Yahoo!ショッピングに出品している人の中には、Yahoo!ショッピング広告を使ってECサイトの売り上げアップを目指したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
Yahoo!ショッピング広告にもいくつか種類があるので、効果的な広告の使い方について悩んでいる担当者の方もいらっしゃることでしょう。
この記事では、Yahoo!ショッピング広告の種類や費用相場、効果を上げる方法について解説します。活用方法を覚えて、マーケティング施策に活かしていきましょう。
Yahoo!ショッピング広告とは?
Yahoo!ショッピングとは日本最大級の検索エンジンサイト「Yahoo! Japan」が運営しているショッピングモールです。2019年5月にソフトバンクの連結子会社となり、PayPay決済が可能になったことで、若年層への顧客の広がりを見せています。
Yahoo!ショッピング広告は、Yahoo!ショッピング内に配信している広告のことです。バナー形式にて配信され、自社製品を効率よく宣伝する目的で活用されています。
ECサイトへの集客を成功させるポイントなどについては、以下の記事で解説していますので、是非参考にしてみてください。
Yahoo!ショッピング広告の種類と費用相場
Yahoo!ショッピングには、大きく分けて以下5種類の広告があります。
- ディスプレイ広告
- アイテムマッチ広告
- ソリューションパッケージ広告
- PRオプション
- Yahoo!プロモーション広告
広告の特徴や種類はもちろん、費用発生のタイミングや相場について説明します。
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)
バナー・テキスト広告は、別名ディスプレイ広告と呼ばれています。おもにYahoo!ショッピングのトップページや総合ランキングなどで見かける広告です。
Yahoo!ショッピング広告の中でも、目を引く位置に表示されるので、認知度を上げたいときや、売り上げや集客で確かな結果を出したいときに向いている広告といえるでしょう。
ディスプレイ広告は、通年通して表示される「通常広告」と季節ごとの特集向けが多い「販促広告」の2種類あります。
ディスプレイ広告の費用は、買い切り型が多く、どこに掲載するのかや、掲載する期間によっても、費用が大きく変わってくるので、集客したいユーザーのニーズに合わせて広告運用をするのが最適です。
アイテムマッチ広告(ストアマッチ広告)
アイテムマッチ広告もしくはストアマッチ広告とは、商品を検索したときに検索結果ページに「PR」と表示されている商品です。
検索結果にあわせて広告を掲載するため、効果を見込みやすい運用方法としても知られています。クリックするたびに費用が発生する仕組みであり、課金型の検索連動広告です。
アイテムマッチ広告には、3通りの入札方法があります。
- 好きな商品1つからできる個別入札
- 全品一律の簡単設定にて全商品を一度に入札する
- 細かな設定を自動でおまかせする「全品おまかせ入札」
アイテムマッチ広告は、最低入札額10円〜広告運用ができるのが特徴です。売れる可能性があるものの、認知度が低く注目されていない商品などに適した広告といえるでしょう。
その他にも、「メーカーアイテムマッチ」という出店者ではないメーカーが広告出稿できるアイテムマッチ広告も注目されていますし、セール時など指定日の広告強化に使えるブースト予約機能といった機能も登場しています。
ソリューションパッケージ広告
Yahoo!ショッピング以外の媒体に、広告を配信する方法です。例えば、Googleの検索結果ページに表示させ、Yahoo!ショッピングに誘導できます。気になっている商品があるものの、どのショッピングモールで購入したら一番お得なのか決めかねている人向けに使える広告といえるでしょう。
GoogleとYahoo!の両方に広告を出す必要がないこと、Yahoo!をあまり利用しないユーザーにも商品を訴求できるといったメリットがあります。ただし、Googleの検索結果に表示させるためには、別途Googleの審査を受けなくてはいけません。
また、広告費用はクリック課金型になります。
PRオプション
PRオプションは商品の検索結果、もしくはおすすめ商品に掲載される仕組みです。事前に設定料金を調整して運用する広告で、掲載ページの上位に表示されることもあります。
コンバージョン型課金広告になるので、広告費は販売価格×設定料率(%)で算出できます。料率は1.0%から設定できます。また、一度Yahoo!ショッピングで自社商品を閲覧した顧客に対して、一定期間後「前回、Yahoo!ショッピングで見た商品」+「おすすめ商品」を表示するといった機能もあります。
購入されない限り広告費がかからないので、無駄なコストがかかることはありません。ただし、注意点としてYahoo!に評価されないと上位枠を獲得することはできません。
短期間で販売数を伸ばせることもあり、イベント開催時などタイミングを見計らった利用がおすすめです。
Yahoo!プロモーション広告
Yahoo!プロモーション広告は、以下の広告を含みます。
- 検索されたキーワードに関連した商品を掲載できるリスティング広告
