ヤマトフルフィルメントサービスが2025年2月に終了
ヤマト運輸から突如「Yahoo!ストア向けフルフィルメントサービス」を2025年2月20日をもって終了すると発表がありました。
https://business.kuronekoyamato.co.jp/news/20241120/index.html
サービス終了に伴う手続きについては以下の「ヤマトフルフィルメントサービス ヘルプページ」に掲載されています。
https://business.kuronekoyamato.co.jp/ecbusiness/ff_help
中小EC事業者の場合、ヤマト運輸の効率的な物流システムを利用することで、少ないコストで大手の競合に対抗できる配送条件を達成できていたところも多く、今後ヤマトフルフィルメントサービスがなくなると、同じ配送コストで今までと同等の配送条件を達成するのは厳しくなります。
土日出荷が難しかったり、一部のエリアの配送リードタイム条件を満たせないなどで優良配送から外れてしまうことも考えられます。
\ネクストエンジンの出荷管理についてはこちらの資料をご覧ください/
ヤマトフルフィルの代替サービスは?
ヤマトフルフィルメントサービスを利用している場合、以下の対策が挙げられます。
- RSL(楽天スーパーロジスティクス)・FBA(フルフィルメント by Amazon)へ移行
- そのほかの代替の倉庫サービスへ移行
- 自社出荷への切替
RSL・FBAへの移行
ヤマトフルフィルメントサービス終了後に、まず、楽天のRSLやAmazonのFBAといったフルフィルメントサービスに移行することが考えられます。
とくに、すでに現在RSLやFBAを利用していて、Yahoo!ショッピングでの出荷のみヤマトフルフィルメントサービスを利用していた、という方の場合はこのパターンがスムーズに行くかと思います。
RSLの当日出荷の条件は以下のとおりですので、Yahoo!ショッピングの優良配送条件をクリアしたい方はご注意ください。
- RSL側で15:29までに出荷依頼データを受信
- 配達希望日に翌日の日付が指定されている
(例:出荷依頼日が 2024/11/22 の場合、配達希望日に 2024/11/23 を指定)
※RSL側の判定条件により、条件を満たしていても当日出荷が行われない場合があります。
また、RSLでの配送業者は日本郵便であり、メール便の当日出荷の対象はサイト区分が「楽天」のものになります。「優良配送」には不利な条件になってしまいますので注意が必要です。
他にも対応策として、ストアクリエイターProでは、注文締め時間を都道府県別に設定できますので、優良配送ラベル条件を満たすように、注文締め時間を設定することも考えられます。
例えば深夜の時間帯の注文が多い場合、注文締め時間を午前中に設定してしまうなど、細かなチューニングをすることで出荷遅延率を抑えることも可能になります。もちろん自社商品の購入地域や時刻の傾向次第ですので、他に自社運用でどのような対策がとれるか、自ら検討することが大切です。
FBAやRSLを新規で利用する場合は、自社に適しているかを改めて慎重に検討する必要があります。以下の記事でそれぞれのサービスについて解説しています。
代替倉庫や出荷サービスへの移行
RSLやFBA以外で、配送を自動化できる倉庫や出荷サービスを探す選択肢もあります。
Yahoo!ショッピングの優良配送条件をクリアしたいという方が多いと思いますので、365日出荷が可能なものを中心にご紹介します。
佐川グローバルロジスティクス
コンサルティングやプラットフォーム物流(通販物流)、オーダーメイド物流、輸送チャーターを得意とする、3PL企業で、eコマース・通販向けソリューションも提供しています。
■サイトURL: https://www.sagawa-logi.com
いつロジ
ECサイトを立上げたばかりの方から、EC事業を更に成長させたいという方まで、EC事業成長を支えるEC物流プラットフォーム。楽天市場「最強配送」、Yahoo!ショッピング「優良配送」、購入者の希望する「日時指定」にも対応、年間約360日「平日15時/土日祝日13時まで」の注文を当日発送が可能です。
■サイトURL:https://itsumo365.co.jp/service/fulfillment/itsulogi.html
