越境ECのおすすめプラットフォームは?エリア別に紹介・比較!

越境ECプラットフォームの利用を検討している方の中には、どのECプラットフォームを選べばよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?

越境ECプラットフォームといってもさまざまな種類があり、無料・有料などの違いもあります。進出を目指す地域によって、条件が変わってくるため、自社に適したものを選ぶのは簡単ではありません。

そこで本記事では、越境ECプラットフォームの種類や地域別のおすすめを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

越境ECの概要については以下の記事もご参考ください。

越境ECには自社型とモール型がある

越境ECプラットフォームの種類は、大きく分けて下記の2種類です。

  • 自社型
  • モール型

自社型は、企業(個人)が独自のドメインを取得してサイトを立ち上げ、そのサイト内で商品の売買を行うことを指します。比較的自由度が高く、サイトデザインや機能のカスタマイズが可能です。初期費用は多くかかりますが、それ以降販売手数料などはかかりません。

モール型は、さまざまな企業が出店しているサイトに自社店舗のページも作成し、商品の売買を行う方法です。サイトの認知度も高いケースが多く、集客力も期待できるので、立ち上げ当初でも購入につながりやすいことが特徴です。また、自社型に比べ、初期費用は抑えられますが、出店料や販売手数料がかかる上、サイト内で個性を出しにくいなどの問題があります。

おすすめの自社型越境ECプラットフォーム5つ

次に、自社型でおすすめの越境ECプラットフォームを5つ紹介します。越境ECは、言語や通貨、配送などの条件も異なるため、専用のECプラットフォームを選ぶことが大切です。

※本記事は2023年1月時点の情報です。詳細については各サービスにお問い合わせください。

カナダ発のECプラットフォーム“Shopify”

「Shopify」は、カナダ発祥のECプラットフォームで、世界一のシェアを誇ります。専門知識がなくても、越境ECサイトを作れることが特徴で、2017年より日本語にも対応しています。毎月25ドルから利用できるため、スモールビジネスとして展開したい場合にも適しているでしょう。

デザインも充実しているため、おしゃれなECサイトを希望している人にもおすすめです。また、Shopifyと連携している6,000種類以上のアプリを使うと、さまざまな機能を追加できます。ECサイト作成のみならず、長期間の運営や成長にも対応しやすいECプラットフォームと言えるでしょう。

「Shopify」公式サイトはこちら

Shopifyについては以下の記事で在庫管理方法を解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

世界トップクラスのオープンソースECプラットフォーム“Magento(Adobe Commerce)”

「Magento」は、業界でも人気のオープンソースECプラットフォームです。無料で使えることや、カスタマイズの自由度が高いことも魅力の1つです。

また、60カ国以上の多言語や、50通貨に対応している点も越境ECに適している理由と言えるでしょう。

ただし、PHPでの設計が必要になるため、多少の専門的な知識や技術が必要です。社内で対応できないときは、制作業者に外注し、細かな設計も含めて委託しましょう。

「Magento(Adobe Commerce)」公式サイトはこちら

サイト制作が無料で行える“Wix”

「Wix」は、イスラエル発祥のプラットフォームで、無料でサイト制作を行えます。ただし、カート機能が有料となる点には注意が必要です。テンプレートの種類が多く、業種や目的に適したものを見つけやすい点が特徴で、AIを使った自動作成ツールも用意されています。

スマホ向けのモバイルサイトも簡単に作成でき、SEOツールも含まれているため、手軽に対策も行えるでしょう。多言語に対応しており、通貨換算ツールなど必要なシステムもそろっています。

「Wix」公式サイトはこちら 

アジア向け越境ECに強い“LaunchCart”

「Launch Chat」は、おもにアジア圏(台湾・中国・韓国・マレーシア・インドなど)での出店を検討している企業におすすめのプラットフォームです。対応国を限定しているため、決済方法やサーバーエリアの最適化も行いやすいでしょう。

商品販売はもちろん、リピート通販や定期購入にも対応しており、SMSやMMSにも対応しています。初期費用のコストも低く、毎月32,780円から利用できるので、アジアで越境ECプラットフォームを作ってみたい企業におすすめです。

「LaunchCart」公式サイトはこちら

パーソナライズ機能がついている“Live Commerce”

「Live Commerce」は、ECプラットフォームのなかでも、ユーザーの好みなどを反映するパーソナライズ機能に対応しているのが特徴です。パーソナライズ機能を活用することで、関連商品やおすすめ商品の表示やAIによる機械学習が可能となります。

