リカバリーウェアのパイオニアである株式会社ベネクス様。卸が中心だったビジネスに、お客様へ直接届けられるEC販売も事業拡大。ECコンサルティングの支援からスタートし、急増する受注作業を効率化すべく、2016年にネクストエンジンを導入。「社内の仲間と同じ存在」と大きな信頼をお寄せいただくまでに至った経緯や導入後の変化を伺いました。

インタビューのダイジェストを動画でご覧いただけます(※音が出ます)

なぜリカバリーウェアを開発したのでしょうか?

星様:2005年に社長の中村と私ともう1名で創業したのですが、実は貴社の創業地と同じ小田原で弊社も始まりました。当初は、介護業界で「床ずれ防止マット」なる商品を開発販売したのですが、すごく苦戦しました。在庫を抱える状況になった際に、トレーニングジムで有名な企業さんと出会い、トレーニングに励む方々の疲れを癒す” リカバリー “に着目したのが、今の商品等の起源なのです。

そこからEC事業を始めたのですね

星様:いえ、当初は、スポーツ量販店や百貨店等の店舗様に卸として商品を展開していきました。お陰様でリカバリーウェアのブームを作ることができ、関東エリアを中心に大好評で、全国各地に出荷しておりました。そんな流れを掴んでいた際に、2011年の震災に遭います。

売上がピタッと止まったんです。「なんとかしなきゃいけない」その一心。大変な時間でしたが、今では考えられないほど、「気合いと根性」で皆でお店を作り、これまでのノウハウを活かしてなんとか売上を作ることができました。

その当時は、「リアル販売」志向が強く、ECに興味はあるけど、やり方も分からず、手をつけていないような状況でした。

取り扱い店舗を増やすために、問屋さんとの連携を強化し、毎日のように取扱店が増え、受注が増え、順調に売上が伸びていき、本当に気持ちが良かったですね。

順調な流れでECにも販路を拡大し、一気に展開されたんですね

星様:いえ、これが面白いことに、ここでも危機を迎えたのです(笑)本当に順調だったのですが、卸先店舗からの売上が突然ピタッと止まったんです。今となっては笑い話ですが、一般の方に商品を知ってもらう工夫をしていなかったんです。それでは売れる訳ないですよね。店舗では在庫が塩漬け状態になり、店舗からはリピートの受注がなく、気がついた時には売上が止まる、という状況でした。

お客様がちゃんと買ってくれる、「お客様に受け入れられているのか」「商品が渡っているのか」きちんとニーズを捉える必要がありました。

商品の特性上、潜在的なニーズに訴えかける必要があり、使っていただければ体感いただけるモノだったので、マーケティングやコミュニケーションを見直したことで、お客様に受け入れられるようになりました。

このあたりから、ECの必要性を強く感じていたと思います。直接届けられるなんて素晴らしいですよね。

遂にECを始めたのでしょうか?

星様:右も左も分からなかったので、ECに詳しい知人に任せる形で、細々とはやっていたんです。そして、2020年頃に事業変革を決意し、ECを自社に内製化するようになります。エンドユーザーに直接届けられるようになり、本格的にEC事業が始まったんです。しかし、今度はコロナ禍で売上がガタ落ちになり、「会社どうなるんだ」と思うほど危機的状況でした。モール運営を見直す際に、貴社のコンサルタントとのお話の場で「任せて欲しい」と言葉をいただいた時に、貴社にECコンサルティングを依頼することを決めました。大変な困難もあったと思いますが、予算以上の様々な提案をいただき、共に売上を伸ばすことが出来、本当に助かりました。「強いメンバー集めます!」とアサインいただいた皆さんが、本当に社内スタッフかのように寄り添ってくれて、本当に恩人なんです。

感動です、ウルっとしてしまいました。

星様:本当に、ターニングポイントに出会えたんですね。「本当に助かったなぁ〜」と心から思いますし、頑張っていれば素敵な出会いがあるんだと強く感じました。すごく感謝しています。

どんなところに価値を感じていただいていますか?

星様:事業が苦しいところから、ここまで一緒に来ていますから、社内のスタッフたちもコミュニケーションが取りやすいと聞いています。

現場の方にも伺わさせてください!

小林様:些細なことでも相談すれば、ちゃんと回答してくれたり、方針と合わせて一緒に考えてくれる、これが本当に助かっています。コンサルタントの方が聞きやすい状況を作ってくれていると思うので、モールだけの相談に留まらず、大きな宣伝施策がある際にもモールでの戦略を調整してもらい、最終的には売上が返ってくるので、「話しやすくて結果も出る」なんて本当に信頼できる存在です。

ネクストエンジンの導入経緯

星様:ECコンサルティングでお世話になる前から、ネクストエンジンは導入していて、同じ会社のサービスだとは思っていなかったんです。色々と話を進めていく中で繋がったという感じでした。

実際にネクストエンジンを使用いただいていかがですか?

