを見てきましたが、メルカリShopsに向いている・出店した方がいいタイプはどんなタイプでしょうか?

おもに以下の3タイプはメルカリShopsがおすすめです。

  • はじめてネット販売にチャレンジ
  • 実店舗出店中でこれからECに参入したい
  • 現在EC運営をしており出店店舗を増やしたい

はじめてネット販売にチャレンジ

これまで作品や農作物などものづくりをしてきたけれど、自分で販売した経験がない方は、固定費がなく、出品方法も簡単なメルカリShopsはおすすめです。

具体的には、ハンドメイド作家さんや工芸品職人の方、野菜や果物、肉や魚といった生鮮食品の生産者さんで卸のみで販売されている方などです。

実店舗を運営中でこれからECに参入したい

実店舗での販売をしていて、ネットショップに興味があるけれど、パソコンは苦手だから不安……という方も多いのではないでしょうか?メルカリShopsは初期設定や出品も簡単にできるため、おすすめです。

具体的には個人経営のお店(八百屋、精肉店、喫茶店など)が挙げられます。

現在EC運営をしており出店店舗を増やしたい

すでにEC運営中で、出店店舗を増やすことで売上拡大したいという方にもおすすめです。

メルカリShopsはメルカリの月間2,000万人のユーザーをターゲットにできます。当然のことですが、メルカリユーザーにはメルカリを通してしか接点を持てません。

顧客とのタッチポイントを増やしたい方にとって、先ほど挙げたようなデメリットはほぼ当てはまらないないと思われますのでぜひ出店してみましょう

メルカリShops開設には何が必要?

いざ、メルカリShopsを開設するとなったら、

  • 登記簿情報(法人申し込みの場合)
  • 売上金の振込口座情報
  • 許認可証(自家製の食品やリユース品等を販売する場合)

この3つが必要です。

申請からショップ開設までの流れも簡単で、

①申請:開設ページで審査の必要事項を記入する

②審査:申し込み語、メールで審査を待つ。※審査結果が届くまでは即日~3営業日!

③開設:審査完了のメールが着たら、ログインして販売スタート

たったこれだけ。手順も難しくないので、設定で挫折しそうと心配な方も安心して挑戦できます。

まとめ:メルカリShopsに出店して売上UPをしよう!

今回はメルカリShopsについて解説しました。いかがでしたでしょうか?

想像していたより簡単に、固定費などのリスクもなく始められそうと感じた方も多いのではないでしょうか?

メルカリで販売されてきた方にとっては、メルカリShopsでは中古品の販売には古物商許可が必要になったり、運営者情報か公開されるという注意点もありますが、本記事でご説明したメリット・デメリットを比較して、ぜひ出店を検討してみてください!

メルカリshopsとも連携できる!EC運営をラクにするネクストエンジン

メルカリShopsに出店検討中の方の中には、EC運営をもっとラクにしたいとお悩みの方もいませんか? そんな時にはメルカリShopsとも連携できる、EC一元管理システム「ネクストエンジン」をご検討ください!

ネクストエンジンとは

ネクストエンジンは複数のネットショップを一元管理し、受注管理・在庫管理・商品登録など、EC業務のバックヤードを自動化・効率化することができるシステムです。

おもな機能は以下のとおりです。

など。

ECサイトの管理で必要な業務を自動化することで、業務負担を減らすことができ、効率化を行えます。

ネクストエンジンは、ECの現場より生まれたシステムです。そのため、「EC現場で本当に必要な痒い所に手が届く」機能を搭載しているのも特徴です。アプリなどを利用した機能拡張もしやすく、EC運営の環境が変化してもシステムを変更することなく使い続けることができます。

ネクストエンジンは、導入実績業界No.1のサービスで、これまでに6,256社、50,471店舗で利用され、多くのEC事業者様をサポートしてきた実績があります。(※2024年4月末時点)

ネクストエンジン導入企業の1つである株式会社サウナキャンプ様は、趣味で始めた活動からネットショップを始め、別の本業を持ちながらEC運営を成功させていらっしゃいます。

サウナキャンプ様からは「(ネクストエンジンは)とても助かっています。在庫を一元管理し、受注処理から出荷指示までのフローの約99%を自動化できました」「もっと早くネクストエンジンを知りたかった!」とのお声をいただいています。

メルカリShopsとの連携について

ネクストエンジンは楽天市場やAmazonといった主要モールだけでなく、メルカリShopsをはじめとした様々なモール・カートとの連携が可能です。

対応モール・カート数は業界最大級ですので、ネットショップ運営を拡大したいというときにも、システムのリプレイスの必要なく、柔軟に対応することができるため、安心して長くお使いいただけます。

メルカリShopsとの連携でできること

ネクストエンジンとメルカリShopsを連携すると、以下の業務を自動化することができます。

1. 商品更新が自動!出品も簡単!

ネクストエンジンに登録した商品情報(他モールの商品情報をもとに登録も可能)をもとに、ボタン1つでメルカリShopsに出品できます。さらに一度出品した商品は、ネクストエンジン上で情報更新するとメルカリShopsに自動反映されます。

2.注文の取り込みが自動!

メルカリShopsで注文が入ったら、自動的にネクストエンジンに伝票が作成されます。

3.在庫連携が自動!

最新の在庫数が全ての店舗に送信され、モール、カート側でも在庫数が更新されます。他のモール・カートで販売された場合も自動で在庫連携します。

4.受注データの同期が自動!

入金番号をネクストエンジンに、配送番号をメルカリShopsに自動で反映します。

5.出荷ステータス反映が自動!

ネクストエンジンで出荷が完了した情報は、自動的にメルカリShopsに反映されます。

ネクストエンジンについてご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。また、以下から無料で資料ダウンロードできます。

EC運営はやるべき業務がたくさんあります。受注処理や出荷処理のほかにも、商品ページの更新も結構面倒と感じたことはありませんか?

特にセールの時期になると、各モールのセール開始時間に合わせて商品ページの更新をするため、その時間まで残業しているという事業者さんも多いのではないでしょうか?例えばセール開始が20時であれば、そのために20時まで待機して残業して作業する等。

「ちょっとの作業だから仕方ないか」

と諦めてはいませんか? こういった時間・作業を効率化して、もっとクリエイティブ業務に気持ちよく注力できるように、あなたの代わりにネクストエンジンが働きます!

なお、通常の商品ページの更新については、こちら(ネクストエンジンの商品登録機能について)のページもご参考ください。

キャンペーン内容を詳しく見る

もうセール開始時に待機しなくてよくなる?

もうすぐセールが始まるなあ。セール開始時に商品ページの更新しないといけないから、スケジュール押さえておかないと

どうされましたか?

NEさん!(いつもちょっと面倒な作業や対応があるときに現れる……ということは)ひょっとして、ネクストエンジンの機能を使って、商品ページを指定した時間に更新できたりしますか?

大型モールのセール時に商品ページを更新するのって、遅い時間になることも多く、待機して作業するのも面倒ですよね。ネクストエンジンが新しく搭載した「店舗別ページの予約アップロード機能」なら、EC事業者さんの代わりにネクストエンジンが”待機”して働きます!

NEさんよく分かってらっしゃる!これで残業予定を組まずに済みそうです!

商品ページ更新のために残業や休日に作業しないでいいんです!

