楽天SOY受賞店舗に聞く!株式会社カンパネラ様のEC立ち上げ時の苦労と愛されるお店の秘訣

こんにちは!モアネ編集部員のこしみです。モアネをご覧のみなさんの中には、今年からキャンプを始めたよ!という方はいらっしゃいますか?こしみも息子が生まれてから、色んな山や川に連れていきたいなという思いが芽生えてきました。

さて、今回は楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2020の「アウトドア・レジャー」部門にてジャンル賞を受賞された、株式会社カンパネラの平岡社長と店舗運営責任者の長谷川さんEC立ち上げ時の苦労から、愛されるお店の秘訣など、貴重なお話をたくさん伺いました!ぜひご覧ください!

株式会社カンパネラhttps://campanela.jp/


2012年設立。「アウトドア人口を増やす」という企業理念の元、様々な事業を展開。オンラインショップ(サンデーマウンテン)では、幅広い層のアウトドアファンに、国内外のアウトドアスタイルを提案する。

EC立ち上げから現在に至るまで

ーまずは、長谷川さん、2020年度楽天SOY受賞おめでとうございます。受賞に向けどういったことを工夫されたんですか?

長谷川さん「ありがとうございます。正直、すごく意識して何かをしたということはなく、会社として店舗として日々頑張ること、地道な努力を続けた結果だと思っています。

ひとつ挙げるとしたら、楽天市場は、「価格」「ポイント」「送料」が肝となるので、その3点を中心に販売促進を考えたり、商品ページの内容も改善していったり、といったことは日々意識していますね。」

ー受賞までに様々な苦労があったかと思います。平岡社長、2012年のEC立ち上げ当初のお話をお聞かせいただけますか?

平岡さん「元々アウトドアが好きだったので、アウトドア商品を販売したい!と思い、起業しました。本当は実店舗を作りたかったんですが、資金がなくて。オンラインしか無いな…と思い、EC店舗を立ち上げました。」

ーその当時は、1番何に苦労しましたか?

平岡さん「その当時は、アウトドア用品って実店舗がないと取引させてもらえず、メーカーさんと取引することが難しかったので、仕入れに苦労しました。立ち上げ最初の1年目は2ブランドくらいの取り扱いしかありませんでした。そこから少しづつ実績を積み重ねて信頼を掴んでいったことで、取り扱いブランドを増やしていきました。

2015年に実店舗も持つことができたこともあり、現在では国内の正規代理店さんとはほとんど取引させていただいてます。」

ー少しずつ着実に信頼を掴んでいったんですね。そして、2014年に初めて楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞されたんですね。

平岡さん「そうですね。初めて楽天ECCさんに電話でお話を聞いた時は『冗談だろ?』と思いました。笑」

ーその当時の受賞のポイントは何だと思いますか?

平岡さん「その当時、インターネットでアウトドア用品を検索して買おうにも、しっかりとした商品説明がなかったんですよね。実店舗に行けば、その商品の良さが分かるのに、ネットだと画像も説明もない。笑

うちの店舗では、写真を撮って、細かく説明して、ということをきちんと行っていたので、そこが注文数や売上などに反映され、その結果が評価されたのかなと思います。」

ー2018年には、プライベートブランドも立ち上げたそうですね。

平岡さん「はい、DVERG(ドベルグ)というキャンプブランドを展開しています。かなり売れていまして、今後も力を入れていきたいと思っています。既存のアウトドアブランドやメーカーさんとのお付き合いも大切にしつつ、メーカーさんが作らないものを作ったり、メーカーさんとコラボ商品を開発したり、といったことにチャレンジしています。

また、本社のある福井県では包丁やメガネなどが有名なんですが、そういった地産品とのコラボ商品を作ったこともあります。実際にメガネブランドと組んでサングラスを作りました。」

ー2019年には物流と在庫管理のシステムを強化されたそうですね?

