ECモール6社を徹底比較!それぞれの特徴・費用や注意点も解説

EC運営をはじめる際、まずは楽天市場やAmazonといったECモールへの出店を検討する方も多いのではないでしょうか。

様々なECモールがあるなかで、どのモールが自社に適しているか調べるのは大変です。

そこで今回はECモールのメリット・デメリットといった基本から、各ECモールの費用・特徴を比較します!どのECモールに出店しようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

なお、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングの3大モールについて、ECコンサルタントによる使いこなし術セミナーを9月25日に開催します。以下からお気軽にお申込みください。

ECモールとは

ECモールは1つの大きなサイト(プラットフォーム)上で複数の店舗がオンライン販売しているタイプのECサイトです。

国内モールでは楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングが代表的です。

ECモールは自社でECサイトを作成するのと比べ費用も安く抑えられ、比較的手軽に短期間で出店できます。モール自体の集客力を利用できるという利点もあります。

ECモールと自社ECの違い等については以下の記事で詳しく解説しています。

ECモールの種類

ECモールにもいくつか種類があります。それぞれの特徴を確認していきましょう。

出店形式のテナント型

テナント型ECモールとは、大型ショッピングモールのなかにたくさんの店舗が出店している様子をイメージしていただけると分かりやすいと思います。

楽天市場やYahoo!ショッピングがこちらのタイプで、自社ECサイトまでの自由度はないものの、各店舗の独自性を出しやすくなっています。

出品形式のマーケットプレイス型

マーケットプレイスが「市場」という意味であるとおり、マーケットプレイス型のECモールは、大きな市場に「商品を出品する」タイプです。代表例ではAmazonが挙げられます。

マーケットプレイス型のECモールでは、ユーザーは出店店舗を意識することは少なく、あくまで商品を検索して購入するため、店舗側は独自性を出すことが難しいです。

一方でマーケットプレイス型のモールでは、出品者側は商品をサイトに登録するだけで簡単に販売することができます。

ECモールのメリット

ECモールのメリットを見ていきましょう。

集客力が高い

楽天市場やAmazonなどのECモールは、モール自体の知名度が高く、そこに出店することでECをはじめたばかりの店舗でも、モールの信頼性に乗っかることができます。自社ECサイトのように一から宣伝を行う手間が省け、一定の集客が期待できます。

なお、ECサイトの集客については以下で詳しく解説しています。

出店まで短い期間ではじめられる

自社ECサイトをゼロから構築するとなると、サイトデザインのコンセプトなど決めなくてはいけないことが多く、立ち上げに時間を要しやすいです。

ECモールであれば、一定のフォーマットに従って設定していけば出店可能になるため、出店モールによって差はありますが、審査期間を含めても比較的短い期間で販売を始めることができます。

また、ECサイトをゼロから構築する必要はないため、初期投資が少なく済むのもポイントです。

サポート体制が充実している

ECモールに出店するとECモールが提供している様々なサポートを受けることができます。物流サービスやコンサルティングサービスなどを提供しているECモールも多いです。

大半のモールはセールやイベントを定期的に開催しているため、EC初心者でもそうした販促イベントに参加することで売上アップにつなげることができます。

ECモールの注意点

ECモールに出店する場合、自社ECでの展開と比較して、制約やコストといった面で注意しておきたい点があります。

自由度は低め

ECモールでは一定のルールに沿って手軽に出店でき、セール等のイベントもモールの戦略に乗っかることができます。

ただ、その分サイトデザインの制約があり、セール等のイベントの販売戦略も出店モールの方針に沿って行われるため、独自の施策は打ちにくく、自由度は低くなります。

価格競争になりやすい

同業他社のライバルと同じECプラットフォーム上で販売することになるため、同じ商品や類似商品同士はどうしても価格競争になりやすいです。

競合との差別化が難しい

ECモールでは多くの出店者が存在するため、自社商品が埋もれてしまうことがあります。

上に挙げた「自由度が低い」、「価格競争になりやすい」につながることではありますが、その制約のなかでどう自社商品を目立たせるか、出店サイト内でのSEO対策や広告施策などが重要となってきます。

手数料がかかる

ECモールでは出店手数料が発生します。モールによっては初期費用が無料の場合もありますが、販売手数料がかかります。

加えて、より集客力を上げるためにモール内広告を出稿する際にはそのコストもありますので、自社ECと比較すると初期費用や手数料がかさみやすいです。

ECモール比較!