EC一元管理システム「ネクストエンジン」では、複数の店舗の商品ページの一括登録・編集・反映を行うことができます。ページ管理の手間を大幅に削減することが可能です。

ネクストエンジンの商品登録機能について

さらに、新機能の「店舗別ページの予約アップロード機能」を使えば、商品登録業務がもっとラクになります。

商品登録機能だけ使いたいという場合、基本料金月3,000円のみで従量課金なしでご利用いただけます。(※ネクストエンジンは受注件数に応じた従量課金制ですので、受注処理機能を使わず商品登録機能だけをご利用の場合、従量課金はありません)

そういえば、知り合いのEC事業者さんはネクストエンジンの商品登録機能だけ使っていると話してました。予約アップロード機能も使えるし、そういう使い方もアリですね!

店舗別ページの予約アップロード機能とは

指定の日時にモール側の商品ページへ予約更新ができる機能です。

現在の対応モールは楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAY マーケット、makeshop、futureshopです。

設定方法は簡単で、例えば楽天市場の場合、通常の店舗ページのアップロード手順と同様に、

手順①アップロードする項目にチェックを入れ

一括アップロード画面手順①

手順②[アップロード設定]にて対象のファイルやアップロードの際の仕様を選択

※設定画面の下に[アップロード予約設定]の欄がありますので、そちらにチェックを入れ、予約日時を設定してください。

手順③[一括アップロード]をクリック!

一括アップロード画面手順③

モールごとの詳しい設定方法は以下のマニュアルをご参考ください。

楽天市場
Yahoo!ショッピング
au PAY マーケット
makeshop
futureshop

なお、予約アップロードの場合、「予約日時時点での店舗別ページのデータ」でのアップロードとなります。予約時点でのデータではありません。例えば「価格1,000円」の状態で予約登録し、その後予約日時までの間に「価格2,000円」に変更した場合、「価格2,000円」でアップロードされますので、ご注意ください。

いつもの商品登録作業とそれほど変わらないからスムーズに使いこなせそうです!上手く活用して、EC運営をもっとラクにしていきます!

キャンペーン内容を詳しく見る

まとめ:皆様のEC運営を“もっと”ラクにする!ネクストエンジン

今回は商品登録の予約アップロード機能についてご紹介しました。

この機能を使えば、セール時に開始時間に合わせて更新するために、残業したり休日作業することがなくなります

楽天・Yahoo!ショッピング以外では使えない?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ネクストエンジンでは、困っているEC事業者様の声に迅速に対応しようと日々奮闘しております。

※ご期待にお応えして、楽天・Yahoo!ショッピングに加えて、au PAY マーケット、makeshop、futureshopにも対応しました!(2023年12月18日現在)

「こんなことに困っている」

「この機能は助かった!」

など、ご自身のご要望をぜひお聞かせください。

ネクストエンジンはECの現場から生まれたシステムで、EC事業者が現場で感じる不便さを解決し、要望に応えることを大切にしてきました

些細なことも積み重なれば大きな手間になりかねません。忙しいEC事業者の皆さんに代わってネクストエンジンはコツコツ働きます! ほかにも以下の資料でネクストエンジンで解決できる機能をまとめておりますので、ご参考ください。

お役立ち資料を見てみる

EC運営でお困りでしたら、ECバックヤード業務を自動化し、作業効率を上げ、コスト削減にもつながるネクストエンジンの導入をご検討いただければと思います。

ネクストエンジンについての詳しい資料は、以下から無料でダウンロードできます。ぜひ一度ご覧ください。

EC事業における出荷業務では、配送ニーズの多様化やECの需要拡大などによる作業負担の増加が深刻化しています。出荷業務が滞ると、配送遅延や出荷ミスを引き起こし、顧客の信用を失う事態にも発展しかねません。

そこで本記事では、出荷業務効率化の必要性やメリットをご紹介します。出荷業務を効率化させるための対策方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。


なお、出荷管理の基礎知識については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

資料ダウンロードはこちらから

出荷業務で発生しやすい3つのトラブル

日々膨大な作業量をこなす出荷業務では、さまざまなトラブルが発生します。トラブルはそのまま出荷ミスへとつながり、顧客からクレームを受ける事態に発展するので、まずはどういったトラブルが発生しやすいのか把握しておくことが大切です。

以下に、発生しやすいトラブルを3つ解説するので、ぜひ参考にしてください。

注文情報の管理ミス

注文情報の管理ミスとは、顧客の注文内容に沿わない形で出荷を進めたり、注文情報を出荷のステータスに進めずに放置していたりする際に発生するミスです。具体的には、以下のようなミスがあります。

  • 注文情報が受注ステータスのままになっている
  • 商品の種類や数量の転記ミス
  • 備考欄の確認漏れ

注文情報のステータスの更新漏れは、受注管理システムを使用している際に発生するミスです。出荷ステータスに移行せず、注文をそのまま放置しているので、商品の発送が遅れてしまいます。

また、転記ミスや備考欄の確認漏れは、手動で注文処理を行っている際に発生するミスです。手動の注文処理は効率が悪く、ミスも発生しやすいので、業務フローやシステムを見直す必要があります。(ご参考:「備考欄チェック作業を効率化しよう!【働くネクストエンジン – 受注処理篇】」)

ピッキングのミス

ピッキングとは、注文された商品を倉庫内から集めてくる作業のことです。在庫量や受注件数が多いと、ピッキングミスは高頻度で発生します。

とくに多いのが、商品のカラー違いやサイズ違い品をピックしてしまうケースです。ピッキングリストを見ながら、目視で確認していると、商品の取り違えや確認ミスがどうしても発生します。

検品・梱包・出荷時のミス

商品を出荷する際は、ピッキングした後に検品を行い、梱包してから出荷するのが基本フローです。検品は出荷業務の最後の砦になるため、検品や梱包のミスはそのまま出荷ミスを引き起こします。

出荷時のミス事例を以下にまとめました。

  • 商品の梱包漏れ・商品の過剰出荷
  • 宛先ラベルの貼り違え
  • 伝票・納品書の取り違え

検品や梱包は1件ずつ処理していくのが基本ですが、検品台の上に複数の注文分をまとめて置いてしまい、商品が混ざってしまうことがあります。また、前の注文分で納品書を入れるのを忘れ、次の注文分に誤って封入してしまうケースもあるので注意しましょう。

非効率な出荷業務がもたらすリスクとは

出荷業務の効率が悪いと、作業現場に時間的・体力的に多くの負担をかけることになります。その結果、さまざまなミスを引き起こし、企業にとって多くのリスクをかかえることになるので注意が必要です。

以下で、非効率な出荷業務がもたらす4つのリスクを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

在庫の過多・不足

非効率な出荷業務を行っていると、出荷ミスが多くなり、在庫の過不足が発生します。在庫が不足していると、欠品による販売機会損失を引き起こす可能性があるので、売り上げの低下を招きます。

一方、過剰在庫が発生したケースでは、原因の確認に手間取るほか、保管スペースを圧迫しかねません。定期的に行う棚卸しで確認の手間が増えるなど、在庫の過不足が原因で、さらに業務効率が悪化します。

過剰在庫については以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

顧客の個人情報の漏洩

出荷業務の非効率さが原因で、宛名や伝票間違いなどのミスを引き起こすと、顧客の個人情報が漏洩してしまう可能性があります。

悪意を持った第三者に個人情報を不正に利用されてしまうと、個人情報保護法に抵触した企業として公表され、信用を失う事態にもなりかねません。

クレーム処理にかかる時間やコスト

出荷ミスが発生した後は、正しい商品の再発送や商品の引き取り業務など、それぞれ適切なフォローが必要です。

また、電話によるクレーム対応やお詫びのメール作成を行う手間も増えます。ミスがなければ行う必要のない余計な業務が発生するので、追加のコストがかかります。

企業イメージの悪化

配送遅延や出荷ミスが度々発生すると、顧客の信用を失います。たとえ実用性の高い商品を販売していたとしても、あえてトラブルの多い企業から商品を購入したいと思う人はほとんどいません。

