
物流コストの削減を検討しているEC事業者の方向けに、物流コスト削減のアイデアを具体的な例をあげて紹介します。また、物流におけるさまざまな工程を自動化するのに役立つECシステムもご紹介するのでぜひ参考にしてください。
物流コストとは?

物流コストとは、ある商品が生産者から消費者に渡る過程で発生する、物流に関するあらゆるコストを指します。
トラックやその燃料といった物理的な費用から、倉庫で働く労働者の人件費といった無形の費用まで、その形はさまざまです。物流の工程は多段階に及ぶため、物流コストを正確に把握するのは困難とされています。
物流コスト削減前に知るべきこと①:物流コストの内訳

物流コストを削減するためには、物流コストの内訳把握が欠かせません。以下で、物流コストの内訳を解説するので、内訳を理解した上で改善策を模索しましょう。
①運送・輸送費用
運送・輸送費用は、物流コストの中でも大きな割合を占める費用です。トラックの維持費や交通費のほか、燃料代や減価償却費なども、運送・輸送費用に含まれます。
また、外部の輸送業者に配送を委託した場合の費用も含まれ、この場合は自社で輸送するよりも多くのコストが必要です。
②人件・管理費
トラックドライバーや倉庫オペレーター、事務作業員などの人件費、物品やシステムなどの管理費用が人件・管理費に含まれます。
とくに、物流業務やドライバー・倉庫オペレーターともに多くの人手を必要とするので、人件費の把握は欠かせません。繁忙期と閑散期によって物量の差が激しいことが物流業務の特徴ですが、人手は多すぎても少なすぎても余計なコストが発生してしまうため、適切な管理が必要です。
③荷役費用
荷役費用は、倉庫内で行う商品の入出庫・運搬に関わる費用です。
おもに、ピッキングや梱包作業、フォークリフトでの荷役作業を行う作業員の人件費が該当します。荷役費用を見直す際は、作業工程の改善はもちろん、ロケーションの配列や作業導線の見直しが大切です。
④保管費用
保管費用とは、商品や資材などを保管しておくためにかかる費用です。
例えば、倉庫の賃貸費用、倉庫が加入している火災保険の費用などが該当します。保管費用は、商品の数量よりも倉庫の使用スペースに対して支払うのが一般的です。
したがって、倉庫のスペースを無駄なく使用することが、保管費用の削減につながります。
物流コスト削減前に知るべきこと②:物流コストが占める割合

売り上げに対して物流コストが占める割合を示す指標として、売上高物流コスト比率というものが挙げられます。日本ロジスティクス協会が公表している「2022年度物流コスト調査結果(速報値)」※によると、売上高物流コスト比率は全業種平均で5.31%という結果です。
※参照:日本ロジスティクス協会「2022年度物流コスト調査結果(速報値)」
2021年度の調査結果と比較すると0.39%減少しているものの、近年物流コストは増加傾向にあり、物流を外部委託している多くの企業が物流コストの値上げ要請を受けたと回答しています。
また、物流コストの中で最も多くの割合を占めるのは輸送費用です。2022年度版の速報値※では内訳が記載されていませんが、2021年度の概要版の資料には内訳が記載されています。
- 輸送費用:54.3%
- 保管費用:17.0%
- その他(包装費・荷役費・物流管理費):28.7%
※参照:日本ロジスティクス協会「2021年度物流コスト調査結果(概要版)」
物流コスト削減前に知るべきこと③:物流コストが増加する背景

前述のとおり、物流コストは近年増加傾向にあります。その背景としては、物流人員の不足と人件費の高騰、輸送燃料の高騰などが挙げられるでしょう。それぞれの背景について詳しく解説します。
①物流人員の不足と人件費の高騰
日本では、少子高齢化に伴い、労働人口が減少の一途をたどっています。
とくに、物流業界は過酷な労働環境とイメージされやすく、新たに従事する労働者は減少しており、慢性的な人手不足といえるでしょう。
また、働き方改革による時間外労働の規制により、残業手当を含めた充分な収入が見込めず、物流業界からより条件のよいほかの業種へ労働力が流れていきました。
結果として、物流人員の不足により、労働者としての希少性が上がり、人件費が高騰しています。
②輸送燃料の高騰
物流業界において、輸送燃料の高騰はコストへのダメージが大きく、深刻な問題です。長距離を移動するトラックが多い中で、輸送燃料が高騰すれば、当然輸送コストは膨れ上がります。輸送燃料が高騰している原因としては、昨今の新型コロナウイルスの流行や世界情勢の不安定化が考えられるでしょう。
さらに、世界的に地球環境保全を目的とした脱炭素社会への移行が叫ばれていることもあり、石油などが減産傾向にあることも大きな理由です。
③情勢変化による配達ニーズの増加
情勢変化による配達ニーズの増加も、輸送コストが高騰する原因の1つです。
とくに、新型コロナウイルスの蔓延や働き方改革による在宅勤務者の増加から、ネットショッピングの需要がさらに拡大し、これまで以上に配達ニーズが高まっています。
また、配達日時指定をはじめとした配達オプションの多様化により、配達ニーズは一層高まることこそあれ、低下する気配はありません。
④工程管理不足による無駄が多い
物流業界全体として、工程管理不足による無駄が多いのが現状です。具体例としては、物量に対して過度な作業人員を用意したために起こる人数や時間的な無駄、トラックの積荷スペースや倉庫の空きスペースなど空間的な無駄が挙げられます。
また、対象の工程を細分化して考えた時に、その工程に従事している人数や時間を把握できていないケースも多いのが現状です。日によっても物量の増減が激しく、人やモノの適切な管理が難しいため、物流コストの増加を招いています。
物流コストを見直して削減する具体的なアイデアを6つ紹介!

物流コストが増加する背景を理解した上で、次は物流コストを削減する具体的なアイデアを見ていきましょう。6つのアイデアを紹介するので、ぜひ役立ててください。
①主要な拠点の集中
各所に点在する物流倉庫やターミナルの場所を集中させることで、物流コストの中でも最も多くの割合を占める輸送費用の削減が可能です。
拠点が各地に散らばっている状況では、拠点間の横持ち輸送費や倉庫の管理費用が多くかかります。拠点の集中化により、管理費用が浮くだけでなく、拠点間で作業人員の横移動が容易になるため、各拠点で作業人員の過不足を解消できるのも大きなメリットです。
②5S活動の徹底
5Sとは、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の5つのSから造られた造語です。この5S活動を徹底することで、倉庫内環境が改善され、業務の効率化につながるでしょう。
具体的には、作業マニュアルを作成し、作業員全員が見える位置に貼り出すといった見える化、商品や資材の近くに仕切り等を設置し、誰でも取り出しやすいようにするなどの整理作業が5S活動に該当します。
一見、倉庫の整理整頓を行うだけの活動に思われがちですが、適切なルールを作成し、倉庫内環境を整えることは業務効率化への近道です。
③作業の外注化
物流業務を3PL業者などに外注するのも1つの手です。自社よりも物流設備が整い、作業人員のスキルも高い業者に外注すれば、人件費や設備などのコストを削減できる分、物流コスト全体の削減に貢献できます。
ちなみに、3PLとはサード・パーティ・ロジスティクスの略称で、商品の入出庫からカスタマー対応まで、一連の物流業務を委託できるサービスです。
物流業務の委託については「物流アウトソーシングとは?メリット・デメリット、費用相場などを解説」の記事も参考にしてください。
④作業の標準化と最適化
現状の作業工程を見直し、標準化と最適化を行うことは、物流コスト削減に大きく貢献します。
とくに、物流業務では多くの作業員が従事しているため、作業員によって細かい部分で作業方法が異なるといったことが起こります。
例えば、ピッキングの移動ルート、検品や梱包の作業手順は作業者によって異なり、この違いにより作業者ごとの生産性が最大2倍近く差が出るケースも珍しくありません。
したがって、現場を指揮する監督者が正しい作業手順をマニュアルとして開示し、社内教育の徹底が大切です。
⑤各種単価の見直し
社内要因の改善を一通り終えたら、社外要因に目を向ける必要があります。とくに、配送業者の配送単価、倉庫保管量の単価などの価格交渉が有効です。
しかし、単に単価を下げる要請だけ行っても、ほとんどの場合は受け入れてもらえないでしょう。単価交渉を行う際は、相手方にもメリットがあることを伝え、お互いが気持ちよく取り引きできるよう努めましょう。
⑥物流管理システムの導入
物流管理システムとは、商品の入出庫や在庫管理など、物流に関する一連の流れを管理するシステムです。物流管理システムを導入することで、手作業や手入力による管理が減り、物流業務全体の効率が上がります。
また、在庫をシステムで管理することにより、適正在庫量の確保や在庫紛失のリスク低減にも役立ちます。現在、人手不足や配送コストで悩んでいる方は、ぜひ導入を検討してみてください。
おすすめの在庫管理システムについては、「在庫管理システムとは?種類や機能、導入によるメリットなどを紹介」を参考にしてください。
物流コストを把握し、削減しよう!
物流コストを削減するためには、物流コストの把握が欠かせません。既存業務の課題を把握した上で、対策を練ることが重要です。
まずは、社内の管理体制に目を向け、最終的には外注化やシステムの導入を検討するのもよいでしょう。
最後に、EC業務の効率化に役立つECシステムを紹介するのでぜひ参考にしてください。
EC運営でお悩みなら!倉庫・WMSとの連携も抜群のネクストエンジン!

物流コスト削減のため、業務効率化を検討している方は、ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」の導入も検討してみてはいかがでしょうか?ネクストエンジンは、さまざまな倉庫や倉庫管理システム(WMS)との連携が可能です。
ネクストエンジンのおもな機能は以下のとおり。
常に最新の在庫を把握できることから、在庫の欠品や紛失を防ぐことはもちろん、手入力による在庫の移動手続きが不要となるので、業務の効率化が可能です。とくに複数拠点での在庫管理や多店舗での出店をされている方に活用をおすすめします。
実際にネクストエンジンを導入された企業様からは「ネクストエンジン導入後は実店舗とEC店舗での在庫のズレがなくなり、その後導入したWMSとの相性もよかった!」とのお声をいただいています。
なお、EC物流についての最新資料を以下から無料でダウンロードできますので、ぜひこちらもご参考ください。

ECサイトの運営において、日々担当者が苦労している大変な作業が在庫管理です。小規模のECサイトであれば、エクセルで独自の在庫管理表を作成して運用されている店舗もあるかと思います。
しかし、日々煩雑な在庫管理に追われている中で、もっとエクセルの便利な機能を使いこなしたいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、エクセルで行う在庫管理について、そのメリット・デメリットから、在庫管理表作成の基本や在庫管理表をタイプ別にご紹介します。また、エクセルで使用する主な関数についても解説していきますので、この記事を読めば、エクセルの関数にはどんな機能があるのかも理解できるようになります!
エクセルで在庫管理するメリットとデメリット

まずはエクセルで在庫管理をする際のメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
費用がかからない
エクセルで在庫管理する最大のメリットは、やはりコストがかからないことです。一般的な企業では、マイクロソフト社のOffice製品であるエクセルやワードは必ずといって良いほど既に購入されています。また、最近ではGoogle社版のエクセルとも言える無料で使える「Googleスプレッドシート」を活用する企業も増えてきました。
誰でも扱いやすい
2つ目のメリットとしては、「操作性が良いこと」があげられます。就職や転職をする上で、エクセルやワードが使用できることは今や常識となっています。したがって、誰でも簡単に操作ができることもメリットになるのではないでしょうか。
デメリット
大規模な管理には困難
エクセルで在庫管理するデメリットとして第一にあげられるのは、大規模な管理には不向きな点です。複数拠点における膨大な在庫を手作業で管理するのはとても無理があります。また、管理者が複数存在する場合、エクセルは同時での操作及び保存ができないため、在庫の管理が大規模になってしまう場合は運用には不向きです。
データ容量に限界がある
データが膨大になった場合、大容量のデータを管理するのにはエクセルは不向きであると言えます。なぜなら、データが膨大となると動作が重くなり、ファイルを開く際や保存するときにフリーズしてしまい、最悪ファイルが壊れてしまう場合も想定されるからです。
多忙な業務をこなさなければならない時に、なかなかファイルが保存できないのはストレスにもなります。したがって、取り扱うデータが膨大な場合、エクセルでの在庫管理は無理があると言えるでしょう。
商品などを扱う上で欠かせない「在庫管理表」とは?

次に在庫管理に欠かせない在庫管理表の基本を説明します。
在庫管理表とは自社で保管している商品について、その数や入荷日などその商品に関するあらゆる情報を記録しておく表のことです。
ここでは在庫管理表を使用する目的や、その重要性について解説します。
在庫の数量や移動した日時を記録する表のこと
在庫管理表は倉庫内で保管している商品の数量、入荷やロケーション移動などの移動履歴、賞味期限や品質などを記録する表です。
これらの情報の管理をおろそかにしていると大事な商品を紛失してしまったり、いつの間にか商品の在庫が尽きてしまったといったことにもなりかねません。
そのため、在庫管理表の入力と保存はこまめに行い、入力漏れなどで余計な確認作業を発生させないように注意しましょう。
「在庫の適正管理」や「無駄の削減」には在庫管理表が重要
在庫は会社の資産であるため、適正に管理することは資産を適正に管理することに繋がります。
在庫を過不足なく適正に管理することで、欠品での販売機会の損失を防いだり、過剰在庫によるスペースの圧迫を避けたりすることが可能です。
そのため、在庫管理表を用いて正しい在庫数を管理することで、管理における無駄を省けます。
また、在庫管理表を作成しておき、誰でも閲覧できる状況にしておくことで、従業員同士の確認の手間も省くことも可能です。
在庫管理表をエクセルで運用する方法

在庫管理表作成の重要性をお伝えしましたが、実際にエクセルで在庫管理表を作成する場合、どのような形で作ったらいいのでしょうか?
在庫管理表をエクセルで運用する方法は、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 単票タイプ
- 在庫移動表タイプ
それぞれ解説していきます。
単票タイプ|簡単に作れるのがメリット

単票タイプとは、古くから使用されている在庫管理表の形式です。一種類の商品に対して在庫管理表を専用に使用するタイプで、元々在庫を保管する棚の横に紙をぶら下げる在庫管理用紙をそのままエクセルにしていることから、吊り下げタイプとあらわすこともあります。
商品名や品番を表のトップに入力し、残高、担当者、入庫/出庫などの項目を設けることで、誰が、いつ、何を、何個入出庫したかを管理できます。
デメリットとしては、複数種類の製品の在庫を管理できないことです。
紙での吊り下げ票での運用は、行が足りなくなった際は2枚目の表を使えばよいですが、エクセルの場合は行を挿入しなければなりません。
もし、スタッフの中にエクセルの操作に慣れない人がいた場合は、エクセルシートの計算式を消去してしまうなど、運用に問題をきたすケースも想定されます。
単票タイプの作り方
単票タイプの作り方について、画像を交えながら詳しく解説していきます。
まずは、エクセルを開き、A1セルからA列に「品番」「商品名」「日時」「繰越残高」を順番に入力しましょう。

次に、A列に日付を入力します。日付を上から3つほど入力したあとで、日付をハイライトしてマウスで引っ張ると、日付が自動入力されます。

B1セルに品番、B2セルに商品名をそれぞれ入力します。

B3〜F3セルに「入庫」「出庫」「残高」「担当者」「備考」と順番に入力します。
続けて、D4セルに先月末の在庫数を入力しましょう。

D5セルに関数(=D4+B5-C5)(繰越残高+翌日入庫-出庫)を入力します。

D5セルの関数をD6セル以降のD列にコピーし、すべての日付に関数を適用します。

格子をつけて、品番と商品名を中央揃えにして見た目を整えましょう。

在庫管理表が完成したので、あとは、入出庫に応じて入力するだけです。

残高は自動入力されるので、手動で入力しないようにしてください。
在庫移動表タイプ|在庫を把握しやすいのがメリット

この在庫管理表は、商品名や品番を縦軸に、在庫数を横軸に入力します。単票タイプと違って、複数の製品の在庫を一元管理することが目的なので、全体の在庫の状況を把握するために使用されます。
入出庫による在庫の増減を、在庫数に反映させるための関数を入れることで、自動計算で在庫数を表示できます。しかし、単票タイプのように備考欄や担当者の入力ができないというデメリットもあります。
商品の数が多い場合は、エクセル上で膨大なデータをとり扱うことになります。エクセルは在庫数などの計算は自動でやってくれますが、入力自体は人が操作するため、入力ミスによるトラブルの原因になりやすいなどのリスクがあります。
また、この表だけでは在庫を完全に管理できません。なぜなら、このタイプの管理表は在庫の一貫性を把握することが目的のため、入出庫の在庫数の詳細までを管理することができないからです。
したがって在庫移動表タイプは、在庫管理としての要件を全て満たしている管理表とは言えないこともデメリットのひとつと言えます。
在庫移動票タイプの作り方
在庫移動票タイプの作り方を画像つきで解説します。在庫移動票タイプは、単票タイプと異なり、横長の表になるのが特徴です。
まずは、A1〜C1セルに「品番」「カラー」「サイズ」を順番に入力します。
次に、D1を空白にし、E1とF1には「合計」「繰越残高」を入力しましょう。

G1から同じ行に日付を入力していきます。3つほど入力し、あとは日付をハイライトしてマウスで引っ張り、日付を自動入力しましょう。

品番・カラー・サイズに実際の商品情報を入力します。次の手順のことを考え、1つのサイズで3行分確保して入力してください。同じ品番で複数のカラー・サイズがある場合は、セルを縦に結合して、表を見やすく整えましょう。

D列には、サイズごとにそれぞれ「入庫」「出庫」「残高」を入力します。1セット入力したら、ハイライトしてマウスで引っ張り、自動入力しましょう。

F4のように「残高」と「繰越残高」が交わるセルには、先月の在庫数をそれぞれ入力します。

G列に1日の残高が関数で反映されるよう式(F4+G2-G3)を入力します。

ほかの品番やサイズにも同様に、繰越残高+当日入庫-当日出庫の式を反映させましょう。G4の関数をほかのセルにコピーするだけで、簡単に反映できます。

横スクロールしたときに項目が見やすいよう、「繰越残高」から左のウィンドウ枠を固定します。

これで在庫移動票タイプの作成は完了です。

あとは、入出庫を日々入力すれば、残高が自動で反映されます。

残高を手動で入力しないように注意しながら、在庫管理を行いましょう。
在庫管理表に必要な項目とは?
上記でエクセルでの在庫管理表の作成方法をご覧いただいたので、おおよそのイメージはついたかと思いますが、在庫を管理する上で必要となるおもな項目は以下のとおりです。
- 商品名
- 商品番号
- 入庫日
- 入庫数
- 出庫日
- 出庫数
- 繰越数
- 在庫数
- 在庫区分
- 賞味期限
上記は必要項目の例ですが、扱っている商品や事業形態によって必要項目は異なるため、自社で管理しやすいようカスタマイズしてください。
項目を配置する際は、在庫管理表を閲覧した人が理解しやすいよう項目の順番も工夫する必要があります。
在庫管理表で使うと便利なエクセルの関数は?