須永様:もともとは、卸の出荷管理をしていたシステムで無理矢理ECの運用も行っていましたが、卸とECが共通の在庫だったので、管理をどうするべきか悩んでいました。そんな時に、物流倉庫さん主催の勉強会に参加し、ネクストエンジンに出会いました。運営状況として何かしらシステムを入れる必要があったので、その会はネクストエンジンの具体的な設定や操作方法を確認する時間にしてもらいました。

2020年頃のECの内製化後に、売上が急激に伸びた時期がありました。嬉しい話なのですが、もしネクストエンジンを入れてなかったら、この時の増加には到底対応できなかったと思います。ネクストエンジンを導入したことで運営に大きな問題もなく対応ができたので、凄く印象深い体験でした。

自動化も進んでいて、余裕がある状況なのですね。

須永様:そうですね。受注を自動で出荷待ちや確認待ちに進められるので、倉庫との出荷件数の調整やお客様対応に専念することができています。

導入後の変化やポイント

須永様:卸の対応では、お得意様ごとのルールや運営方法が決まっているので、人手が必要になります。ネクストエンジンで自動化を進めたことで、そちらの対応に人員を配置しています。ネクストエンジンと連携しているモールさんとの取引も増加しましたが、人員を増やさずに売上を増やす運営を実現しています。

倉庫も委託しているとほとんどの業務が自動化できていますか?

須永様:倉庫さんにはCSVで連携しており、ギフト対応や送り状の印字方法、納品書の雛形データもネクストエンジン上で事前に設定したもので出荷指示が出来ているため、細やかなことまで、滞りなく対応いただけています。

カスタマーサポート面で役立つ機能はありますか?

須永様:受注時にお客様からのお問合せ内容が伝票に入ることがありますが、ご注文時によくある質問に対する対応をあらかじめ自動送信メールに記載することで、個別対応が極端に少なくなりました。商品ページだけでなく、お客様へ届くメールの中でフォローすることで、ご安心いただけていると感じますね。受注から出荷までのステータス毎に設定ができるので、商品到着後のレビューを依頼するメールも自然に受け入れていただけ、着実にレビュー数が積み上がっています。受注管理だけでなく、コミュニケーションを円滑にできるのは、私たちもお客様も嬉しいポイントですね。

ネクストエンジンでもっと良くしたいポイントはありますか?

須永様:各モールの管理画面に入ることなく、全ての業務をネクストエンジン上で完了できるので、本当に助かっています。強いていえば、ギフト対応の面でしょうか。ギフト購入が多く、ラッピング等のご要望も自動で処理することができたら嬉しいですね。現状も効率化のために、ネクストエンジン内で連携できるアプリを使っているのですが、さらに進化した機能になれば、自動化率95%位までいくのではないかと思っています。お客様との時間が増えるので、より商品やサービス改善に注力できると感じています。

たしかに、時間も心もあそびがあることで、新しい発見などもありますよね。開発頑張ります!

須永様:ネクストエンジンを導入せず、現状の注文に人力で対応することは想像できません。スタッフが10名程いますが、多分2〜3倍に増員しても現状の受注数には対応できるとは思えません。小さな機能1つ1つに助けられて今の運営があるので、今も十分に助かっているんです。

ありがとございます!嬉しいお言葉です!
これからのお取り組みについて教えてください

星様:本当に感謝ですよ。ただ、このままリカバリーウェアだけに留まるつもりはないんです。

新しいビジネス構想があるのでしょうか?

星様:それはまだヒミツですが、「リカバリーの会社」として、さらに挑戦していきます。蓄積されるデータからもお客様に向き合って、求められるものや提供するべきことを追及し、お客様には日々をアクティブに、楽しく過ごしていただきたいと想っています。

私たちは、トータルリカバリー総合商社のような企業となり、リカバリーや休養から、「世の中を元気にする。」そのためにも、今後も一緒によろしくお願いしますね。

はい!一丸となってお供します!〜編集後記

胸が、心が、熱くなる場面がたくさんありました。ベネクス様との信頼関係は、”長いお付き合いだから仲が良い”のではなく、共に乗り越えた壁の高さや濃密な時間から築かれたことだと知って、お客様インタビューを越えた有難い機会となりました。お話を聞く中で、取材現場の皆が元気を注入いただいたと感じています。

また、ネクストエンジン公式サイトに流れている動画にもご協力いただきました。この場をかり、改めて感謝申し上げます。

キャラクターグッズのネットショップ17店舗*を3人で運営しているパーフェクト・ワールド株式会社様(本社東京都)。ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」を導入したことで、EC部門の人員を増やすことなく、店舗数を約2倍に増やすことができたそうです。EC部門を担当している細谷様、佐々木様、鵜島様の3人に、ネクストエンジンを導入した経緯や導入後の成果をうかがいました。(*2023年3月末時点の直営店)