とくに、ECサイトでは「違う商品が入っていた」「指定日に間に合わなかった」などの悪いレビューが、企業イメージを大きく悪化させるケースも珍しくありません。

出荷業務効率化がもたらすメリット

出荷業務の効率化が進むと、作業現場の業務負担が減るだけでなく、付随して多くのメリットをもたらします。

ここでは、3つのメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ほかの業務にリソースを割けるようになる

出荷業務が効率化されると、出荷ミスなどによる余計な業務が発生しなくなります。その結果、余ったリソースをほかの業務に割くことが可能です。

自社で商品を企画・開発しているのであれば、よりよい商品を開発し、魅力的なイベントを企画できるようになります。

業務全体の効率改善につながる

出荷業務が効率化されると、余った人員や時間的リソースをほかの業務に回せるようになります。入庫業務の人員を手厚くすれば、入庫から棚入れまでのリードタイムを短くすることも可能です。

人件費を削減できるなど、業務全体に好循環が生まれるので、さらに売り上げや利益を確保できるようになるでしょう。

顧客満足度の向上が見込める

正確かつ迅速な出荷処理を続けていれば、顧客満足度の向上が見込めます。商品を継続購入してくれるリピーターの確保につながるので、売り上げや利益を拡大することが可能です。

ただし、顧客満足度は一朝一夕で向上するものではないので、日々の積み重ねを大切にしましょう。

出荷業務改善に取り組むときの手順

出荷業務改善に取り組む際は、順序を立てて、計画的に行うことが大切です。

ここでは、出荷業務改善手順を3ステップに分けて解説していきます。

1.現状把握と問題点の洗い出し

まずは、現状把握を行い、問題点を洗い出します。問題点が浮き彫りでなければ、効果的な改善案が浮かばないためです。

現状把握を行う際は、出荷業務を工程ごとに分類分けし、それぞれの作業にかけている時間や人員を把握しましょう。

出荷業務の工程は、以下の4つに分けられています。

  • 受注処理
  • ピッキング
  • 検品・梱包
  • 仕分け・積み込み

工程ごとの生産性を集計し、効率の悪い業務や問題点を洗い出しましょう。

2.改善施策の検討と実行

問題点を洗い出した後は、改善施策の検討を行います。

出荷現場でよくある問題点と解決方法を以下にまとめました。

問題点解決方法
ピッキングに時間がかかる倉庫内レイアウトの見直し
人員が足りていない・人員の増員
・マテハンやシステムによる業務の自動化
・アウトソーシングの活用(外注)
作業者によって処理件数に大きな差がある業務フローの確立や作業マニュアルの作成

1度に複数の改善策を実行すると、現場の戸惑いも大きくなるため、優先順位をつけてひとつずつこなすことが大切です。現場の作業員と相談しながら、改善施策を実行しましょう。

3.効果の検証と有用な施策の仕組み化

最後に、業務改善後の効果を検証します。工程ごとの生産性を集計し、改善前の生産性と比較してみましょう。

おもな評価基準は、以下の通りです。

  • 1時間あたりの処理件数が増えたか
  • 以前よりも少ない人員で業務をこなせるようになったか
  • 費用対効果は高いか

なお、効果検証は数値だけでなく、現場の声を拾うことも大切です。作業効率がよくても、作業者の負担が増えていれば、あまり意味がありません。

有用な施策は仕組み化し、引き続き業務に取り入れましょう。

出荷業務の効率化に効果がある8つの対策

出荷業務を効率化させる方法は、多岐に渡ります。

8つの対策方法を紹介するので、自社に適した方法を取り入れてみてください。

(1)出荷業務フローのマニュアル化

マニュアル化されていない業務は、作業者単位で手順が異なるため、品質や効率に大きな差が生じます。よって、出荷業務フローをマニュアル化し、作業手順を全作業者で統一することが大切です。

作成したマニュアルは、目立つ場所に掲示し、初めて出荷業務を行う方でも問題なく作業できる体制を整えましょう。

(2)ピッキング方法の見直し

出荷業務のなかで最も作業負担が大きく、改善の余地があるのはピッキング作業です。ピッキング作業を見直すことで、後の工程でもミスが出にくくなり、出荷業務全体の効率化が進みます。

なお、ピッキングには、オーダーピッキング(摘み取り式)とトータルピッキング(種まき式)の2つの方法があるので、自社の業務に適した方法を選択することが重要です。

オーダーピッキングは、注文1件単位で商品を集めて梱包する方法で、宛先の多いECでは基本的にオーダーピッキングが適しています。

また、ピッキングはピッキングリストを発行して、目視で商品を確認するのが従来の方法ですが、ハンディターミナルやスマートフォンを活用すれば確認作業の効率や品質が向上します

商品バーコードやロケーションコードを読み込み、注文情報と照らしあわせれば、目視で確認する手間やピックミスの可能性を軽減することが可能です。

ピッキングについては以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

(3)倉庫内の整頓

倉庫内が散らかっている状態では、作業員の足取りが重くなり、ピッキング作業を中心に作業効率が悪化します。おもに入庫量が増加し、ロケーションに在庫が収まらないケースでよくある光景です。

このような事態に陥らないためにも、日頃からロケーション整理を行い、在庫の空きスペースを確保しておきましょう。

5Sを徹底して作業場を整頓しておくことも重要です。5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの頭文字を取った用語で、物流業界でよく使用されます。

(4)作業動線の短縮

作業導線が長ければ、ピッキング時の移動距離が長くなるので、出荷作業の効率が悪くなります。したがって、作業導線を短縮し、作業者がなるべく歩かない体制を整えることが重要です。

例えば、一緒に購入されやすい商品のロケーションをまとめる方法が有効です。セットアップ商品はもちろん、同品番のアイテムはなるべく近くに配置するとよいでしょう。

また、ピッキングリストによってピックする順番を指定し、作業者が一定方向にのみ歩いてピックできる体制を整えるのもおすすめです。

(5)人員配置の適正化

作業者一人ひとりによって、得意・不得意があるため、人員配置によって作業効率は大きく変化します。したがって、それぞれの特性を見極め、各工程に配置する人員を適正化することが大切です。

人員配置を適正化するためには、出荷現場の管理者育成が鍵を握ります。管理者の業務や作業者への理解度が高ければ、人員配置を適正化することが可能です。

(6)マテリアルハンドリング機器の導入

マテリアルハンドリング機器(通称マテハン)とは、荷役機器を中心に、物流業務を効率化するために用いられる機器全般のことです。ベルトコンベアや自動搬送システムはもちろん、台車やカゴといった小規模なものも該当します。

マテリアルハンドリング機器を導入すれば、人の手によって行う作業量が減少するので、出荷業務効率の大幅な向上が期待できます。

(7)在庫管理の適切化

在庫管理を適切に行えば、商品を探す手間やピッキングミスが減るので、出荷業務が大幅に効率化されます。また、作業導線の確保にもつながるので、よりピッキング効率を高めることが可能です。

