Yahoo!オークション(旧ヤフオク!)は、国内でも最大級の規模を誇る老舗オークションサイトです。これまでヤフオク!の名称でサービスを提供してきましたが、2023年秋からはサービス名がYahoo!オークションへ変更となりました。
多くのユーザーが登録しているYahoo!オークションへの出品を検討するも、やり方がわからずにとまどっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Yahoo!オークションのやり方や落札されやすくなるポイントをご紹介します。
この記事を読めば、Yahoo!オークション運営のノウハウを把握できるので、Yahoo!オークションを利用して売り上げを伸ばしたいと考えているEC事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
Yahoo!オークションとは?
Yahoo!オークションとは、LINEヤフー株式会社が運営している日本最大級のオークションサイトです。
登録時に本人確認を実施しているほか、出品者・入札者双方の評価制度が整備されているので、安心して取引ができます。
料金については、出品・入札手数料は無料で、基本的には落札システム利用料以外の費用は一切かかりません。
落札システム利用料は、以下のようにLYPプレミアム会員種別となっています。(Yahoo!オークション出品者にかかる手数料)
- LYP会員登録なし:落札価格の10%
- LYPプレミアム会員:落札価格の8.8%(会員費用は毎月508円)
つまり、5,000円で出品した商品が落札された際は、LYP会員登録なしなら500円の落札システム利用料を支払うことになります。
ただし、2024年6月4日の落札分から料金改定され、LYPプレミアム会員も非会員も一律落札価格の10%になりますのでご注意ください。
Yahoo!オークションで出品するための準備
Yahoo!オークションで自社の商品を出品するためには、いくつかの事前準備が必要です。
ここでは、それぞれ必要な準備を詳しく解説します。
1.Yahoo! JAPAN IDの取得
Yahoo!オークションを利用するためには、Yahoo! JAPAN IDを取得する必要があります。
まずは、Yahoo! JAPAN IDの取得ページで電話番号を入力し、SMSに送信された確認コードを入力しましょう。
次に、性別や生年月日、住所などの基本情報を入力します。
入力した情報を送信すれば、Yahoo! JAPAN IDの取得は完了です。
2.Yahoo!ウォレットの登録
Yahoo!ウォレットは、Yahoo!が提供している、インターネット上で報酬の受け取りや支払いができるサービスです。
Yahoo!オークションにおいて、Yahoo!ウォレットは以下の用途で利用します。
- Yahoo!かんたん決済で支払われた商品代金の受け取り
- 落札システム利用料の支払い
- Yahoo!プレミアム会員費の支払い
- 有料オプションの支払い
Yahoo!オークションは、Yahoo!ウォレットを登録しなければ利用できないため、必ず事前に登録を済ませておきましょう。
3.本人確認
Yahoo!オークションでは、安心・安全な取引を行うためにも、本人確認の実施を推奨しています。
本人確認を行わなくてもYahoo!オークションを利用できますが、入札希望者が出品者情報欄を確認した際に「本人確認の実施有無」を確認できるため、本人確認がされていないと入札されにくくなる恐れがある点に注意しましょう。
本人確認は、以下の手順で簡単に完了します。
- Yahoo!オークションの本人確認ページにアクセス
- SMS認証でログイン
- 登録情報を入力
- 本人確認書類を撮影してアップロード
- 本人確認の結果が届く
本人確認の結果が届き、問題がなければ本人確認が完了しています。
4.アプリのインストール
Yahoo!オークションはPCでも利用できますが、スマホで商品写真を撮影している方は、スマホアプリの方が出品をスムーズに行えます。
以下のページより、Yahoo!オークションのアプリをダウンロードしましょう。
アプリの起動後は、Yahoo! JAPAN IDと連携させることで、PCとアカウントデータを共有できます。
Yahoo!オークションで出品するやり方