また、商品を登録したあと、GoogleショッピングやFacebook広告での販売もできるため、さまざまなプラットフォームで越境ECを始められるでしょう。

越境ECプラットフォームにおいての課題である集客の難しさを解消しやすいプラットフォームを探している企業におすすめです。

「Live Commerce」公式サイトはこちら

【地域別】おすすめのモール型越境ECプラットフォーム

知名度や集客力が期待できるモール型。初めて越境EC運営を行う企業にはとくにおすすめです。ここからは、地域別におすすめの越境ECプラットフォームを紹介します。

中国でおすすめの越境ECプラットフォーム

中国で越境ECに挑戦したい企業向けに、おすすめのモール型プラットフォームを紹介します。

中国最大のECモール“天猫国際(Tmall Global)”

「天猫国際(Tmall Global)」は、アリババグループの中国最大の越境ECプラットフォームです。中国市場に参入している多くの企業が天猫国際で出店しており、日本の大手企業も利用しています。

認知度の高さを活かした集客力が魅力のプラットフォームです。中国での出店を検討している企業は、ぜひ検討してみてください。

「天猫国際(Tmall Global)」公式サイトはこちら

アリババグループが運営する“考拉海購(Kaola)”

「考拉海購(Kaola)」も、アリババグループの越境ECプラットフォームであり、80カ国以上の国や地域に進出しています。そのため、出品しているブランドも1万以上と多く、日本企業も数多く活用しているプラットフォームです。

企業から正規の製品を仕入れるのが特徴で、信頼度の高さや安心感でも知られています。ユーザーの多くは女性で、若く購買力の高い中間層が多いのも特徴です。

「考拉海購(Kaola)」公式サイトはこちら

電化製品に強い“京東国際(JD Worldwide)”

「京東国際(JD Worldwide)」も、中国で高い支持を得ている越境ECプラットフォームです。日本商品の売り上げも好調で、越境ECを始めたい企業に向いています。とくに家電の販売に定評があるプラットフォームです。

中国の国内シェアは第2位で、即日配送など物流ネットワークが強い点が特徴と言えます。

「京東国際(JD Worldwide)」公式サイトはこちら

アメリカでおすすめの越境ECプラットフォーム

次に、アメリカでおすすめの越境ECプラットフォームを紹介します。

日本でもおなじみ“Amazon”

誰もが知っているほど知名度の高いAmazonは、グローバルアカウントを作ると越境ECプラットフォームとして利用できます。アメリカでのEC市場No.1のシェア率を誇り、集客力に優れている点が特徴です。

出品方法や不具合などが発生しても、Web上で情報を集めやすいため、迅速に対応しやすい点もAmazonのメリットと言えます。まずは安心できるプラットフォームで運営したいという企業に向いているでしょう。

「Amazon」公式サイトはこちら

1995年から運営されている老舗“eBay”

「eBay」は、アメリカ発祥のモール型ECプラットフォームです。アメリカ国内でも第2位のシェアを獲得するほどで、世界190カ国が対象国となります。フランス、ドイツ、カナダなどでも需要が高く、商品の出品数によっては、無料で出品することも可能です。プランは6種類から選択できます。

「eBay」公式サイトはこちら

Shopifyとも連携している“Walmart”

「Walmart」は、アメリカ最大のスーパーマーケットチェーンであり、ECプラットフォームも展開しています。かつては、アメリカ国内の業者向けの出店がメインでしたが、現在は許可を取れば越境ECプラットフォームとしても利用可能です。

シェア率が高いこと、日用品を始め家電や化粧品など、商品展開の豊富さでも知られています。

「Walmart」公式サイトはこちら

日本のサービスで安心“メルカリ”

「メルカリ」は、日本向けのECプラットフォームとして知られていますが、海外からも商品を購入できるため、越境ECサイトとしても利用可能です。使いやすく操作性が高いのはもちろん、出店・運用のハードルが低く、初めてEC運営する方でも使いやすいのが特徴です。

また、海外のユーザーからの受注の場合、購入代行サービス「Buyee」の国内拠点に商品を発送するだけでよいため、出店者が海外発送手続きをする必要がありません。無料で始められますが、10%の販売手数料がかかる点には注意が必要です。