在庫管理は、出荷業務に限らず、すべての業務の起点となるので、日頃から在庫管理を徹底しましょう。

(8)在庫管理システムの導入

在庫管理システムを導入すれば、在庫管理の効率化が進み、結果的に出荷業務の効率が上がります。

また、商品の保管場所を素早く確認できるようになるほか、ピッキングリストを自動発行して効率のよいピッキングを行うことも可能です。

ただし、在庫管理システムの導入には、一定のコストがかかるので、導入するシステムは慎重に検討しましょう。

在庫管理システムについては以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

まとめ:リスク回避のためにも出荷業務の効率化を図ろう

EC事業における出荷業務は、顧客満足度や企業の信用を左右する重要な業務です。配送遅延や誤出荷などが頻繁に発生すると、企業イメージを悪化させてしまいます。

このようなリスクを回避するためにも、本記事で紹介した8つの対策方法から適切な施策を選び、出荷業務の効率化を図りましょう。

以下に「物流のいまとこれから」をまとめた資料を無料で公開しています。お気軽にご活用ください。

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出荷業務をラクに!受注処理~出荷までネクストエンジンにお任せください

ネクストエンジン」は、EC運営を効率化するために開発された、EC一元管理システムです。受注管理や在庫管理をはじめ、EC運営にまつわるさまざまな業務をラクにする豊富な機能を備えています。

ネクストエンジンのおもな機能は以下の通りです。

など

出荷業務は、煩雑なコピペ作業や納品書の発行作業など、細かなルーチンワークが数多く存在します。ネクストエンジンなら、これらの業務を自動化・効率化できるので、出荷業務全体の効率化が可能です。

例えば本記事内で出荷ミスの原因の1つとして挙げられていた「備考欄確認のミス」について、ネクストエンジンなら、伝票を一つずつ確認する手間をできるだけ省けるよう「備考欄変換設定」機能を搭載しています。

詳しくは以下の記事をご参考ください。

また、ネクストエンジンはダッシュボードに「自動出荷率」を表示する取り組みを開始しています。自社の当月の自動出荷率や前月との比較を確認できるほか、ネクストエンジンを利用する企業の平均自動出荷率も確認できます。

ネクストエンジンの出荷管理について詳しく知りたい方のために以下に資料をご用意しておりますので、お気軽にダウンロードしてください。

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コロナ禍以降、ネットショップの需要が急激に高まり、新たにネットショップを開設したいという方も増えました。しかし、ネットショップを開設する方法は多岐にわたるため、何から始めるべきかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ネットショップの開設手順やその方法を初心者にもわかりやすいように解説します。

ネットショップの売り上げを伸ばすコツやおすすめのECシステムもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

初心者がネットショップを開業するメリットとデメリット

まずは、初心者がネットショップを開業するメリットとデメリットをご紹介します。ネットショップの特徴を把握した上で、開業するかを判断しましょう。

ネットショップを開業するメリット

ネットショップを開業するメリットは、以下の4点です。

  • 時間や場所を問わず購入してもらえるチャンスがある
  • 開業や運営にかかるコストが実店舗より低い
  • 実店舗より開業にかかる期間が短い
  • 個人でも気軽に運営できる

まず、ネットショップは24時間365日、どこからでも商品を購入してもらえるのが大きなメリットです。実店舗であれば、立地や営業時間の関係でターゲットにできないユーザーが多数存在しますが、ネットショップは時間や場所を問わず購入してもらえるチャンスがあります

また、ネットショップは実店舗に比べ、開業や運営にそこまで多くのコストがかかりません。失敗したときのリスクも少ないので、個人でも気軽に運営できます。さらに、実店舗のように各種届出に時間がかからないので、短い期間で開業できるのもメリットです。

ネットショップを開業するデメリット

ネットショップを開業する際は、メリットだけではなく、以下3つのデメリットを理解しておく必要があります。

  • 返品トラブルが多い
  • 集客が難しい
  • 生鮮食品などの取り扱いが難しい

ネットショップを利用する消費者は、商品を直接目で見て購入できないため、「イメージと違う」などといった理由での返品がどうしても多くなります。その際、電話でクレームを受けるケースも多いので、カスタマー対応の体制を整えておくことが重要です。

また、ネットショップに集客することは容易ではありません。Amazonや楽天市場を筆頭に、すでに多くのネットショップが存在するので、インターネットの検索結果で埋もれやすいのも事実です。広告やSNSなどで集客に注力する必要があります。

さらに、商品を直接手に取れないといった関係上、鮮度が命の生鮮食品は難易度が高くなります。取り扱う商品選びは慎重に行いましょう。

食品の販売を検討している場合は、以下の記事でも食品EC成功事例などを記載していますので、ぜひ参考にしてください。

初心者がイチから始めるネットショップ開業の手順

ここでは、初心者がネットショップを開業するために必要な手順を解説します。細かく9つのステップに分けて解説していくので、ぜひ参考にしてください。

1.ネットショップで何を売るかを決める

商品選びは、ショップ名や販売戦略など、今後の方向性を左右する重要なポイントです。まず最初にネットショップで取り扱う商品やジャンルを決めておきましょう。

なお、ターゲットが幅広い商品は競合も多いので注意が必要です。これから業界に新規参入するネットショップ初心者が価格競争で勝つのは難しいため、差別化を意識しながら商品を選びましょう

2.ショップ名とコンセプトを決める

販売する商品が決まった後は、販売ターゲットや解決するニーズなど、具体的にコンセプトを決めましょう。コンセプトが曖昧だと、誰からも魅力を感じてもらえないショップになってしまうためです。

コンセプトは、取り扱う商品の市場を調査し、顧客層のニーズを分析して決めるとよいでしょう。例えば、アクセサリーを扱うのであれば、アクセサリーを身につける人の特徴を洗い出し、どのようなシーンで着用するのかなどを考えます。コンセプトが決まったら、コンセプトに沿ったショップ名をつけてください。

3.販売する商品を用意する

ショップ名やコンセプトが決まった後は、商品の生産方法や仕入方法を決めます。それぞれの考え方を解説するので、ぜひ参考にしてください。

仕入販売かオリジナル商品かを決める

商品を用意する方法として、他社が生産した商品を仕入れる方法とオリジナル商品を生産する方法の2つの選択肢があります。

仕入販売は、商品を企画する手間や費用を省けますが、オリジナル商品のように差別化ができません。

一方、オリジナル商品は、企画に多くの手間や時間がかかるので、初心者にはハードルが高いといえます。オリジナル商品を効率よく生産したい場合は、既存メーカーの知恵や技術を活用する、OEM生産を行うのもひとつの手です。

OEMについては、以下の記事で解説していますのでこちらもご参考ください。

商品の仕入方法を決める

商品の仕入方法は多岐にわたるので、自社サイトに適した方法を模索することが大切です。ネットショップで商品を仕入れる方法の例として、以下などが挙げられます。

  • メーカーと直接契約して仕入れる
  • オークションサイトやフリマアプリから仕入れる
  • 仕入れの専門サイトで仕入れる
  • ドロップシッピングを活用する

まず、仕入れの量や安定性を重視するなら、メーカーと直接契約して仕入れる方法がおすすめです。契約の難易度は、メーカーによって異なりますが、契約さえできれば安定した仕入量を確保できます。

中古やアウトレット品などを仕入れる際は、オークションサイトやフリマアプリを活用しましょう。掘り出しものを安価で仕入れられれば、利益率を高められます。

一方、仕入相場の調査を行いながら幅広い商品を仕入れたい方は、仕入専門サイトを利用するのがおすすめです。

ドロップシッピングは、注文が入ってからドロップシッピング業者を介して商品を仕入れる方法で、メーカーが直接購入者に商品を配送してくれます。自社で在庫を抱えないので、在庫リスクや管理の手間を削減できるのがメリットです。

ドロップシッピングについては、以下でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

4.出店形態・サイトの作成方法を決める

サイトの作成方法や出店形態には、さまざまなものがあるため、自社サイトに適した方法を選択しましょう。以下では、4種類の作成方法を紹介するので、参考にしてみてください。