エクセルの関数とは、あらかじめ計算式をエクセル上に入力しておくことで、数値を入力すれば自動で計算される仕組みを意味します。エクセル本来の機能を十分に活用するためには、この「関数」をうまく使いこなす必要があります。
関数は、一度設定してしまえばあとは自動で計算を行ってくれるため、まさに在庫管理に使用するにはもってこいの機能です。
数ある関数の中から、必要な関数を選定して在庫管理の運用に使用するためには、どんな関数があるのかを理解する必要があります。
ここでは、在庫管理表の作成に便利な関数を解説していきます。
IF関数
条件を設定することによって処理を変更できる関数です。たとえば、在庫数が100個以上の商品は「在庫潤沢」と表示するとします。その場合、IF関数で条件を設定することで100個よりも在庫が少ない場合、商品のセルには「在庫少」と表示させることも可能になります。
VLOOKUP関数
検索条件に一致したデータを抽出する際に使用する関数です。入力ミスが減り、作業効率が上がるメリットがあります。在庫管理表、データ入力、一覧表、集計表などの作成に便利な関数です。
SUMIF・SUMIFS関数
足し算の機能を持ったSUM関数が発展した関数です。指定した条件のものだけチョイスして合計できます。
SUMIF関数は、設定できる条件が1つで、SUMIFS関数は複数の条件を設定できます。
ROUND関数
小数点の数値を四捨五入して、指定した条件の桁数に自動で表示できる関数です。ROUND関数は、以下の2つの種類に分けられます。
- ROUNDUP
- ROUNDDOWN
指定した桁数を切り上げるのがROUNDUP関数で、切り捨てるのがROUNDDOWN関数となります。これらは、指定したい桁で切捨てたり切上げたりできるため、セールの価格などを算出する場合に使用できます。
MOD関数
MOD関数は、割り算の余りを計算することができます。たとえば、7の倍数の日は25%OFFなど、イベントを実施する日に合わせてMOD関数をエクセルへ組みこめば、自動でイベントの日を割り出せるようになります。
MID関数
MID関数は、商品番号、製品コードなどの「コードの一部」を抽出し、分析をしたいときに使用します。
LEFT・RIGHT関数
LEFT関数は、入力された文字列の左側(先頭)から、指定した文字数を取り出せます。RIGHT関数は、セルに入力した文字列の右側(最後)から、指定した文字数を取り出せます。この関数は、開始位置を指定しなくても右や左から指定した文字数のみを抽出することが可能です。
PRODUCT関数
複数の数値をまとめて掛け合わせられる関数です。たとえば、「定価×数量×卸率」、「単価×数量×卸率」等、いくつかの計算をしたい際に有効な関数です。
CEILING関数
在庫管理で利用する際、ロッドが箱単位でのみ発注ができない商品などを管理するときに役立ちます。
FLOOR関数
ケース単位での発注をするときに、端数分を単品で発注する場合の「発注ケース数」を求めたいときに使用する関数です。
QUOTIENT関数
QUOTIENT関数は、商の余り(小数部)を切り捨てる必要があるときに使用する関数です。日ごとの売上単価を算出するときに使用します。
TRIM関数
在庫管理表の単語と単語の間のスペースを1つ残して、不要なスペースをすべて削除する関数です。管理表を見やすくしたいときに使用します。
以上、ご自身で一から在庫管理表を作成する際に知っておくと便利な関数をご紹介しました。
インターネット上に公開されているテンプレートをもとにカスタマイズすることもできるため、関数の入力などが難しいと感じた場合はそちらも試してみてください。
エクセルで作成した在庫管理表の運用ポイント

エクセルで作成した在庫管理表は、運用の方法を間違えると在庫管理の正確性に支障をきたします。そのような事態に陥らないために、運用のポイントを3つご紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。
運用ルールを策定する
エクセルで在庫管理表を運用する際に最も大切なポイントは、運用ルールを策定することです。具体的には、以下の項目を明確にしておきましょう。
- 在庫管理表にアクセスできるユーザー
- 入力を行う担当者
- 入力する時間帯や頻度
- 入力方法のマニュアル
とくに、エクセルの在庫管理表を入力する担当者を決めておくことが大切です。担当者を決めずに運用していると「誰かがやってくれるだろう」という甘い考えが出てしまい、結果的に誰も入力していないといった事態にもなりかねません。
また、在庫管理表を誰でも編集できるようにしてしまうのもよくありません。エクセルの操作に慣れていない従業員が、セルに入力していた関数を崩してしまう恐れもあります。エクレスの在庫管理表を運用する際は、運用ルールを策定し、まずは従業員に周知するところから始めましょう。
バックアップを取っておく
エクセルのソフトを利用して、在庫管理表を運用している場合は、バックアップを取っておくことが重要です。エクセルは、ファイルを保存してあるパソコン本体が使えなくなると、ファイルにアクセスできなくなります。
ファイルにアクセスできなくなると、しばらくは在庫管理を行えません。
また、復旧ができないという最悪の事態になれば、倉庫にあるすべての在庫を数えなおす羽目にもなるでしょう。とくに、5年前以上の古いパソコンを使用している場合は、突然電源がつかなくなることもあります。
1週間に1回はバックアップを取るなど、バックアップを取る頻度を定めておき、在庫管理表の運用を円滑に行えるようにしましょう。
Webブラウザ版のエクセルを使う
エクセルには、パソコンにインストールするソフトとは別に、ブラウザ版が存在します。それは、マイクロソフトがWebブラウザ版にて無料で提供している「マイクロソフト・エクセルオンライン」というサービスです。
ブラウザ版のエクセルは、ソフト版のエクセルと基本機能がほとんど変わらないため、在庫管理表の運用をこなすには十分といえるでしょう。
また、エクセルのデータはクラウド上に保存されるため、パソコンの電源がつかなくなってもファイルにアクセスできなくなる心配がありません。
さらに、ブラウザ版のエクセルは、インターネットに接続できる環境さえあれば、どこからでもアクセスできます。社内のパソコンからでなければアクセスできないソフト版のエクセルよりも、運用の自由度は格段に上がることでしょう。
在庫管理を効率化するには?
在庫管理をエクセルで行う場合、費用がかからず使いやすい反面、事業が成長し、店舗数、商品数や受注量が増えていくと、在庫管理も複雑になり、ヒューマンエラーの発生も懸念されます。
在庫管理がうまくいっていないと機会損失や在庫リスクにもつながります。そこでおすすめしたいのが、在庫連携システムの導入です。
在庫連携システムは、複数店舗の在庫を自動連携できたり、属人化のリスクや作業ミスの軽減ができたりといった多くのメリットがあります。様々なシステムがあるため、一度システム導入を検討されることをお勧めします。
なお、在庫リスクについては以下の記事で詳しく解説しています。こちらもご参考ください。
まとめ|煩雑なエクセル管理から卒業してシステム化をしよう!
エクセルでの在庫管理は、コストがかからなかったり誰でも操作が簡単であったりという良い面もあります。しかし、複数拠点における大規模な在庫管理を必要とする場合、データ量が多い事が原因でエクセルの動作が重くなると、管理するのはとても困難です。
管理する在庫がある程度の規模になったら、在庫連携システムの導入を検討されてはいかがでしょうか。在庫連携システムは、複数店舗の在庫を自動連携し、属人化のリスクや作業ミスの軽減ができます。
エクセルでの在庫管理表の運用に限界を感じている方は、この記事をきっかけにシステム化を検討されてみてはいかがでしょうか。
在庫管理システムを導入するなら「ネクストエンジン」!

在庫管理システムを導入する際は、EC一元管理システム「ネクストエンジン」もぜひご検討ください。
ネクストエンジンなら在庫管理の効率化・自動化を実現でき、できた時間でよりクリエイティブな業務に注力することができます。
実際にネクストエンジンを導入された事業者様からは「以前は欠品ラッシュを起こしてしまっていたが、EC店舗とリアル店舗での在庫のズレがなくなり、余裕ができるようになった」とのお声をいただいています。
在庫管理に関する資料は以下から無料でダウンロードできます。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

楽天新春カンファレンス2023で発表された「配送品質向上制度」はいよいよ今年2024年7月にスタートされます。
配送品質の高い商品に付与される「楽天配送認定ラベル(仮称)」も正式に「最強配送ラベル」と命名されました。ラベル獲得の認定基準も当初の発表から更新(2024年1月発表)されています。
楽天に出店中の方の多くは、「どんな制度か改めて確認したい」「どう対応したらラベル獲得できるのか?」と不安感じていらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では配送品質向上制度の概要から、取得するために何が必要なのか、どう対策すべきかを解説していきます。
※本記事は2023年2月末時点の情報です。制度や機能の正式名称などは楽天からの情報をご確認ください。 →配送認定ラベルは「最強配送ラベル」と命名されました。(2024年4月追記)
※RSLお届け日時表示サービスについて、ネクストエンジンでは2024年6月に対応しました!(2024年6月追記)を予定しています。(2024年4月追記)
楽天の配送認定ラベル「最強配送ラベル」とは?

まず、楽天の配送認定のラベル「最強配送ラベル」とはどういったものなのでしょうか? EC事業者の方にとっては「Yahoo!ショッピングの優良配送制度の楽天版」と想像していただくと分かりやすいと思います。
楽天としては恐らく、アマゾンのような配送の早さ・利便性を実現しようとしていると考えられます。
※なお、Yahoo!の優良配送制度については以下の記事で解説しています。
認定は厳しい?どんな条件?
配送認定のラベル「最強配送ラベル」を獲得するためには、以下の条件をすべてクリアする必要があります。
- 楽天SKUに対応する
- お届け日表示機能に対応する
- 店舗と商品の認定基準をそれぞれクリアする(2024年第二四半期)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
条件1:楽天SKUに対応する
楽天SKUプロジェクトとは、ユーザーが欲しい商品にたどり着きやすくなるよう、SKU単位で商品ページ上で複数のSKUを紐づけるプロジェクトのことです。
配送認定のラベル「最強配送ラベル」を獲得するには、まずは楽天SKUに対応する必要があります。
昨年2023年から楽天SKUプロジェクトが始まっていますが、改めて楽天SKUについて確認されたい方は以下の記事をご参考ください。
条件2:お届け日表示機能に対応する
楽天SKUの切り替え対応後には、「お届け日表示」機能の対応が必要です。
お届け日表示機能でユーザーは、最短指定可能日を検索したり、商品ページ上に表示できるようになります。
出店事業者の対応としては、配送日時指定が可能な商品について、楽天サーチ・商品ページに最短指定可能日を表示する必要があります。具体的にはSKUごとに発送元の住所と出荷リードタイムを登録する作業を行います。
条件3:店舗と商品の認定基準をクリアする(2024年1月更新)
上記の2点を踏まえた上で、以下の店舗基準、商品基準をすべて満たす必要があります。

さらに詳しい最新情報は楽天の店舗運営NAVIをご確認ください。
- [配送品質向上制度] 店舗基準に関する概要※RMSへのログインが必要です
- [配送品質向上制度] 商品基準に関する概要※RMSへのログインが必要です
出荷件数が月100件以上で、基本的に毎日出荷できないと認定ラベルが取れないということになるため、商材や事業規模によっては現状での条件達成は厳しい事業者も多いと予想されます。
いずれにしても、出荷業務の効率化が必須で、システム導入やアウトソーシングを検討する事業者の方も増えそうです。
物流アウトソーシングやWMS(倉庫管理)システムについては以下の記事もご参考ください。
初回7月から最強配送ラベルを獲得するには?
楽天の配送認定ラベル「最強配送ラベル」の開始は2024年7月1日です。
ライバルに先駆けて、最初から最強配送ラベルを表示されるようにするには、前述の1~3の条件をスケジュールに間に合うように対応を進めていく必要があります。
条件1と2は既に対応済みの方も多いと思いますので、気になるのは条件3でご紹介した「店舗と商品の認定基準をクリアする」ではないでしょうか。具体的な締め切り日程を確認していきましょう。
初回表示するためのスケジュール
7月初回からのラベル表示を目指すには、まず店舗基準を5月23日(木)の審査開始までにクリアしておき、商品基準を6月じゅうまでにクリアする必要があります。
なお、商品基準を達成するためには以下の設定を忘れずに行いましょう。
- 休業(旧:営業日カレンダー)の設定
- 通常注文締め切り時間の設定
- 最短お届け可能日表示機能の設定
判定ロジックは今後も見直しの可能性があるとのことですので、詳しい最新情報は以下の楽天の店舗運営NAVIをご確認ください。
- [配送品質向上制度] 店舗基準に関する概要※RMSへのログインが必要です
- [配送品質向上制度] 商品基準に関する概要※RMSへのログインが必要です
楽天の配送認定ラベル「最強配送ラベル」の条件をどうやって達成したらいい?

楽天の配送認定ラベル「最強配送ラベル」の条件は厳しく、条件をすべて達成するのはなかなか厳しいということがわかりました。
ここからは、条件が厳しくても対応しておきたい背景と、どうやって対応していけばいいのかを解説します。
なぜ対応したほうがいいのか?|即日配送の重要性
最強配送ラベル獲得条件のなかでも、多くのEC事業者の方がネックとなりそうなのは、商品基準の翌日配送の条件ではないでしょうか?
毎日商品を出荷できる体制を整えることは、出店事業者側にとって、かなりの負担になることは楽天側も承知の上でしょう。それでも実施に踏み切るということは、それだけ即日配送を重視していることの表れでもあります。
今の消費者にとって、商品をネットで注文して翌日(場合によっては当日)届くというのは特別なサービスではなく“当たり前のこと”になりつつあります。逆に、少しの配送遅延でも顧客満足度は大きく下がってしまう状況です。
そうした消費者のニーズに応え、顧客満足度を高めていくためにも、即日配送に対応していく必要があるのです。
条件達成するためにしたいこと|出荷のフローを見直す
即日配送の重要性はご理解いただけたと思います。ここからは条件達成に向けてどう対策していけばいいかをご説明します。
まずは現状の出荷フローの見直しからはじめましょう。出荷フローを見直すことで、問題点を洗い出し、即日配送を可能にするためにどう対策を取るかを具体的に検討することができるようになります。
出荷管理について詳しくは、以下の記事で解説していますので、こちらもご参考ください。
出荷フローの見直しはとても大切ですが、楽天の配送認定ラベル「最強配送ラベル」の条件達成には通常の営業日以外(土日祝)も出荷できる環境を整えなくてはならないため、現状の見直し・改善に留まらず、出荷業務のアウトソーシングも視野に入れる必要があります。
EC一元管理システムの導入がおすすめ
現状の出荷フローの見直しが済み、やはり人員を増やし、業務をもっと効率化・自動化していかなくてはならないと分かったものの、条件達成のための増員や自社での365日出荷対応は難しいという方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのがEC一元管理システムの導入です。
EC一元管理システムとは、楽天商店に限らず、複数のショッピングモール・カートや自社ECサイトを多店舗運営している際、それぞれの店舗のデータを1つのプラットフォームに集約し、受注業務から出荷業務までを自動化・効率化して運用するシステムです。
楽天の配送認定ラベル「最強配送ラベル」の条件達成に向けて対策を取ろうとしても、実際には楽天以外の店舗運営もあり、店舗全体の業務効率化をしなければ翌日配送達成は難しいと感じていませんか?
その点、EC一元管理システムを導入する場合、人員コストを増やさずに、複数店舗全体の効率化・自動化を実現することができます。
各倉庫システムとも連携しているので、出荷業務のアウトソーシング化も実現可能です。
なお。2024年6月14日に365日配送が難しい店舗に向けて、楽天配送品質向上制度で負けない対応についてセミナーを開催いたします。ぜひご興味のある方は参加してみてください。
EC一元管理システム「ネクストエンジン」とは

様々なEC一元管理システムがありますが、本記事ではネクストエンジンを例にご説明します。
ネクストエンジンでできること
EC一元管理システム「ネクストエンジン」は受注・出荷管理を自動化・効率化することで、翌日配送の条件のハードルを下げることができます。
配送認定ラベルの取得に必要な設定の「最短お届け可能日表示機能」についてもネクストエンジンでは「最短お届け可能日」の表示に必要となる『出荷リードタイム』『配送リードタイム』を自動連携することが可能です。
商品に納期(出荷リードタイム)、発送元(配送リードタイム)を設定いただくことで、在庫連携時に設定した納期、発送元を連携いただけますので、ぜひご活用ください。詳しい設定方法は【ネクストエンジン:楽天の出荷リードタイム/配送リードタイムの自動連携の設定】をご参考ください。
また、楽天の配送認定ラベル「最強配送ラベル」の条件を無事達成した後、順調に売り上げが伸びて受注量が増えても慌てることなく、継続的に条件を達成することができます。
もちろんネクストエンジンでは最強配送ラベル対応を進めております!ご心配事などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
RMSとの連携について
ネクストエンジンは楽天市場をはじめとした主要モールはもちろん、様々なショッピングモール・カートと連携が可能です(対応モール・カート一覧はこちら)。
楽天の店舗管理システムであるRMSと連携することで、受注・在庫の管理などをさらに効率化することができます。また、複数の店舗をまたいだ注文のステータス管理や、売り上げ状況の分析表示をすることができます。
楽天の商品登録・在庫管理・受注管理についてはこちらのページでも詳しく記載しております。
なお、楽天RMSについての詳細は以下の記事もご参考ください。
RSLとの連携について
楽天スーパーロジティクス(RSL)は楽天市場出店店舗向けの物流アウトソーシングサービスです。年中無休で連休中の配送もストップしないため、翌日配送をクリアするために導入を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
RSLを導入するためには、倉庫連携のための受注管理システム(BOSS、ネクストエンジン等)の導入が必要です。楽天市場以外のモールやカートに出店している方は、対応モールカートが豊富なネクストエンジンをおすすめします。
ネクストエンジンは、無料アプリを経由してRSLとの連携が可能です。アプリ内で入荷予定データを登録することで、実際にRSLに入庫された数が在庫数に自動で反映されるので、入庫作業がラクになります。
また、出荷依頼や出荷実績の反映も自動化できるので、土日祝日や夜間を問わず、24時間365日の出荷対応が可能となります(詳しくはこちら)。
ネクストエンジンでしたら、RSLだけでなく、Amazon FBAマルチチャネルを始めとした多くのサービスと連携することができます(倉庫・WMS連携先について詳しくはこちら)。
なお、楽天スーパーロジスティクス(RSL)ご契約店舗様がご利用可能な「RSLお届け日時表示サービス」につきまして、ネクストエンジンは2024年6月に対応完了しています。(※2024年6月追記)
なお、楽天RSLについての詳細は以下の記事もご参考ください。
BOSSとの違い
楽天配送品質向上制度の発表時には楽天は翌日配送実現の支援策として、BOSSの「RMS 自動化プラン」を2023年4月から開始すると発表がありました。
先ほどご説明したとおり、RSLの利用にはBOSSやネクストエンジンといった受注管理システムと連携する必要があります。
ではネクストエンジンとBOSSとの違いは何があるでしょうか?
一番大きな違いは対応モール・カートの違いです。BOSSの「RMS 自動化プラン」では対応できるのは楽天市場のみです。他のプランでも楽天、Yahoo!ショッピング、Amazon、au PAYマーケット、Qoo10、makeshopのみとなっています。
ネクストエンジンであれば上記に加え、shopifyやBASEなど幅広いモール・カートに対応でき、多店舗運営に強いです。
現在は多店舗展開をしていなくても、将来的に多店舗展開を目指していらっしゃるなら、対応モール・カートが豊富なシステムを選ばれることをおすすめします。
ネクストエンジンにご興味いただけましたら、お気軽にお問合せ・無料の資料をご確認ください。
まとめ EC一元管理システム導入で翌日配送をクリアしよう!
楽天の配送品質向上制度の制度概要と配送認定ラベル「最強配送ラベル」獲得条件をクリアするための方法をご紹介しました。
獲得条件の中でも、翌日配送の実現がハードルになるEC事業者の方は多いと思います。忙しい日々の業務に加えて、新たな制度に対応するのは大変ですが、一元管理システムを導入することで、多店舗運営もぐっと楽になります。一度検討してみてはいかがでしょうか?