ここからは各ECモールの費用や特徴を具体的に比較していきます。今回は主要モールの楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングに加えて、auPAYマーケット、Qoo10、メルカリShopsを比較します。

楽天市場AmazonYahoo!ショッピングau PAYマーケットQoo10メルカリShops
初期費用60,000円無料無料無料無料無料
月額料金25,000~130,000円4,900円
※大口出品の場合。小口出品の場合は無料。
無料4,800円無料無料
販売手数料2~7%
※プランと売上高によって変動
5~15%
※Amazonデバイス用アクセサリは45%
※小口出品では1商品あたり100円
無料4.5~9%
※決済手数料率含む
6~10%10%
特徴知名度が高く、ユーザー数も多い。大型セールやイベントでの集客・売上アップが見込める。知名度が高く、集客力も高い。マーケットプレイス型で手軽に出品できる。ストアポイント原資負担など売上やサービス利用に応じて別途手数料がかかるが、3大モールの中でコストが一番かからない。au経済圏のユーザーがメイン。初期費用と月額料金が無料。10~30代の女性、コスメ等に強い。初期費用と月額料金が無料。メルカリユーザーを対象に販売できる。
※表示は税抜き価格。2024年8月末現在。最新情報は公式サイトをご確認ください。

楽天市場

楽天市場は国内最大級の規模を誇るECモールです。

楽天グループは知名度も高く、楽天グループ共通のポイント「楽天ポイント」やQRコード決済「楽天ペイ」があり、ポイント還元率の高さなどでもユーザーから高い支持を得ています。

楽天市場では出店の際の審査がしっかりしており、基準をクリアした店舗だけが出店できます。他のモールと比較して出店審査が厳しいことで、ユーザーから購入店舗に対しての安心感や信頼が得られるという側面もあります。

初期費用やランニングコストが他のECモールと比べて高いため、ある程度のコストは受け入れる必要がありますが、楽天市場の大型セールやキャンペーンに参加することができ、集客力も期待できます。

楽天市場はテナント型モールであり、テナント型の中でもデザインやレイアウトの自由度があり、自社の個性を出しやすいと言えるでしょう。

楽天市場については楽天RMSやRSL、広告等については以下のリンクから過去の記事をご覧いただけます。
https://next-engine.net/ecblog_tag/ecblog_tag-155/

Amazon

Amazonはマーケットプレイス型の代表的なECモールで、楽天市場同様に知名度が高く、モールから一定の集客が見込めます。

出品方法も大口出品と小口出品の2種類があり、ECを始めたばかりの小規模な事業者にも手軽に始められやすい設定です。

ただし、ページデザインに自由度はなく、すでにブランド力のある人気商品や、知名度の高い商品が向いていますが、他社との差別化が付きにくい分、価格競争になりやすい面もあります。

Amazonについては過去にFBA(フルフィルメント by Amazon)などについても解説しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
https://next-engine.net/ecblog_tag/amazon/

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングはLINEヤフー株式会社が運営するテナント型モールです。

楽天市場とAmazon,Yahoo!ショッピングの3つ合わせて「3大モール」、「主要モール」と呼ばれています。

Yahoo!ショッピングの特徴は初期費用と月額費用の安さです。いつも決まったECモールで購入するユーザーも多いため、Yahoo!ショッピングユーザーに訴求するにはYahoo!ショッピングに出店し、より多くのユーザーとの接点を持つ必要があります。

すでに楽天市場やAmazonに出店し、次の出店先としてもYahoo!ショッピングはコスト面でもハードルが低いです。

また、ECモールでは原則外部リンクの掲載を禁止されていますが、Yahoo!ショッピングでは自社サイトや他社モールなどの外部リンクを張ることができます。日本最大のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」からの流入も期待できるため、集客のチャネルとしても活用できます。