ここでは、Yahoo!オークションで出品する手順を紹介します。
各手順におけるポイントも併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.商品情報の入力ページを開く
まずは、Yahoo!オークションを開き、「出品」を選択します。
その後、商品情報の入力ページに飛ぶので、次の手順に進みましょう。
2.質の高い写真をアップする
商品情報の入力ページにアクセスした後は、ページ上部に表示されている「画像」の部分に商品画像をアップロードします。
入札者は、商品状態を確認するために画像を細かく確認するため、商品の特徴がわかる質の高い写真を載せることが重要です。
写真は10枚までアップロードできるので、正面・横・後ろなど、さまざまな角度から撮影した写真を載せましょう。
3.商品情報を入力する
画像のアップロード後は、商品情報を入力しましょう。
ここでは、以下の4つの項目を入力します。
- 商品名(ブランドや品番)
- カテゴリ(商品のジャンル)
- 商品の状態(新品や中古など)
- 説明文(商品の特徴について詳しく)
とくに、説明文の内容を充実させることが大切です。
入札希望者が魅力的に感じるよう、商品の特徴を詳しく紹介しましょう。
4.配送方法や送料負担などを選択する
ここでは、商品の配送方法や送料負担者を選択します。
まず、配送方法は、ヤマト運輸と日本郵便のどちらかの配送業者を選び、商品の大きさや種類によって適切な配送方法を選択しましょう。
それぞれの配送業者で持ち運び先が異なるので注意してください。
次に、支払いから配送までの日数を選択します。
自身のスケジュールに合わせて適切な日数を選択する必要がありますが、できる限り早く届く方が入札されやすくなるのでおすすめです。
また、送料負担を落札者側に設定することも可能ですが、基本的には出品者が負担する方が入札されやすくなります。
5.掲載期間を選択する
商品をYahoo!オークションに掲載する期間を選択します。
最長は7日間であるため、7日以内で掲載が終了する日時を決めましょう。
なお、Yahoo!プレミアム会員であれば、落札されなかった商品を掲載終了後に再出品できる「自動再出品」オプションも設定できます。
6.販売形式・商品の価格を設定する
販売形式を「オークション」と「フリマ(定額)」の2種類から選択します。
基本的には、入札希望者が多ければ価格も高騰する「オークション」がおすすめです。
希望の金額で商品を販売したい方は、フリマ(定額)を選択しましょう。
7.出品者情報を確認して出品する
最後に出品者情報を確認して出品します。
まだ、出品者情報を登録していない方は、ここで登録を済ませましょう。
事前に出品者情報を登録している方は、自動で出品者情報が表示されます。
Yahoo!オークションで落札された後の流れ
ここでは、Yahoo!オークションに出品した商品が落札された後の流れを解説します。
落札された後の対応は、出品者としての評価に直結するため、迅速な対応を心がけましょう。
1.取引ナビで落札者とやり取りする
取引ナビとは、Yahoo!オークション内で出品者と落札者が連絡を取るために利用するメッセージツールです。
商品が落札されると、落札者からお届け先などの情報が送られてきます。
お互いに気持ちよく取引を行うためにも、軽いあいさつから行い、丁寧な言葉遣いを心がけたコミュニケーションを意識しましょう。
2.入金を確認する
落札後は、落札者が商品代金や送料の入金を行います。
入金後は、出品者のもとに入金の完了連絡が届くので、入金を確認してから商品の発送に移りましょう。
なお、Yahoo!オークションでは商品代金や送料は一旦運営者側に支払われ、商品の到着および受け取り連絡が行われた後に、出品者に手数料を引いた分の代金が振り込まれます。
3.商品を発送する
落札者の入金を確認後は、速やかに商品を発送します。
入金から8日が経過すると、取引がキャンセルされてしまう恐れがあるので注意しましょう。
また、商品を発送する際は、丁寧に梱包することが大切です。
割れ物や傷がつきやすい商品は、緩衝材を活用しながら、配送時のトラブルを防止しましょう。
落札者に商品が届き「受け取り連絡」が行われると、出品者に代金が支払われて取引が完了します。