2023年4月から楽天市場で「楽天SKUプロジェクト」が開始される予定です。移行予定時期は店舗によって異なりますが、商品を管理する際に必要な「単位」が変更になるため、対応予定のECサイト運営者は事前準備が必要となります。
本記事では、楽天SKUプロジェクトの具体的な内容や注意点などを解説します。楽天SKUプロジェクトの対応をどうしたらいいか迷っている方はぜひ参考にしてください。
また、楽天のRMSやRSLについてお知りになりたい方は以下の記事もご覧ください。
楽天SKUとは?SKUについても解説!

楽天SKUプロジェクトが開始されると、楽天市場の商品登録の仕組みが変更になります。そもそも「SKUとは?」と疑問に思っている方も少なくないでしょう。ここからは、SKUについて解説していきます。
SKUとは商品の単位のこと
SKUとはStock Keeping Unitの頭文字を取った単語の略称で、在庫管理上での最小の商品単位を意味します。同じ商品でも、カラーバリエーションやサイズ展開がある場合は以下のような単位となります。例えば同じ柄のTシャツでも赤と青の2色展開で、サイズがSとMの2種類あれば、それぞれ1SKUとして数えられ、4SKUあるということです。

楽天SKUプロジェクトは商品登録をSKU対応にすること
楽天SKUプロジェクトとは、従来の楽天市場の仕様から楽天市場の商品をSKU対応にすることで、“ユーザーがほしいものを見つかりやすくする”プロジェクトです。
これまでは同じ商品でもサイズや量によって価格が違う場合、別の商品ページで登録されていましたが、SKU対応することによって、1つの商品ページの中でのバリエーションとして登録することができるようになります。
分かりやすい例として、Amazonの商品ページを思い浮かべてください。Amazonでは1つの商品ページから、サイズや色、量などを選択し、それに対応した価格が表示されます。その間、ユーザーは別のページに遷移することなく、欲しい商品のバリエーションにたどり着くことができます。
これまでの楽天の課題として、ユーザーが商品検索する際に、同じ商品のサイズ違いやカラーバリエーションなどを指定しても、思ったような商品がヒットしないということがありました。
しかしSKUプロジェクトによって、価格違いでも同じ商品は同じページ内にバリエーションを置けるため、ユーザーが欲しい商品を見つけやすくなり、快適に楽天市場を利用できるようになると期待されています。
楽天SKUは強制ではないが対応した方がよい

楽天に出店されているEC事業者の皆さんが気になるのは、楽天SKUプロジェクトには必ず対応しなくてはならないのか、というところではないでしょうか?
結論から言えば、楽天SKUプロジェクトへの対応は強制ではありません。ただし、楽天側が推奨しており、ユーザーの利便性が高まることから、対応するのがおすすめです。
楽天ではこれまでも商品登録の使用やルールが変化していましたが、楽天側の推奨する方法に対応した方が様々な面で有利になっており、SKUプロジェクトについても同様のことが予想されるため、なるべく対応できるようにしていきましょう。
実際に、楽天新春カンファレンス2023で発表された「配送品質向上制度」では、配送品質の高い商品に付与される「楽天配送認定ラベル(仮称)」を獲得するには、楽天SKUに対応していることが条件の1つとなっています。
配送認定ラベル(仮称)については以下の記事にて解説していますので、こちらもぜひご参考ください。
楽天SKUで変わるポイント

楽天SKUが開始されると、ユーザー目線、店舗目線でどのように変わるのでしょうか。注目されているポイントを3つピックアップして解説していきます。
①ユーザー目線|価格や色合いの比較がしやすくなる
楽天SKUの導入により、ユーザーが商品を選ぶ際に価格や色合いの比較がしやすくなります。

これまでの楽天市場の商品ページは1つの品番に対して価格が1つという設定でした。一例を挙げるとベッドの場合、シングル・ダブルなどサイズ展開によって販売価格が異なります。商品名は同じなのに商品番号を分けて(=商品ページを複数作る)販売するか、ダブルの場合は追加料金が〇〇円といった設定をしていました。
そのためユーザーは、価格違いの同じ商品を比較する際に、複数のページを行き来する必要がありました。楽天SKUに移行後は、商品ページを分ける必要がなくなり、ユーザーも別ページへ移動することなく、同一ページ内での閲覧が可能になります。
②ユーザー目線|検索結果が見やすくなり、目的の商品にたどり着きやすくなる
楽天SKUに移行することで、検索結果が見やすくなりユーザーは目的の商品にたどり着きやすくなるでしょう。
これまでの楽天市場の仕様は、例えば500mlの飲料を24本1ケースで検索した場合の検索結果一覧を見ると、1ケースあたりの商品価格・送料・付与ポイントの記載がありました。楽天SKU対応後は、285ml・500ml・2Lなど、容量ごとに表示されるようになります。このように、より最適な検索結果が表示されるようになり、ユーザーの購入をうながせるでしょう。
③店舗目線|売上や商品レビューが集約し、商品ページの魅力度がアップ
同じ商品でも、サイズ等で複数バリエーションがある商品の場合、以前なら価格が違えば別々のページを作成する必要があったため、売上や商品レビューもそれぞれのページに分散して蓄積していました。
同じ商品のSKUをまとめることで、売上や商品レビューも1ページに集約することができ、商品ページの魅力度を高めることができるようになります。
楽天SKU対応はいつから?移行スケジュール・早期対応のメリットを解説!

楽天SKUへの移行時期は、2023年4月より全店舗を対象として順次移行予定となっています。移行スケジュールは次のとおりです。

楽天市場から店舗へのお知らせはRMSを通して通知されています。楽天出店中のECサイト運営者の方でまだ自社の移行予定日をご存じない方は早めに確認しましょう。
なお、RMS以外のシステム・ツールを利用している場合は、利用サービスのSKU対応時期を確認し、それに合わせて移行準備をしていきましょう。
また、移行に不安を感じている方の中には、できるだけ遅い時期に対応したいと思うかもしれません。しかし、早期に対応することで、競合店舗に先駆けて、SKU移行による新機能(お届け日表示、定期購入商品のCSV一括登録、レビューの登録など)を一早く活用でき、商品ページの見つけやすさや回遊性が上がることで、ライバルに差を付けるチャンスでもあります。
対応が早めの時期に決まった方は、こうしたメリットをぜひうまく利用してください。
楽天SKU対応で管理方法はどう変わる?

楽天SKUが開始するにあたり、管理方法はどのように変わるのでしょう。以下の3つの項目に分けて詳しく解説していきます。
- レビュー
- ランキング
- 商品登録ページ
レビュー
商品を購入するユーザーや販売する店舗側にとって大切なレビュー。楽天SKU対応しても、これまでのレビューは消えずに引き継がれる模様です。同じ商品であればサイズやカラーが違っても、同一商品ページのレビューとして統合されます。
もちろん、レビューが統合されるといっても、ユーザーがレビューを参照するときには、どのSKU(どの色、どのサイズなど)に対するレビューなのか表示されるようになっています。
ランキング
Aの商品にB・Cの商品が統合されたと仮定します。この場合、統合されたAがもともとランキングに入賞していた場合は継続してランキングに掲載されます。
一方でB・Cの商品に関しては不明です。B・Cの商品ページを残しておくことでランキングは継続されますが、規約違反にあたる可能性があるため慎重な判断が必要になります。
商品登録ページ
SKUプロジェクトにより商品登録ページに以下の追加項目ができます。
- SKU管理番号
- システム連携用SKU番号
- SKU倉庫指定
- 商品属性
倉庫指定に関しては、これまではページ単位でしたがSKU単位でできるようになり、より便利になるでしょう。
また、登録項目内の「タグID」も変更になります。これまでカラーやサイズなどのサブの属性を9桁の番号で表示していましたが、SKUプロジェクトでは番号ではなく、「商品属性」の実際の値(ブランド名、色など)での表示に変わるようです。一部IDタグが継続されるものもありますが、継続対象外のものもあるため注意が必要となります。
楽天SKU対応ですべき2つのこととは?

楽天SKUに対応するために、やるべきことが2つあります。事前に準備しておくことで、楽天SKUの開始とともに有効活用できるでしょう。
SKU画像を登録しなおそう
楽天SKUで対応したほうがよい1つ目は、画像の再登録です。SKUプロジェクトにより1SKU単位で楽天市場の検索結果に載るため「SKU画像」が必要になります。SKU画像の1枚目は商品画像ガイドラインの対象画像になります。
ガイドライン自体の変更はありませんが、SKU画像が商品ガイドラインの適用となるということは、場合によってはガイドラインに沿ったSKU画像を新たに準備する必要があります。
ユーザーは画像を見て実際の商品をイメージします。画像と実際の商品に差があると返品やクレームにもつながるため、画像の選定は重要です。再撮影や再設定は手間になりますが、必要に応じて対応していきましょう。
タグIDと商品属性を見直そう
楽天SKUで対応したほうがよいことの2つ目は、タグIDと商品属性を見直すことです。現在の仕様では商品のカテゴリーを指定する「ディレクトリID」と、カラーやサイズなどの属性情報を9桁の番号で指定する「タグID」があります。
しかし、楽天SKU移行にあたりタグIDは終了し、代わりに「商品属性」が登場します。これまでタグIDの入力は任意でしたが、楽天SKUでは商品属性の入力に必須項目があるため注意が必要です。そのため、タグIDの見直しが必要になるでしょう。
楽天SKUで気を付けるべき注意点

楽天SKUを利用するにあたって、気を付けるべき注意点が3つあります。十分に理解して、事前に準備しておきましょう。
①移行直後は問い合わせ増加で混乱することも
同一商品であるにもかかわらず商品番号を変更して販売している場合、SKUに移行した際に商品ページを統合できるのか不明です。
また、サイト運営者によって運営方法が異なるため、さまざまなケースの問題が発生すると予想されます。そのため、楽天SKUに移行直後は問い合わせが増え、混乱することも予想されます。事前に問題を想定して、いくつか対処法を考えておくことも大切です。
②SKU管理に負荷やコストがかかる
SKUへの移行で、ユーザーが商品を見つけやすくなり、購買意欲の向上が期待できますが、SKU画像の撮影・登録や改廃、商品情報の変更などを行う必要があるため、ECサイト運営者の負担の増加が予想されるでしょう。また、専門のスタッフを雇用する場合にはコスト増も懸念されます。
③楽天SEOのアルゴリズムが大きく変わる可能性がある
今後、楽天SKUに対応しているかどうかによって、検索順位結果が大きく変わる可能性があります。掲載順位は売り上げに直結するため、順位が下がった場合は早急に対応する必要があります。
まとめ:楽天SKUへ対応できるように準備しよう
2023年4月から楽天市場で開始される新機能「楽天SKUプロジェクト」は、楽天ユーザーにとっては商品を検索しやすくなり、購買意欲の向上が期待できるでしょう。
しかし、楽天に出店する事業者にとっては、移行前の準備やコストの発生、移行直後に問い合わせが増え、混乱することも考えられます。導入を検討しているECサイト運営者の方は、できる限り入念に準備を行った上で、楽天SKUへの移行を行っていきましょう。
楽天SKUも対応!EC効率化ならネクストエンジン

楽天SKUプロジェクトへの対応をするとなると、ただでさえ忙しいEC運営がさらに大変になってしまう!と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方はぜひEC運営を効率化するEC一元管理システム「ネクストエンジン」の導入もご検討ください。
ネクストエンジンでは受注管理や在庫管理といった業務を自動化・効率化することで、EC運営をラクにするお手伝いをしております。
事業開始当初は注文も少なく、一つひとつの注文を確認して対応できていても、売り上げが大きくなるにつれ、セール時や楽天の新制度に対応する必要が出てきて、人手や時間の余裕がなくなってきます。
ネクストエンジンでしたら楽天市場との連携ももちろんスムーズです。詳しくはこちら(楽天の商品登録・在庫管理・受注管理(API対応)について)のページもご覧ください。
なお、ネクストエンジンは楽天SKUに既に対応しています。詳細についてはこちらをご覧ください。
ネクストエンジンについての詳しい資料は以下から無料でダウンロードできますので、ぜひこちらもお気軽にご利用ください。

領収書作成などの業務を効率化するために、Web領収書の導入を進めたい方や、導入するにあたってメリットやデメリットをしっかりと比較し検討したい方はいらっしゃいませんか?
本記事では、Web領収書の導入を検討しているEC事業者向けに、Web領収書を導入するメリットや注意点を解説します。
なお、インボイス制度については「インボイス制度を簡単に解説!ECサイト運営者や個人事業主への影響解説も」で解説しています。
Web領収書とは?

まずはWeb領収書の基礎知識についておさらいしましょう。Web領収書の概要や有効性について解説します。
Web領収書の概要
Web領収書とは、領収書の作成・発行・送付などの一連のやり取りをすべてWeb上で完結できる領収書です。紙の保管や送付などのやり取りを省けるため、コスト削減に役立ちます。発行した領収書は、すべてWeb上に保管されるため、紛失のリスクが小さいのも特徴です。
電子データであるWeb領収書の有効性
電子領収書は、1998年に施行された電子帳簿保存法によって、その有効性が国税庁に認められています(参照:国税庁「電子帳簿保存法の概要」)。
施行当初は、記載金額の上限設定や電子署名が必須であったため、厳しい条件をクリアしなければWeb領収書の導入ができない状態でした。
しかし、現在では記載金額の上限撤廃や電子署名が不要になったうえに、カメラで撮影して電子データ化した領収書も電子帳簿保存法の適用が認められています。
電子帳簿保存法の改正で税務署の事前承認が不要に
改正前の電子帳簿保存法では、Web領収書を導入する3カ月前までに管轄の税務署から承認を得る必要がありましたが、2022年1月からは税務署の事前承認が不要となっています。事前承認が不要になったため、Web領収書を導入するシステムさえ整えば導入できることから、導入までのハードルが低くなったと言えるでしょう。
また、2022年1月の電子帳簿保存法の改正では、電子データで送付されたものは電子データでの保存を義務付ける内容も加わっています。2年間の猶予期間があるため、2023年12月まで電子データを紙に印刷して保管することも認められますが、2024年1月1日から電子取引で発生したファイルは、電子保存が義務化対象となります。電子保存したもののみが申告書類として認められるため注意しましょう。
Web領収書のメリット4つ

Web領収書には、おもに4つのメリットが存在します。それぞれのメリットを見ていきましょう。
印鑑が不要など発行する側の作業工数を削減できる
Web領収書は電子印も含め、印鑑が不要です。紙の領収書では、1枚ずつ印鑑を押す必要があるので、印鑑を押す手間を省けるのは大きなメリットと言えるでしょう。
そのほか、領収書を封入する作業や発送する作業など、物理的な業務を削減できるため、ヒューマンエラーの削減にもつながります。
印紙税の節税や紙などのコストを削減できる
Web領収書は、課税対象外となっているため、節税につながります。5万円以上(税抜)の金額が記載された紙の領収書を発行すると、200円以上の印紙税が課税されるため、領収書を多く発行している企業ほど大幅なコスト削減が可能です。
また、領収書を紙に出力しない分、紙の消費も抑えられ、コストの削減にもつながります。
顧客の利便性が高い
Web領収書の導入は、顧客の利便性も向上します。
例えば、領収書があとから必要になった顧客は、今まで店舗に問い合わせて発行してもらっていたものをWeb上から自分で発行し保存できるようになります。顧客の利便性が向上するため、顧客満足度の向上につながり、さらにはリピーターの確保も期待できるでしょう。
データ保存なので管理がしやすい
Web領収書は、電子データとして保存するため、管理しやすいのもメリットです。紙に出力して保存する場合は、領収書の数だけ保管スペースを圧迫しますが、Web領収書は物理的な保管スペースが必要ありません。スペースの節約ができるだけでなく、確認したい領収書をすぐに閲覧でき、紛失のリスクも抑えられます。
Web領収書のデメリット3つ

導入によるメリットが多くあるWeb領収書ですが、デメリットも3つ存在します。デメリットも考慮した上で、Web領収書の導入を検討しましょう。
初期費用がかかる
Web領収書を導入するにはシステムを導入する必要があるため、初期費用がかかります。システムの種類はクラウドやアプリケーションなどさまざまですが、どのような形であれ初期費用は必要です。
また、月額で利用するクラウドソフトなどはランニングコストもかかるため、相応の出費が予想されます。
導入までに時間がかかる
Web領収書は、システム導入後すぐに利用できるわけではありません。取引先に了承を得たり、システムを利用するためにアカウントを発行したりなど、導入後の工数は多々あります。
また、システムを利用する担当者への社内教育も行う必要があるでしょう。
ほかにも、複数のパソコンにアプリをインストールする場合は、システムの導入だけでも時間がかかることがあるため注意が必要です。
すべてを電子化できるわけではない
Web領収書を導入したとしても、すべてのデータを電子化できるわけではありません。取引先によっては、これまでどおり紙の領収書でのやり取りを希望することもあるでしょう。紙と電子データの2つの領収書が混在することで、管理体制の複雑化も予想されます。
Web領収書導入までの流れ

Web領収書は、2つのステップで簡単に導入ができます。それぞれの流れを見ていきましょう。
社内の業務フローを作成・整理する
Web領収書の導入・運用を成功させるためにも、まずは社内の業務フローの整理が大切です。「誰が・何を・いつまでに行うのか」といったルールを明確にしておきましょう。
また、電子帳簿保存法や国税庁が定める要件に沿った適切な運用ができるよう、法律関係の最低限の知識も社内に浸透させておく必要があります。
自社に合ったツールを導入する
社内の業務フロー作成後は、自社に合ったツールを導入しましょう。ツールの中には、Web領収書を自動発行してくれる機能やデータ連携先が多いものが存在します。Web領収書の発行・管理ができるツールにはそれぞれ特性があるため、自社の業務内容に適したツールを選びましょう。
まとめ:Web領収書を導入してコスト削減と効率化を図ろう!
Web領収書は、領収書データのやり取りがWeb上で完結するため、作業工数やコストの削減に役立ちます。ツールを導入する際は、自社の業務内容や事業規模に適したサービスを選ぶようにしましょう。以下では、EC業務の効率化に役立つECシステムをご紹介するので、Web領収書の導入とあわせて事業全体の効率化に役立ててください。
EC運営をサポートするネクストエンジンとWeb領収書で効率アップ!