取扱商品1万SKU超!効率的な多店舗運営の秘訣とは

本日は、パーフェクト・ワールド様がなぜ少人数で多店舗展開を行えるのか、その秘訣をうかがいたいと思います。

取締役副社長 細谷明人様(以下、細谷様):わかりました。結論から言うと、ネクストエンジンが多店舗展開の要です。お世辞でもなんでもなく、ネクストエンジンがなかったら今のパーフェクト・ワールドはありません。ネクストエンジンには本当に感謝しているんです。今日は、私たちの「ネクストエンジン愛」も存分に語らせてください(笑)

取締役副社長・細谷明人(ほそや・あきと)様。ネットショップの出店や商品登録などネクストエンジン全般を担当。2015年創業メンバー。キャラクターグッズ情報専門のYouTubeチャンネル【わんちゃんねる】ではVチューバー古天明平蜘蛛として動画編集などを担当。歴史マニア。

そうおっしゃっていただけて、とても光栄です!ネクストエンジンの活用法をうかがう前に、まずは御社が手がけているEC事業についてお聞かせいただけますか?

営業部課長 佐々木辰徳様(以下、佐々木様):弊社はキャラクターグッズのネット通販を中心に、商業施設でのポップアップイベントの企画・運営など、キャラクターに関わるさまざまなビジネスを手がけています。キャラクターを通じて、お客様にちょっと幸せな気持ちを感じていただき、ふっと笑顔になっていただく。そんなことを目指している会社です。

直営のECサイトは「PERFECT WORLD TOKYO(パーフェクト・ワールド・トーキョー)」「アニットフレンズ&アニメトーキョー」「亜土ちゃんストア」を展開しており、店舗数は2023年3月末時点で合計17店舗。月間受注件数は平均1万件を超えており、繁忙期の12月はその1.5〜2倍に増えます。

キャラクターグッズのネットショップ「PERFECT WORLD TOKYO」本店

御社のネットショップには、誰でも知っている人気キャラクターのグッズがそろっていますね。取扱商品数は、どのくらいあるのでしょうか。

佐々木様:取扱商品数は約1万2000SKUで、メーカー様から仕入れて販売している商品もあれば、弊社が企画したオリジナル商品もあります。キャラクターグッズの商品サイクルは非常に早く、毎週100〜400SKUほどの新商品を発売しています。

なお、弊社は物流も内製化しており、梱包や出荷などを行う倉庫スタッフとして5人のパートさんがいます。すべての商品の在庫を自社倉庫に保有しており、ドロップシッピング方式での販売はありません。倉庫には常時、平均約5万点の在庫が保管されています。

営業部 課長 佐々木辰徳(ささき・たつのり)様。EC事業の倉庫責任者として、ネットショップの在庫管理と出荷管理を担当。キャラクターグッズ情報専門のYouTubeチャンネル【わんちゃんねる】にてMCのDJ GYOとして活躍中。ラップが得意。

1万2000SKUの商品を17店舗で販売するには、在庫や受注の一元管理が欠かせませんね。

細谷様:おっしゃる通りです。ですから、ネクストエンジンが多店舗展開の要なんです。

在庫や受注処理をどのように一元管理しているのか、具体的に教えていただけますか?

佐々木様:まず、在庫を仕入れたら「商品名」「商品コード」「説明文」「在庫数」といった商品情報を倉庫スタッフがExcelの専用フォーマットに記入し、それをネクストエンジンにアップロードします。

次に、ネクストエンジンに登録した商品情報をECサイトにアップロードしていきます。楽天市場やYahoo!ショッピングなど、ネクストエンジンから直接アップロードできるECモールにはそのまま流し込む。それ以外のECモールには、弊社が独自に作成したExcelのマクロを使って商品情報を登録します。

そして、ECサイトから注文が入ったら、その注文情報を自動的にネクストエンジンに取り込み、在庫の引き当てや入金確認、出荷指示といったステータスを進めていきます。

店舗数が増えて売上UP!生産性も上がり営業利益率が向上

ネクストエンジンを導入したことで、どのような成果を実感していますか?