ASPカート型

ASPとは、Application Service Providerの略で、ネットワークを介してさまざまなアプリケーションを提供する事業者のことです。

ASPカートには、ショッピングカート機能や決済機能をはじめとした、ECサイト構築に必要な機能が備わっているので、手軽にECサイトを構築できます。

また、初期費用を抑えて導入できるほか、顧客情報を自社で管理できる点も大きなメリットです。

ASPカート型のサービスを提供している事業者は多く存在しますが、無料で導入したいならBaseやShopifyなどの利用を検討してみてください。

ASPカートについて詳しくは以下の記事で解説しています。

モール型

モール型とは、ECモールと呼ばれるショッピングサイトに、ひとつの店舗として出店する方法です。モールそのものに知名度や信頼性があるため、開設したばかりのECサイトでも集客のハードルを下げられます。

ただし、モールに対して売り上げの数パーセントを販売手数料として支払ったり、毎月、出店料を支払ったりするので、売り上げと集客力のバランスを考慮しながら検討する必要があります。

EC初心者ではじめて開設するなら、モール型でまずは利用者が多いAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどに出店するのがおすすめです。

パッケージ

パッケージとは、ECサイトの構築・運営に必要な基本機能がパッケージングされた製品のことです。在庫管理や売上管理などの基本機能が備わっているため、自社のサーバーにインストールするだけで、ネットショップを手軽に開設できます。

カスタマイズ性が高いので、自由度の高いサイト運用を行えますが、メンテナンスを自社で行う点には注意しましょう。担当のエンジニアが必要になるほか、初期費用もかかるので、ネットショップ初心者にはあまりおすすめできません。

パッケージでサイトを構築するサービスとしては、ecbeingやSI Web Shoppingがあります。

クラウド

クラウドは、クラウドの運営会社から環境をレンタルして、クラウド上でネットショップを開設・運用する方法です。サイトに合わせてカスタマイズができるほか、各システムとの連携も可能なため、比較的自由度の高いサイト運営が行えます。

また、クラウドの運営会社がシステムの保守やアップデートを行ってくれるので、自社でシステムを管理する必要がありません。ただし、保守管理やレンタルに費用がかかるので、売り上げとのバランスを考慮しながら慎重に検討する必要があります。

クラウドのサービスを導入するなら、メルカートやEBISUMARTが挙げられます。

5.販売に必要な許認可を申請する

取り扱う商品の種類によっては、各種許認可や届け出が必要です。許認可が必要な例を以下にまとめましたので、確認しておきましょう。

販売ジャンル販売商品必要な許可・資格申請先
中古品PC、スマートフォン、カメラなど古物商許可所轄の警察署
食品肉、魚、菓子、パンなど・食品衛生責任者資格
・食品衛生法にもとづく営業許可
各都道府県の食品衛生協会所轄の保健所
お酒ワイン、ビール、日本酒など・通信販売酒類小売業免許
・酒類製造免許(自分で製造する場合)
所轄の税務署
化粧品化粧水、香水、スキンケア商品など・化粧品製造販売業許可
・化粧品製造業許可(自分で製造する 場合)
・所轄の保健所
・各都道府県の薬務課

上記は一例なので、自分が取り扱う商品で許認可が必要ないか、念の為確認しておきましょう。

6.決済方法を決める

ネットショップでの決済方法には、以下が挙げられます。

  • クレジットカード
  • コンビニ払い
  • 代金引換
  • 銀行振込
  • QRコード決済
  • あと払い(ペイディ)

ECサイトへの訪問者は、普段使用している決済方法が使えないと、サイトを離脱してしまう可能性が高まります。販売機会の損失を防ぐためにも、サイト利用者のニーズに沿った決済方法を用意しておくことが重要です。

ユーザーのニーズを調査する際は、競合他社が用意している決済方法が参考になります。また、アンケートを実施して、ターゲット層のニーズを調査するのもおすすめです。

7.配送方法を決める

配送業者によって価格設定が異なるため、自分が扱う商品に適した配送業者を選ぶことが大切です。また、商品の大きさや種類によって、配達に適した業者は異なります。

例えば、小型かつ軽量な商品であれば郵便局に依頼するのがおすすめです。レターパックなどを利用すれば、比較的安い料金で配送してもらえます。

一方、一定以上の大きさの商品や割れ物は、専門の配送業者に任せるのがおすすめです。ヤマト運輸や佐川急便などに任せるとよいでしょう。なお、ヤマト運輸であれば、冷蔵や冷凍での配送にも対応しています。

8.ネットショップを制作・開設する 

いよいよ、ネットショップを制作して開設します。手順4で決めた出店形態でネットショップを開設しましょう。

まずは、ネットショップを制作・開設するサービスの公式サイトにアクセスします。

次に、事業者情報の登録や決済方法の設定など、必要な手続きを行い、販売する商品の登録を行ってください。

利用するサービスによっては、サイトデザインのテンプレートなどが用意されているので、販売する商品やコンセプトに適したデザインを設定しましょう。

9.開業届と青色申告の申請をする(個人の場合)

個人でネットショップを立ち上げて運営する際は、開業届や青色申告の申請も事前に済ませておきましょう。開業届は、事業を開始してから1カ月以内、青色申告の申請は開業届を提出してから2カ月以内と国税庁が定めています。

申請しなくても罰則などはありませんが、青色申告の申請をしておくと、所得税の計算時に最大65万円の控除が適用されます。大きな節税効果が期待できるので、個人事業として本格的にネットショップを運営していくのであれば、ぜひ申請しておきましょう。

なお、開業届と青色申告の申請は、最寄りの税務署に直接提出する方法のほか、郵送やe-Taxでも行えます。

国税庁のホームページより、各種申請書類をダウンロードし、任意の方法で提出しましょう。

「個人事業の開業・廃業等届け出書」はこちら

「所得税の青色申告承認申請書」はこちら

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ネットショップの売り上げを伸ばすには?基本の集客施策3つ

ネットショップの売り上げを伸ばすためには、集客に力を入れる必要があります。どんなによい商品を取り扱っていても、サイトの存在自体が認知されていなければ、商品が売れることはありません。

ここでは、集客の基本施策を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

SNS

ICT総研が実施した、2022年度のSNS利用動向に関する調査によると、日本のSNS利用者は8,270万人もいることが報告されています。ネットユーザーの約80%がSNSを利用していることが判明しており、SNS利用者は年々増加しているとのことです(出典:ICT総研「2022年度SNS利用動向に関する調査」)。

したがって、ネットショップへの集客は、SNSの活用が鍵を握ります。イベントやセール情報などを積極的に発信し、ネットショップの存在を世間に周知しましょう。

SEO対策

SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンの検索結果で自社サイトを上位表示させるために行う施策のことです。検索エンジンの検索結果で上位表示されれば、ネットユーザーの目に留まりやすくなるため、集客力の向上が見込めます

なお、ネットショップのSEO対策では、以下の施策が有効です。

  • タイトルやディスクリプションに検索してほしいワードを入れる
  • カテゴリーページのディスクリプションを追加する
  • Google Search Consoleで自分のネットショップを登録する

ディスクリプションとは、サイトの概要や商品の特徴を紹介する文章のことで、Googleなどの検索エンジンにサイトの概要を知らせてくれる役割をしています。

なお、Googleの検索ロボットがネットショップを登録していない場合は、Googleの検索結果にサイトが表示されません。通常、とくに何もしなくても表示されるようになりますが、Google Search Consoleを使って自分のネットショップを登録すれば、早めにGoogle認知されるようになるので登録しておきましょう。