Web領収書の導入を検討している事業者の方のなかには、領収書だけでなく、EC運営全体の効率化を目指している方も多いのではないでしょうか?
EC運営の効率化でしたら、EC一元管理システム「ネクストエンジン」の導入がおすすめです。ネクストエンジンでしたら、以下のルーティン業務の自動化し、できた時間でコア業務へ注力することができます。
また、領収書はネクストエンジンの受注伝票から個別で出力することができますが、購入者から領収書依頼の度に個別で出力するのも手間という場合には、アプリ連携をすることで、購入者自身で領収書を発行してもらうことも可能です。
以下では、ネクストエンジンと連携できる便利なWeb領収書発行アプリを紹介します。
必要に応じて顧客にDL・印刷してもらえるWeb領収書発行アプリを3つ紹介
購入者自身で必要に応じてデータをダウンロードし、印刷してもらえるWeb領収書発行システムを3つ紹介します。以下で紹介しているWeb領収書発行システムは、すべてネクストエンジンとのアプリ連携が可能であるため、気になったシステムがあればぜひ連携も視野に入れてみてください。
「ウェブ領収書アプリ」【株式会社ウイングス・コンサルティング】
「ウェブ領収書アプリ」は株式会社ウイングス・コンサルティングが提供しているサービスです。Amazonや楽天などの多くのECモールとの連携を可能にし、それぞれのモール上から領収書を発行できます。多店舗運営をしているEC事業者におすすめのサービスです。
「領収書・納品書発行アプリ」【株式会社インキュービック】
株式会社インキュービックが提供している「領収書・納品書発行アプリ」は、高品質なテンプレートや柔軟なカスタマイズ機能を備えているのが特徴です。領収書の発行はテンプレートから選ぶだけで簡単にできるので、書式を考える必要はありません。店舗ごとに異なる設定もできるため、Web領収書の柔軟な運用を可能にします。顧客がWeb領収書を発行する場合でも、メールに添付されているリンクから必要情報を入力して簡単に発行できるので、顧客の利便性も高いのが魅力です。
「PRO自動納品書領収書発行アプリ」【ドリームバンク株式会社】
ドリームバンク株式会社が提供している「PRO自動納品書領収書発行アプリ」は、楽天市場やYahoo!ショッピングなど多くのECモールに対応しています。顧客がWeb領収書を発行する際は、メールに添付されているリンクをクリックするだけで、簡単に発行できるため、顧客の利便性向上も可能です。また、さまざまなデザインのテンプレートが用意されているので、好みのデザインを選択できるのも魅力です。
二重発行防止機能も搭載されているため、法令に遵守した安全な運用に役立ちます。
さらに詳しくネクストエンジンの機能や連携できるシステムについて知りたい方は、以下から資料をダウンロードください。

せどりを行う上で効率化を求めてツールを活用したいと考えている方もいるのではないでしょうか?しかし、ツールの種類もさまざまあるため、どのようなツールを導入すればよいかわからない方も多いでしょう。
そこで本記事では、せどりツールの導入を検討している方に向けて、おすすめのせどりツールを8つ紹介します。
なお、せどりの概要や、仕入れ方法については以下の記事で解説していますのでこちらもご参考ください。
せどりツールが必要な理由!どのようなことができる?

まずは、せどりツールの機能面を紹介します。せどりツールを上手に活用すれば、大幅に仕入れを効率化できるのでぜひ参考にしてください。
商品の需要や相場を確認できる
せどりツールは、商品の需要や相場を確認するのに役立ちます。
せどりを始めたばかりの初心者は、対象商品の需要や適正販売価格などを把握できていないケースが多いため、なかなか商品が売れません。商品が売れないことで在庫だけが残り、挫折してしまう人も多いのが現状です。
せどりツールを使えば、最初から商品の需要や相場をつかめるので、せどりで成果を出しやすくなります。
価格改定に役立つ
Amazonや楽天などのECモールに商品を出品している場合、商品を売れやすくするために適度な価格改定が大切です。
例えば、同じ商品を出品している人がほかにも複数人いるケースでは、せっかく最安値で販売していても、ほかの出品者がさらに値下げをした場合、商品が売れなくなってしまいます。
せどりツールの使用によって、ほかの出品者の価格変動に応じて常に最安値をキープしてくれたり、逆に需要が上がっている場合は価格を適正価格まで上げてくれたりといった、価格改定を効率的に行えるのです。
商品の需要や相場を確認できるおすすめのせどりツール6選
商品の需要や相場を確認できるせどりツールとして、以下の6つがおすすめです。
※本記事は2023年2月時点の情報です。詳細は各サービスにお問い合わせください。

以下でそれぞれのサービスの特徴を見ていきましょう。
NEW TYPE-DELTA TRACER(ニュータイプデルタトレーサー)
追記:NEW TYPE DELTA TRACERは現在サービスを終了しました。参考までに情報は残しておきますが、代替ツールとしてはKeepaなど後述のツールを検討してください。
NEW TYPE-DELTA TRACER(ニュータイプデルタトレーサー)は、Amazonせどりにおける仕入れリサーチに役立つせどりツールです。Amazonの商品データを豊富に蓄積しているので、必要に応じてフィルターをかけ、適正価格や出品者数、Amazon自社在庫の有無などを確認できます。商品の価格や出品数、ランキングなどは、見やすいチャートグラフで確認できる点もポイントです。
プレミア商品が一時的に安くなったタイミングなどを瞬時にキャッチできるため、利益に直結し、Amazonせどりの仕入れに悩んでいる方におすすめでしょう。
| 料金 | 月額2,200円(税込) |
| 無料お試し期間 | 2週間 |
Keepa(キーパ)

出典:Keepa公式サイト
Keepaは、ドイツを拠点に世界で展開しているAmazonせどりの仕入れに役立つせどりツールです。月額料金は、2023年2月現在19ユーロとなっており、日本円に換算すると約2,700円になります(為替レートにより日本円での価格は変動します)。
Keepaは欲しい商品を登録することで、価格の変動履歴をチャートで確認できるほか、値下げや在庫復活があった際にアラート機能でお知らせしてくれます。欲しい商品については、Amazonの欲しいものリストに登録されている商品をインポートできるため、商品登録に手間がかかりません。値下げ通知を受け取るだけでも、利益につながる仕入れが可能になるので、Amazonせどりを行っている方におすすめです。
| 料金 | 19ユーロ |
| 無料お試し期間 | 無料利用可能(有料でしか使えない機能あり) |
| 公式サイト | https://keepa.com/#! |
オークファン

出典:オークファン公式サイト
オークファンは、仕入れや出品作業を効率化するせどりツールです。無料プランと有料プランがあり、ライトプランは330円(税込)、プレミアムプランは月額998円(税込)となっています。
オークファンは、過去10年分の相場データを確認できるほか、入札予約もできるので、仕入れを簡略化することが可能です。
ほかにも、検索アラートを利用して、検索条件を登録しておくことで、自動検索した結果をメールなどで受け取れます。
無料プランでは、相場データの閲覧件数や検索回数に制限があるので、有料プランの利用がおすすめです。
| 料金 | ライト会員 月額330円(税込) プレミアム会員 月額998円(税込) |
| 無料お試し期間 | 無料利用可能(閲覧件数や検索回数に制限あり) |
| 公式サイト | https://aucfan.com |
メルリサーチ

出典:メルリサーチ公式サイト
メルリサーチは、メルカリでよく売れる商品を仕入れたい方におすすめのせどりツールです。
「キーワード」「価格帯」「カテゴリ」などでフィルタをかけ、ランキング形式で検索結果を表示してくれます。
また、除外キーワードを設定できるほか、検索対象期間の設定も可能です。2023年2月現在は完全無料で利用できるので、コストを抑えながら仕入れを効率化したい方におすすめと言えるでしょう。
| 料金 | 無料 |
| 無料お試し期間 | 無料利用可能 |
| 公式サイト | https://merresearch.net |
Leafer(リーファ)

出典:Leafer公式サイト
Leaferは、Amazonに出品されている商品の仕入れに役立つせどりツールです。
Amazonの商品データの中からランキングやカテゴリ、最安値や出品者数の推移など、必要データを入手できます。
ほかにも、損益分岐点の計算や利益計算を行える機能も付いているので、価格設定を短時間で行えます。詳しい機能が気になる方は、デモサイトが用意されているので、一度確認してみてください。
| 料金 | 月額2,178円(税込) |
| 無料お試し期間 | なし |
| 公式サイト | http://landingpage309.com/wp/leafer/ |
ERESA(イーリサ)

出典:ERESA公式サイト
ERESAは、Amazonせどりを行う方向けの分析・リサーチツールです。
13億以上の商品データを参照し、対象商品の価格・ランキング・月毎の販売数・出品者数・価格の推移をグラフで確認できます。
また、Amazon以外でも、楽天市場・楽天ブックス・ヤフーショッピングといった商品データの一覧表示も可能です。完全無料で利用できるので、初めてせどりツールを導入する方に向いています。
| 料金 | 無料 |
| 無料お試し期間 | 無料利用可能 |
| 公式サイト | https://eresa.jp |
作業効率化をはかれる、おすすめのせどりツール2選
作業効率化を図るためのせどりツールは、以下の2つがおすすめです。
※本記事は2023年2月時点の情報です。詳細は各サービスにお問い合わせください。

それぞれで効率化できる作業を具体的に解説します。
マカド!

出典:マカド!公式サイト
マカド!は、Amazonでのリサーチから出品、サンクスメールのフォローまで行えるツールです。本来、Amazonで出品する際、セラーセントラルにアクセスする必要がありますが、マカド!から出品作業を簡単に行えるため、作業時間を短縮できます。
また、自動価格改定機能によって、カテゴリーやランキングを考慮した価格を設定してくれるため、不良在庫を抱えるといったリスク回避も可能です。
シンプルで使いやすい設計となっているので、初心者でも始めやすいことが魅力と言えるでしょう。
| 料金 | 月額4,980円(税込) |
| 無料お試し期間 | 30日間 |
| 公式サイト | https://makad.pw |
プライスター

出典:プライスター公式サイト
プライスターは、Amazonせどりにおけるリサーチから販売までの一連の流れを効率化できるせどりツールです。
グラフを見ながら直感的な仕入れができるほか、プライスター上から出品作業を行えるので、リサーチから出品までをスムーズに行えます。
また、「ヤマト発送」や「プライスター急便」など、独自の物流サービスも完備されているため、発送作業もスムーズです。
ほかにも、自動価格改定機能やライバル出品者に動きがあった場合に通知してくれる機能も搭載されているので、Amazonせどりを効率的に行えます。
| 料金 | 月額5,280円(税込) |
| 無料お試し期間 | 1カ月間 |
| 公式サイト | https://lp.pricetar.com/lp/pricetarlp/ |
Amazonへの出品ならFBA料金シミュレーターを使おう

Amazonが提供しているFBA料金シミュレーターとは、商品の販売予定価格を入力すると、販売手数料や利益を自動で計算してくれるツールです。Amazonは商品カテゴリーによって販売手数料が異なるため、利益計算が複雑になりがちですが、FBAシミュレーターの使用すれば簡単に計算できます。
損益分岐を計算できる便利ツールとなっているため、Amazonへの出品を考えているのであれば、FBA料金シミュレーターを使用しましょう。
Amazonでの在庫管理の方法やFBAについては以下の記事をご参考ください。
迷ったら、これだけは!初心者が入れたいせどりツール

本記事では、8つのおすすめツールを紹介しましたが、どのせどりツールにもそれぞれ魅力があります。中でも、初心者におすすめのせどりツールはNEW TYPE-DELTA TRACER(ニュータイプデルタトレーサー)です。出品作業の効率化や自動価格改定機能など、豊富な機能が搭載されているせどりツールも魅力的ですが、せどり初心者が最初につまずくのは仕入れ作業でしょう。
したがって、仕入れを効率的に行うためにリサーチツールを確実に使いこなすことが重要だと言えます。仕入れに慣れ、出品作業や販売を効率的に行いたいと感じたら、プライスターの導入も検討しましょう。
せどりツールは1つ契約していれば十分なので、自分の段階に応じて必要なツールを導入してください。
仕入れ管理の方法については以下の記事をご参考ください。
まとめ:せどりツールを導入して仕入れを効率化しよう
せどりツールは、商品の需要や相場を確認できるため、せどり初心者がつまずきやすい仕入れを手助けしてくれます。せどりツールの中でも、リサーチに特化したツールと出品作業まで効率化できるツールが存在するので、まずはリサーチツールを使いこなせるようになりましょう。
ネクストエンジン導入で在庫管理を自動化・効率化!

せどり販売の売り上げがある程度大きくなってくると、受注処理や在庫管理といったEC運営の効率化を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方は、ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」を一度ご検討ください。
ネクストエンジンでは、Amazonや楽天市場など、複数のECモールの在庫情報を自動連携できるので、在庫更新を手動で行う手間がなくなります。商品のキャンセルや返品による在庫変動にも対応しているため、在庫差異を発生させる心配もありません。
常に在庫を正確に把握しておくことで販売機会の損失を防ぎ、利益の拡大にもつながります。せどり販売で取り扱う在庫数が増加し、在庫管理に悩まされている方は、ぜひご相談いただければと思います。
以下から無料で資料がダウンロードできますので、お気軽にご利用ください。

EC運営はとにかく業務が多く、受注処理が終わったら次は出荷処理が待っています。出荷処理の際に、多店舗運営であれば各モールの管理画面を行き来して作業するのは面倒ですし、送り状作成や追跡番号を反映する作業も、手入力などで1件1件対応するのは大変です。
注文が少ない頃は対応できても、事業が拡大して店舗数が増えたり、各モールのセール時などの繁忙期になったりすると、今いるスタッフではさばききれずに困っている方はいませんか?
そんなお悩みをお持ちの方は、これからEC初心者の新人エヌイーくんと一緒に、ECシステム導入で出荷処理がどう効率化できるのか学んでいきましょう!
出荷処理の効率化について学ぼう!
受注処理の効率化については以前学びましたが(過去記事をチェック)。今回からは出荷処理について学んでいきます
ついに新たなステージに突入ですね(コーフン!!)!こうやって大人の階段をのぼって……
(食い気味に)さあ!始めます!
出荷処理もお任せあれ!
今回は出荷のなかでも自社で出荷を行う場合についてご説明します。
出荷処理というと、ピッキングや梱包のことを思い浮かべる方も多いと思いますが、各モールの管理画面を行き来しながら出荷状況を更新していったり、配送会社ごとの送り状データを作成したりといった事務作業も意外と手間だと感じていませんか?
出荷件数が少なければ手入力で対応することも可能ですが、配送情報や番号を1件1件すべて登録していくのは面倒ですし、ヒューマンエラーを起こすリスクもあります。また、繁忙期など注文が増えたときには人手が足りなくなることも考えられます。
注文が増えるのは嬉しいけど、手入力で作業していたらヒューマンエラーは避けられませんよね……。でも、送り先情報の不備で商品の到着が遅れれば、お客様からのクレームにつながってしまいます!一体どうしたら……?
そこでシステム導入が出荷管理業務に生きてくるのです! ネクストエンジンを使えば、今まで1件ずつ対応してきた作業を自動化し、出荷の事務作業を効率よく処理できます。
ネクストエンジンの出荷処理の流れ(自社で出荷を行う場合)
ネクストエンジンを利用するに当たってまず押えておきたいポイントは以下のとおりです。
【出荷がラクになる!ネクストエンジンのポイント】
・送り状が一括発行できる
・モール側への出荷実績が自動で反映できる
・出荷完了メール(追跡番号つき)の自動送付ができる
ネクストエンジンの管理画面に沿って出荷の流れを確認していきましょう。
※受注処理が終わった段階から見ていきますので、受注処理の始めの流れから確認されたい方は前回までの受注処理の記事から順にご覧ください。

まず、当日出荷する受注を選択し、納品書や出荷指示書の準備・印刷を行います。書類データのダウンロードを行うと自動で【印刷済み】ステータスに進みます。
このときダウンロードされる出荷指示書は受注伝票単位(シングル)のピッキングリストですので、商品コード単位(トータル)でピッキングされたい場合は、別途ダウンロードしていただくこともできます。配送データのダウンロードも可能です。
その後、ピッキングや送り状の印刷、梱包、送り状番号の反映等の作業を行い、配送会社への受け渡しが完了したら、「発送完了注文」を選択、出荷確定処理をすると自動で【出荷済み】ステータスに移動します(②)。
【出荷済み】ステータスとなった時に、楽天市場、Yahoo!ショッピング(Yahoo!フリマ)、Amazon、au Payマーケット、Shopify*、ebay*、BASE*であれば、ネクストエンジンから出荷情報を自動反映できます(*付きの店舗の場合、 自動連携にはアプリの利用が必要です)。
それ以外の店舗でも、CSVでの一括登録に対応していれば、ネクストエンジンからダウンロードしたCSVを利用し一括登録が可能です。
店舗ごとに管理画面を確認する必要がなく、すべての注文をネクストエンジンの管理画面で一元管理できて作業が楽になりますね!
どちらのタイプ?出荷運用事例
(メモしながら)なるほど……色々な運用ができそうなのは分かったのですが、EC事業者の皆さんはきっと、いざ自社で運用する場合どうなるのかの手がかりを知りたいと思うので、具体的な例を紹介してほしいです!
(すごい!ちゃんとEC事業者さんの気持ちに寄り添えるようになってる……!本当に大人の階段を……!?)各事業者さんごとの状況によって運用方法はそれぞれですが、①事業規模が大きく出荷作業人数が複数いる場合と、②小規模で出荷作業を1人で担う場合の運用事例を紹介しましょう

自社の状況に合わせて柔軟に運用していくのがベストですが、システム導入前のイメージの参考にしてみてください。
ネクストエンジン管理画面でのより詳しい手順での解説は以下の資料もご利用ください。
もうコピペ不要!送り状作業ももっと楽に

送り状を発行して出荷する場合、各配送会社の送り状システムに合った配送情報を作成していく必要があります。
ネクストエンジンであれば、【印刷済み】ステータス以降に進んだ受注の配送情報を一括ダウンロードでき、各社の送り状システムへアップロードすれば送り状印刷ができます。
1件1件送り先情報をコピペする必要もないんですね!
また、発送伝票番号(追跡番号)の反映についても、各配送会社の送り状システムから、発送伝票番号が付与されたCSVファイルをダウンロードし、ネクストエンジンにアップロードするだけで、各受注伝票に応じた発送伝票番号がネクストエンジンに反映されます。
ネクストエンジンに追跡番号が反映されているため、お客様への配送完了メールも追跡番号付きで自動送信することもできます。
わー!発送完了メールに追跡番号を反映するとなると、手入力だったら1件1件登録することになって大変なんですよね。自動化できると本当にコピペ要らず!助かります!
教えて先輩!エヌイーくんの質問コーナー
出荷の準備状況に応じてお客様に自動でメールを送ることは可能ですか?
可能です。先ほど触れた発送完了メール以外にも、サンクスメールなどのメール自動送信に対応できます。詳しくはこちらをチェックしてみてください
ピッキングリストはどのように出力できますか?
必要なピッキングリストが受注伝票単位(シングル)か商品コード単位(トータル)かなど、出力したい項目・タイミングに応じて、「受注明細一覧」や「分析」、「カスタムデータアプリ」の機能からCSV出力が可能です
なお、出荷管理の流れや概要を振り返りたい方は以下の記事もご参考ください。
まとめ
今回は出荷処理の効率化について勉強しました。ネクストエンジンで出荷がラクになるポイントのおさらいは以下のとおり。
【出荷がラクになる!ネクストエンジンのポイント】
・送り状が一括発行できる
・モール側への出荷実績が自動で反映できる
・出荷完了メール(追跡番号つき)の自動送付ができる
出荷業務はシステムでもっとラクにできると知っていただき、本記事がECシステム導入の疑問や不安も解消する一助となればうれしいです。
「新人エヌイーくんと学ぶ!ネクストエンジン運用教室」ではネクストエンジンの運用方法についてシリーズでお伝えしています(受注処理についてなどの過去記事はこちらから)。外部倉庫を使った出荷処理についてはこちらの記事「出荷処理(外部倉庫の場合)」で解説していますのでこちらもチェックしてみてください。
今日は出荷処理の効率化について学びました。受注処理でも出荷処理でも作業が楽になれば、新商品や販促などに力を入れる余裕が出てきますよね。ぼくもEC事業者さんがよりクリエイティブなことに注力できるお手伝いができるよう頑張ります! 実はもう少し相談したいことがある、という方は、以下のバナーからお気軽にお問い合せください!
【エヌイーくんプロフィール】

