楽天スーパーロジスティクスのメリットは?FBAとの違いや料金、条件などを解説

ネットショップ運営者にとって物流の管理は手間のかかる業務です。

そのため、物流管理業務の手間を減らしたいと考えている方も多いでしょう。

そのような方におすすめなのが、楽天スーパーロジスティクスです。

楽天スーパーロジスティクスを利用すれば、物流業務をアウトソーシングできます。

本記事では、楽天スーパーロジスティクスを利用するメリットやFBAとの違い、料金について詳しく解説していきます。

Contents

出店舗向け物流アウトソーシングサービス:楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは

まず初めに楽天スーパーロジスティクスの概要などを紹介します。

主なサービス内容と会社概要

楽天スーパーロジスティクスとは、楽天市場に出店中の店舗が利用可能な物流アウトソーシングサービスです。

楽天側が店舗運営者に代わって、商品の入荷、管理、発送といった物流業務を担当してくれます。

楽天スーパーロジスティクスは、2014年7月に設立された楽天スーパーロジスティクス株式会社によって、運営されています。

物流センターのある場所は?

2022年7月現在、楽天スーパーロジスティクスの物流センターは下記の6か所に設置されています。

千葉県

  • RFC流山

住所:千葉県流山市南261  GLP流山Ⅱ

  • RFC習志野

住所:千葉県習志野市東習志野7丁目3-1  Landport東習志野

神奈川県

  • RFC中央林間

住所:神奈川県大和市中央林間7丁目12-2ニッセイロジスティクスセンター横浜町田

大阪府

  • RFC枚方 

住所:大阪府枚方市長尾谷町1-2-1 GLP枚方Ⅲ

  • RFC八尾 (建設中)

住所:大阪府八尾市郡川1丁目107

福岡県

  • RFC福岡

住所:福岡県糟屋郡粕屋町大字上大隈字部木原758

楽天スーパーロジスティクスを利用するメリット3選

次に、楽天スーパーロジスティクスを利用するメリットを3つ紹介します。

メリット① 登録すると専任担当者のサポートを受けられる

楽天スーパーロジスティクスに登録すると専任の担当者がつき、専門家の目線からサポートを受けられます。

サポートによって、コスト面や商品の管理方法など、疑問点や不明点を直接担当者に尋ねながら改善していくことが可能です。

担当者は、楽天市場や物流管理に関する専門知識を持ち合わせているため、初心者の方でも安心して楽天スーパーロジスティクスを利用できます。

メリット② あす楽や土日発送、ラッピング対応などサービス向上につながる

すでに楽天市場で商品販売を行っている人なら「あす楽」をご存じかもしれませんが、楽天スーパーロジスティクスでは、前日正午までに商品を注文すると、購入した商品が翌日に届く「あす楽」に対応してくれます。

また、土日発送やラッピング対応なども楽天側で対応してくれるため、運営者側の負担を大幅に削減可能です。

なお、楽天のSKUプロジェクトや配送認定ラベルについては以下の記事で詳しく解説しています!

メリット③ 倉庫はコンテナ入荷、不着返品受入も対応可能

楽天スーパーロジスティクスの倉庫ではコンテナでの商品入荷が可能です。

そのため、商品の入荷数が多いショップに関しては非常にありがたいサービスといえるでしょう。

また、お客様が不在で商品を受け取ってくれなかった場合、商品は返品になります。

その返品商品も楽天スーパーロジスティクスで検品し、倉庫への受け入れが可能です。

楽天スーパーロジスティクスを利用する際の注意点2つ

次に楽天スーパーロジスティクスを利用するデメリットを2つご紹介します。

注意点① コストがかさみやすい

楽天スーパーロジスティクスは、他の物流管理サービスと比較すると保管費が高めです。

実際にAmazonが運営している「フルフィルメント by Amazon(FBA)」と楽天スーパーロジスティクスを比較すると、楽天スーパーロジスティクスの方がFBAよりも約2倍の保管費となっています。