ネット広告

ネット広告を利用すれば、自社サイトの露出頻度を上げられるので、集客力の向上が見込めます。費用はかかりますが、短期で集中的に集客することが可能です。

ネット広告には、以下のものが存在します。

  • リスティング広告
  • アフィリエイト広告
  • SNS広告

まず、リスティング広告とは、ユーザーが特定のキーワードで検索することによって表示される広告を指しています。Googleの検索結果の上位に表示される「スポンサー」と表示されるサイトのことです。

一方、アフィリエイト広告は、ブログやWebサイトと提携し、自社のネットショップや商品を宣伝してもらうことを指しています。商品が売れた場合のみ報酬を支払う成果報酬型を採用しているので、比較的宣伝コストを抑えられます。

SNS広告は、X(旧Twitter)やLINEなどに表示される広告です。ユーザーの興味関心や属性に応じて広告が表示されるので、一定数のアクセス増加が期待できます。

ネットショップの売り上げを伸ばすコツについては以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

初心者がネットショップ開設で失敗しないために押さえたい4つのポイント

ネットショップ開設で失敗しないためには、いくつか押さえておくべきポイントが存在します。

それぞれのポイントについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

①開業前にコストと利益をシミュレーションする

まずは、開業前にコストと利益をシミュレーションし、利益を出しながらネットショップを運営できるか確かめておきましょう。

開業してからしばらく赤字が続くようでは、すぐに閉業に追い込まれてしまいます。仕入価格や販売手数料、配送料なども含めて計算することが大切です。

②具体的な売上目標を設定する

ネットショップを開設した後は、最初に具体的な売上目標を設定しましょう。売上目標を設定することで、取るべきアクションや施策が見えてきます。

ネットショップの売り上げは、以下の計算式で成り立っています。

「売り上げ=アクセス人数 × 購買率(CVR) × 客単価」

売り上げを構成している各要素を日々分析し、売上目標や分析状況に適した施策を行いましょう。

③特定商取引法にもとづく表記・販売禁止商品などのルールを理解する

ネットショップを運営する際は、特定商取引法にもとづく表記を行いましょう。特定商取引法では、事業者と消費者の間でトラブルが生じないよう、販売者の氏名や連絡先を記載することが義務付けられています。

また、ネットショップを運営していく上で、販売禁止商品などのルールを理解しておくことも重要です。医薬品などの規制品に加え、偽ブランド品は例外なく販売が禁止されているので注意しましょう。

④セキュリティ対策を怠らない

ネットショップの管理人として、セキュリティ対策は万全にしましょう。近年、サイバー犯罪が増加しており、顧客の連絡先やクレジットカード情報などが盗まれる被害が起きています。

このような被害に遭うと、顧客の信用を一瞬にして失うばかりか、最悪の場合は損害賠償問題にも発展しかねません。

ネットショップの構築サービスによって、それぞれセキュリティ対策が施されているので、セキュリティ面にも注目してサービスを選ぶことが大切です。

なお、不正注文については以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ:手順やポイントを把握してネットショップ運営を始めましょう!

一見複雑に思えるネットショップの開設ですが、手順やポイントを押さえれば、誰でもすぐに開設できます。取り扱う商品やコンセプトを決め、運営するネットショップに適した出店形態や構築方法を選びましょう。

なお、ネットショップ初心者に向けて、EC事業の業務を詳しく解説した資料「ECビジネスの基礎」を無料で公開しています。以下からダウンロードできますので、お気軽にご活用ください。

早めの導入が成功への近道!EC一元管理システムならネクストエンジン

ネットショップをこれから運営していくにあたり、少ない労力で効率的に利益を出していきたいと考えている方は、EC一元管理システム「ネクストエンジン」の導入をぜひご検討ください。ネクストエンジン導入することで、以下のようなルーチンワークを自動化・効率化でき、ネットショップ運営がずっとラクになります。

導入事例として1社ご紹介させていただくと、徳島県の老舗アパレルメーカー丸久株式会社様は、ネットショップを開設した初期段階でネクストエンジンを導入いただききました。

多店舗出店など、先を見据えて早期にネクストエンジンを導入したことにより、立ち上げる際には考慮されていなかった運用上の課題も簡単に解決できたとのことです。その結果、主力商品である子ども服を多く販売することに成功し、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021」で「SOYキッズ・ジュニア部門」を受賞しています。

さらに詳しくは以下のページをご覧ください。

なお、「ネクストエンジン」は、2023年6月よりサービス料金を改定し、基本料金が安くなりました。月3,000円の手軽な料金でご利用いただけるようになったため、ネットショップをこれから立ち上げる初心者の方にもおすすめです。

以下から無料で概要資料をダウンロードできますので、お気軽にご利用ください。

自社ECサイトに各モール、それぞれの管理画面をそれぞれチェックして、対応するのは大変な手間です。自社EC担当者、楽天市場担当者など、店舗ごとに担当者がそれぞれ決まっているという店舗も多いのではないでしょうか?

EC一元管理システムを使えば、1つの管理画面を見るだけでよくなるんですよね!

エヌイーくんありがとう(ここは新人エヌイーくんの運用教室ではないのだけど…)。今回はさらに一歩進んだ機能の紹介です。

目視確認が必要な伝票が入ったらメールで通知が来る「確認待ち通知機能」を使えば、毎日ネクストエンジンの画面を確認する必要すらなくなります。あなたの代わりにネクストエンジンが働きます!

ネクストエンジンの受注管理の流れをおさらいしたい方は、エヌイーくんが出演する受注処理をもっと効率化しよう!【新人エヌイーくんと学ぶ!ネクストエンジン運用教室】を参考ください。

お役立ち資料を見てみる

“モールをまとめて管理”だけじゃないんです!

ネクストエンジン導入して、楽天市場とかAmazonとか、それぞれの管理画面を行き来する必要がなくなって、本当にラクになったなあ。でも……

どうされましたか?

NEさん! いえ、以前と比べてすごく助かってるんですけど、(目視での対応が必要な)確認待ちステータスにある伝票をチェックするので、毎日管理画面を見る必要はあるんですよね

なるほど、でしたら確認待ち通知機能がおすすめです。システムを開かずとも、確認が必要な伝票が何件あるか、自動で通知してくれます

それはすごく助かる!

日々の伝票確認をもっとラクに!

特に少人数でEC運営されている場合、1人で何役もこなさなければならないため、少しでも業務負担を減らし、効率化・自動化していきたいものです。

EC一元管理システム「ネクストエンジン」なら、目視で確認する伝票(確認待ちステータスに留まった伝票)があればメールで自動通知してくれる機能「確認待ち通知機能」があるので、そういった要確認の伝票がなければ、毎日伝票確認する作業もなくなります!

確認待ち通知機能とは?

目視での確認待ちが必要な、[確認待ち]ステータスにある伝票の件数をメールで通知してくれる機能です。

この機能を使うことによって、システムを常時確認しなくても、定期的(おおよそ8時、10時、12時、14時、16時)に確認待ちの伝票件数が把握できます。1件以上ある場合の通知ですので、ゼロ件の場合は通知はありません。

通知先のメールアドレスは複数設定できます。

メール通知例

また、出荷を委託するなどして、業務をほぼ自動化されている場合には、イレギュラーな伝票の確認通知としてもお役立ていただけます。※詳しい設定方法はコチラから

まとめ:皆様の期待に応える!ネクストエンジン

いかがでしたか?EC一元管理システムを導入することで自社ECサイトや各モールをまとめて管理することができるのは、業務の効率化・自動化の大きなポイントになります。

ネクストエンジンなら、さらにそこから進んで、確認が必要な伝票があるときに自動通知する「確認待ち通知機能」を利用することで、“毎日管理画面を開かなくてもいい”状態へお手伝いいたします!

