個人でネットショップ開業するには?おすすめのショップ・ツールも紹介

個人でネットショップ開業するには?おすすめのショップ・ツールも紹介

ネットショッピングが特別なことではなくなった昨今、自分もネット販売を始めてみたいと感じている方も多いのでは?

本記事ではそんなこれからネットショップを開業しようしている方に向けて、個人でネット販売を行う際に知っておきたい点やおすすめのネットショップツールなどをご紹介します。

なお、以下のページでは、本業は別に持ちつつネットショップ運営を1人ないし2人で成功させている方たちにインタビューしています。こちらもご参考ください。

個人でネットショップは運営できる?メリット・デメリットは?

現在手軽に導入できるツールやシステムが増えてきており、個人でのネットショップ運営は以前よりもやりやすくなっています。

ただし、個人で行うからこそ押さえておきたいポイントもあります。まずメリット・デメリットをチェックしておきましょう。

ネットショップを個人で運営するメリット

大きなメリットの1つは、基本的に1人で運営するため、業務上の人間関係に煩わされることなく、自分のペースで運営できる点です。また人件費も抑えられます。

時間に融通が効くため、平日の本業の後や、家事や子育て中でも対応がしやすく、うまく運営することができればライフワークバランスが取りやすいです。また、ネット環境があれば、地方在住でも自宅を拠点に運営が可能です。

ネットショップを個人で運営するデメリット

デメリットとしては、個人で行っているため、基本的に業務を自分が行わないといけない点です。集客施策や新商品のアイデアなども人手がない故に限定的になりやすいです。

また、順調に受注が増えてきたり、モール等のセールで通常より受注が急増したとき、効率的な業務運営ができていないと延々と出荷作業に追われてしまう…といったことも起こりがちです。

個人でネットショップ運営を行う人は増えているなか、よく耳にするのが「意外と肉体労働が多い」「体力勝負」ということです。

自分1人ですべてを抱え込まず、便利なツールやシステムを上手に利用して、無理のないEC運営を目指していきましょう

個人でネット販売するやり方・大切なポイント

ここでは、ネット販売を始める際のポイントを解説します。

販売商品やショップのコンセプトの設定する

商品選びは、ショップ名や販売戦略など、今後の方向性を左右する重要なポイントです。まず最初にネットショップで取り扱う商品やジャンルを決めておきましょう。

なお、ターゲットが幅広い商品は競合も多いので注意が必要です。これから業界に新規参入するネットショップ初心者が価格競争で勝つのは難しいため、差別化を意識しながら商品を選びましょう

販売する商品が決まった後は、販売ターゲットや解決するニーズなど、具体的にコンセプトを決めましょう。コンセプトが曖昧だと、誰からも魅力を感じてもらえないショップになってしまうためです。

コンセプトは、取り扱う商品の市場を調査し、顧客層のニーズを分析して決めるとよいでしょう。例えば、アクセサリーを扱うのであれば、アクセサリーを身につける人の特徴を洗い出し、どのようなシーンで着用するのかなどを考えます。コンセプトが決まったら、コンセプトに沿ったショップ名をつけてください。

仕入れ先・方法の決定

ショップ名やコンセプトが決まった後は、商品の生産方法や仕入方法を決めます。それぞれの考え方を解説するので、ぜひ参考にしてください。

仕入販売かオリジナル商品かを決める

商品を用意する方法として、他社が生産した商品を仕入れる方法とオリジナル商品を生産する方法の2つの選択肢があります。

仕入販売は、商品を企画する手間や費用を省けますが、オリジナル商品のように差別化ができません。

一方、オリジナル商品は、企画に多くの手間や時間がかかるので、初心者にはハードルが高いといえます。オリジナル商品を効率よく生産したい場合は、既存メーカーの知恵や技術を活用する、OEM生産を行うのもひとつの手です。

OEMについては、以下の記事で解説していますのでこちらもご参考ください。

商品の仕入方法を決める

商品の仕入方法は多岐にわたるので、自社サイトに適した方法を模索することが大切です。ネットショップで商品を仕入れる方法の例として、以下などが挙げられます。

  • メーカーと直接契約して仕入れる
  • オークションサイトやフリマアプリから仕入れる
  • 仕入れの専門サイトで仕入れる
  • ドロップシッピングを活用する

まず、仕入れの量や安定性を重視するなら、メーカーと直接契約して仕入れる方法がおすすめです。契約の難易度は、メーカーによって異なりますが、契約さえできれば安定した仕入量を確保できます。

中古やアウトレット品などを仕入れる際は、オークションサイトやフリマアプリを活用しましょう。掘り出しものを安価で仕入れられれば、利益率を高められます。

一方、仕入相場の調査を行いながら幅広い商品を仕入れたい方は、仕入専門サイトを利用するのがおすすめです。

ドロップシッピングは、注文が入ってからドロップシッピング業者を介して商品を仕入れる方法で、メーカーが直接購入者に商品を配送してくれます。自社で在庫を抱えないため、在庫リスクや管理の手間を削減できるのがメリットです。自宅等、広い在庫保管スペースを準備しにくい個人での運営にはやりやすい手法かもしれません。

ドロップシッピングについては、以下でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

出店方法を選定する

どういった形でショップを出店するかを決めましょう。様々な方法がありますが、個人でネットショップを運営する場合、おすすめの方法は大きく分けて2つあります。

  1. モールに出店する
  2. 自社ECサイトとしてカートを利用する

個人でネット販売する際におすすめのモール

モールとは、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングに代表されるような形態のサイトで、1つのプラットフォームにたくさんのショップが出店しています。