また、商品を発送するたびに料金がかかるため、コストがかさみやすいことがデメリットといえるでしょう。

注意点② 申し込みから実際の稼働まで時間がかかる

楽天スーパーロジスティクスは、申し込みから稼働開始までの期間が最低でも1.5か月と時間がかかります。

そのため、申し込んでからすぐにサービスを利用したいと考えている方には合わない可能性があるでしょう。

Amazon(FBA)との違いを4つ紹介

楽天スーパーロジスティクスとよく比較されるのが、Amazonが運営している「フルフィルメント by Amazon(FBA)」です。

ここでは、楽天スーパーロジスティクスとFBAの違いを4つご紹介します。

違い① 配送料金は一定か

楽天スーパーロジスティクスは、楽天向けの出荷も他モールへの出荷も同一料金になります。

しかし、FBAでは、Amazon向けの出荷と他モールへの出荷で料金が変動するため、注意が必要です。

違い② 配送までの時間に基準はあるか

配送については、「通常配送」「翌日配送」「当日配送」の3つの配送から比較していきます。

まず、「通常配送」の場合、楽天では「遅くても翌日以降に出荷」されます。

一方、Amazonでは「通常配送」に出荷日の約束はありません。

次に「翌日配送」の場合、楽天では「当日15:30までの出荷指示で翌日中にお届け」と設定されています。

一方、Amazonでは、年末年始などの繁忙期を除外して「注文確定日から3日以内での商品のお届け」です。

最後に「当日配送」の場合、楽天では当日配送は行っていないのに対して、Amazonでは東京や神奈川、大阪などの一部エリアで「当日配送」を行っています。

違い③ 配送会社が日本郵便か複数の宅配会社か

楽天スーパーロジスティクスは日本郵便と連携しているため、日本全国で変わらない品質で商品を配達することが可能です。

一方、Amazonは大手配送業者以外にもさまざまな配送業者と連携しているため、稀に商品の配達に関するトラブルもあるようです。

違い④基本的な梱包資材にロゴはあるか

楽天スーパーロジスティクスの場合は、基本的な梱包材にロゴはありません。

一方FBAの場合、基本的にロゴあり梱包材が使用され、ロゴなし梱包材を利用するには別途申請が必要となります。

なお、FBAについては以下の記事でさらに詳しく解説しています!

楽天スーパーロジスティクスを利用する際にかかる料金一覧

出荷作業費と配送料、保管料の3つが楽天スーパーロジスティクスを利用する際にかかる主な費用です。

出荷作業費と配送料

出荷作業費と配送料は、梱包サイズによって変動します。

サイズ費用
メール便サイズ(厚さ2.8cm程度)253円
60サイズ506円
80サイズ506円
100サイズ506円
120サイズ660円
140サイズ1,155円
160サイズ1,155円

保管料

保管料は、商品の大きさと保管日数によって変動します。

計算式は下記の通りです。

7.5(円/月/PCS)×商品体積(㎤)÷ 1000 × 保管日数(日/月)÷ 当月の日数(日/月)

楽天スーパーロジスティクスの評判は?良い評判・悪い評判を比較

ここでは、実際に楽天スーパーロジスティクスを利用しているユーザーの口コミを基に、良い評判と悪い評判をそれぞれ紹介します。

楽天スーパーロジスティクスの良い評判

楽天スーパーロジスティクスの良い評判は、以下の通りです。

・365日休みなく発送してくれる

・あす楽が便利

・他モールへの発送も料金が一律で良心的

など

楽天スーパーロジスティクスの悪い評判

楽天スーパーロジスティクスの悪い評判は、以下の通りです。

・申請からサービス開始まで2~3か月かかった

・登録作業や納品手続きが煩雑

・保管料金が高い

など

これらの評判なども参考に、楽天スーパーロジスティクスサービスを利用するか、検討してみてください。

楽天スーパーロジスティクス利用時の注意点と利用条件

楽天スーパーロジスティクスを利用するにあたっての、いくつか注意点や利用条件を紹介します。

取り扱えない商品がある点に注意

楽天スーパーロジスティクスでは、毒薬などの危険物や生魚などの生もの、冷蔵・冷凍食品などの商品は取り扱いができません。

また、3辺の合計が160cm以上の商品も取り扱うことができないため注意してください。

前提条件として楽天市場に出店している必要がある

楽天スーパーロジスティクスを利用できる前提条件は、楽天市場に出店していることです。

楽天市場に出店していない商品は残念ながら楽天スーパーロジスティクスを利用できません。

受注管理システム(OMS)の導入が必要

楽天スーパーロジスティクスの利用には、受注管理システム(OMS)の導入が必要です。

OMSとは、「ORDER MANAGEMENT SYSTEM」の略で、お客様から注文を受けた際に、どの在庫保管場所からいつ出荷すればよいかを導き出し、実行するシステムのことを指します。

OMSについては以下の記事でも解説していますので、こちらもご参考ください。

楽天スーパーロジスティクスの倉庫管理はアプリ連携もできるネクストエンジンを利用しよう

楽天スーパーロジスティクスの倉庫管理はアプリによる自動連携もできるEC一元管理システム「ネクストエンジン」がおすすめです。

ネクストエンジンの倉庫連携機能を利用すれば、出荷依頼や出荷実績の反映といった業務を簡単に自動化できます。

ネクストエンジンは、導入実績業界No.1のサービスで、これまでに6,033社、47,728店舗で利用され、多くのEC事業者様をサポートしてきた実績があります。(※2023年12月時点)

また、楽天市場に出店する5万5千以上の店舗の中からベストショップを決定する「楽天/ラクマ ショップ・オブ・ザ・イヤー2023」においては、ネクストエンジンをご利用のEC事業者様21社が受賞されています(詳細はプレスリリースへ)。

受賞企業の株式会社B.B.T.様、株式会社松屋フーズ様や丸久株式会社様は、ネクストエンジン導入の経緯を以下のインタビュー記事でお答えいただいています。ぜひご参考ください。

倉庫管理に関する資料を無料でダウンロードできるため、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

楽天スーパーロジスティクスを利用し、物流管理業務を効率化しよう

本記事では、楽天スーパーロジスティクスを利用するメリット、FBAとの違いや料金について説明してきました。

ECサイト運営者であれば、物流管理業務は多岐に渡り、いかに手間のかかる作業であることかを実感していると思います。

しかし、楽天スーパーロジスティクスを利用することで、物流管理業務の手間も大幅に削減可能です。それにより、市場の分析や商品開発といった売上を拡大するための重要な業務に専念できます。

売上を拡大していきたい方や物流管理業務の効率化を図りたい方は、楽天スーパーロジスティクスを利用してみてはいかがでしょうか。

なお、EC事業者なら知っておきたい、翌日配送についての資料が以下から無料でダウンロードできますので、こちらもぜひご参考ください。

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