佐々木様:一番の成果は、店舗数が増えて、売上高が伸びたことです。ネクストエンジンを導入したことで、一元管理が可能なECモールの数が増えたため、ネットショップの数をおよそ2倍に増やすことができました。

売上アップにつながった要因の1つは、すべての店舗の在庫を一元化し、在庫の偏在による売り逃しを防いでいること。もしネクストエンジンを使わず、店舗ごとに在庫を割り振っていたら、ある店舗では在庫が売れ残っているのに別の店舗では欠品しているといった在庫の偏りが頻発し、莫大な機会損失が発生していたでしょう。

細谷様:販売力が高まったことで仕入れの数が増え、ボリュームディスカウントによって原価率も下がりました。人員を増やさずに売上高を伸ばすことができている上、原価率の低減もあいまって、営業利益率も向上しています。

また、売上高の増加に伴って弊社のプレゼンスも上がり、メーカーさんから新商品のご提案をいただく機会も増えました。キャラクターの権利を持つ会社さんとの交渉も行いやすくなっています。

そして、ネクストエンジンを使って業務効率が上がった分、空いた時間を「売るための施策」に使えるようになったこともメリットだと感じています。例えば、最近はYouTubeチャンネルの運営に取り組んでいるのですが、それができるのも、ネクストエンジンを導入して仕事の効率が上がったからです。

導入の決め手は「連携モールの多さ」と「従量課金の料金体系」

2021年6月にネクストエンジンを導入した経緯を教えていただけますか? 

細谷様:それ以前に使用していた一元管理システムは、連携先のECモールの数が物足りなかったので、連携モールが多いネクストエンジンにリプレイスしました。

弊社は、一人でも多くのお客様と接点を持つために、できるだけ多くのECモールに出店していく戦略をとっています。店舗数を増やすには一元管理システムが必須であり、そのシステムの連携先が多ければ多いほど、私たちは店舗数を増やしやすくなります。そういった観点からネクストエンジンを選びました。

特にリプレイス前はマルイウェブチャネルやアンドモールなどの一部モールとは在庫連携ができておらず最低限の在庫数だけを各モールの倉庫に預けていました。ネクストエンジン導入後は主要モールと同様に在庫連携を行えるようになり、今では出店しているモールの中でも売上が高いモールになっています。

お客様との接点を増やすために始めた多店舗展開が、販売チャネルの拡大にも繋がり結果として売上げアップにも繋がりました。

ネクストエンジンが連携しているECモールには、可能な限りすべて出店する方針です。ネクストエンジンの連携済みモールの一覧を常にチェックし、そこに追加されたECモールは出店を検討します。弊社が店舗数を増やせるか否かは、ネクストエンジン次第なんですよ。

ネクストエンジンの対応モール・カート一覧はこちら】

月額費用など、コスト面ではネクストエンジンをどのようにご評価いただいていますか? 

細谷様:ネクストエンジンは店舗数にかかわらず、受注件数に応じた従量課金制なので、店舗数をまだまだ増やしていきたい弊社に合っています。

ちなみに、以前使用していた一元管理システムは、店舗数を増やすと売上が変わらなくても月額料金が増えてしまうことが課題でした。ネクストエンジンにリプレイスしたことで、売上高に対する月額費用の比率は、かなり下がりました。

ネクストエンジンの料金体系

サポートが充実しているので初めての操作でも問題なし

ネクストエンジンを実際に使用していただいて、管理画面の使い勝手などはいかがでしたか?

営業部係長 鵜島彩様(以下、鵜島様):管理画面は見やすいですし、ステータス管理も行いやすく、とても使いやすいです。

初めて管理画面を見たときは、「え、ステータスはこれだけ?」と驚いたのですが、実際に使ってみるとシンプル イズ ザ ベスト。在庫の入庫から受注、入金待ち、出荷待ちといったステータスが分かりやすくまとまっているので、作業の見落しも発生せず、ECの経験が浅い人でも使いやすいと思います。

営業部係長 鵜島彩(うじま・さや)様。受注とカスタマーサポートの責任者。17店舗の受注管理、カスタマーサポート、商品登録などを担当。キャラクターグッズ情報専門のYouTubeチャンネル【わんちゃんねる】にてMCのSAYAとして出演しています。明るい石川県出身。

一元管理システムをネクストエンジンに変えた際に、運用フローなどで戸惑うことはありませんでしたか?

鵜島様:一元管理システムを変えると在庫管理や受注処理などのやり方がすべて変わってしまうので、リプレイスする前はネクストエンジンを使いこなせるか心配でした。でも、ネクストエンジンのサポート担当者さんが、とても親身にサポートしてくださったので、初めての操作でも問題ありませんでした。

ネクストエンジンの使い方が分からないとき、サポート窓口に電話をかけると、サポートの担当者さんはいつも、とても丁寧に、かつ迅速に対応してくださいます。例えば、電話で話しながら操作マニュアルを一緒に見て、その場で操作方法を教えてくださることもあります。担当者さんはネクストエンジンの仕様や技術的なことにも詳しく、何を聞いてもその場で回答してくださるのでとても助かります。

実は、以前使っていた一元管理システムの会社さんは、サポートの電話がつながりにくいことも多くて……。ネクストエンジンさんは時間内であればすぐに電話がつながるので、そういったところも最高です。

細谷様:受注処理などが上手くいかなくてサポート窓口に電話をかける場合、出荷の時間が迫っていることも多いので、その場で解決できると本当に助かります。これがもし、数時間後や翌日に折り返しの電話をいただくとなると、その日の出荷に間に合いませんから。

リプレイス時のデータ移行もスムーズに完了

一元管理システムをリプレイスする際に、商品データなどをネクストエンジンに移行する作業に難しさはありませんでしたか?