- 閲覧したウェブサイトのコンテンツに関連した広告を表示できるディスプレイ広告
出稿するだけであれば費用は発生しない、クリック課金型の広告です。Yahoo!プロモーション広告は、提携パートナーに広告を出稿できるサービスになります。提携パートナーとは、Yahoo! Japanと契約している提携パートナーの配信面に広告が掲載されるものです。
リスティング広告は、興味関心の高いユーザーに直接アプローチできます。
Yahoo!ユーザーは、検索エンジンや情報収集にYahoo!関連のサービス利用度が高い傾向があるとされ、まずはYahoo!関連での広告を考える方も多いです。
Yahoo!ショッピング広告で必要な費用の特徴
Yahoo!ショッピング広告は、基本的に掲載された広告がクリックされた場合に費用が発生する仕組みであるため、広告が表示されただけでは費用がかかりません。
初期費用が少なく、申込費用や掲載時のキャンセル料金もかかりません。ここからは、Yahoo!ショッピング広告で発生する費用の特徴について解説します。
チャージが必要
Yahoo!ショッピング広告の費用は、事前にチャージ(入金)しておく必要があります。
チャージしておくと、クリックされるたびに自動的に費用が支払われる仕組みです。チャージした料金がなくなると自動的に広告の掲載がストップします。
したがって、事前にチャージした以上の費用がかかることはありません。途中でチャージ残高がなくなってしまうのが心配な人は、クレジットカードを使った自動入金の設定もできます。予算管理が心配な場合は、事前チャージの方法で広告運用するとよいでしょう。
細かく設定可能
Yahoo!ショッピング広告は、自由に広告費用を設定できるので非常に便利です。事前に予算を決めたうえで広告表示を制限できる機能もあります。1日の予算上限を設定しておくことで、広告を自動で止めることも可能です。数日分まとめてチャージしておくこともでき、余計な手間もかかりません。
広告費の使い過ぎを未然に防ぐことが可能であるため、予算をコントロールしたい人におすすめの広告です。上限をどの程度にするのかによっても広告として出せる範囲が変わりますし、集客力を高めたいときは広告費を一時的に増やすこともできます。広告開始や停止も簡単に設定できるので、そのときの状況に応じた柔軟な対応が可能です。
まずおすすめしたいアイテムマッチ広告で成果を上げる方法
アイテムマッチ広告は、Yahoo!出店者向けのストアマッチ広告の1つです。アイテムマッチ広告で、効率的に成果を上げる方法は以下の3つです。
- 商品画像にこだわる
- トレンドを意識する
- 入札単価を最低単価+10円以上
それぞれ説明します。
商品画像にこだわる
Yahoo!ショッピング広告のアイテムマッチの効果を高めるためには、掲載する商品画像の質にもこだわるようにしましょう。商品画像はそのまま広告として掲載されるので、ユーザーに自社商品をアピールするうえで重要な役割を担っています。
ユーザーの多くは商品画像を見ながら購入に値する商品かを検討するため、画像のイメージがそのまま売り上げに影響してしまうことも少なくありません。商品画像は見やすく鮮明であることを意識しましょう。撮影時のライティングに気を付けるなど、商品がより魅力的に見えるよう調整しましょう。
トレンドを意識する
Yahoo!ショッピング広告のアイテムマッチ広告を効果的に運用するためには、そのときのトレンドを意識することが大切です。広告はその商品の需要が高い時期に適切に行うことで高い効果を期待できるようになります。
極端に言えば、冬に夏物の広告を出しても売り上げに直結しないことは容易に想像できるでしょう。
需要の高い商品の広告を出すことで、商品がマッチしやすくなります。アイテムマッチのクリック率や数の推移を見れば、注目度の高い商品が一目でわかるので、出品者にとって広告を出すべき商品が瞬時に判断しやすくなります。
入札単価を最低単価+10円以上に設定する
Yahoo!ショッピング広告のアイテムマッチは、入札単価が重要です。単価を設定するときの基本は、最低単価+10円以上に設定することをおすすめします。
アイテムマッチのクリック課金型広告は、1クリック25円から設定でき、気軽に利用できるのが特徴です。しかし、入札単価が高い程にファーストビューに表示されるようになります。
そのため、あまりにも入札単価を低く設定してしまうと、広告を出しても思うような効果にはつながりにくくなるでしょう。単価の目安はそのときのトレンドによっても変動しますが、需要の高い商品カテゴリーや商品キーワードはその分、入札単価も高く設定される傾向です。
まとめ:Yahoo!ショッピング広告を利用して、ECサイトの売り上げアップを目指そう!
Yahoo!ショッピング広告は、
- ディスプレイ広告
- アイテムマッチ広告
- ソリューションパッケージ広告
- PRオプション
- Yahoo!プロモーション広告
の5種類の方法があります。
それぞれの特徴を理解し、自社商品に適した広告を選定していきましょう。また、広告を効果的に活用するためにも、トレンドを押さえ、商品画像の作り込みをしっかり行って、広告効果を上げ、売り上げアップを目指しましょう。
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