
EC業務ではサンクスメールを送信することが一般的です。
サンクスメールは顧客に感謝の気持ちを伝えることができるため、顧客と対面しない業務ではとくに重要といえます。
また、顧客にお礼を伝えられるだけでなく、関連する商品の購入をうながしたり、口コミなどの投稿を依頼できたりと、マーケティング活動としても活用できるため、有効活用することが大切です。
そこで本記事では、サンクスメールを送る必要性やタイミング、サンクスメールの例文などを紹介します。
サンクスメールの作成でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
ビジネスにおいてサンクスメールを送る必要性とは

ビジネスにおいてのサンクスメールとは、商品注文時などに送るメールであり、以下のような利点があります。
- 購入者に「ありがとう」の気持ちを伝えられる
- 信頼関係の構築につながる
- メールを開封される可能性が高い
それでは、サンクスメールを送る必要性について詳しく解説します。
「ありがとう」の気持ちを伝えられる
サンクスメールは、基本的に顧客に対して「ありがとう」の気持ちを伝えられる重要な連絡手段です。
サンクスメールを送らなかった場合、購入者側は本当に注文が完了しているのか分からず、サンクスメールがないことで、購入店舗に対してあまりよい印象が残らないかもしれません。
とくにネットショップの場合はお互いの顔が見えないため、顧客に感謝の気持ちを伝えるためにも、サンクスメールを送る重要性は高いといえるでしょう。
信頼関係の構築につながる
サンクスメールは、顧客との信頼関係の構築にもつながるのが大きなメリットです。
サンクスメールはマーケティング活動の一環としても活用できます。
例えば、感謝の気持ちを伝えるのと同時に、レビュー登録のお願いをうまく伝えることで、購入者以外のユーザーにも認知される可能性があり、マーケティング効果を期待できるかもしれません。
ネットショップを運営するにあたって重要なのは、顧客との信頼関係を構築できるかどうかです。
信頼関係がなければ、リピーターになってもらえない可能性も高くなり、下手をすると低評価のレビューを書かれる可能性もあるでしょう。
逆にうまくサンクスメールを活用し、信頼関係を築けば、高評価のレビューを得られ、集客効果も期待できます。
メールを開封される可能性が高い
通常、一般的なメルマガなどの開封率は低く、15%程度とされています。
しかし、サンクスメールを送るタイミングは基本的に商品が注文された直後か、商品が到着した後が多く、顧客も警戒心がそれほど高くない傾向にあるため、開封率が高い点も大きなポイントです。
通常のメルマガと比べてサンクスメールの開封率は約90%と非常に高いため、マーケティング施策での効果が期待できます。
例えば購入商品に関連した商品をPRしたり、クーポン情報を記載したりと、集客を狙ったさまざまな行動をうながせるでしょう。
サンクスメールを送るタイミング

サンクスメールは基本的に、「商品が注文された直後」か「商品が到着した後」に送ることが一般的です。
おもな送信タイミングは以下のとおり。
送信タイミング | 内容 |
注文確認時 | 顧客が注文を完了させたタイミングで送信します。顧客にとっては注文が完了したことを確認できるため、安心して商品の到着を待てるでしょう。 |
入金確認時 | 注文を受けた企業が顧客からの入金を確認した後に送ります。顧客に支払い手続きが無事に完了したことを知らせることができるため、顧客の安心につながります。 |
発送完了時 | 商品を発送したことを知らせるメールです。顧客に商品が到着する日時や、荷物の追跡方法を知らせるだけでなく、1つの取引が完了したことを知らせる役割もあります。 |
フォローメール | お届けした商品や取引の感想を伺うメールです。アフターフォローをしっかりするとともに取引のお礼を述べることで、顧客の満足度を高められます。 |
これらのサンクスメールを活用し、顧客対応をしっかりと行いましょう。
サンクスメールを作成・送信する時のポイント3選

サンクスメールを作成・送信する時のポイントは、以下のとおりです。
- わかりやすい件名をつける(店舗名を入れるなど)
- 注文内容の詳細を記載する
- 次の行動をうながす(CTAの設置)
ここからは、サンクスメールを作成・送信する時のポイントについて解説します。
1. わかりやすい件名をつける(店舗名を入れるなど)
サンクスメールを作成する際に開封率を少しでも上げるためには、件名をわかりやすくすることも大切です。
パソコンであれば多少長文でも件名を確認できますが、スマートフォンで確認する場合は件名が表示されなくなる可能性もあるため、20文字程度に抑えるようにしましょう。
件名は、最初にどこからのメールなのかわかるようにショップ名を記載することも大切です。
サンクスメールを送るタイミングごとに件名も調整し、送信してください。
件名の例は下記のとおりです。
送信タイミング | 件名 |
注文確認時 | 【ショップ名】ご注文内容のご確認 |
入金確認時 | 【ショップ名】ご入金のお礼 |
発送完了時 | 【ショップ名】商品発送のお知らせ |
フォローメール | 【ショップ名】先日は商品のご購入ありがとうございました。 |