細谷様:データの移行は、想像していたよりもはるかにスムーズでした。

移行したデータは主に「商品データ」「在庫数」「受注情報」の3つです。

商品データと在庫数に関しては、それまで使用していた一元管理システムに登録済みのデータを一旦CSVに落とし、それをネクストエンジンのCSVに当ててアップロードしました。

以前の一元管理システムとネクストエンジンでは、登録できるデータ項目が異なるため、すべての商品データをそのまま移行できたわけではありません。でも、手作業でデータを打ち直すような面倒な作業が発生したわけでもなく、問題なくデータを移行することができました。

そして、一元管理システムをリプレイスするタイミングで、受注情報の取り込み先をネクストエンジンに切り替えました。正直、この瞬間だけは冷や冷やしましたね。万一、受注情報がネクストエンジンに入ってこなかったら大惨事ですから。でも、実際はまったく問題ありませんでした。

「EC事業が成功するときも、終わるときも、ネクストエンジンと一緒」

今回、せっかくインタビューの機会をいただきましたので、ネクストエンジンに対する率直な感想をぜひお聞かせください。

細谷様:まず、ネクストエンジンは機能が豊富ですよね。さまざまなアプリで機能を追加できるので、僕らが欲しい機能はほとんどそろいます。

佐々木様:ネクストエンジンはバージョンアップも頻繁に行われ、僕たちがやりたいと思ったことを先回りしてやってくださる印象です。例えば、ECモールの仕様変更に即座に対応してくださるなど、僕らがお願いしたいと思ったことが、お願いする前に実現していることも珍しくありません。

「かゆいところに手が届く」どころか、かゆいなと思ったときにはもうかいてくれていた、といった感じでしょうか。ユーザーに寄り添ってくださる姿勢は、本当にありがたいと思っています。

細谷様:ネクストエンジンの母体であるHameeさんは、自分たちでネットショップを運営しているので、EC事業者の気持ちをよく理解していらっしゃるんでしょうね。ネットショップを運営している会社が作った一元管理システムだからこそ、EC事業者が必要としている機能がそろっているのだと思います。

佐々木様:正直、これだけ多くのネットショップの運営を、この人数でこなせているのは、在庫や受注をネクストエンジンで一元管理しているからです。弊社のEC事業にとってネクストエンジンは命綱です。EC事業が成功するときも、終わるときも、ネクストエンジンと一緒だと思っていますから。

細谷様:運命共同体だよね。

そこまでおっしゃっていただけて、感動してしまいました。こんなにもお力添えできているんだなと。

佐々木様:力添えと言うよりも、ネクストエンジンは弊社にとって力そのものですよ。ネクストエンジンがなかったら、今のパーフェクト・ワールドはあり得ないですから。

「これからもネクストエンジンとともに、EC事業を伸ばしていきたい」

最後に、EC事業の展望をお聞かせください。

細谷様:弊社は、キャラクターグッズの販売を通じて、キャラクターを愛する文化を世界に広めていきたいと考えています。その最初のステップとして、まずは日本において、1人でも多くの方にパーフェクト・ワールドのことを知っていただきたい。そのために、できるだけ多くのECモールに出店したいと考えています。

繰り返しになりますが、ネクストエンジンが対応しているECモールには、できる限り出店していく方針です。これからも、ネクストエンジンの連携先をどんどん増やしてください。

そして、私たちがたくさんの商品を売ることで、ネクストエンジンの発展にも貢献できたら嬉しいです。これからも、ネクストエンジンとともに、EC事業を伸ばしていきたいです。

本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。弊社もパーフェクト・ワールド様の事業拡大に貢献できるよう、ネクストエンジンをさらに進化させていきます!

後日談:弊社にご訪問いただき交流会を行いました!

導入事例の取材時にいただいた熱い熱いお気持ちを、「社員にも直に伝えていただきたい!」と
我が儘なお願いをしたところ、、、ご快諾いただき実際に小田原本社へお越しにいただきました!
ネクストエンジンのご活用術はもちろん、「本当に事業の成長になくてはならない」とのお気持ちに、全社員が感激した時間となりました。

創業120周年を迎えたとよす株式会社様は現在、自社の「とよす公式オンラインショップ」を含め、3店舗でECを展開しています。今回、同社がネクストエンジンを導入した背景と効果などについて、営業部 営業企画課 課長 松本 孝平様にお話を伺いました。