実はこの「確認待ち通知機能」はお客様の声から開発した機能です(以下の動画から実際のユーザー様の声をご覧いただけます。さらに詳しい導入秘話について、記事とフルサイズの動画はコチラからご覧ください)。

ネクストエンジンはECの現場から生まれたシステムで、EC事業者が現場で感じる不便さを解決し、要望に応えることを大切にしてきました

些細なことも積み重なれば大きな手間になりかねません。忙しいEC事業者の皆さんに代わってネクストエンジンはコツコツ働きます!

EC運営の受注管理でお困りでしたら、受注管理を自動化し、作業効率を上げ、コスト削減にもつながるネクストエンジンの導入をご検討いただければと思います。

受注管理についての詳しい資料は、以下から無料でダウンロードできます。ぜひ一度ご覧ください。

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さまざまな業界でEC化が進むなか、化粧品のEC販売を検討している方は多いと思います。しかし、化粧品ECは競合が多く、新規参入の難易度は決して低くありません。

そこで本記事では、化粧品ECが抱える現状の課題や市場規模を解説したうえで、サイト運営を成功させるためのポイントをご紹介します。

記事の後半では、化粧品ECの業務を効率化するためのECシステムもご紹介するので、化粧品ECを成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。

化粧品ECの市場規模とEC化率

まずは、化粧品ECの市場規模とEC化率をみていきましょう。経済産業省が2024年に公表したデータをもとに、それぞれ解説します。

国内化粧品ECの市場規模

分類2022年
※下段:前年比
2023年
※下段:前年比
市場規模(億円)市場規模(億円)
化粧品、医薬品9,191
(7.48%増)
9,709
(5.64%増)
出典:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」をもとに作成

国内化粧品・医薬品のECの市場規模は、2022年が9,191億円、2023年が9,709億円です。2022年は前年から7.48%増、2023年は前年から5.64%増と市場規模はわずかながら上昇していますが、その拡大率は縮小傾向にあります。

化粧品業界のEC化率

分類2022年2023年
EC化率(%)EC化率(%)
化粧品、医薬品8.24%8.57%
出典:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」をもとに作成

化粧品のEC化率は2022年が8.24%、2022年が8.57%とわずかながら上昇しました。しかし、ほかの業種ではEC化率が20%を超えているケースも多いので、化粧品のEC化率は決して高くありません。

これは、化粧品EC市場が抱える、さまざまな課題と関係しています。

化粧品ECのビジネスモデルは2種類

化粧品ECのビジネスモデルは、「総合通販型」と「DtoC型」の2種類に分けられます。それぞれのビジネスモデルを紹介するので、自社の商品に適したものを選びましょう。

総合通販型

総合通販型とは、セレクトショップのように複数の既存ブランドの化粧品を集めて販売する方法です。総合通販型の化粧品ECでは、@cosme(アットコスメ)が広く知られています。

このビジネスモデルのメリットは、最初から知名度のある化粧品を販売できることです。有名ブランドの化粧品を仕入れることができれば、売り上げが立つまでにさほど時間はかかりません。

しかし、有名ブランドの化粧品はすでに多くのECサイトや店舗で販売されているので、競合が多い点には注意しておきましょう。価格競争を意識して薄利多売になりがちなため、利益率はどうしても低くなってしまいます。

DtoC型

DtoC(Direct to Consumer)型とは、自社でオリジナルの化粧品を製造し、自社のECサイトで直接販売する方法です。代表例としては、DHCが広く認知されています。

DtoC型のメリットは、まったく同じ商品を取り扱う競合が存在しないことです。価格設定においても、他社の動向をあまり気にする必要がありません。また、ほかの化粧品にはない強みをアピールして差別化できれば、多くの顧客を獲得できる可能性があります。

しかし、オリジナルの化粧品は、認知されるまでに時間がかかるというデメリットが存在します。したがって、売り上げがなかなか立たず、苦しい時期が続くことも覚悟しなければなりません。そのため、まずはマーケティングに注力し、商品の認知を図ることが大切です。

D2C販売や自社ECを構築する方法について、以下の記事で紹介しておりますので参考にしてください。

化粧品EC市場の課題

化粧品EC市場には、市場規模の増加を妨げるさまざまな課題が存在します。以下で、それぞれの課題をくわしく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

実店舗で使用感を試したいニーズが高い

化粧品は、実際に使用しなければ、自分の肌に合っているかを確認できません。そのため、店舗に設置しているテスターで、使用感を試してから購入したいという方が多くいます。

したがって、使用感を確かめにくいECは、まだまだ利用率が低いのが現状です。今後化粧品ECの需要を高めていくためには、店舗に足を運ばなくても使用感を確かめられる「バーチャルメイクサービス」などを取り入れるとよいでしょう。

業界内の競争が激しい

化粧品は、ほかの業界と比較しても業界内の競争が激しい傾向にあります。とくに、化粧品のメーカーシェア率は大手5社がシェア率全体の約4割を占めていることから、新規参入の厳しさがうかがえるでしょう。

企業名2019年売上高(百万円)シェア
資生堂グループ370,73013.2%
花王グループ340,36012.1%
コーセーグループ205,8007.3%
P&G104,4203.7%
ポーラ・オルビス85,820 3.0%
ホーユーグループ71,3902.5%
ユニリーバ・ジャパン64,4452.3%
日本ロレアル59,7952.1%
ファンケル52,3001.9%
ディーエイチシー43,0001.5%
その他(2,990社)1,416,79050.3%
合計2,814,850100.0%
出典:経済産業省「化粧品産業ビジョン」より作成

一般的に業界内での競争を勝ち抜くためには、価格競争に勝つ必要があります。しかし、これから化粧品業界に参入する会社が大手化粧品会社に価格競争を挑むのは、現実的ではないでしょう。

そこで、化粧品業界の競争を制するためにも、デジタル技術を活用した販売戦略を組み立てることが有効です。ライブ配信を活用した商品の宣伝や、「オンライン」と「オフライン」の強みを組み合わせる「オムニチャネル」化を促進するなど、自社に適した施策を試してみましょう。

購入トラブルが多い

以下は、国民生活センターに寄せられた「化粧品をネットで購入した際のトラブル件数」を年度別にまとめたものです。化粧品は、定期コースで販売されることも多く、解約金関係のトラブルが多く寄せられています。

年度2020年2021年2022年
相談件数2,668件3,272件4,296件
出典:国民生活センター「化粧品の危害」より作成

多くの購入トラブルがあることから、ECサイトでの購入に警戒心を持つ消費者も少なくありません。

このようなイメージを払拭するためにも、ECサイト上で購入や解約に関する注意書きをわかりやすく明記するなど、クリーンなサイト運営が求められます。

新規参入の難易度が高い

前述の通り、化粧品業界は大手メーカーが業界シェア率の多くを占めており、新規参入の難易度は高くなっています。また、Googleのアルゴリズムでは大手メーカーの公式サイトやショッピングモールのページが上位に表示されやすくなっており、新規参入の自社サイトをGoogle検索の上位に表示させることもハードルは高くなっています。

そこで、新規参入の難易度を少しでも下げたいなら、以下の施策を検討してみてください。

  • 既存メーカーとの連携
  • インフルエンサーの起用

まず、既存メーカーとの連携が実現すれば、製造設備・技術・ノウハウなどを活用できます。既存メーカーのブランド力や販売チャネルを活かすことで、新規参入企業の知名度や信頼の獲得を早められるのがメリットです。