平岡さん「はい、ロジザードを導入しました。棚番管理、ピッキングなど、出荷量が増えていって、ネクストエンジンだけでは苦労していたのがきっかけです。導入した結果、物流効率がかなり上がりましたね。より管理がしやすくなりました。在庫がデータ上はあるけど、実際無い!というのがなくなりましたね。」

過剰在庫と向き合いながら新商品を売る

ー立ち上げ当初こそ苦労したものの、近年は順風満帆のようにも見えますが、最近課題となったことはありますか?

平岡さん「在庫がかなり膨れ上がってしまったことが課題でした。アウトドア商品って1年前にオーダーするので、販売するタイミングではトレンドが変わっていることがあるんです。読みが当たるときもあれば外れるときもあって、これが一因で在庫が膨れ上がってしまいました。」

長谷川さん「昨年だと、コロナの影響で、2020年の3・4月に売れ残り分が在庫として積み重なりました。それを年間通して向き合って、減らすことができました。」

ーどうやって在庫を減らしたんですか?

平岡さん「僕らとしても、もちろんできるだけ定価で売りたいという気持ちがありますので、今までセールというものはやってきていなかったのですが、今回初めてセール価格で販売しました。」

長谷川さん「そこまで価格を落とさず、メーカーさんのイメージを保てる範囲でのセールというのを意識しました。」

ー低価格にしすぎず、在庫を減らすことに成功したんですね。

平岡さん「そうですね。それでいて、在庫のことを考えつつもバイヤーとして新商品も仕入れる、ここのバランスはすごくうまくやれたなと思いますね。」

ー新商品販売の際はどのようにして売り出しているんですか?

平岡さん「モールの広告って実はあまりやっていなくて。施策としては、実店舗と連動した形でのポップアップストア(期間限定店舗)ですね。購入いただいた方にはノベルティをプレゼントすることもあります。うちの強みは、Instagram・FacebookなどのSNSを活用して販促提案することです。SNSを活用し、店舗とオンラインを連動させることで、売上につながっていると思います。」

愛されるお店の秘訣

ー愛されるお店になるために大事にしていることがあれば教えてください。

長谷川さん「カスタマー業務を大事にすることですね。クレーム対応にもしっかり向き合うということです。レビューが低い人にも真摯に対応していく。その結果として、僕らのお店ではレビューが高い状態を維持できていると思います。」

平岡さん「常に良いセレクトショップであるために、『良い品を取り入れる』という点をこれからも大事にしていきたいですね。品揃えの良さと店長の個性が反映されていたいですし、また、仕入れた商品をしっかり提案していくことに真剣に取り組んでいきたいです。」

今後の展望

ー最後に、今後の展望を教えて下さい!

平岡さん「会社の理念が「アウトドア人口を増やしたい。」ということなんですが、多くの人たちにとって、アウトドアが人生の充足・楽しみになってほしいです。例えばファッションから入って、ちょっと山登ってみようかな、海行ってみようかなと思う人が、1人でも増えたらいいなと思います。

具体的には、店長の個性を出しながらアウトドア人口を増やしていく、アウトドアのきっかけづくりを実現していきたいですね。プライベート商品である「ドベルグ」をより幅広い層に提案していく。また、ものを売るだけではなく、サービスも売っていくお店にしていきたいです。」

長谷川さん「アウトドアを始めたことがない人にも、すでに始めている人にも、お店として提案できるコンテンツ、特集ページだったりSNSのコンテンツだったりを充実させていきたいです。アウトドアを通じて、楽しさ・喜びを提案して売っていけるお店になれたらいいなと思っています。」

ー私も山を登ってみたくなりました!本日はありがとうございました!

まとめ


今回、オンラインでインタビューをさせていただきましたが、穏やかな雰囲気で、社内の風通しがよいというのが画面からも伝わってきました。アウトドア用品店としてはコロナが追い風となっているようですが、ここで立ち止まること無く、アウトドア人口のさらなる増加を目指し、より高みを目指しているカンパネラさんでした。


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