実店舗で1つのショッピングモール内にたくさんの店舗が入店している状態をイメージしていただくとわかりやすいかと思います。

モールでのおすすめは楽天やAmazon、Yahoo!ショッピング、また、個人で初期費用を低く押さえたい場合には、初期費用が無料のメルカリShopsがおすすめです。

メルカリShopsについては以下の記事で詳しく解説しています。

個人でネット販売する際におすすめのカート

個人で自社ECサイトとしてカートを利用したい場合のおすすめは初期費用・月額費用が無料の

などが挙げられます。

BASEはスタンダードプランであれば初期費用・月額費用が0円で、商品販売時に決済手数料3.6%+40円、サービス利用料が3%です。

STORESはフリープランは初期費用・月額費用が0円で、決済手数料が5%です。

まずは無料で試してみたいという方におすすめです。

決済方法を決める

ネットショップでの決済方法には、以下が挙げられます。

  • クレジットカード
  • コンビニ払い
  • 代金引換
  • 銀行振込
  • QRコード決済
  • あと払い(ペイディ)

ECサイトへの訪問者は、普段使用している決済方法が使えないと、サイトを離脱してしまう可能性が高まります。販売機会の損失を防ぐためにも、サイト利用者のニーズに沿った決済方法を用意しておくことが重要です。

配送方法・料金の設定を決める

配送業者によって価格設定が異なるため、自分が扱う商品に適した配送業者を選ぶことが大切です。また、商品の大きさや種類によって、配達に適した業者は異なります。

例えば、小型かつ軽量な商品であれば郵便局に依頼するのがおすすめです。レターパックなどを利用すれば、比較的安い料金で配送してもらえます。

一方、一定以上の大きさの商品や割れ物は、専門の配送業者に任せるのがおすすめです。ヤマト運輸や佐川急便などに任せるとよいでしょう。なお、ヤマト運輸であれば、冷蔵や冷凍での配送にも対応しています。

集客方法について

ネットショップを出店後、自動でお客さんが集まってはきません。出店モールによってはモールの集客力にある程度頼ることはできますが、そうした中でも集客施策はかかせません。

ネットショップ運営の集客で一番即効性が高いものは広告運用ですが、費用がかさみやすい施策でもあるため、ウェブ広告の仕組みやコツを理解するまではSEOやSNSなど、無料でできる集客施策からはじめるのがよいでしょう。

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個人でネット販売する際に必要な手続き

開業届と青色申告の申請

個人でネットショップを立ち上げて運営する際は、開業届や青色申告の申請も事前に済ませておきましょう。開業届は、事業を開始してから1カ月以内、青色申告の申請は開業届を提出してから2カ月以内と国税庁が定めています。

申請しなくても罰則などはありませんが、青色申告の申請をしておくと、所得税の計算時に最大65万円の控除が適用されます。大きな節税効果が期待できるので、個人事業として本格的にネットショップを運営していくのであれば、ぜひ申請しておきましょう。

なお、開業届と青色申告の申請は、最寄りの税務署に直接提出する方法のほか、郵送やe-Taxでも行えます。

国税庁のホームページより、各種申請書類をダウンロードし、任意の方法で提出しましょう。

「個人事業の開業・廃業等届け出書」はこちら

「所得税の青色申告承認申請書」はこちら

販売に必要な資格・許可証など

取り扱う商品の種類によっては、各種許認可や届け出が必要です。許認可が必要な例を以下にまとめましたので、確認しておきましょう。

販売ジャンル販売商品必要な許可・資格申請先
中古品PC、スマートフォン、カメラなど古物商許可所轄の警察署
食品肉、魚、菓子、パンなど・食品衛生責任者資格
・食品衛生法にもとづく営業許可
各都道府県の食品衛生協会所轄の保健所
お酒ワイン、ビール、日本酒など・通信販売酒類小売業免許
・酒類製造免許(自分で製造する場合)
所轄の税務署
化粧品化粧水、香水、スキンケア商品など・化粧品製造販売業許可
・化粧品製造業許可(自分で製造する 場合)
・所轄の保健所
・各都道府県の薬務課

上記は一例なので、自分が取り扱う商品で許認可が必要ないか、念の為確認しておきましょう。

個人でのネットショップ運営を失敗しないためのポイント

まず個人でネットショップ運営をする場合、初期費用をなるべく抑えることが大切です。

おすすめのモール・カートでもお伝えした通り、利用するツール・システムの初期費用や月額利用料は少ないものでスタートしましょう。

その他たとえば、商品撮影で使用するカメラはスマホで撮影して、画像加工は無料のCanvaといったツールを利用することもできます。光の入り方やピントに気を配るなど、コツを抑えることでスマホでも魅力的な画像を撮ることができます。

商品撮影についてさらに詳しくは以下のページからプロ直伝の解説をご確認ください。

また、ネットショップ運営をはじめたばかりの段階では、在庫を抱えすぎないよう発注数量には注意が必要です。

ブランド力がもともと高いショップを除けば、大半の場合ネットショップ開始当初から受注量が急増することはあまりなく、在庫を抱えすぎることで在庫リスクが高まってしまうためです。とくに個人でのネットショップ運営では、在庫を保管する場所も限られるため、適正な発注を心がけましょう。

手入力で行う在庫管理には限界があるため、なるべく早い段階でシステム導入し、作業の効率化・自動化を行うことが大切です。

【参考】

まとめ

今回は個人でのネットショップ開業のメリットやデメリット、やり方のポイント等について解説しました。

はじめてネットショップ運営を行う場合には、なるべくコストをかけずにスタートすることが大切です。ただ、個人での運営は「1人で行うのにも業務は幅広くあり、忙しすぎる」という事態になりやすいです。

効率よく、ラクにEC運営をするためには、次にご紹介するEC一元管理システムを導入するなど、ツールやシステムを上手く利用して売上をアップさせていきましょう。

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