また、商品のプロモーションにインフルエンサーを起用すると、商品の認知度を効率よく高められます。

化粧品EC市場の成功事例

化粧品ECの成功事例を5つご紹介します。成功事例を参考に、自社に活かせるものは取り入れてみてください。

ファンケル

ファンケルは、1980年創業の化粧品・健康食品メーカーです。無添加商品を取り扱うなど、利用者の健康を第一に考える姿勢が高い人気を集めています。

同社の2023年3月期決算によると、売上高は前期比0.4%減の1,035億9,500万円でした。

店舗や海外販売の売り上げは、新型コロナウイルスの影響で落ちているものの、EC事業はその限りではありません。専用アプリの開発やLINEを活用したマーケティング施策の実施など、広告宣伝に力を入れることでEC事業は増収を実現しています。

新日本製薬

新日本製薬は、福岡県福岡市に本社を構え、化粧品・健康食品・医薬品などを企画・販売している会社です。主力商品である「パーフェクトワンシリーズ」を中心に、手軽にスキンケアを行える商品が注目されています。

また、同社はすべての製品を外部委託で製造しており、製品工場を保有していません。その分、商品の企画やマーケティングに注力し、順調に売り上げを伸ばしています。

2022年の9月期業績で公表している通信販売分野では、クッションファンデーションと「FOCUS」ラインのECの売り上げが伸び、361億700万円で着地しています。

オルビス

オルビスは、1985年に設立した化粧品メーカーです。研究開発とダイレクトマーケティングを得意としており、顧客の声を活かして商品を開発しています。

同社は、広告宣伝費を減らし、実店舗での接客販売とユーザーからのレビューといった口コミによって顧客を獲得しているのが特徴です。2018年には、ECサイトをリニューアルし、ユーザーの利便性を高めることで売り上げを伸ばしています。

再春館製薬所

再春館製薬所は、1932年創業の化粧品メーカーです。店舗販売は行っておらず、テレビ通販や現在ではEC販売にも力を入れています(新規顧客の約9割がオンライン経由)。

主力商品は「ドモホルンリンクル」で、売り上げの約9割を占めているのが特徴です。もともとは、コールセンターから見込み客に電話をかける「アウトバウンド」による販売を中心に行っていました。しかし、電話営業が強引だと問題視されるようになると、1990年以降は広告中心のインバウンドセールスに転換します。顧客満足度を高めるべく「インバウンド」のビジネスモデルに方向転換したことが、再春館製薬所の飛躍のきっかけといえるでしょう。結果的に顧客満足度は向上し、売り上げの9割以上はリピート客で構成されています。

また、2000年から自社ECを開始し、現在はAmazonやYahoo!ショッピング等にも出店しているものの、EC売上の98%は自社ECであり、自社ECだからこそできる手厚いサポートを行っているようです。

2023年3月期の通信販売事業の売上高は235億円となっています。

※参考:「再春館製薬所、「人の力」を活用しEC事業強化 『ドモホルンリンクル』の継続率を支える”肌のコンシェルジュ”」ネット経済新聞

ザボディショップ

ザボディショップは、イギリス生まれの自然派化粧品ブランドです。日本でザボディショップの商品を販売しているザボディショップジャパンは、2005年からECショップにて化粧品の販売を行っています。

ECサイト運営を始めた当初は、担当者の“勘”を頼りに在庫の分配を行っていたため、在庫の持ちすぎや、在庫切れなどのチャンスロスも発生していたそうです。その後受注管理システムを導入し、受注管理業務を効率化したことで、考える時間・手を動かせる余裕が生まれ、施策の実行スピードを上げることができました。システム導入後は2桁の成長率で売り上げを伸ばしています。

実店舗が全国で110店舗(2019年時点)あるなか、今後もECと実店舗どちらを重視するかではなく、お客様にオンラインとオフラインをいかに意識しないで商品を購入してもらえるかに重きをおいて、環境を整えていくそうです。

化粧品ECで売上アップを図るためのポイント

ここでは、化粧品ECで売り上げアップを図るためのポイントを5つご紹介します。

バーチャルメイクサービスを取り入れる

バーチャルメイクサービスとは、AIやAR(拡張現実)の技術を活用し、ユーザーの顔にまるで本物のメイクを施しているかのように見せるサービスのことです。ユーザーは、希望の化粧品を選び、自分の顔をアップロードすることで、Web上で化粧品の使用感を試せます。

このバーチャルメイクサービスを自社のサイトに取り入れれば、化粧品ECの課題である「実店舗で使用感を試したい」という問題を解決することが可能です。

リピーターを増やす

新規顧客獲得に注力し続けることは、広告宣伝費を圧迫するので、あまり賢い選択とはいえません。逆に、リピーターを獲得できれば、安定した売り上げを確保できるので、全体的な売り上げも伸ばしやすくなります。

リピーターを増やす方法としては、定期購入サービスの導入がおすすめです。化粧品は毎日使用するものなので、一度気に入れば継続して使う可能性も高く、お客様としても都度購入しに行く手間も省けるため、顧客満足度もアップするでしょう。

SNSを活用する

自社ECサイトの集客を行うためにも、SNSの活用は必須です。SNSは、ターゲット層へのリーチ力と拡散力が高く、商品やサービスの認知度を効率よく高められます

具体的には、X(旧Twitter)やInstagramを活用して、サイトや商品の宣伝、キャンペーン情報の告知を行うとよいでしょう。

インフルエンサーとコラボする

化粧品の認知度を広げるための方法として、インフルエンサーとコラボするのも有効です。すでに多くのファンを獲得しているインフルエンサーに自社の化粧品を紹介してもらえば、認知度を爆発的に広められる可能性があります。

近年では、ショート動画で手短に紹介するケースが主流になりつつあるので、ぜひ取り入れてみてください。

公式サイトを充実させる

公式サイトを充実させることは、ユーザーの利便性アップにつながるので、結果的に売り上げの増加をもたらします。具体的には、以下の施策が有効です。

  • 商品の口コミやレビューを掲載する
  • 化粧品の使い方や組み合わせ方を紹介する
  • 顧客の購入履歴や閲覧履歴を分析して、おすすめ商品を表示する

実際に、大手化粧品メーカーのコーセーは、メイク投稿コンテンツの配信を行うことで大きな注目を集めています。

オンライン接客をする

オンライン接客とは、店舗で美容部員が行っている「化粧品に関するアドバイス」のオンラインバージョンです。実際に、大丸松坂屋百貨店が展開する「DEPACO(デパコ)」では、美容部員がビデオチャットにて1対1のカウンセリングを実施しています。

オンライン接客を導入することにより、今まで店舗で化粧品を購入することにこだわっていた方でも、気軽に化粧品ECを利用しやすくなります。

ECの売り上げや集客を伸ばす方法については、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

まとめ:化粧品ECで売り上げアップを目指そう!

化粧品ECは、商材の特性や実店舗の利便性との差などの理由から、ほかの分野に比べると市場規模は低いのが現状です。

しかし、バーチャルメイクサービスやオンライン接客など、新たな施策に挑戦する事業者も増えています。

また、化粧品ECではリピーター獲得が重要なポイントとなっていきますので、これから化粧品ECを運営しようと検討されている方は、本記事で紹介した成功事例や売り上げアップのコツを参考に、さまざまな施策を取り入れてみてください。

化粧品ECの運営を効率化するなら「ネクストエンジン」の導入を

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さらに詳しくは以下の記事もご覧ください。

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