小田原から新横浜に最近引っ越した会社員。効率化が好き。EC事業者さんの役に立てるよう日々奮闘中。

OEM生産というと、かつては自動車や大手化粧品会社など、事業規模が大きい会社が行うイメージがありましたが、近年では小規模事業者や個人事業主の方の参入が増えています。
OEMについてもっと詳しく知りたい方向けに、OEMの基礎知識やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
また、OEM生産などの新しい業務に取り組むための余裕がなくて困っている、という方には、日々のルーティン業務を効率化するEC一元管理システム「ネクストエンジン」の概要資料をあわせてご覧ください。
OEMとは?|知っておきたい基礎知識

まずはOEMの概要について解説します。OEMと似た言葉であるODMやPBについても解説するのでしっかり把握しておきましょう。
OEMとは他社ブランドの製品を製造すること
OEMとは、「Original Equipment Manufacturing」の略で、製造業者が他社ブランドの製品を製造することを指します。
OEMは、アパレル・自動車・化粧品など、多くの人の日常に関わる業界で普及しています。世界的に有名な大企業から個人事業主まで、幅広い層で取り入れられている製造手法です。
OEMの形態は大きく分けて2種類
OEMの形態は大きく分けて2種類あります。
1種類目は、ブランドを有している企業が主体となり、OEM受託企業に製品の製造を委託する方法です。この場合は、ブランドを有している企業が製品の企画や設計を行います。
2種類目は、OEM受託企業が製品の企画や設計を行い、ブランドを有している企業に提案する方法です。製品の提案をされた企業は、製品の企画や設計が気に入れば発注することになります。
OEMとODMの違い
「ODM」とは、「Original Design Manufacturing」の略で、製品の製造だけではなく、企画や設計までを他社メーカーに依頼する製造手法です。ブランドを有している企業が製品の企画や設計を行うOEMと違い、ODMは企画や設計まで受託企業が行うので、受託企業が主導権を持っていると言えるでしょう。
しかし、上述したように、OEMでも受託企業側が製品の企画や設計を行う場合もあるので、明確に使い分けられていないケースも存在します。
PBはOEMに含まれる
PBとは、「Private Brand」の略で、メーカーの商品を製造委託し、流通業や販売者のブランドを冠した商品を指しています。消費者に身近な例を挙げると、コンビニエンスストアやスーパーなどが、外部の食品メーカーの人気ロングセラー商品を製造委託し、自社ブランドの食品の1つとして販売しているのは多くの方が見たことがあるのではないでしょうか。
PBも自社ブランドの製品を他社に委託して製造しているので、OEMの一種です。
OEMを委託するメリット3つ

OEMを委託するメリットは、3つ存在します。ここではおもに委託する側のメリットを見ていきましょう。
初期費用を抑えて自社ブランドを持てる
OEMを委託する場合、製品の製造に必要な設備を備えた業者に委託すればよいため、自社で製造ラインを整える必要がありません。したがって、OEMを委託する企業は初期費用を抑えて自社ブランドの製作が可能です。
また、製品を増産する場合でも、自社で新たに設備投資を行わなくてよいことがメリットとして挙げられます。
過剰な在庫を持つリスクが低い
OEMを委託する場合、製品の販売状況や在庫状況によって発注量を調整できます。
そのため、OEMを受託する側は過剰在庫を抱えるリスクを下げられるメリットがあるのです。とくに、賞味期限や消費期限付きの製品では、大きなメリットとなるでしょう。
開発や企画・販売などに注力できる
OEMを委託すれば、自社で製造ラインにコストや人的リソースを割く必要がなくなります。
そのため、開発や企画・販売など、コア業務に専念できることが大きなメリットと言えるでしょう。コア業務に多くのリソースを割くことで、企業の成長にもつながります。
OEMを受託する側にもメリットがある

OEMは、委託する企業だけでなく、受託する側にもメリットがあります。受託する側のメリットは以下の2つです。
- 製品を製造することで利益を得られる
- 製品企画や製造のノウハウを得られる
当然ながら、製品を製造すれば製造量に応じて利益を得られます。現状、製造ラインや人員に余力があるのであれば、余ったリソースの有効活用も可能です。
また、他社の製品を製造する過程で、製品企画や製造のノウハウを得られることも大きなメリットと言えるでしょう。委託する側の企業が、高度な知識や技術を有している場合、受託したOEMメーカーは製造スキルの向上が期待できます。
OEMを委託する場合の注意点

OEMを委託する場合は、3つの注意点があります。OEMの委託を検討する際は、これらの注意点も加味した上で判断しましょう。
自社での製造ノウハウが育たない
OEMを委託する場合の最大のデメリットは、自社に製造ノウハウが蓄積されないことです。OEMを委託する場合、製品の製造は他社メーカーが行います。自社で製品の製造を行わないことで、自社内での製造ノウハウが育たない点に注意が必要です。
受託する企業が競合になる可能性がある
OEMを委託し続けていると、受託する企業が競合になる可能性があります。理由は、OEMの受託企業が製品の製造を請け負っているうちに、製造ノウハウや企画・設計ノウハウが蓄積されていくためです。
OEMで委託された製品を、受託する企業が一部仕様を変更して自社製品として販売することになれば、ブランドを有している企業にとっては脅威となるでしょう。
細かな打ち合わせが必要
OEMを委託する際は、製造予定数や発注から納品までのリードタイムなど、細かな打ち合わせが必要です。委託先のメーカーにも、製造ラインに限りがあるので、すべて自社の要望に応えてくれるとは限りません。
また、製造した商品に不良があった場合の責任の所在などを明確にしておく必要があります。
なお、リードタイムについては以下の記事でくわしく解説しています。
OEM生産の商品・事業例

OEMは、幅広い業種で導入されています。具体的な商品名とともにOEM生産の導入例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
化粧品のOEM生産
化粧品業界は、大手化粧品会社から中小企業まで、多くのOEMメーカーが存在します。美容サロンなどで販売されている化粧品は、ほとんどOEM製品といっても過言ではないでしょう。
OEM受託企業で有名なのが、カネボウやポーラなどです。カネボウやポーラは、自社製品の製造・販売も行っていますが、カネボウは「カネボウコスミリオン」、ポーラは「エクスプレステージ」という社名でOEM事業を行っています。ドラッグストアなどのオリジナルブランドはもちろん、ホテルのアメニティもOEM製品にあたります。
アパレルのOEM生産
アパレル製品の製造は、海外で生産した方が人件費や材料費がリーズナブルなため、大手アパレル企業では現地に工場を持つメーカーにOEMを委託するケースがほとんどです。アパレルのOEM生産の代表格として「ユニクロ」を紹介します。ユニクロで購入した衣服のタグを確認した際、「made in ベトナム」と記載されているのを発見したことがある人もいるのではないでしょうか。ユニクロの製品の多くは、中国やベトナムなど海外のOEM工場で製造されています。
自動車のOEM生産
自動車業界でも盛んにOEM生産が行われています。自動車メーカーの中でも、「スズキ」や「ダイハツ」がOEM受託企業として有名です。トヨタの「パッソ」はダイハツの「ブーン」、マツダの「フレアワゴン」はスズキ「スペーシア」のOEM車として知られています。OEM車は、供給元と供給先で基本スペックがほぼ同じですが、ボディカラーや純正アクセサリーに違いがあり、エンブレムを自社メーカー仕様にして販売しています。
食品のOEM生産
食品業界のOEM生産は、コンビニエンスストアやスーパーのPB(Private Brand)製品が有名です。イオンの「トップバリュー」やセブン−イレブンの「セブンプレミアム」がPB製品に該当します。製品裏面の販売者と製造者をそれぞれ確認すれば、販売者と製造者がそれぞれ異なるので、OEM製品であることがわかります。
まとめ:OEMは自社ブランド実現のカギになる
OEMを委託することで、設備や人的リソースに余裕ができ、製品の開発やマーケティングなどのコア業務に専念できるようになります。そのため、OEMの委託は、自社ブランドや企業成長のカギを握っているとも言えるでしょう。
最後に、EC運営でルーティン業務を効率化するためのECシステムを紹介するので、ルーティン業務の負担を減らし、コア業務に専念したいと考えている方はぜひ導入を検討してください。
ネクストエンジンなら、EC運営でコア業務に専念できる!

EC運営では、自社商品の製造以外にも、受発注処理をはじめとした多くのルーティン業務が存在します。そのため、EC運営におけるコア事業に専念するためには、ルーティン業務の自動化も大切です。
しかし、なかなか効率化・自動化ができず悩んでいる方もいるのではないでしょうか?そのような方は、ぜひ「ネクストエンジン」の導入をご検討ください。
ネクストエンジンは、以下のルーティン業務の自動化や効率化に役立ちます。
など
これらの業務を効率化することで、現状よりもさらにコア業務に専念できるでしょう。さらに、OEMの委託と掛け合わせれば、製造に関するリソースも圧縮でき、無駄のない効率的なEC運営を行うことが可能です。
実際にネクストエンジンを導入されたお客様からは「バックヤード業務が減ることで、会社としても新しいことにチャレンジできることが増えました!」とのお声をいただいています。
また、ネクストエンジンはECをはじめたばかりであったり、小規模事業者・個人事業主の方をはじめ、多くの事業者様にご利用いただけるよう基本料金3,000円の従量課金制になっています。
より詳しくネクストエンジンについて知りたい方は、まずはお気軽に以下から資料のダウンロードをお願いいたします。

広告を運用するうえで、広告費に対してどれだけ売り上げに貢献できているのか把握することはとても重要なことです。広告運用効果を表わす指標はいくつかありますが、本稿ではROASについて初心者にもわかりやすく解説します!
ROASの基礎知識から計算方法、メリット、デメリットなどを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ROASとは?

ROASは、広告運用の成果を表す重要な指標の1つです。同じく広告運用の成果を表す指標としてROIとCPAがありますが、これらとの違いも解説します。
ROASとは広告の費用対効果のこと
ROASとは、Return On Advertising Spendの略で、日本語に訳すと「広告の費用対効果」という意味です。投資した広告費に対して得られた売り上げを割合(%)で表します。広告費1円あたりの売り上げを導き出すことで、広告費の回収率を把握できます。
ROASの値は高い方が望ましく、値が高ければ高いほど、広告運用の費用対効果が高いことを表しています。ROASの値が高い広告については、予算配分を高くしてさらなる売り上げ拡大を目指し、ROASの値が低い広告については、誘導方法やリンク先のページを改善するなどの対応が必要です。
ROASの計算方法

ROASの計算方法は以下のとおりです。
ROAS=広告からの売り上げ÷広告費×100(%)=ROAS
例えば広告からの売り上げが200万円で、広告費が100万円だった場合は、200万円÷100万円×100%=200%で、ROASは200%となります。1円かけた広告費が2円の売り上げにつながったことがわかります。
もし広告費100万円を使い、売り上げが100万円であった場合は、ROASは100%です。原価や人件費等が計算には含まれていませんので、ROASが100%というのは赤字です。
ROASを算出するためには、広告費だけでなく、広告から得た売り上げを把握する必要がありますが、ネット広告であれば、サーチツールなどを用いて、どの広告がどれだけの売り上げにつながっているのかを確認することができます。サイト上で売り上げの大半が発生するEC事業者にとって適した指標といえるでしょう。
ROASと似た指標(ROI・CPI)との違い
ROIとは
ROIは、Return On Investmentの略で、直訳すれば「投資に対する利益」という意味です。広告費に対して、どれだけ利益を生み出したのかを示す指標で、「利益÷投資額(広告費)×100(%)」で算出します。
ROASとROIの違いは、ROASが売り上げを算出しており、ROIが利益を算出している点です。
ROIは現時点での利益を算出する短期的な指標であるため、長期的な施策には不向きですが、実益を把握する上では欠かせない指標となっています。
ROASとCPAの違い
CPAは、Cost Per Acquisitionの略語で、1件のコンバージョンを獲得するのにかかった広告費用を表しています。CPAの算出方法は「広告費用÷CV数」です。値が低ければ低いほど、広告効果が高いことを表します。さまざまな価格帯の商品を取り扱うECサイトでは、コンバージョン1件あたりの売り上げに差が生じるため、コンバージョンに対する広告費を算出してもあまり参考にならないでしょう。
ROASのメリットとデメリット

ROASにはメリットとデメリットがそれぞれ存在します。ROASのメリット・デメリットを理解して、ECサイトを効率的に運営しましょう。
メリット|広告が売り上げにつながっているのか数値で測れる
ROASを使うことで、投資した広告費1円あたりの売り上げがわかるため、広告が実際に売り上げにつながっているのかを数値で測れます。ROASの値が高ければ売り上げに貢献していることになるので、売り上げにつながりやすい広告には予算を増やすなど、適切な対応が可能です。
逆に、ROASの値が低ければリンク先のページを修正したり、導線を見直せたりできるので広告の費用対効果の向上が期待できるでしょう。ROASで算出した数値をもとに、売り上げ予測の作成や、さまざまな戦略を練れることが最大のメリットです。
デメリット|利益を測れない
ROASは、投資した広告費1円あたりの売り上げを算出するので、利益を測ることはできません。ROASの値が高くても、利益がマイナスになっている可能性もあります。
利益がマイナスになっているまま、売り上げを重視して間違った戦略を取ってしまうことにもなりかねないので、ROASだけでなく、ROIで利益を確認することも重要です。
ROASの目標値を設定しよう

ROASをいざ算出しても、高いのか低いのかの判断が難しく、今後の対応に悩んでしまうこともあるでしょう。
そこで、利益の割合によって、ROASの目標値を設定することが重要です。ROASの基準や平均値を紹介するとともに、「赤字ギリギリの限界ROAS」「少し余裕を持たせたROAS」「利益重視のROAS」の3つの算出方法を解説します。
ROASの基準や平均値の目安は?
1つの基準として、「投資した広告費を売り上げで回収できているのか」というものがあります。この場合の基準としては、ROASが100%を超えているかが重要です。
しかし、ROASが100%の場合は、広告費は売り上げで回収できても、利益ベースで見るとマイナスになっている可能性もあるので注意しましょう。
赤字ギリギリの限界ROASの算出方法
赤字ギリギリの限界ROASは、ほかの呼び方で「下限ROAS」や「損益分岐点ROAS」という呼び方もあります。ROASの目標値は、商品の販売価格と商品の原価によって異なるので、ここでは1売り上げあたりの平均顧客単価を10,000円、平均原価を3,000円とした場合で見ていきましょう。
10,000円÷(10,000円-3,000円)=目標ROAS 143%
この値を下回ると赤字になります。
少し余裕を持たせた目標ROASの算出方法
同じく、平均顧客単価が10,000円、平均原価が3,000円の場合です。粗利の半分50%を広告費として、もう半分の50%を利益とする場合の算出方法は以下のとおり。
10,000円÷(10,000円-3,000円)×50%=目標ROAS 285%
ROASが285%を上回れば、売り上げから広告費や商品の原価を引いても、50%の利益が残ります。
利益を重視した目標ROASの算出方法
同じく、平均顧客単価が10,000円、平均原価が3,000円の場合です。粗利の30%を広告費として、残りの70%を利益とする場合の算出方法は以下のとおり。
10,000円÷(10,000円-3,000円)×30%=目標ROAS 476%
ROASが476%を超えると売り上げの7割は利益になります。
しかし、あまり利益を重視しすぎたROASにすると、広告で行える行動範囲が狭くなり、ビジネスの機会損失を招く恐れがあるので注意しましょう。
ROASを改善する5つのポイント

ROASを算出した際、値が低ければ、改善を行う必要があります。ROASを改善する際のポイントを5つ紹介するので、それぞれ見ていきましょう。
①コンバージョンを改善する
ROASを改善する上で、まずはコンバージョンを改善することが重要です。サイトに訪れたユーザーの商品購入やサービスの成約率を上げましょう。
コンバージョンの改善には、サイトまでの導線の見直しや、サイトデザインの最適化が効果的です。リンクボタンやバナーを目立たせるなど、入力フォームの見直しを検討しましょう。
②客単価を上げる
ROASを改善する際、客単価に目を向けることも重要です。コンバージョン数が同じ場合、客単価が高い方が売り上げが多くなり、ROASの値が改善されます。
客単価を上げるには、まとめ買いのキャンペーンや関連商品のサジェストが有効です。
③リピーターを増やす
リピーターが増えれば、広告費をかけなくても売り上げのアップが見込めるため、ROASの改善につながります。ポイント割引で、ユーザーがお得に買い物をできる仕組みを作ることやメルマガなどの施策が有効です。
新規顧客の獲得と合わせて、リピーター獲得も意識しましょう。
④ターゲティングや広告出稿先を見直す
ROASが低い場合、ターゲティングが適切でない可能性があります。ターゲティングが適切でなければ、コンバージョンが見込めないユーザーに広告が表示され、広告費をかけているのに売り上げが上がらないという状況に陥りがちです。
年齢、性別、地域など、あらゆる特性を考慮し、ターゲティングを見直しましょう。
⑤クリエイティブや広告文を改善する
ROASが低い場合は、クリエイティブや広告文を改善することも重要です。広告を閲覧したユーザーが思わずクリックしたくなるような、魅力的な見た目に仕上げましょう。
クリエイティブや広告文の改善を行う場合は、複数のパターンを繰り返しテストしてみるのがおすすめです。
まとめ:ROASなどの数値を活用して広告の効果を最大化しよう
ROASは、広告の費用対効果を測る重要な指標です。ROASの値を用いて広告の費用対効果を算出することで、売り上げを向上させるための適切なアプローチが取れるようになります。ROASを改善する際は、本記事で紹介した5つのポイントに目を向けるようにしましょう。
さらにクリエイティブ業務に注力するには?ネクストエンジンにご相談ください!

ECサイト運営には、受注処理や商品の出荷処理を始め、業務量が多いといわれています。ROASを改善したいと思っても、日々の業務に追われ、なかなか新しい施策を考える余裕がないというEC事業者の方は多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめしたいのが、EC業務を自動化・効率化してくれるEC一元管理システム「ネクストエンジン」です。
ネクストエンジンは以下の業務の自動化・効率化に役立ちます。
など
これらの業務を自動化すれば、空いた時間をクリエイティブ業務に費やすことができます。また、ヒューマンエラーを削減し、顧客満足度の向上にも役立つので、リピーター獲得にもつながります。
ネクストエンジンを実際に導入されたEC事業者様からは「導入後は時間の余裕ができて、売り上げアップ企画を考えられるようになり、売り上げは前年比180%になった!」というお声をいただいています。
さらに詳しくネクストエンジンについて知りたい方は、以下から資料のダウンロードをお願いします。

商品の発注から検品、仕入れ伝票の記入など、仕入れの管理はEC運営に欠かせないものです。販売数や現在の在庫を把握するのはもちろん、過剰仕入れにならないように管理していく必要があります。
仕入れは売り上げにつながる始めの段階であるため、仕入れ管理がうまくいっていないと、その後の販売計画すべてに影響が出てしまいます。
仕入れ管理にエクセルを使用している方も多いと思いますが、もっと効率化できないかと考えたことはありませんか?本記事では仕入れ管理をエクセルで行うメリットとデメリット、そしてシステム化するとどうなるのか、気になる選び方のポイントを解説します。
仕入れ管理とは?業務フローを解説!