Yahoo!ショッピングについては過去にヤマトフルフィルメントなどについても解説しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
https://next-engine.net/ecblog_tag/yahoo/

auPAYマーケット

auPAYマーケットはKDDIグループが運営するECモールで、約2,500万人というauユーザーを中心に販売できます。

auユーザーに対して、全国約2,500店舗あるauショップでau PAYマーケットの利用促進、新規会員獲得を行っており、オンラインとオフライン両方からの集客がされています。

利用者層は30~50代が中心で、若年層向けよりも成年・中年層向けの商材を扱うEC事業者に適しているといえるでしょう。

Qoo10

Qoo10はeBay Japan合同会社が運営するマーケットプレイス型のECモールです。

利用ユーザーの約80%が女性ユーザーで、10~30代の若年層にアプローチしやすく、コスメや女性向けファッションアイテムなどの商材に強みがあります。低価格のものや韓国コスメが人気で、安さを求めているユーザーが集まっており、高価格の商材はあまり向いていません。

3カ月に1度開催するイベント「メガ割」や「メガポ」はテレビCMやSNSでの宣伝に力をいれているため大きな話題になりやすく、出店店舗の売上アップも見込めます。

3大モール(楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング)に比べると集客力は弱いため、商材の相性を踏まえて出店を検討するとよいでしょう。

メルカリShops

メルカリshopsは、月間2,000万人以上の利用者がいる国内最大のフリマアプリ「メルカリ」に法人ショップ出店ができるマーケットプレイス型のECモールです。

2021年からサービスを開始し、スマホ1つで誰でも簡単にメルカリ内にネットショップを開設できます。出品方法もメルカリと同様で、メルカリに慣れている方はなじみやすく、IT知識や経験がなくても簡単に設定が可能です。

また、メルカリの集客力を利用することができる上、初期費用・月額費用が無料なため、ネットショップ初心者でも安心で始められます。

ハンドメイト作品のクリエイターや、野菜や果物といった生鮮食品の生産者など、今まで自分で販売をしてこなかった方にも出店しやすいのが特徴です。

メルカリShopsについて詳しくは以下のページもご覧ください。
https://next-engine.net/ecblog_tag/ecblog_tag-200/

ECモールと自社ECを両方運営できる?

各ECモールの特徴を解説してきましたが、出店するECモールを1つに絞らず、多店舗運営することがお客様との接点をより増やす近道です。

もちろんECモールだけでなく、自社ECも展開できれば、それぞれの利点を活用できます。

そうは言っても人手も増やせないし、多店舗運営は業務量が増えそうで踏み切れない……

そんな悩みを抱えている方におすすめなのがEC一元管理システムの導入です。

ECモールも自社ECもまとめて管理!EC一元管理システムとは

EC一元管理システムとは、ECのバックヤード業務である受注管理や在庫管理、商品登録といった業務を効率化・自動化するシステムです。

複数の店舗運営であっても、それぞれの店舗に担当者を付け、それぞれ別々に管理する必要はなく、まとめて1つの管理画面で管理できるようになります。

EC一元管理システムの各社サービス比較については以下の記事も参考にしていただければと思います。

対応モールも業界最大級!ECモールの一元管理ならネクストエンジン

各社様々なEC一元管理システムがありますが、なかでもECモールへの出店を検討中の方におすすめしたいのが「ネクストエンジン」です。

ネクストエンジンのおもな機能は

など。

初期費用0円、月額基本料金3,000円からはじめられ、店舗がどれだけ増えても、使った分だけの従量課金制です。

ECをはじめたばかりの方や小規模事業者の方から、多店舗運営をされている方まで幅広いEC事業者様にご満足いただける料金設定となっています。

ネクストエンジンはAmazonや楽天市場といった主要モールはもちろん、対応モール・カートは業界最多を誇り、将来的にさらに店舗を増やしたいとなった場合にも対応できます

対応モール・カートを詳しく見る

実際に導入されたユーザー様からは「お客様との接点を増やすために始めた多店舗展開が、販売チャネルの拡大にも繋がり結果として売上げアップにもつながりました」とのお声をいただいています。

さらに詳しい内容は以下のページをご覧ください。

なお、インタビューは動画でも以下からご覧いただけます。

ネクストエンジンについての詳しい資料は以下から無料でダウンロードできます。ぜひお気軽にご活用ください。

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