Yahoo!オークションで落札されるためのポイント
Yahoo!オークションでは、ただ闇雲に商品を出品しても落札数を伸ばせません。
ここでは、落札されるための6つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
適切なカテゴリを選択する
出品した商品をYahoo!オークションユーザーに見つけてもらうためには、検索に引っかかりやすい適切なカテゴリを選択することが大切です。
上記の画像では、一例としてNIKEのスニーカーを出品する際のカテゴリを選択しています。
出品した商品の露出機会を増やすためにも、商品のブランドやサイズまで詳しく設定しておきましょう。
「新品」「未開封」をアピールする
新品や未開封の商品は、状態が綺麗であるため、中古よりも落札されやすいのが特徴です。
このアピールポイントを商品名に入力することで、ほかの出品者の商品よりもクリックされやすくなります。
ただし、商品名は一覧ページで表示される文字数に制限があるので注意しましょう。
そのため、商品名の冒頭に【新品】や【未開封】と記載するのがおすすめです。
タイトルに重要なキーワードを使用する
Yahoo!オークションでは、タイトル設定が商品の閲覧数や落札数に大きな影響を与えます。
理由は、タイトル次第で検索時のヒット確率が変動するためです。
タイトルには最大65文字まで入力できるので、ブランド名・製品名・カラー・デザインなどの重要な情報を可能な限り記載しましょう。
また、新品や未開封などの重要な情報は、【】や☆で区切って目立たせるのがおすすめです。
商品の詳細はわかりやすく明記する
Yahoo!オークションユーザーの疑問や不安を取り除くためにも、商品の説明文は詳しく明記することが大切です。
とくに、サイズは画像やスペックだけではわかりにくいので、実際に着用した際のフィット感や目で見てわかる情報を伝えましょう。
例:「身長180cmの人にちょうどよい丈」「足のサイズが26.5cmだとやや小さい」など
また、汚れや付属パーツの欠陥を隠したまま落札されると、届いた際にトラブルのもとになるので、マイナス面も正直に記載しておきましょう。
出品終了時間を考慮する
出品終了時間は、自身の都合だけでなく、商品のターゲットとなるユーザーの都合に合わせることが大切です。
例えば、学生や社会人は日中にYahoo!オークションを確認する時間がないため、商品を購入したくても落札を行えません。
その場合、出品終了時間を22時〜24時に設定することで、寝る前の空いた時間で商品を確認できるため、学生や社会人でも商品を購入しやすくなるでしょう。
オークション出品では即決価格を決めておく
オークション出品で即決価格を決めておくと、欲しい商品をすぐに購入したいユーザーからの落札を促せます。
出品者にとっても、出品終了期間を待たずに取引を完了できるので、商品回転率の向上を見込めるのがメリットです。
ただし、即決価格を設定すると、それ以上の価格で落札される可能性が失われることになるので注意しましょう。
まとめ:Yahoo!オークションでの初めての商品の出品に挑戦してみよう
Yahoo!オークションは、事前準備を済ませて商品の情報を入力すれば、誰でも簡単に出品が完了します。
しかし、ただ闇雲に商品を出品しても落札数を増やせないので、タイトル・カテゴリ設定・説明文などを工夫し、ユーザーに商品の魅力を伝えることが大切です。
また、落札後の取引は出品者としての評価に大きな影響を与えるため、丁寧な言葉遣いを心がけ、入金確認後は速やかに商品を発送しましょう。
ネクストエンジンならYahoo!オークション運営も効率化できる
Yahoo!オークション運営の効率化を図りたい方は、ECサイト一元管理システム「ネクストエンジン」の導入をご検討ください。
ネクストエンジンが提供している無料アプリ「オークション自動連携」を活用すれば、Yahoo!オークション運営の以下3つの業務を自動化できます。
- 商品の出品登録
- 取引後の評価
- 倉庫やほかのモールとの在庫連携
ネクストエンジンでのYahoo!オークション管理についてはこちらのページもご参考ください。
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