2. 注文内容の詳細を記載する
商品を購入してすぐにサンクスメールを送る場合は、注文内容を詳しく記載しましょう。
どのような商品を注文したのか詳しく記載することで、顧客が商品を間違えて購入していないかなどを確認できます。
最低でも、「注文情報の詳細」「商品の発送予定日・到着予定日」「問い合わせ先」は明記しましょう。
とくに商品に関して気になることや発送の確認、商品に問題があった時などのために問い合わせ先をわかりやすく記載することが重要です。
顧客目線でメールの内容がわかりづらくないか確認し、作成してください。
3. 次の行動をうながす
サンクスメールは商品を購入していただいたことに感謝するだけでなく、その後の行動をうながすことができるのも大きなポイントです。こういった行動喚起のことをCTA(Call To Action)といいます。
お礼の後には関連する商品のPRなどを行い、顧客の次の行動をうながしましょう。
例えば「商品レビューのお願い」、「ショップ対応へのアンケート」、「類似商品の情報」、「クーポンの配布」などの情報を提供することがおすすめです。
次の行動をうながすことでリピート率が上げられ、集客率を高めることにもつながります。
サンクスメールの例文2選

サンクスメールを送る重要性が理解できたとしても、どのような文面を書けばよいのかわからない人もいるでしょう。
しっかりと記載すべき内容が網羅された例文が分かれば、サンクスメールが作成しやすくなります。
そこでここからは、サンクスメールを作成する際に参考にしていただきたい例文をいくつか紹介します。
例文1| 商品・サービス注文後に文面
商品・サービスの注文後に届ける場合の例文は、以下のとおりです。
件名:【ショップ名】商品のご購入、誠にありがとうございました
本文
※このメールは配信専用のアドレスで自動配信にてお送りさせていただいております。
このメールアドレスに返信いただいてもご返事ができません。(自動送信の場合)
この度は『店舗名』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
従業員一同、心より御礼申し上げます。
下記の内容でご注文を承りましたので、お知らせ致します。
■ご注文内容
ご注文日:20XX年00月00日
————————————————–
【商品番号】
【商品名】
【型番】
【金額】
————————————————–
小計:
==================================================
配送料:
————————————————–
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今回お支払い予定金額:
==================================================
■お支払い方法
代引き
※商品ご到着後、商品代金をお支払いしていただいた後にお渡しいたします。
■商品の出荷予定につきまして
※出荷準備が整いましたら、あらためて出荷予定日をご案内いたします。
■ご注文に関するお問い合わせ
お問い合わせの際には「お問い合わせ番号」または「ご注文番号」をご連絡ください。
お問い合わせ番号:【000000】または、
ご注文番号:【0000-0000-000000】をご連絡ください。
・お客様ご連絡入力フォーム
お問い合わせ・ご返信はこちらから
→問い合わせリンク
■商品手配状況・入荷予定・について
・発送指定日:〇〇年〇月〇日
・配送指定時刻:〇〇時〜〇〇時
下記URLからご確認いただけます。
→手配状況・入荷予定への確認リンク
ご注文いただきました内容は、以下のとおりでございますのでご確認くださいませ。
———————————————————————————————–
■ご注意:
このEメールは配信専用となっております。
このメールアドレスにご返信いただいてもご返事ができません。
———————————————————————————————–
この度は当店の商品をご注文いただき、誠にありがとうございました。
従業員一同、あらためて御礼申し上げます。
今後とも【店舗名】を何卒よろしくお願いいたします。
→https://××××.com/(ホームページリンク)
今回の取引に関してアンケートを実施しております。下記フォームよりぜひご意見をお寄せください。
→アンケートフォームはこちらから
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もし、このようなご購入の手続きをした覚えがない場合は、大変お手数ですが、このメールの全文と<購入手続きをした覚えがない>旨を必ず一文添えていただき「 メールアドレス」に送付ください。
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例文2| レビュー記載の依頼を含む文面
次に、レビュー記載の依頼をする例文を紹介します。
件名:【ショップ名】先日は誠にありがとうございました
本文
〇〇様
先日は【商品名】をご購入いただき、誠にありがとうございました。
このたび、お買い上げいただいた商品ですが、無事にお手元に届きましたでしょうか?
