Amazon広告を詳しく解説!特徴・種類・費用・出すために必要なことを網羅

Amazonマーケットプレイスに出品している自社商品の売り上げを伸ばすため、Amazon広告の出稿を検討している方は多いのではないでしょうか。広告と聞くだけでハードルが高いように感じてしまいますが、Amazon広告は簡単に出稿でき、運用もそこまで難しくありません。

本記事では、Amazon広告の特徴や種類、費用や出すための準備について解説するので、ぜひ参考にしてください。

Amazon広告とは?

Amazon広告とは、Amazonのサイト内で表示される広告のことです。サイトのトップページに表示される広告のほかに、ユーザーが商品を検索した際に表示される広告など、Amazon広告だけでもさまざまな種類が存在します。

Amazon広告を設定する際に、検索キーワードも同時に設定し、購入意欲の高いユーザーに絞って広告を配信できるため、購入につながりやすいのが大きなメリットです。

Amazon広告を利用する4つのメリット

Amazon広告を利用するメリットは、おもに4つ存在します。以下では、それぞれのメリットを詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

購入につながりやすい 

Amazon広告を利用すると、出品している商品がユーザーの目に触れやすくなります。ユーザーの目に触れる機会が多くなれば、商品の購入ページに進むユーザーも自然と増えるため、購入につながりやすいのがメリットです。

また、Amazonのユーザーは、最初から商品を購入するつもりで検索しているケースが多いので、ほかのサイトに広告を出すよりも費用対効果が高いといえます。

ターゲティング設定が細かくできる

Amazonは多くのユーザーが利用しており、豊富な顧客データの蓄積があります。Amazon広告はその豊富な顧客データを利用して、購入見込みの高いユーザーに広告を表示できるのが特徴です。

Amazon広告を利用することで、Amazonが有している膨大な顧客データを利用した細かなターゲティングが可能なので、利用効果の高い広告施策であるといえるでしょう。

利用者が多いので多くのターゲット層に訴求できる

Amazonは利用者数が多いことから、単純により多くのターゲット層に自社商品を訴求できるのが魅力です。ニールセンが2021年12月に発表したレポートによると、Amazonの利用者は月間4,729万人も存在することが明らかになっています。

参照:ニールセン「ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインモールのサービス利用状況を発表」

利用者のうち50歳以上が41%と指摘しており、若年層だけでなく幅広い層に訴求できるといえるでしょう。

クリック課金制のため無駄な広告費用を抑えられる

Amazon広告の利用料金は、おもにクリック課金制を採用しています。クリックされるごとに料金が発生する仕組みであるため、「誰も広告をクリックしていないのに費用だけが発生する」といった心配がありません。

したがって、できる限り広告宣伝費を抑えたい方や中小企業の担当者、個人でサイトを運営している方にもAmazon広告はおすすめです。

Amazon広告の種類

Amazon広告には、おもに7種類の広告が存在します。それぞれの広告の特徴や効果を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

スポンサープロダクト広告

出典:Amazon.co.jp

スポンサープロダクト広告は、上記画像のように検索結果ページの上部に表示される広告です。商品画像の下にスポンサーと表示されるものが該当します。

自身で広告に設定したキーワードが検索されると、検索結果ページに表示される仕組みであるため、もともと購買意欲の高いユーザーに表示できるのが魅力です。

スポンサーブランド広告 

出典:Amazon.co.jp

スポンサーブランド広告は、上記画像のように検索結果ページの最上部に表示される広告です。スポンサープロダクト広告と異なり、自社ブランドのロゴと一緒に商品を3つまで同時に掲載できます。

広告がクリックされると、複数商品のページか、Amazon内で作成できるブランド独自のストアページに飛びます。商品の訴求だけでなく、ブランドの認知力を向上させたい場合におすすめの広告です。

スポンサーディスプレイ広告

出典:Amazon.co.jp

スポンサーディスプレイ広告は、Amazonサイト内外のさまざまな場所で表示される広告です。Amazon内では、おもに商品ページ等で表示され、Amazon外ではライブストリーミングサービスであるTwitchなどにも表示されます。

設定したキーワードをもとに、興味関心を持ちそうなユーザーをターゲットに絞り込んで広告を表示します。自社商品やブランドの認知向上や、上の画像のように競合他社の商品を検索したユーザーを自社の商品ページに誘導することも可能です。

AmazonDSP

出典:Amazon.co.jp

AmazonDSPとは、Amazonのサイトやアプリ、FireTVやKindleなどのさまざまな場所で表示される広告です。AmazonDSPはAmazonマーケットプレイスに出品していなくても利用可能であるため、自社サイトへの誘導もできます。

また、広告の運用は、Amazonや広告代理店にお任せできるのもメリットです。

動画広告

出典:Amazon.co.jp

動画広告には、ストリーミングTV広告とオンライン動画広告の2種類があります。ストリーミングTV広告は、プライムビデオなどの動画サービスで再生ボタンを押した際に流れる広告です。

オンライン動画広告ならAmazon以外のサービスを利用している方にも配信されます。動画広告は、視覚と聴覚の両方に訴えられるため、画像だけの広告よりも多くの情報を伝えられるのがメリットです。

音声広告 

音声広告は、FireTVなどのAlexa対応デバイスやAmazon Musicの無料会員向けに、音声で配信される広告です。Amazon Musicの場合は、曲と曲の間に音声広告が挿入されます。

音声広告は10〜30秒ほど配信できるほか、バナーも表示されるので、サイトへの誘導を直接的に促せるのがメリットです。

カスタム広告ソリューション

カスタム広告ソリューションは、Amazonと協力することで、独自のキャンペーンを作成できるサービスです。例えば、配送用ボックスを特別仕様にカスタマイズしてブランドの認知を図る、オンボックス広告などが挙げられます。