ECの位置付けと開始時期をお聞かせください。

現在、当社の販売チャネルは百貨店や商業施設での直販、スーパーマーケットでの販売がメインで、このほかに問屋への卸しやECがあります。2011年に、柿の種専門店「かきたねキッチン」というブランドを立ち上げたのがECオープンのきっかけです。かきたねキッチンの立ち上げ当初は、店頭在庫が品切れ続出になるほどの人気を博しました。2年ほど経って、商品の供給が落ち着いてきたところで「かきたねキッチン」のEC展開の話が持ち上がり、2013年に自社ECサイト「とよす公式オンラインショップ」(以下、本店)がスタートしました。その後、販売拡大を目指して2015年に「Amazon」、2019年に「Yahoo!ショッピング」に出店しました。

かきたねキッチン ジアウトレット湘南平塚店

EC業務の流れを教えてください。

社内では受注管理と在庫管理が主な業務で、発送は当社の全商品を保管・出荷してくれる委託倉庫会社から行っています。倉庫側でピッキング作業がしやすいように、ピッキングリストは20件ずつにまとめて依頼をしています。この方法はネクストエンジン導入後も変わっていませんが、ネクストエンジン導入前は、出荷指示セット(納品書や出荷指示書、ピッキングリストなど出荷業務に必要な書類一式)の作成は各ショップごとに受注が20件溜まった段階で都度、行っていました。

ネクストエンジン導入により20件溜まった段階で各ショップごとに出荷指示セットを作成するのではなく、すべてのショップのものをまとめて注文締切を12:00とし、出荷指示セットの完了を16:00と時間で区切れるようになりました。以前は、通常時と繁忙期でピッキング作業にバラツキが生じてしまい、通常時では手持無沙汰という状況もありましたが、現在はピッキングを行う時間を決めることができたため、空いた時間を店舗運営の向上にあてるなど無駄な空き時間はありません。リソースを最適化できたと思っています。

ネクストエンジン導入後の運用フロー

ネクストエンジンの導入がリソース最適化につながったのですね。ネクストエンジンを導入しようと思われたきっかけもリソース不足でしょうか?

いえ、ネクストエンジンの導入が社内で持ち上がったのは、在庫管理の課題からでした。

当時、3店舗目をオープンする際「さすがに3店舗分の在庫管理は手間がかかるのではないか」という話が出ました。とりあえず、現状のまま3店舗の運営がスタートしましたが、案の定、在庫管理は大きな負担となりました。

弊社の場合、自社で製造している商品のため在庫は注文状況によってフレキシブルに対応することが可能ですが、季節商品などは「この期間中に何個販売する」という計画が基にあります。ECで100個販売となると「本店に80個」「Amazonに10個」「Yahoo!ショッピング」に10個という感じで在庫を振り分けます。その後、商品が売れる度に手作業で在庫の調整を行っていました。1商品なら大きな手間ではありませんが、商品点数が多いと在庫数の入力ミスや欠品の放置などが散見。工数も時間もかかってしまい、かなり煩雑な作業になっていました。

当時は私含め2名で運営していましたが、現場業務に掛かりっきりで追われる日々を過ごしていました。

今考えると、面倒な在庫管理を経験したからこそ、多店舗展開を最適化するツールの必要性を強く認識することができました。

多店舗展開を最適化するツールを探される中、ネクストエンジン以外の製品の比較・検討はされましたか。

どんな製品があるか程度のみで、詳細な比較・検討は行っていません。その理由のひとつは、当社の協力会社からの提案です。信頼している協力会社でしたから、その提案なら大丈夫という認識がありました。

もうひとつは、前述した倉庫会社でネクストエンジンを活用していたからです。当社以外にも、さまざまな通販に関する業務を手掛けている倉庫会社で、ネクストエンジンの使用感なども聞くことができました。身近で利用している安心感もあり、ネクストエンジンを導入することにしました。実際にネクストエンジンの運用をスタートさせたのは、2020年4月からです。

ネクストエンジンを導入して、どのような効果がありましたか。

<3店舗の在庫が連携し自動更新>
在庫数はネクストエンジンに登録しておくだけで、後はそれぞれの店舗で商品が購入されれば自動的に更新されます。これまでのように、手作業で在庫数を割り当てる必要がなくなり、在庫管理の負担は大幅に軽減されました。

<巣ごもり需要で注文数が倍増しても変わらず対応>
ネクストエンジンを導入したのがコロナ禍の真っ只中で、非常事態宣言が発令されるなか、当社も不安でした。しかし、巣ごもり需要の影響か、ECでの受注数は約倍に増加。繁忙期の受注は数千件にも及びます。ネクストエンジンがなければ、現在の受注数には対応できなかったと思いますので、非常にベストなタイミングでネクストエンジンを導入できたと考えています。

<受注件数は増えるも、EC運営スタッフは2人から1.5人に>
ECの受注業務に関わるメンバーは私を含めて3人になりましたが、現在、私は受注業務にはほぼノータッチ。本来行うべき業務の営業管理や、コーポレートサイトや新たな販促活動に注力しています。残り2名のうち1名は広報とSNSを兼任していますので、ECの業務は実質1.5人になりました。受注件数が増えても運営リソースは削減できています。