商品が届いておりましたら、使用された感想などを評価していただけますと幸いです。
お客様のお声をいただくことが私たちの何よりの励みとなります。
ぜひ下記フォームより、〇〇様の当店・商品に関するご感想をお寄せください。
↓↓当店・商品のレビューはこちらより↓↓
https://〇〇〇.com/
皆さまのお声を元に更なる商品、サービスの改善に励んでまいります。
新商品やセール情報などは、当店ホームページやSNSでも発信中しております。そちらもぜひチェックしてみてくださると幸いです。
今後も当店のご愛顧のほど、ぜひともよろしくお願いいたします。
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会社名
〇〇部 名前
〒000-0000 〇〇〇〇
TEL:000-0000-0000 FAX: 000-0000-0000
Email:××××××@××××.com
URL: https://××××.com/
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サンクスメールの自動送信で業務効率化が可能になる「ネクストエンジン」
ここまで、サンクスメールについて解説しましたが、どれだけよいサンクスメールを作成できたとしても、毎回手動で送信するのは手間がかかりますよね。
そのようなときは、サンクスメールの自動送信がおすすめです。
サンクスメールを効率良く送信したい方は、ネクストエンジンの導入をぜひ検討してみてください。
ネクストエンジンを導入していただくことで、サンクスメールの自動送信設定ができるため、うまく活用してEC業務の業務効率化を図りましょう。
それでは、ネクストエンジンにおけるサンクスメールの自動送信について解説します。
ネクストエンジンを活用してEC業務の運用効率化を
ネクストエンジンを導入することによって、EC業務の運用効率化が叶えられます。
そもそもネットショップにおけるEC業務は、非常に膨大な業務量をこなさなければならないため、慢性的なリソース不足に悩まされることが多くなるでしょう。
その分、マーケティングの方針など、クリエイティブ業務に割ける時間が少なくなってしまいます。
しかし、ネクストエンジンの導入によって、ルーティンワークとなりがちな管理業務の自動化ができるため、クリエイティブ業務などに割く時間を増やすことができます。
自動化することによってヒューマンエラーを最小限に減らすこともでき、教育や引き継ぎコストも減らせるのがポイントです。
「ネクストエンジン」が提供するメール自動送信機能
ネクストエンジンで提供しているメール自動送信機能は、利便性が高いのも特徴です。
おもに以下4つのメールを自動送信できます。
- サンクスメール
- 発送予定メール
- 発送連絡メール
- フォローメール
注文内容や商品ごとにタグによるメッセージの自動挿入ができ、店舗ごとに各メールを作成できるため、スムーズにメール作成を行えます。
署名や送信元のメールアドレスも店舗ごとに変更することも可能です。
特定の顧客にのみ、テンプレートを使ったメールも送信できるため、サンクスメールを送信する業務を効率化できるでしょう。
ほかにも、以下のような機能も活用できます。
- メールディーラーとの連携
- メール送信履歴の確認
- メール送信時間設定
- 特定受注の自動メール送信解除
- 特定店舗の自動メール送信解除
など
ネクストエンジンのメール機能を活用することで、サンクスメールを効率良く送信できます。
そのほかにも、受注管理や在庫管理などの業務も自動化できるため、ECの運営業務全般を効率化することが可能です。
できるだけ負担なくECサイトを運営したい方は、ぜひ導入を検討してみてください。
受注管理の効率化の方法についてさらに詳しく知りたい方は、受注管理の流れやネクストエンジンで行えることについてまとめた資料をご用意しております。以下より、ご気軽にご覧ください。
まとめ:サンクスメールをうまく活用し、顧客と良好な関係を築こう
ネットショップを運営する際には、顧客と良好な関係を築くためにサンクスメールをうまく活用することがポイントです。
商品を購入した時や入金が確認できた時、商品を発送した時など、さまざまなタイミングでサンクスメールを送信することで、顧客にその後の行動をうながすこともできます。
口コミを書いてもらったり、取引の感想を答えてもらったりと、その後の業務改善につながるためのアプローチも可能です。
集客率アップやリピート率アップなども見込めるため、ぜひサンクスメールをうまく活用してみてください。