清長(ロジモプロ)
面倒な発送業務をはやく・かんたんにアウトソーシングできるサービスです。
2024年12月31日までヤマトフルフィルメント倉庫移管サポートキャンペーン(倉庫移管に伴う入庫料が無料)も実施しています。※年末年始など一部休業期間あり。
■サイトURL:https://www.logimopro.jp/y-fulfilment-campaign
オープンロジ
全国70拠点の中からニーズに合う倉庫を提案してくれるサービスで、小ロットでも固定費なし、従量課金制ですぐに利用可能です。※提携倉庫は日曜休が基本だが、優良配送基準は満たすことは可能。
■サイトURL:https://service.openlogi.com/
ギークプラス
最新のロボット自動倉庫を活用した物流業務委託サービスです。最先端の自動化機器を従量課金制で利用でき、人的・設備リソースも提供しています。
■サイトURL:https://www.geekplus.jp/service/fulfillment/
イー・ロジット
EC事業の戦略立案・事業設計から、マーケティング、物流代行、コンサルティング、オペレーション支援や人材育成まで、クライアント企業の事業成功のた めに最適なサービスを行っています。
■サイトURL:https://ec-bpo.e-logit.com/
STOCKCREW
Yahoo!ショッピングや楽天をはじめ、Shopify、BASE、ecforceなど、主要モールやカートとAPI連携でシームレスに接続し、発送業務の「完全な自動化」を実現。小ロットから大規模まで、最新物流センターを活用できます。なお、ネクストエンジンでは現在連携に向けて協議を開始してます(2024年12月10日現在)2025年1月末に連携開始を予定しています(2024年12月16日現在)。
■サイトURL:https://stockcrew.co.jp/fulfillment-stockcrew
自社出荷への移行
出荷業務を委託するのではなく、出荷業務を内製化し、自社で行うこともできます。
自社出荷なんてEC事業初期に少しやっていたけれど、いまの受注量では負担が大きすぎる
そんな風に感じる方も多いかもしれませんが、自社出荷の場合、出荷業務をいかに効率化できるかが肝になってきます。人員を増やすのではなく、システムで自動化・効率化できる作業はシステムに行ってもらう、という考え方です。
出荷業務の効率化にも!一元管理システム「ネクストエンジン」
ネクストエンジンはEC運営の受注処理や在庫連携など、バックヤード業務を効率化・自動化するEC一元管理システムです。対応モール・カート数は業界最大級で、Yahoo!ショッピングはもちろん、さまざまなモール・カートに対応しています。
ネクストエンジンでは自社出荷を行う場合にも、倉庫に委託して出荷する場合にも、業務を効率化することができます。
ネクストエンジンで自社出荷を行う場合、
- 送り状が一括発行できる
- モール側への出荷実績が自動で反映できる
- 出荷完了メール(追跡番号つき)の自動送付ができる
など、出荷作業がぐっとラクになる機能があります。
※ネクストエンジンの自社出荷についてさらに詳しくは以下の記事もご覧ください。
外部倉庫に委託する場合にも、ネクストエンジンは楽天スーパーロジスティクス(RSL)やAmazon FBAマルチチャネルをはじめ、多くの倉庫やWMSとの自動出荷に対応しています。
外部倉庫での出荷連携については以下の記事でもご紹介しています。
ネクストエンジンの出荷管理については以下から無料でダウンロードできます。
まとめ ピンチをチャンスに!この機会に自社のEC運用を再検討しましょう!
ヤマトフルフィルメントサービス終了で自社の運用を変えていかなくてはならない方も多いかと思います。ただ、変化の激しいEC業界では今回に限らずモールの仕様変更など、今後も対応が必要な出来事は起こりえます。
運用の変更は労力がかかりますが、これを機会により運用の効率化・自動化を進めるチャンスとして、自社運用の再検討をしてみてはいかがでしょうか。
EC一元管理システム「ネクストエンジン」では出荷業務や倉庫連携の効率化についてもご相談受けつけております。以下からお気軽にご相談ください。