仕入れ管理とは商品の発注から検品、仕入れ伝票記入など、仕入れに関する一連の業務を指し、業務内容は、ある程度進め方が決まっています。具体的にどのような流れで進めたらよいのか、仕入れ管理業務の全体的な流れを解説していきます。
①商品の仕入れ金額を企業に依頼する“見積もり依頼”
商品を仕入れるときは、必ず見積もり依頼をしましょう。
商品の仕入れ担当者のなかには、初回取引のみ見積もりを依頼するものだと思っている方もいるかもしれません。もちろん取引先企業が変わらず、取引内容も同様の場合は、毎回見積り依頼をする必要はありません。
ただ、定期的に他社へ見積もり依頼をし、再度見直しをすることで、より低コストで仕入れを行えるチャンスを見つけられる可能性があります。
②商品を仕入れるための“購買契約の締結”
単発の発注は、見積もりの内容を確認したうえで発注書を作成します。継続して発注をする場合は、仕入れ先の企業との間で購買契約の締結を結ぶことが一般的です。
購買契約を締結するうえで重要なのは取引条件であり、以下が一般的な取引条件項目となります。
- 購買契約の内容
- 保証内容
- 機密保持
- 契約期間
- 解約条件
- 支払いの締日
- 支払い日
- 支払い方法
- クレームについての対応
購買契約を締結したのちは、仕入れ先企業の企業名、連絡先、共通取引先コードを「仕入れ先台帳」に記載するとともに、取引条件項目の内容も管理しておきましょう。
③どの商品をどのくらい発注するかを決める“発注業務”
仕入れ先に対して商品を注文する業務です。企業の規模によって、担当者が発注書を書いて直接注文をするケースもあれば、複数の部門を通して発注業務を行うケースもあります。
発注書に記載されたとおりの納期に納入されるか、確認する対応も必要です。
④発注した商品の数量や品質を確認する“検収業務”
発注した商品が入庫したら、仕入れた商品の検品作業を行います。検品の際に確認する事項は、以下の項目を参考にしてください。
- 商品そのものに誤りがないか
- 数量に誤りがないか
- 外観や品質が想定していたものであるか
- 納期が守られているか
検品作業項目の確認作業が終わり次第、受領書に確認印を押します。この検品作業の結果は、必ず書面で残し、仕入れ先企業と相互に確認するようにしましょう。
そうすることで、仕入れ時にトラブルがあった場合にも、責任の所在を証明する資料になります。
⑤仕入れ伝票を発行する“仕入れ記帳業務”
検品作業が終われば、仕入れ伝票を作成し、経理担当者に入荷が適切に行われたことを報告しましょう。検品が終了すると、仕入れた商品の所有権が自社に移動したことになります。
経理担当者が仕入れ取引を買掛金として記帳し、仕入れた商品を商品有高帳に記録します。ここまでの作業が完了してはじめて、仕入れた商品は自社の在庫として管理されるのです。
⑥商品代金を支払う“支払い業務”
事前に締結された支払い条件に則って、代金の支払いを行う必要があります。発注ごとに請求書を受け取り、それぞれ支払う方法が最もシンプルなやり方です。
継続的に発注を行う場合は、期間を決めて集計し、まとめて支払う方法もあります。購買契約によって事前に支払い方法を定めているため、滞りなく支払い業務を進めていきましょう。
仕入れ管理業務で覚えておきたい用語

仕入れ管理業務で、よく使われる用語は覚えておきたいものです。日頃、なかなか使わない用語も多いのでスムーズに使えるようにしておきましょう。
おもな用語は以下のとおりです。

エクセルを使って商品を管理するメリット・デメリット

それでは、実際に仕入れ管理をする方法として、エクセルを使用するメリット・デメリットを紹介します。
エクセルで管理する3つのメリット
仕入れ管理をエクセルで管理する場合、おもに以下3つのメリットがあります。
- 初心者でも管理しやすい
- エクセルの数式の活用で効率化ができる
- 共有がしやすい
それぞれのメリットを解説します。
テンプレートを使えばエクセル初心者でも簡単に管理できる
エクセルは、多くの企業で日常的に活用されており、テンプレートなども用意されているため、初心者でも比較的簡単に使いこなせるメリットがあります。基礎的なレベルであれば使用できる人も多いため、管理者を選ばない管理方法と言えるでしょう。
また、関数などの知識がない場合でも、テンプレートを活用すればすでに数式が組み込まれているものもあるため、導入後すぐに活用できるメリットもあります。
便利なエクセルの数式を活用することで、業務効率化を行える
エクセルで管理する場合、関数やマクロを活用することで、管理業務の効率化を行えます。関数やマクロを使うことで、現在の商品ごとの在庫数を自動で計算することが可能です。また、もし在庫数が少なくなったときは、アラート機能もあるので、在庫切れとなる前に発注などの対応もできます。
共有が簡単に行える
エクセルの場合、クラウドの共有フォルダに格納することで、簡単に社内での共有が可能です。自分のパソコンから操作ができるのはもちろん、共有フォルダにアクセスできるデバイスであればどれでも操作ができます。
バックアップをとっておけば、データの破損や紛失などのリスクにも備えられるため、バックアップは定期的にとっておくことが大切です。
エクセルで管理する3つのデメリット
仕入れ管理をエクセルで行う場合、以下3つのデメリットも把握しておく必要があります。
- 商品数、拠点が多くなると管理が難しくなる
- PCの動作に影響が出る可能性がある
- ヒューマンエラーなどの問題が発生する可能性がある
それぞれのデメリットを解説します。
商品数や拠点が多くなると管理が困難になる
商品数や拠点数が多くなってくると、すべてをエクセルで管理することは難しくなります。項目数や拠点数が増えることで、仕入れ管理業務が複雑化してしまう可能性が高いです。
データが増えてくるとPCの動作が重くなる
エクセルは、データ量が増えてくると動きが重くなっていきます。そのため、膨大なデータの処理には不向きであり、ファイルを開くまでの時間が長くなることもあるでしょう。
また、パソコンのスペックによってはフリーズを起こす可能性もあり、作業効率が悪くなってしまうことも十分に考えられます。
ヒューマンエラーでデータを書き換えてしまう可能性がある
エクセルは誰でも簡単に使えますが、手入力することが多いため、誤った情報が上書きされてしまう可能性も考えられます。バックアップをとっていなければ、復元できない可能性が高いため、ヒューマンエラーの対応に大幅な工数を取られる可能性もあるでしょう。
また、入力ミスによるトラブルが発生しても、すぐに気付けず、トラブルが大きくなってから気付くケースも起こりえます。複数人でデータの入力をしている場合、誰がいつどのように変更したのかもわからなくなってしまうことがあるため、よりヒューマンエラーの対応が難しくなる点はデメリットと言えるでしょう。
仕入れ管理システムを導入する3つのメリット

では、次の管理方法として、仕入れ管理システムを導入するメリットを紹介します。
おもなメリットは以下の3つです。
- 適切に在庫を管理できる
- ヒューマンエラーを防ぐことができる
- 過剰な在庫の発注や二重発注などを予防できる
それぞれ解説します。
適切に在庫を管理できる
在庫を適切に管理し、コントロールしやすいのが、仕入れ管理システムのメリットです。アラート機能を使って在庫の管理もできるため、在庫数の把握漏れも防げます。また、複数の取引先の在庫数も一元管理できるため、管理工数が複雑化してしまうことも防げるでしょう。
過去の販売や生産ラインなどのデータを記録できるため、発注のタイミングも簡単に把握できます。
ヒューマンエラーを防ぐことができる
手入力で行う仕入れ管理で起こりがちなヒューマンエラーを防げるのも、仕入れ管理システムのメリットです。手入力では、いくら注意しても仕入れ情報を間違えるミスが起こりえます。
管理システムの場合、ハンディーターミナルを使ってバーコードの読み込みや品目ごとの管理もできるため、ミスを防ぎ、正確な情報管理が可能です。
ヒューマンエラーによる無駄な工数を防ぐためにも、管理システムの導入は有効と言えるでしょう。
過剰な在庫の発注や二重発注などを予防できる
管理システムの場合、在庫の自動連携といった機能を備えていることもあります。そのため、リアルタイムに仕入れ情報を管理できる分、過剰在庫や二重発注のリスクを減らせることもメリットでしょう。仕入れ作業の行き違いで在庫数が膨大な量になると、売り上げにも影響してきます。
社員同士の情報を共有する意味でも、仕入れ管理システムがあれば簡単に共有できるため、余計な在庫を持つ心配が格段に減る点はメリットです。
どんな仕入れ管理システムがおすすめ?|選ぶ際の3つのポイント

最後に、システムを選ぶ際の3つのポイントを紹介します。
仕入れ管理業務全般をカバーできるものを選ぶ
仕入れ管理システムを選ぶときは、販売に関わるすべての管理業務を管理できるか確認することが大切です。仕入れ業務は幅広く、在庫管理だけに留まりません。顧客管理や受注管理、販売管理なども含まれます。
そのため、より効率よく管理業務を効率化するためにも、多くの管理業務をカバーできるシステムを選ぶようにしましょう。
業務で使っているほかのシステムと連携できるかで選ぶ
ほかの管理業務で使用しているシステムと、簡単に連携できるのかも仕入れ管理システムを選ぶときの重要なポイントになります。同じメーカーの管理システムを使うと連携も簡単に行えるでしょう。
連携できるかどうかは、システムの使いやすさにも影響する部分となるため、しっかりと確認し、選ぶようにしてください。
システムの種類で選ぶ
仕入れ管理システムの種類は、おもにオンプレミス型とクラウド型があります。それぞれの特徴を踏まえたうえで決めるようにしましょう。
ネットがなくても使える“オンプレミス型”
社内にサーバーやシステムを構築し、導入する仕入れ管理システムです。以前は主流の形式だったため、長年運用しているシステムは、こちらのタイプが多いでしょう。
導入コストは高額ですが、自社内で保守やメンテナンスができ、セキュリティも高いです。さらに、カスタマイズ性が高いことがオンプレミス型のメリットと言えます。
ネットがあればどこからでもアクセスできる“クラウド型”
オンライン上のサーバーで提供している管理システムやサービスを、ネットを介して使用するのがクラウド型です。近頃は主流の形式になり、自社でサーバーなどを用意する必要がありません。
クラウド型はコストを抑えて運用することが可能です。保守やメンテナンスも、システムを提供している側が行うため、システム管理の経験があまりない場合でも使用しやすい点がメリットと言えます。
しかし、カスタマイズ性に制限があるため、オンプレミス型よりも自由度は低くなってしまうのがデメリットです。
まとめ:業務効率を考えるならシステム導入も検討しよう
仕入れ管理はエクセルでもできますが、業務効率化を進めるなら、システム導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
仕入れ業務といっても多くの作業があります。そのため、手入力での管理をメインにしていると、ヒューマンエラーが発生する危険性もあり、業務効率が悪化する原因にもなりえます。
仕入れ管理システムにもさまざまな種類があるため、自社で使用しているほかのシステムとの相性も踏まえつつ選ぶようにしてください。
仕入れ業務の効率化にも!ECの一元管理ならネクストエンジンが有効!

仕入れ業務の効率化を考えているのであれば、「ネクストエンジン」を導入してみませんか?ネクストエンジンは、多店舗運営でも発注を一元管理できるため、業務効率化に役立てられます。
在庫数に応じた自動発注はもちろん、仕入れ処理や在庫管理、倉庫・WMSとの連携、POS連携などさまざまな機能がそろっているのが特徴です。
仕入れ業務が増えてしまい管理作業が負担になっている場合や、ヒューマンエラーのミスが増えてしまい困っている場合は、ぜひ一度ご検討ください。
実際に導入された企業様からは、「在庫の持ちすぎや在庫切れで、チャンスロスが発生していたが、システム導入で自動で振り分けられるようになり、売り上げもアップした」とのお声をいただいています。
なお、ネクストエンジンについては以下から資料を無料でダウンロードできます。お気軽にご覧ください。

ECサイトを構築しようと調べていると、ASPカートという言葉がよく出てきませんか?
今回はASPカートとは何かがよくわからなかったり、どう選んだらいいか迷ったりしている方のために、ASPカートの基礎知識から利用するメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。

ECサイトの「ASPカート」とは?

ASPカートの概要から見ていきましょう。ASPカートとは、EC運営に必要な機能を持つECサイト構築システムの1つです。
ASPカートとは
そもそも、ASPとは「Application Service Provider(アプリケーション・サービス・プロバイダ)」の略で、インターネット経由でアプリケーションを提供しているプロバイダのことです。
ASPカートは、ECサイト運営に必要な商品選択から注文、そして決済といったショッピングカート機能を持ち、ECサイト構築システムをクラウド上で提供しています。
ECサイト運営者は、クラウド上で利用できるASPカートを利用することで、自社でECサイトを構築しなくても手軽にECサイト運営をできます。
ASPカート以外にも、ECサイトを構築・運営する方法はいくつか存在しますが、運営の手軽さと運営コストの安さがASPカートの特徴といえるでしょう。
そのため、EC業界に新規参入する企業や中小規模のEC事業者の多くに利用されています。
ASPカートを使用する3つのメリット

ASPカートを使用するメリットは3つ存在します。それぞれのメリットについて見ていきましょう。
①ECサイトを簡単・手軽に始められる
ASPカートでは、ECサイト構築に必要な機能が標準搭載されているため、ECサイトの構築や運営を簡単かつ手軽に始められます。
ECサイト構築で悩みがちなサイトデザインもテンプレートが用意されているため、デザインセンスに自信がない人も安心です。
ECサイト構築に本来必要なレンタルサーバーも、ASPカートを提供している会社が用意してくれるため、自社で用意する必要はありません。
ASPカートは、ECサイト構築に必要な手間を極限まで抑えることができるので、ECサイト運営を手早く始められることがメリットです。
②専門知識がなくても直感的に使える
ASPカートは、システムの操作がシンプルなので、ECサイト構築や運営が直感的に行えます。
本来、ECサイト構築はコーディングやデザインといった専門知識を必要としますが、ASPカートにはテンプレートが用意されているので、誰でも簡単にサイト構築できることが特徴です。
商品の登録や決済方法の設定も簡単に設定できます。
③システムアップデートなど保守管理が不要
ASPカートでECサイトを構築すると、提供会社がシステムアップデートなどの保守管理を行ってくれます。
そのため、自社で保守管理を行う必要がありません。
システムアップデートは自動的に行われるので、常に最新の環境でECサイトを運営できるのも大きなメリットです。
ASPカートを使用するデメリットとは

ASPカートを使用するデメリットは、フルスクラッチやECパッケージなどの自社でECサイトを構築する方法に比べて、拡張性やサイト運営の自由度が劣ることです。
ASPカートは、多くのユーザーが共通のプラットフォームを利用しているので、多くのユーザーが利用しやすいような機能に絞られています。
そのため、ASPカートを利用している1ユーザーのためだけに機能を拡張することは困難なのです。
ASPカートの仕様に合わせて、自社の業務内容を一部変更しなければならない可能性もあるため、利用する際は、ASPカートに搭載されている機能を事前に確認しておきましょう。
ASPカートを選ぶときのポイントとは

ASPカートは数多く存在するので、扱っている商品の特性や事業規模に適したものを選ぶことが大切です。ASPカートを選ぶ際の4つのポイントを解説するので、参考にしてください。
①商品の特性に合わせてASPカートを選ぶ
ASPカートごとにそれぞれ特徴や強みが存在します。
そのため、自社が扱っている商品の特性に合わせてASPカートを選ぶことが重要です。
例えば、BtoC向けのASPカート、BtoB向けのASPカートなどがあります。
BtoC向けの商品を扱うのであれば、決済手段が豊富に用意されているASPカートや、受け取り場所の選択肢が多く用意されているものを選ぶのがおすすめです。
②コストを確認する
ASPカートを利用するためには、初期費用や月額費用、販売手数料など、多くのコストがかかります。
ASPカートによって、利用料金に差があるので、自社で利用したい機能とコストを照らし合わせて判断するのがよいでしょう。
また、初期費用や月額費用がかからないASPカートは販売手数料として売り上げから差し引かれる手数料率が高い傾向にあります。
毎月の出荷件数や商品数など、事業規模に合わせてASPカートを選ぶことが大切です。
③ASPカートの機能を確認する
ASPカートは、機能の充実度で比較することも重要です。
搭載されている機能によっては、商品の登録や発送業務の効率化もできます。
また、スマホへの対応有無もECサイト運営にとっては重要な要素です。
近年、アパレル商品や日用雑貨をスマホ経由で購入するユーザーが増えているため、スマホでも快適にサイト閲覧ができるようレスポンシブデザインに対応している必要があります。
④使いやすさを確認する
ASPカートを利用したECサイト運営は、操作の手軽さが魅力です。
商品の登録作業や在庫調整などを手軽に処理できれば、EC業務の効率化が期待できます。
そのため、ASPカートを比較する際は、使いやすさも確認しましょう。
無料のトライアル期間を設けているASPカートも存在するため、操作における不明点を解決してから導入することが重要です。
無料のASPカートと有料のASPカートの違い

無料のASPカートと有料のASPカートでは、利用できる機能の充実度やサポート体制の手厚さに違いがあります。
無料のASPカートは、有料のASPカートに比べて最低限の機能しか搭載されておらず、決済手数料も高めに設定されていることがほとんどです。
サポート体制においても、無料のASPカートはチャットやメールでしか問い合わせができないのに対し、有料のASPカートは電話ですぐに問い合わせができるなどの違いがあります。
代表的なASPカート3つを紹介
数多く存在するASPカートの中でも、代表的なASPカートを3つ紹介します。それぞれの特徴を押さえ、自社に適したASPカートを選びましょう。
※本記事は2023年1月時点の情報です。詳細は各サービスにお問い合わせください。
①BASE

BASEはBASE株式会社が提供しているASPカートです。
ネットショップ開設実績が5年連続No. 1で、多くのユーザーが利用していることがわかります。
BASEは、月額無料のスタンダードプランと月額16,580円(税込)のグロースプランの2つが用意されており、どちらも初期費用が掛かりません。
クレジットカード決済やコンビニ払い以外にも、QRコード決済をはじめとした多くの決済手段に対応していることが強みです。
②Shopify

Shopifyは世界中で利用されているカナダ発のASPカートです。
用意されている3つのプランはどれも初期費用がかからず、決済手数料もかかりません。
1番の特徴は、越境ECに対応していることで、取り扱い可能な言語・通貨の種類も豊富です。
将来的に越境ECへの挑戦を考えている事業者におすすめといえるでしょう。
越境ECやShopifyの在庫管理方法などについては、下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
③makeshop
makeshopは、株式会社GMOが運営しているASPカートです。
ランキング機能やSNS連携機能など、売り上げアップにつながる機能が多数用意されており、HTML操作ができれば、サイトデザインのカスタマイズもできます。
用意されている2つのプランは、どちらも初期費用が必要ですが、決済手数料は掛かりません。
makeshopは、ECサイトのデザイン性にこだわりたい事業者におすすめです。
ASPカート以外のECサイト構築方法
ここまで、ASPカートの特徴を解説しましたが、ASPカート以外にもECサイトを構築する方法がいくつか存在します。最後にそれぞれの特徴を紹介しますので、ASPカート以外の方法も検討したい方はこちらも参考にして、それぞれの特徴を理解し、自社の事業規模に最も適した方法を選びましょう。
フルスクラッチ
フルスクラッチとは、ASPカートなどを使用せずに、ゼロからECサイトを構築する手法です。思い通りの要件で自由自在にECサイトを構築できます。
しかし、フルスクラッチの場合、古くなっていくシステムを自社でアップデートし続ける必要があるので、ITに対する高い知識と技術力が必要です。
自由度の高いEC運用を可能にする反面、多額のコストや技術力も必要であるため、大規模なビジネスを展開している事業者に向いています。
オープンソース
オープンソースは、ECサイト構築に必要なソースコートがWeb上に公開されており、それを活用して開発を行う手法のことです。使用するにあたって費用がかからないものが多い点が特徴で、低コストでECサイトを構築できるのが最大のメリットといえます。
しかし、障害が発生した場合の責任はすべて自己責任となるため、ECサイトを自社で構築する技術力とサーバー保守を担うIT人材の確保が必要不可欠です。
ECパッケージ
ECパッケージは、商品や在庫の管理、サイトの見た目など、ECサイト構築に必要なシステムがパッケージ化されたシステムです。
標準機能で足りない部分も、自社仕様にカスタマイズできるので、非常に使い勝手がよいシステムといえるでしょう。
何もない状態から構築を行うフルスクラッチと違い、標準機能で足りない部分だけ開発すればよいことから、開発コストを抑えられるのが特徴です。
しかし、サーバーやネットワークを自社で用意しなければならないので、システムを管理する手間はかかります。
クラウドEC
クラウドECは、ECパッケージのひとつで、自社サーバーにインストールせず、クラウド上にあるプラットフォームを活用してECサイトを構築する手法です。
ほかのシステムと比べても、比較的安価で利用でき、常に最新の環境が維持されています。
しかし、クラウドで構築したECサイトはソースコードが開示されていません。自社サイトのソースコードを把握できず、自社で保守管理を行えないのがデメリットとして挙げられます。
まとめ:自社に合ったASPカートを利用してEC運営を成功させよう
ASPカートを活用すると、自社でサーバーを用意せずにクラウドを経由してECサイトを低コストで手軽に構築できることがわかりました。また、ASPカートを提供している会社がサーバーを管理するので、システムアップデートなどの保守対応も必要ないのも安心です。
様々なASPカートがあるため、自社でASPカートを選ぶ際には、自社での取り扱い商品の特性や事業規模に適したものを比較したうえで決定し、よりよいEC運営をめざしていきましょう。
なお、はじめてECサイトを構築される方向けのお役立ち資料が以下から無料でダウンロードできます。こちらもぜひご利用ください。

EC運営の効率化なら、ASPカートの連携も豊富なネクストエンジン!