「メルカリ」公式サイトはこちら

そのほかの地域でおすすめの越境ECプラットフォーム

上記以外の地域でも人気のある越境ECプラットフォームを紹介します。アジア圏でもそれぞれ違ったプラットフォームがありますので、参考にしてみてください。

【東南アジア】Shopee

「Shopee」は、2015年に設立された越境ECプラットフォームです。日本から販売可能な国は5カ国で、シンガポール、タイ、台湾、マレーシア、フィリピンへ展開できます。

2021年には、総合ダウンロード数で世界No.1を獲得していること、登録だけでなく、実際に販売をしている出店者が多いことでも知られています。日本語対応可能なスタッフと、サポート体制が充実している点も魅力と言えるでしょう。

「Shopee」公式サイトはこちら

【台湾】PChome

「PChome」は、台湾国内で知名度が高く、日用品や生活用品、家電などの商品をおもに取り扱っているモールです。

機能も充実しており、台湾国内であれば、24時間以内での配送も可能です。取り扱っている商品の数が多く、台湾での知名度も高いため、台湾をメインに越境ECを考えている企業におすすめと言えるでしょう。

「PChome」公式サイトはこちら

【タイ】Lazada Thailand

「Lazada Thailand」は、タイ発祥の越境ECプラットフォームです。アジア6カ国(シンガポール、フィリピン、ベトナム、インドネシアなど)に対応しているため、アジア圏で越境ECを始めたい企業に向いています。

運営元は、中国大手のアリババグループであるため、信頼感もあるので、越境ECプラットフォームとしておすすめです。

「Lazada Thailand」公式サイトはこちら

【韓国】G-market

「G-market」は、韓国発祥の越境ECプラットフォームです。シェア率が高く、イーベイ・ジャパンにより、下記のようなサポートや特典を受けながら出店できます。

  • 無料翻訳
  • 出品料無料
  • カスタマーサポート、海外への送り状作成、通関サポートの代行

韓国で人気の美容アイテムの販売などを考えている事業者は、ぜひ利用を検討してみてください。

「G-market」公式サイトはこちら

結局どこがよい?越境ECを選ぶポイントは?

越境ECのプラットフォームを選ぶ際は、下記のようなポイントを意識しましょう。

  • 自社型とモール型のどちらがあっているのか検討する
  • サポートが充実しているかを確認する
  • 自社商品の売れ筋がよいプラットフォームか調査する

また、出店する国で認知度が低い商品や企業だと、自社型では集客が難しく、思うような成果につながらない可能性があります。そのような場合は、モール型も併用し、集客力を高めて売り上げにつながる工夫を行いましょう。

越境ECで人気の日本の売れ筋商品

最後に、越境ECで人気のある商品について解説します。売れ筋商品のジャンルを把握しておくことは、越境ECの成功にもつながる可能性があるため、確認しておきましょう。

電化製品

日本の電化製品は世界的にも需要が高く、性能や耐久性でも高く評価されています。なかでも冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなど、高価格帯の電化商品に人気があるようです。

ドライヤーや美顔器などの美容家電も需要が高いため、該当する商品を取り扱っている場合は、越境ECを行ってみる価値があるでしょう。

漫画やアニメなどの関連商品

日本のビジネスのなかでも、漫画やアニメも人気が高く、世界的に評価されています。貴重なアニメグッズの場合は、高価格帯でも購入してもらいやすい傾向にあり、幅広い世代に人気のジャンルといえるでしょう。

漫画やアニメの関連商品として、ぬいぐるみやキーホルダーなども、越境ECにはおすすめです。

アパレルや衣服などのファッション関連

日本のアパレルなどファッション関連の商品は、越境ECでも人気があり、ニーズの高いアイテムです。とくにアジア圏での需要が高く、実店舗が展開されているケースもあるため、知名度がある可能性もあります。そのため、越境ECでも十分に集客でき、売り上げにつながる可能性があるでしょう。

食料品や日用雑貨

おもにアジア圏での需要が高く、安全性や信頼性の高さから日本の食品や日用雑貨の需要が高い傾向です。化粧品はもちろん、赤ちゃん向けのアイテムや健康用品なども人気があり、安心感があるからこそ少し高めでも購入されているようです。

まとめ:自社に合った越境ECプラットフォームを選択しよう!

越境ECプラットフォームの選択は、自社商品に適しているかや、サポート体制などが重要です。また、国や地域によってもニーズは異なるため、どんなに優れたECプラットフォームを選んでいても、必ず成功するわけでもありません。そのため、出店したい国のニーズ調査も非常に重要となります。

越境ECを行う際は、ぜひ本記事を参考にしていただき、自社の商品にマッチした越境ECプラットフォームを探してみてください。

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