ほかに、便利だなと感じている機能などはありますか。

<住所の間違いなどを自動チェック>
ネクストエンジンに受注を取り込む際、自動的に行われるチェック機能が秀逸です。住所が間違っている、郵便番号と住所が合っていない、通信欄に特記事項が入っているなど、これまでは宅配便のシステムにデータを送付したときにエラーが出て分かる状況でした。この段階でのチェックや訂正は、送り状を作成する作業が止まってしまうため、非常に作業効率が悪いと感じていました。もちろん、カートの段階でも確認はできますが、アラートが出るわけではありませんので、すべて目視となります。
ネクストエンジン導入後は、取り込んだ段階で住所の間違いや特記事項をアラートで知らせてくれます。事前修正が可能になり、後作業の工数削減につながりました。

<納品書印刷日の自動指定が可能>
商品に指定された到着日に対しては、これまで店舗ごと目視で確認しながら納品書を印刷・出荷日指定をしていました。手作業での処理になるため発送もれなどのミスがないとは言えません。ネクストエンジンでは納品書印刷日を自動的に到着日から指定する機能があるため、そうしたミスを防止することができます。何よりも、作業を行う従業員の精神的な負担も軽減されました。

<商品マスタ機能で店舗ごとに商品名を変更できる>
ある店舗では商品名にお土産、人気、贈答、歳暮といったキーワードが入っています。しかし、それが納品書に出力されてしまうため、文字数が多いと出荷作業の現場から何の商品か分からなくなるというクレームがありました。ネクストエンジン導入後は、商品マスタによって店舗ごと納品書に出力する商品の名前を変更できます。これにより、出荷作業時に商品名で混乱することがなくなりました。

ネクストエンジンの先行ユーザーとして、ECの運営に悩んでいる企業に向けたアドバイスがあればお願いします。

自社のEC業務に手間や無駄を感じたとき、「EC業界の人たちは本当にこんなことをやっているだろうか?」と考えてみるといいかもしれません。当社の在庫管理もそうでしたが、困っている業務には何らか「助けてくれるツールがある」はずです。それが当社の場合はネクストエンジンでした。まずは、問い合わせてみることをおすすめします。

最後にネクストエンジンに対する期待をお願いします。

ITリテラシーが十分とは言えないため、サポートへ同じことを何度も聞いてしまったのですが、ネクストエンジンさんはその都度、丁寧に対応していただき大変助かりました。

ネクストエンジンさんは「かゆいところに手が届く」と感じる機能が多く、まだまだ我々が知らない機能もあるんだろうなと感じています。そんな中、カスタマー任せではなくコミュニケーションを取りながら仕事ができるというのは、本当に有り難いと思っています。

今回、当社の事例紹介がネクストエンジンさんのお役に立つのではあれば嬉しい限りです。また、他社様の事例も共有いただけると有り難いですね。その事例のなかで、新しい発見や気づきを得ることができれば、さらなる業務発展につながると考えています。引き続き、当社のサポートをよろしくお願いします。

※インタビューは2022年12月に行い、人員数等は取材当時のものです。

「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021」で「SOYキッズ・ジュニア部門」を初受賞した徳島県の老舗アパレルメーカー丸久株式会社様。EC事業では「ever closet」というブランドで主に子供服を販売しています。入社2年目ながらEC事業の立ち上げを任され、事業拡大を進めてきたのが事業開発室EC事業チームの平石恵梨佳様です。実は代表取締役社長の娘である平石様。EC事業立ち上げ期に重視したこと、ネクストエンジンの導入を決意した理由などについてお話を伺いました。

2021年度「SOYキッズ・ジュニア部門」の初受賞!

まずは2021年度「SOYキッズ・ジュニア部門」の初受賞おめでとうございます!

ありがとうございます。ECを始めた4年前からずっとSOYの受賞を目標にしていたので純粋に嬉しかったですね。がむしゃらにやってきたことを評価していただけたんだなぁという達成感があります。

今回SOY受賞できたのはメーカーである強みを大切にして意識してきたからだと思っています。私たちのようなメーカーの強みは自分たちで品質コントロールができることです。お求めやすい価格を実現しつつ、品質もコントロールすることで毎日着て頂けるものを作ることができるのはメーカーだからこそ。それがリピートにもつながっているのだと思います。

その強みを最も具現化できたのが累計31万枚売れた「スカッツ」です。スカートとレギンスが一体になっている商品で、企画から少しずつ育ててきた商品でもあります。少しずつ「キッズのパンツ部門でランキング入りした!」「レビューが1,000件もついた!」といった喜びを積み重ねていった結果、現在では売上を支えるモンスター商品となり、「ever closet」というブランドを知って頂くきっかけにもなっています。とはいえ、まだまだ社内ではクライアントの発注を受けて制作するBtoB事業が大きな売上の割合を占めています。今後はEC事業をもっと伸ばして、会社に利益貢献できるようにしていきたいですね。