ASPカートで構築したECサイトの運営効率化を検討中の方は、ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」の導入がおすすめです。
ネクストエンジンは、多くのモール・カートとの連携が可能で、受注業務や在庫管理など、EC業務をバックヤードから支援することができます。
「ECを始めたばかりでそれほど受注も多くないし、今は多少忙しくなってもスタッフ皆でがんばれば大丈夫!」などと思ってはいませんか?
でも実は「こんなことなら、はじめからシステム導入していたらよかった…」とおっしゃるEC事業者の方は多くいらっしゃいます。以下からネクストエンジンを導入されたEC事業者様の声をご覧いただけますのでご参考ください。
少しでもご興味を持たれた方は、まずはお気軽に無料の資料をダウンロードしてみてください。

越境ECプラットフォームの利用を検討している方の中には、どのECプラットフォームを選べばよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?
越境ECプラットフォームといってもさまざまな種類があり、無料・有料などの違いもあります。進出を目指す地域によって、条件が変わってくるため、自社に適したものを選ぶのは簡単ではありません。
そこで本記事では、越境ECプラットフォームの種類や地域別のおすすめを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
越境ECの概要については以下の記事もご参考ください。
越境ECには自社型とモール型がある

越境ECプラットフォームの種類は、大きく分けて下記の2種類です。
- 自社型
- モール型
自社型は、企業(個人)が独自のドメインを取得してサイトを立ち上げ、そのサイト内で商品の売買を行うことを指します。比較的自由度が高く、サイトデザインや機能のカスタマイズが可能です。初期費用は多くかかりますが、それ以降販売手数料などはかかりません。
モール型は、さまざまな企業が出店しているサイトに自社店舗のページも作成し、商品の売買を行う方法です。サイトの認知度も高いケースが多く、集客力も期待できるので、立ち上げ当初でも購入につながりやすいことが特徴です。また、自社型に比べ、初期費用は抑えられますが、出店料や販売手数料がかかる上、サイト内で個性を出しにくいなどの問題があります。
おすすめの自社型越境ECプラットフォーム5つ

次に、自社型でおすすめの越境ECプラットフォームを5つ紹介します。越境ECは、言語や通貨、配送などの条件も異なるため、専用のECプラットフォームを選ぶことが大切です。
※本記事は2023年1月時点の情報です。詳細については各サービスにお問い合わせください。
カナダ発のECプラットフォーム“Shopify”
「Shopify」は、カナダ発祥のECプラットフォームで、世界一のシェアを誇ります。専門知識がなくても、越境ECサイトを作れることが特徴で、2017年より日本語にも対応しています。毎月25ドルから利用できるため、スモールビジネスとして展開したい場合にも適しているでしょう。
デザインも充実しているため、おしゃれなECサイトを希望している人にもおすすめです。また、Shopifyと連携している6,000種類以上のアプリを使うと、さまざまな機能を追加できます。ECサイト作成のみならず、長期間の運営や成長にも対応しやすいECプラットフォームと言えるでしょう。
Shopifyについては以下の記事で在庫管理方法を解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
世界トップクラスのオープンソースECプラットフォーム“Magento(Adobe Commerce)”
「Magento」は、業界でも人気のオープンソースECプラットフォームです。無料で使えることや、カスタマイズの自由度が高いことも魅力の1つです。
また、60カ国以上の多言語や、50通貨に対応している点も越境ECに適している理由と言えるでしょう。
ただし、PHPでの設計が必要になるため、多少の専門的な知識や技術が必要です。社内で対応できないときは、制作業者に外注し、細かな設計も含めて委託しましょう。
「Magento(Adobe Commerce)」公式サイトはこちら
サイト制作が無料で行える“Wix”
「Wix」は、イスラエル発祥のプラットフォームで、無料でサイト制作を行えます。ただし、カート機能が有料となる点には注意が必要です。テンプレートの種類が多く、業種や目的に適したものを見つけやすい点が特徴で、AIを使った自動作成ツールも用意されています。
スマホ向けのモバイルサイトも簡単に作成でき、SEOツールも含まれているため、手軽に対策も行えるでしょう。多言語に対応しており、通貨換算ツールなど必要なシステムもそろっています。
アジア向け越境ECに強い“LaunchCart”
「Launch Chat」は、おもにアジア圏(台湾・中国・韓国・マレーシア・インドなど)での出店を検討している企業におすすめのプラットフォームです。対応国を限定しているため、決済方法やサーバーエリアの最適化も行いやすいでしょう。
商品販売はもちろん、リピート通販や定期購入にも対応しており、SMSやMMSにも対応しています。初期費用のコストも低く、毎月32,780円から利用できるので、アジアで越境ECプラットフォームを作ってみたい企業におすすめです。
パーソナライズ機能がついている“Live Commerce”
「Live Commerce」は、ECプラットフォームのなかでも、ユーザーの好みなどを反映するパーソナライズ機能に対応しているのが特徴です。パーソナライズ機能を活用することで、関連商品やおすすめ商品の表示やAIによる機械学習が可能となります。
また、商品を登録したあと、GoogleショッピングやFacebook広告での販売もできるため、さまざまなプラットフォームで越境ECを始められるでしょう。
越境ECプラットフォームにおいての課題である集客の難しさを解消しやすいプラットフォームを探している企業におすすめです。
【地域別】おすすめのモール型越境ECプラットフォーム

知名度や集客力が期待できるモール型。初めて越境EC運営を行う企業にはとくにおすすめです。ここからは、地域別におすすめの越境ECプラットフォームを紹介します。
中国でおすすめの越境ECプラットフォーム
中国で越境ECに挑戦したい企業向けに、おすすめのモール型プラットフォームを紹介します。
中国最大のECモール“天猫国際(Tmall Global)”
「天猫国際(Tmall Global)」は、アリババグループの中国最大の越境ECプラットフォームです。中国市場に参入している多くの企業が天猫国際で出店しており、日本の大手企業も利用しています。
認知度の高さを活かした集客力が魅力のプラットフォームです。中国での出店を検討している企業は、ぜひ検討してみてください。
アリババグループが運営する“考拉海購(Kaola)”
「考拉海購(Kaola)」も、アリババグループの越境ECプラットフォームであり、80カ国以上の国や地域に進出しています。そのため、出品しているブランドも1万以上と多く、日本企業も数多く活用しているプラットフォームです。
企業から正規の製品を仕入れるのが特徴で、信頼度の高さや安心感でも知られています。ユーザーの多くは女性で、若く購買力の高い中間層が多いのも特徴です。
電化製品に強い“京東国際(JD Worldwide)”
「京東国際(JD Worldwide)」も、中国で高い支持を得ている越境ECプラットフォームです。日本商品の売り上げも好調で、越境ECを始めたい企業に向いています。とくに家電の販売に定評があるプラットフォームです。
中国の国内シェアは第2位で、即日配送など物流ネットワークが強い点が特徴と言えます。
アメリカでおすすめの越境ECプラットフォーム
次に、アメリカでおすすめの越境ECプラットフォームを紹介します。
日本でもおなじみ“Amazon”
誰もが知っているほど知名度の高いAmazonは、グローバルアカウントを作ると越境ECプラットフォームとして利用できます。アメリカでのEC市場No.1のシェア率を誇り、集客力に優れている点が特徴です。
出品方法や不具合などが発生しても、Web上で情報を集めやすいため、迅速に対応しやすい点もAmazonのメリットと言えます。まずは安心できるプラットフォームで運営したいという企業に向いているでしょう。
1995年から運営されている老舗“eBay”
「eBay」は、アメリカ発祥のモール型ECプラットフォームです。アメリカ国内でも第2位のシェアを獲得するほどで、世界190カ国が対象国となります。フランス、ドイツ、カナダなどでも需要が高く、商品の出品数によっては、無料で出品することも可能です。プランは6種類から選択できます。
Shopifyとも連携している“Walmart”
「Walmart」は、アメリカ最大のスーパーマーケットチェーンであり、ECプラットフォームも展開しています。かつては、アメリカ国内の業者向けの出店がメインでしたが、現在は許可を取れば越境ECプラットフォームとしても利用可能です。
シェア率が高いこと、日用品を始め家電や化粧品など、商品展開の豊富さでも知られています。
日本のサービスで安心“メルカリ”
「メルカリ」は、日本向けのECプラットフォームとして知られていますが、海外からも商品を購入できるため、越境ECサイトとしても利用可能です。使いやすく操作性が高いのはもちろん、出店・運用のハードルが低く、初めてEC運営する方でも使いやすいのが特徴です。
また、海外のユーザーからの受注の場合、購入代行サービス「Buyee」の国内拠点に商品を発送するだけでよいため、出店者が海外発送手続きをする必要がありません。無料で始められますが、10%の販売手数料がかかる点には注意が必要です。
そのほかの地域でおすすめの越境ECプラットフォーム
上記以外の地域でも人気のある越境ECプラットフォームを紹介します。アジア圏でもそれぞれ違ったプラットフォームがありますので、参考にしてみてください。
【東南アジア】Shopee
「Shopee」は、2015年に設立された越境ECプラットフォームです。日本から販売可能な国は5カ国で、シンガポール、タイ、台湾、マレーシア、フィリピンへ展開できます。
2021年には、総合ダウンロード数で世界No.1を獲得していること、登録だけでなく、実際に販売をしている出店者が多いことでも知られています。日本語対応可能なスタッフと、サポート体制が充実している点も魅力と言えるでしょう。
【台湾】PChome
「PChome」は、台湾国内で知名度が高く、日用品や生活用品、家電などの商品をおもに取り扱っているモールです。
機能も充実しており、台湾国内であれば、24時間以内での配送も可能です。取り扱っている商品の数が多く、台湾での知名度も高いため、台湾をメインに越境ECを考えている企業におすすめと言えるでしょう。
【タイ】Lazada Thailand
「Lazada Thailand」は、タイ発祥の越境ECプラットフォームです。アジア6カ国(シンガポール、フィリピン、ベトナム、インドネシアなど)に対応しているため、アジア圏で越境ECを始めたい企業に向いています。
運営元は、中国大手のアリババグループであるため、信頼感もあるので、越境ECプラットフォームとしておすすめです。
【韓国】G-market
「G-market」は、韓国発祥の越境ECプラットフォームです。シェア率が高く、イーベイ・ジャパンにより、下記のようなサポートや特典を受けながら出店できます。
- 無料翻訳
- 出品料無料
- カスタマーサポート、海外への送り状作成、通関サポートの代行
韓国で人気の美容アイテムの販売などを考えている事業者は、ぜひ利用を検討してみてください。
結局どこがよい?越境ECを選ぶポイントは?
越境ECのプラットフォームを選ぶ際は、下記のようなポイントを意識しましょう。
- 自社型とモール型のどちらがあっているのか検討する
- サポートが充実しているかを確認する
- 自社商品の売れ筋がよいプラットフォームか調査する
また、出店する国で認知度が低い商品や企業だと、自社型では集客が難しく、思うような成果につながらない可能性があります。そのような場合は、モール型も併用し、集客力を高めて売り上げにつながる工夫を行いましょう。
越境ECで人気の日本の売れ筋商品

最後に、越境ECで人気のある商品について解説します。売れ筋商品のジャンルを把握しておくことは、越境ECの成功にもつながる可能性があるため、確認しておきましょう。
電化製品
日本の電化製品は世界的にも需要が高く、性能や耐久性でも高く評価されています。なかでも冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなど、高価格帯の電化商品に人気があるようです。
ドライヤーや美顔器などの美容家電も需要が高いため、該当する商品を取り扱っている場合は、越境ECを行ってみる価値があるでしょう。
漫画やアニメなどの関連商品
日本のビジネスのなかでも、漫画やアニメも人気が高く、世界的に評価されています。貴重なアニメグッズの場合は、高価格帯でも購入してもらいやすい傾向にあり、幅広い世代に人気のジャンルといえるでしょう。
漫画やアニメの関連商品として、ぬいぐるみやキーホルダーなども、越境ECにはおすすめです。
アパレルや衣服などのファッション関連
日本のアパレルなどファッション関連の商品は、越境ECでも人気があり、ニーズの高いアイテムです。とくにアジア圏での需要が高く、実店舗が展開されているケースもあるため、知名度がある可能性もあります。そのため、越境ECでも十分に集客でき、売り上げにつながる可能性があるでしょう。
食料品や日用雑貨
おもにアジア圏での需要が高く、安全性や信頼性の高さから日本の食品や日用雑貨の需要が高い傾向です。化粧品はもちろん、赤ちゃん向けのアイテムや健康用品なども人気があり、安心感があるからこそ少し高めでも購入されているようです。
まとめ:自社に合った越境ECプラットフォームを選択しよう!
越境ECプラットフォームの選択は、自社商品に適しているかや、サポート体制などが重要です。また、国や地域によってもニーズは異なるため、どんなに優れたECプラットフォームを選んでいても、必ず成功するわけでもありません。そのため、出店したい国のニーズ調査も非常に重要となります。
越境ECを行う際は、ぜひ本記事を参考にしていただき、自社の商品にマッチした越境ECプラットフォームを探してみてください。
EC運営を一元管理!EC効率化にはネクストエンジン!

越境ECプラットフォームで海外進出を考えている方の中には、現在の業務が忙しすぎて、なかなか新しい事業に手が回らないと感じている方も多いのではないでしょうか? そんな方にはEC一元管理システムの「ネクストエンジン」をおすすめします。
ネクストエンジンでは、複数の店舗を運営していても、受注管理や在庫管理、商品の登録を一元化でき、業務をずっと楽にすることができます。
越境EC参入にとどまらず、「事業をもっと拡大したいけれど、現在の業務が忙しく、時間に余裕がない!」という事業者の方も、ぜひ一度ネクストエンジンにご相談ください。EC運営を自動化・効率化することで、貴社の成長をサポートさせていただきます!
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国を越えて電子商取引を行う越境EC。経済のグローバル化が進む中、海外へ渡航せずに取引ができることから、一気に市場規模が拡大しています。
その中でも中国市場は大きく、越境ECを検討中の方の多くは「中国の越境ECの参入方法は?」「中国のECの現状は?」などの疑問を抱えているのではないでしょうか。
そこで、本記事では中国の越境ECの参入方法・守るべきルール・ポイントなどを解説していきます。
中国へ越境EC参入するにはどうすればいい?