過去の具体例としては、スーパーマリオの35周年記念の際に作られた配送用ボックスなどがあります。

【参考:Amazon ads】

カスタム広告ソリューションは、大規模な施策であるため、莫大なコストがかかりますが、ブランドの認知向上に高い効果が期待できます。

Amazon広告にかかる費用相場

ここでは、Amazon広告にかかる費用相場を紹介します。Amazon広告にかかる費用の仕組みもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。

Amazon広告にかかる費用の仕組み 

Amazon広告でよく利用される「スポンサープロダクト広告」、「スポンサーブランド広告」、および「スポンサーディスプレイ広告」は、クリック課金制を採用しているため、クリック数が増えれば増えるほど、費用も増える仕組みです。料金は「クリック単価×クリック数」で算出され、クリック単価は広告主が自由に設定できます。

最低単価は決められておらず、クリック単価の上限は自分で設定できるので、予算に合わせて適切な運用を行えるのが魅力です。

Amazon広告の費用の相場 

Amazon広告の費用相場は、1クリックあたり5円〜10円となっています。クリック単価を相場より低く設定することも可能ですが、単価が低くなると広告の露出が減ってしまうので注意しましょう。

基本的には5円程度で設定しておき、広告の露出を多くしたい場合は10円程度に設定するのがおすすめです。

Amazon広告を出すために準備しておくこと

Amazon広告は、3ステップで簡単に出稿できます。以下で、それぞれの手順を解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.Amazonに出店・出品

Amazon広告は、基本的にAmazonマーケットプレイスに出品している方向けの広告であるため、まずはAmazonの出品用アカウントを取得します。

また、Amazonに出店する際は、小口出品と大口出品の2種類から1つを選択することになりますが、広告を出稿する場合は大口出品用のアカウントを取得しましょう。

出典:Amazon.co.jp「出品にかかる費用」

出品用アカウントを取得した後は、セラーセントラルから商品を出品できます。

2.管理者へログイン権限の付与 

Amazon広告をアカウントの保有者以外が管理する場合は、ログイン権限を付与する必要があります。おもに、広告代理店などに広告の運用を依頼するケースです。

ログイン権限の付与は、セラーセントラルの「設定」から行います。

3.商品詳細ページの入力 

広告を使って商品詳細ページにユーザーを誘導できたとしても、肝心の商品詳細ページの作り込みが甘いとユーザーは商品購入までには至らず離脱してしまいます。

商品の説明文を記載するほか、必要に応じて商品画像も挿入しましょう。ユーザーに商品の魅力が伝わるように商品詳細ページの情報を充実させることが大切です。

Amazon広告で効果を上げるポイント

Amazon広告で効果を上げるポイントは、おもに4つ存在します。それぞれのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

キーワードターゲティングを活用する 

キーワードターゲティングとは、ユーザーがAmazon内で検索しそうなキーワードを手動で広告に設定するターゲティング手法です。

広告商品に類似したキーワードや関連商品を自動的に分析してくれるオートターゲティングによって広告を表示することも可能ですが、キーワードを手動で設定すれば、自社が想定している顧客層へダイレクトにアプローチしやすくなります。

キーワードを設定するだけで簡単に広告を運用できるので、導入のハードルが低いのも魅力です。

商品ページを細かく入力する 

Amazon広告において、商品ページの情報の充実は非常に重要です。

商品ページが広告クリック後のランディングページとして設定されるほか、商品ページをもとにした広告の自動作成機能もあり、商品詳細ページ次第で広告のクリック率や購入率が変わります。そのため、商品詳細ページの情報を充実させることが大切なのです。

具体的には、商品名にメーカー名やスペックなどの情報を入力するとよいでしょう。

出典:Amazon.co.jp

商品名を充実させることにより、検索に引っかかりやすくなるので、広告のクリック率や購入数の向上が見込めます。

また、必要に応じて画像を挿入し、簡潔な説明文を設けることも心がけましょう。

スポンサープロダクト広告を選ぶ

Amazonで初めて広告運用を行う場合は、スポンサープロダクト広告を選ぶのがおすすめです。スポンサープロダクト広告は、導入の難易度が低く、キーワードターゲティングが行えることから、費用対効果の高い広告運用が期待できます。

ただし、クリック率が上がりそうなキーワードが思いつかない場合は、最初だけオートターゲティングを利用するとよいでしょう。オートターゲティングで広告の表示につながったキーワードの情報を収集できるため、広告クリック率の高いキーワードをリサーチできます。

検索結果1ページ目に表示させる 

検索結果の1ページ目は、当然ながらユーザーの目に触れる機会が多いため、広告は1ページ目に表示されるのが理想です。広告を検索結果の1ページ目に表示させるためには、商品詳細ページを充実させる必要があります。

前述した、商品名・商品説明文の情報を充実させるほか、以下3つの対応も有効です。

  • 画像を6枚以上挿入する
  • 画像にテキストを載せる
  • 人が商品を実際に使っているシーンを載せる(イメージカット)

商品詳細ページを充実させ、できる限り広告を検索結果の1ページ目に表示させましょう。

まとめ:Amazon広告を利用して、ECサイトの売り上げアップを目指そう! 

Amazon広告は、すでに商品への購買意欲をもったユーザーにアプローチできるため、高い売り上げ向上効果が期待できます。

しかし、広告をただ載せるだけでは不十分であるため、商品詳細ページを充実させるなどの工夫も大切です。Amazon広告を出稿する際は、本記事で紹介している出し方やポイントを抑えて、効果的な運用を行いましょう。

また、当サイトではAmazonで行うEC運用について、ほかにも多数の記事を用意しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。

【AmazonのEC運用に関する記事はこちら】

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