中国へ越境EC参入するには、おもに以下の5つの方法があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
中国で展開している越境ECモールに出店する
1つ目の参入方法は、中国で展開している越境ECモールに出店することです。アリババグループの天猫国際(Tmall Global)や、京東商城グループのJD Worldwideなどの越境ECモールに出店すれば、中国に法人を作らずに中国の越境ECへの参入が可能になります。
中国越境EC用の自社ECサイトを立ち上げる
2つ目の参入方法は、中国越境EC用の自社ECサイトを立ち上げることです。近年モールへの出店要件が厳しくなっているため、中国消費者向けの自社ECを立ち上げる事業者も増える可能性も高いです。
国内で自社ECを展開する場合と同様に、集客は自社で行う必要があるため、中国人ユーザーに対しての集客施策に注力する必要があります。
越境EC事業者に業務委託する
3つ目の参入方法は、越境ECを得意とする事業者へ業務委託することです。このような事業者は独自に築いた販売経路や卸小売店舗などとの人脈があり、店頭販売・EC販売など多方面からユーザーとのマッチングを行ってくれます。
WeChatミニプログラムで展開する
中国版のLINE「WeChat」の中の出店機能「WeChatミニプログラム」を使用することで、中国の越境ECに参入できます。比較的参入は簡単で決済機能も備わっており利便性のよい機能ですが、多くの人々が利用しているアプリのため出店数が多く、知名度の低い商品やブランドは集客が難しいといわれています。
中国の企業と連携して卸売をする
中国の販売代理店や輸入業者などの企業と連携して卸売りを行うことも、中国の越境ECに参入する方法の1つです。連携先の企業によっては販売ボリュームの増加が期待できます。一方で、エンドユーザーが見えにくいためマーケティングが難しいことや、連携先の企業が主体となるビジネスになりかねないといったデメリットも考えられるでしょう。
中国EC市場が注目されているポイント4つ

なぜ中国EC市場が注目されているのでしょうか。注目されているポイントを4つピックアップして解説していきます。
ECの市場規模が世界第1位
中国のEC市場規模は世界第1位のため、世界各国から注目されています。中国は人口が多くEC市場規模の母体も大きいため、今後の成長も見込めるでしょう。
中国では以前から夫婦共働きの家庭が大半であるうえ、単身世帯も増加しており、ECサイトで購入した商品を勤務先で受け取り、自宅へ持ち帰るといった人や、ECサイトの利用者数増加にともない各所に設置された宅配ロッカーを利用する人も多いです。
中国の3大企業が市場を牽引している
中国のEC市場は、アリババ・京東・ピンドゥドゥの3大企業が市場を牽引している点もポイントの1つでしょう。
アリババグループが運営する天猫国際(Tmall Global)は、中国最大の越境ECサイトです。天猫国際が商品を仕入れて販売するB2B2C型と、企業が出店する販売手法B2C型を組み合わせてECサイトを運営しています。取扱商品が多いことや出店基準が厳しい点などから、信頼できる越境ECサイトとして中国EC市場のトップを走っているのです。
京東商城グループの京東国際(JD Worldwide)も、天猫国際と同じくB2B2C型とB2C型を組み合わせてECサイトを運営しており、配送スピードや正規品保証などの面で人気を集めています。
2015年にサービスを開始したECサイト「拼多多(ピンドゥドゥ)」は、2020年12月末時点での利用者数が7億8,800万人と発表され、初めてアリババ(7億7,900万人)を抜き、1位になったことも大きな話題になりました。今後も目が離せない企業と言えるでしょう。
ライブコマースによる商品購入が人気
ライブコマースによる商品購入が人気を集めているのも、中国EC市場が注目を集めるポイントの1つです。ライブコマースとは、ライブ配信とEコマース(電子商取引)を掛け合わせた言葉です。インフルエンサーが動画中継で商品を紹介し、視聴者が配信を見ながら商品を購入できるという新しい販売方式となっています。
キャッシュレス決済の普及
中国ではキャッシュレス決済が普及している点も中国EC市場が注目を集めるポイントです。クレジットカードよりも、支付宝(アリペイ)やWeChatペイ(微信支付)などのモバイル決済サービスの利用が主流のため、中国EC市場に参入する際にはモバイル決済サービスの導入が必要不可欠と言えます。
中国越境ECで人気の商品ジャンルランキング

中国越境ECサイトで人気の商品ジャンルは以下のとおりです。

中国では美容や健康への意識が高まっているため、メイクアップ用品やサプリメントを購入する方が多いようです。それに加えて日本製品への安全性・信頼性の高さから、食品や日用品などの実用的な商品も人気が高いことがわかります。
中国越境ECを行う前に理解しておきたい3つのポイント

中国越境ECを始める前に、理解しておきたいポイントが3つあります。それぞれ具体的に解説していきます。
適正価格の目安は日本での販売価格+10〜20%
適正価格の目安は日本での販売価格+10〜20%です。適正価格を決める際は、まず販売する商品がどのくらいの価格で販売されているか調べることから始めましょう。同じ商品がない場合は類似品を検索し、適正価格の参考にしてください。
次に、通関手続き時にかかる関税費用を確認します。通関手続きとは、送る商品や数量、金額、輸出先などの情報を税関に申告し、許可をもらう手続きのことです。その際に関税がかかることがあるため、その関税金額も商品の販売価格に反映する必要があるからです。
以上の2点を確認したうえで、自社での販売価格を決め、その後は販売しながら定期的に価格を見直していきましょう。
中国での顧客対応はチャットが主流
中国での顧客対応はチャットが主流です。商品に関する対応のほかに値引きの交渉もチャットで行う場合があります。使い方次第では、新商品を紹介したり、あわせ買いをすすめたりして購入を促すことも可能です。チャットの使い方が日本と異なるため、中国越境ECを始める前に理解しておきたいポイントの1つです。
ゼロから勝負するなら黒字まで3年程度の計画を立てる
2023年1月現在の中国市場でECサイトをゼロから運営する場合、3年程度で単月黒字を目指して事業計画を立てるのが一般的です。
インフルエンサーの紹介により売り上げが一気に伸びたケースもありますが、これはごく稀なケースです。投資と売り上げのバランスを見ながら、地道に育てていく必要があるでしょう。
日本とは違う?中国の越境ECで遵守すべきルール

中国の越境ECではいくつかの遵守すべきルールがあります。以下で詳しく解説していきます。
中国電子商取引法は必ず遵守する
中国における電子商取引分野に対して、秩序の維持と継続的な発展を目指して「電子商取引法」を2019年より施行開始しました。インターネットを利用した中国国内における商品の販売やサービスに適用されます。
この法律は、EC事業者にとって厳しい内容となっています。一例を挙げると、期限内に商品を提供することやサイト内での営業許可証の表示、事業を終了する際は30日前までにサイトのトップページに詳細を掲示するなど、細かく定められているのです。
中国での安全性の基準
日本から中国への越境ECの場合、商品に関わる安全性の基準は日本の法律を守るべきか、中国の法律に従うべきか判断に迷うこともあるかと思います。
販売者が日本法人であれば日本の基準を優先することが多いです。しかし、過去には中国側の安全基準が適用されたケースもありました。今後のために、こういったケースもあるという認識を持っておくとよいでしょう。
消費者への告知義務
販売者が日本法人の場合、国境を越えて取引を行う場合、販売者は購入者に対して
- 商品の品質
- 安全性
- 環境保護
- 衛生
- 表示など
の基準や技術基準を満たしていることを証明する告知書が必要です。
日本と異なる税制のルール
中国の越境ECで遵守すべきルールとして、税制が挙げられます。それぞれについて具体的に解説していきます。
直送モデルの場合は”行郵税”
行郵税とは、個人が海外で買い物をした商品や、海外から輸入した商品に課せられる関税のことです。そのため、越境ECで商品が購入され、日本から直接消費者に送付した場合、行郵税が課せられます。
ただし、50元未満の行郵税であれば免税されるので、比較的小規模の越境ECであれば直送モデルを利用するとよいでしょう。
保税区モデルの場合は“越境EC電商税”
保税区モデルとは、保税区内にある保税倉庫に、事前に商品を保管しておき、購入されればその保税倉庫から購入者に商品を発送するモデルです。
保税区と保税倉庫については下記となります。
| 保税区 | 中国の税関により設置、もしくは認可されているエリアのこと。そのエリアに限り、通関手続きをせずに中国国内に商品を輸入できる。 |
| 保税倉庫 | 保税区内にある倉庫のこと。通貨手続きをせずに輸入した商品を、保管しておく倉庫。 |
保税区モデルの場合、越境EC電商税がかかります。越境EC電商税では関税が0%、増値税と消費税70%が課税されます。おもな商品の税率としては、化粧品、食品、日用品など11.2%、ワイン、貴金属など20.2%です(税率は増値税と消費税含む)。
保税区モデルの場合、商品受注後に中国国内から発送されるため、配達日数が少なく、送料も抑えられるメリットがあります。
まとめ:注意点をチェックして中国越境ECを成功させよう!
日本から中国へ国境を越えて電子商取引を行う越境EC。市場規模は大きく魅力的ですが、一方で注意が必要な点も多くあります。本記事で紹介した参入するための方法や遵守すべきルールを十分に理解した上で、中国越境ECへの参入を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、中国以外の地域を含めた越境EC全体についてお知りになりたい方は、以下の記事もぜひご参考ください。
EC運営を一元管理で効率化するならネクストエンジン!

中国越境ECへの参入をお考えのEC事業者の皆様の中には、EC多店舗運営にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか? そんな方はぜひ、EC一元管理システム「ネクストエンジン」の導入をご検討ください。ネクストエンジンはEC運営を効率化するシステムで、例えば商品登録・受発注管理・在庫管理などを一元化することで、ECサイトを効率的に運営できるようになります。
事業拡大による多店舗運営での困りごとに対してバックヤードからのサポートが可能です。ネクストエンジンが備えている機能については、以下の資料から無料でご確認いただけますので、ぜひご覧ください。

ドロップシッピングは、在庫を持たず、梱包や発送といった業務負担も増やさずに商品点数を増やせるため、導入していらっしゃるEC事業者さんも多いのではないでしょうか?
ただ、通常のEC運営よりも負担は軽いとはいえ、ドロップシッピング以外の商品の受注処理もしなければならず、商品点数が豊富になって受注も増えれば、当然業務量も増えていきます。そんな状態で1件ずつ受注伝票を確認していたら大変ですよね。
でも、ご心配はいりません!これからEC初心者の新人エヌイーくんと一緒に、ECシステム導入で受注処理がどう効率化できるのか学んでいきましょう!
ドロップシッピングの受注処理について学ぼう!
さて、今日はドロップシッピングでの受注処理について解説します。その前に、ドロップシッピングの仕組みは理解しているかな?
ハイ! ちゃんと過去のブログ記事「ドロップシッピングの仕組みとは?メリット・デメリットを詳しく解説」を見て予習してきました!
なんと!!(いつの間にこんなに成長して……感涙)
先輩、どうしたんですか? しっかりしてください! 今回もよろしくお願いしますよ!
ドロップシッピング導入で商品点数が増えても大丈夫!
今回はドロップシッピングでの受注処理の効率化について学びます。
自社ですべての商品の仕入れから在庫管理、出荷まで担うのは作業の負担が大きいため、一部の商品でドロップシッピングを導入しているEC事業者さんは多いと思います。
ただ、在庫を抱える心配がなく、梱包や発送といった作業負担もなくなるとはいえ、商品点数が増えれば自然と受注量も増加していき、受注伝票1件1件すべて確認して処理するのはかなりの手間となってしまいます。
いくらドロップシップを導入して売り上げが増えても、バックヤード業務が回らなくなってしまうのは困ります!一体どうしたら……?
そこでシステム導入が受注管理業務に生きてくるのです! ネクストエンジンを使えば、ドロップシッピングの商品も、今まで1つずつ対応してきたものを自動化し、受注を効率よく処理できます。
なお、ドロップシッピング以外の受注処理については本シリーズの過去記事を参考にしてください。
ネクストエンジンの受注処理(ドロップシッピングの場合)

例えば、ネクストエンジンの管理画面では、上の図内の①のように、EC店舗から新規の受注が入ると自動で【新規受付】のステータスに受注案件が入り、取り込まれた商品はネクストエンジン側で在庫が確保されます。
その後、以下いずれかの方法でEC店舗で確定した受注を取り込み、【確認待ち】ステータスまで進みます(上の図内②)。
- 自動取り込み:API
- 手動取り込み:csv
- 1クリック取り込み:有効化
この【確認待ち】ステータスでは、EC事業者さんご自身でメーカーや卸業者へ発注と出荷日の確認を行っていただきます。
※【確認待ち】ステータスについては、こちら「まだ注文を1件ずつ確認している?【働くネクストエンジン – 受注処理篇】」の記事も参考にしてください。
メーカー側の出荷予定日が決まったら出荷日の情報を登録していただくと、【印刷日待】ステータスまで進みます(上の図内③)。
出荷日になったら、自動で出荷できる状態に切り替わります(上の図内④)。
これならEC事業者さん自身がやるのは“【確認待ち】で止まっている受注だけを見て、メーカー等に発注・出荷日を確認”、“出荷日を登録する”の2ステップだけでいいから業務がずっと楽になりますね!
教えて先輩!エヌイーくんの質問コーナー
受注情報の取り込みが自動で行える店舗はどこですか?
楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、au Payマーケット、Qoo10、メルカリShops、Shopify*、ショップサーブ、makeshop、ebay*、BASE*などがあります。自動連携する場合、一部(*で記した部分)はアプリの利用が必要だから注意してください
メーカーへの発注管理データはどのように用意できますか?
必要な項目に応じて、受注明細一覧(ネクストエンジン上で受注伝票の明細部分を一覧で確認できる画面)でも用意できますし、カスタムデータ作成やTēPs(テープス)といったアプリを利用すれば、仕入先ごとに必要なデータをスプレッドシートに自動抽出したり、仕入先ごとに発注メールを送るといったこともできます
なるほど。発注データの出力1つ取っても、より効率化できる方法があるんですね! あと、これからドロップシッピングを始めたいEC事業者さんに紹介しておきたいサービスはありますか?
まとめ
今回はドロップシッピングでの受注処理について勉強しました。現在ドロップシッピングを扱っている方も、これから導入予定の方も、受注業務はシステムでもっとラクにできると知っていただき、本記事がECシステム導入の疑問や不安も解消する一助となればうれしいです。
「新人エヌイーくんと学ぶ!ネクストエンジン運用教室」ではネクストエンジンの運用方法についてシリーズでお伝えしています。出荷管理などシリーズの過去コンテンツはこちらからご覧ください。
今日はドロップシッピングでの受注処理効率化について学びました。ドロップシッピングで商品点数を増やしたいけど、受注量が急増して業務量が増えたらどうしよう?と心配している事業者さんにも、安心して一歩踏み出してもらえたらうれしいな。受注管理についてさらに詳しい資料が読みたい方は、以下のリンクから見てみて下さい!

ECサイトを運営していく上で、取り扱い商品の情報管理を手助けしてくれる商品マスタ。ただなんとなく作成して使ってはいるものの、これで正しいのか、もっと効果的な運用方法はないのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、商品マスタ管理に関する基本的な内容や、商品マスタを適切に管理するために注意するポイントを具体的に解説します。ぜひご自身のEC運営の参考にしてください。
▼ネクストエンジンの商品登録機能については、以下の資料で詳しくご紹介しています。ぜひダウンロードしてご覧ください。
商品マスタとは自社の取り扱い商品情報をまとめたもの

商品マスタとは自社の取り扱い商品をまとめたものです。項目を適切に登録・管理することで、業務の効率化が期待できます。登録するおもな情報は以下の項目です。
- 商品ID
- JANコード
- ISBNコード
- 型番
- 商品名
- 仕入価格
- 購入ロット
- サプライヤー
- 配送業者
- リードタイム
- 販売チャンネル
1つの商品に対してすべての項目が含まれるわけではなく、取り扱う商品や事業者の方針によって必要な情報は異なります。購入ロットやサプライヤー、リードタイムといった項目は、卸売やメーカーから仕入れた商品を販売する場合に登録します。
JANコードやリードタイムについては以下の関連記事もご参考ください。
EC運営の最適化には商品マスタ管理が必須

ECサイトを運営している事業者の方の中には、これまで商品マスタにそれほど力を入れていなくても、問題は起こらなかったと感じる方もいるかもしれません。
しかし、現在のEC業界においては、複数の店舗運営が珍しくありません。そんな中で商品マスタを統一せず、各店舗やモールごとに商品マスタをそれぞれ作成していると、商品の特定に時間がかかり、ピッキングに支障が出るなど、物流のスピードの低下や無駄なコストが発生しかねません。
そのため、効率的なEC運営には統一された商品マスタ管理が大変重要になってきているのです。
商品マスタ管理に必須となる情報

商品マスタ管理に必須となる情報はおもに以下の3つです。それぞれについて詳しく解説します。
商品名や商品IDなどの商品そのものに関する情報
商品マスタを作成する際、商品そのものに関する情報の登録が必要不可欠です。商品名と商品IDを登録するだけで利用できますが、この2つだけでは商品IDごとの販売実績のみしか分析できません。十分な分析をするためには、以下のような情報登録も必要です。
- 商品名
- 商品ID
- 製品コード
- 型番
- JANコード
仕入れ値や仕入れ先に関する情報
仕入れ値や仕入れ先に関する情報も商品マスタに登録しておくべき項目です。仕入れ先における商品ID、商品名、発注ロット、納期などを登録しておくと良いでしょう。
また、原価や仕入れ先の販売実績、納期などを登録しておくことで、仕入れのタイミングや売り上げ計画など、長期的な分析にも役立ちます。
商品の具体的な特徴に関する情報
商品カテゴリや販売価格、発送時のサイズなど、商品の具体的な特徴も商品マスタ管理に登録しておきたい情報です。
一例を挙げると、商品Aと商品Bを同梱で購入された場合、別途送料の計算が必要になります。商品一つひとつの発送時のサイズを入力しておくことで、情報が蓄積されて将来自動計算による仕組み化が可能です。加えて、入荷日や配送業者も登録しておけば、発送日数の目安が立てやすくなり業務効率化が図れます。
商品マスタを管理するための具体的な手順

商品マスタを管理するための具体的な手順は、以下のとおりです。順を追って具体的に解説していきます。
①商品マスタを設定するルールを定める
商品マスタを使用していく上で重要なのは、システム構築と商品ID管理です。次のように将来を予測してできる限り拡張性を視野に入れたルールを定めることで、長期的な利用が可能になります。
- 採番ルールの統一
- 1ID=1商品
- 将来を見据えたシステム構築
- 上限を考慮した桁数の確保
一度決めた商品IDを使用途中で必要に応じてメンテナンスすることも可能ですが、膨大な時間や労力が必要になる可能性が考えられるでしょう。そのため、商品マスタを設定開始した段階で、将来を見据えたルールをもとにシステムを構築していくことが重要です。
②商品マスタの登録・更新手順を統一化する
ルールを設定しシステムを構築した後は、商品マスタの登録に加え更新手順を統一化しましょう。商品名のわずかな違いや、呼び名と正式名称が異なる表記ゆれがないように、登録する商品の名前を統一するといった登録時のルールを定める必要があります。
また商品マスタを更新する人によって内容に違いが生じるのを防ぐためにも、更新手順のルールを設定したマニュアルを作ることで作業をスムーズに進められるでしょう。
③商品マスタを定期的に見直して最適化する
商品マスタに登録した情報は、定期的に見直して最適化することも大切です。使用していない商品IDをそのまま残しておくと、誤って使用してしまったり、ほかの商品と間違えてしまったりする可能性が考えられます。商品マスタに登録した情報を有効活用するためにも、最新の状態にメンテナンスしておきましょう。
また、ECサイトに合わせた最適なマスタ管理は、業務の効率化や自動化にもつながるでしょう。商品IDに規則性があれば必要なデータを抽出し集計する際も手間が省くことができます。
商品マスタを適切に管理するために!注意するポイント

商品マスタを適切に管理するための注意ポイントが2つあります。十分理解して適切に利用するために参考にしてください。
商品マスタで管理するコードの桁数を決めておく
商品マスタを適切に管理するためには、商品IDの桁数を決めておくことが重要です。「商品情報+通し番号」のように商品情報の後方部に商品IDの桁数をそろえて作成する方法がおすすめです。
「テレビEC2WJS2212100001」という商品IDを作成した場合、以下のような意味合いになります。

商品IDの桁数を揃えることで情報が整理しやすく、IDの分解を行えば必要なデータも分析できて簡単に情報の運用ができます。
ECサイトの商品コードについては以下の記事もご参考ください。
商品マスタ管理には時間をかける
商品マスタを適切に管理するためにはさまざまな情報の積み重ねが必要なため、時間をかけて1つずつ順番に行っていくことが大切です。
- 商品マスタを設定するルールを定める
- 商品マスタの登録・更新手順を統一化する
- 商品マスタを定期的に見直して最適化する
一気に仕上げたいと焦る気持ちを抑えて、時間をかけて作成していきましょう。
まとめ:商品マスタを適切に作成してEC運営を効率化しよう
ECサイトを運営していく上で適切な商品管理は欠かせません。うまく管理ができていないと物流スピードが低下したり、余計なコストがかかってしまったりします。
最適な商品管理を行い情報を蓄積することは、自社にとって資産が増えることと同じであるといえるでしょう。本稿を参考にして、適切な商品マスタを作成し、効率的なEC運営を目指しましょう!
EC運営にお悩みならネクストエンジン!

本記事では、商品マスタはとくに複数店舗運営の場合に登録情報を統一することが重要とご説明してきました。
受注処理や在庫管理といったEC運営のバックヤード業務も一元管理することで、運営がずっと効率化できることはご存じでしょうか?ネクストエンジンは「もっとECサイト運営業務を楽に行いたい」というECの現場の声から生まれたEC一元管理システムです。
ECサイト運営に関するさまざまな悩みに対して、以下のような有効活用できるサービスを提供しています。
ネクストエンジンを導入することで、ECサイト運営における負担を減らし効率化が図れます。さらにネクストエンジンについて詳しく知りたい方は、以下から無料で資料をダウンロードできますので、お気軽にご利用ください。





