新入社員として入社後、すぐにEC事業を担当

平石様は入社2年目ながらEC事業の立ち上げを任されたとのことで、入社時からEC事業を意識された働きをしていたのでしょうか。

いえ、入社時は全く考えていませんでした。入社1年目はBtoB部門にいたのですが、大手家具メーカーへの営業で衣類の取り扱い開始を実現することができたんです。その功績もあって、2年目でEC事業の立ち上げをやってみないか?と声をかけてもらいました。それに加えて、当時は大学卒業後ビジネススクールでファッションビジネスを学び、一番意欲的な時期でもあり、自分ができることを前のめりに攻めていこうという気概もあったことを評価してもらえたのだと思います。

とはいえ、未経験でEC事業を立ち上げるのは大変だったと思います。最も苦労したことは何でしょうか?

立ち上げ当時は私1人でブランディングの方向性を定め、それが決まってからメンバーがジョインしたのですが、最初は何から始めて良いかわからなかったことですね。

社長であるお父様からのアドバイスなどはなかったのでしょうか?

父からは直接的な言葉をもらうことはなかったのですが、「他社を見てよく学びなさい」ということはよく言われていました。「自分の世界に入ってしまったり、自分のチームだけで考えたりしたことが正しいかはわからない。外に参考例がたくさんあるんだから良く見なさい」と。

そこで、まずEC事業を行っている会社さんにヒアリングをして他社の事例を学ぶことから始めました。一番気になっていたのはバックヤードです。実は大学時代、アルバイトでECの仕事に関わっていたことがあるのですがとにかくブラックで。過労で両鼻から同時に鼻血が出るくらいきつかったんです。その時の経験で、自分が立ち上げるECは何があっても「運営効率のよいブランド」にすることは決めていました。

そういった経験も活かされているのですね…!他社様に話を聞く中で一番役立ったことはどのような話でしたか?

効率の良いブランドにするために重要なバックヤードのシステムは何を使っているかです。お話を聞いた会社がネクストエンジンを使っているという話を聞いて、弊社にマッチするのでは?と興味を持ちました。価格が明確だったこと、画面が見やすかったことも良かったですね。

弊社は敷地内にある土地に建てた倉庫を活用し、自社物流をすることを決めていたのですが、他のシステムだと物流システムがマッチしないことが課題でした。でも調べるにつれて「ネクストエンジンなら理想が実現できそう」と思ったんです。当初から多モール展開をする予定だったのですが、ネクストエンジンはその展開を見据えてもスムーズに管理が出来そうなのも魅力でした。

特に、出荷時に人の目で確認するのは非効率で避けたかったので、基幹システムはネクストエンジン、在庫管理はロジザードを使用し、それを各モールのシステムと連携することにしました。現在ではピッキングから梱包までの移動でロボット導入を検討しており、極力人間の移動で時間を取られてしまうことのない環境づくりを進めています。

立ち上げの段階から多モール展開を視野に入れた動きをしていたのですね。

はい。いずれは自社サイトも運営することも決めていました。そのため、立ち上げの段階から一元管理ツールが必要だと他社さんの話を聞いて感じていました。やはり売上を立てるためには、1つのモールだけではなく多モール展開がマストだと思っています。

かなり先々まで見据えた戦略が素晴らしいですね。EC事業の立ち上げとともにネクストエンジンを導入したことによるメリットはありましたか?

商品マスタをすべてのモールで共通のものにしておくことができたのは本当に良かったと思っています。多店舗出店後にバラバラの商品マスタを統一するのは大変だと思いますし、これによって全モールを合計した集計が容易にできています。弊社の場合は先を見据えて初期から導入する判断をしたという感じです。

また、思いがけず大活躍し、運営上のキモとなっている機能もあります。領収書の発行アプリや伝票を条件ごとに分割してくれるアプリがそれに当たります。子供服という商品の特性上、薄い梱包になることから、宅配便で1つにまとめて送るよりも、メール便などで分割して送った方が安いこともあるんです。その際に伝票を分割する必要があるのですが、ネクストエンジンのアプリはこの作業も効率化してくれます。立ち上げる際には考慮になかった運用上の課題も、ネクストエンジンを予め導入していたからこそ簡単に解決することができました。

そして何よりも、コストを増やさずに多店舗展開をすることができたのは事業拡大にとって大きかったと考えています。新たに出店して販売の面を広げた時、仮に運用コストが増えなければ、新たな店舗の売り上げはそのまま利益ですよね。最初から大きな売上を目指すのであれば、やはり多店舗展開をしないといけないですから、先を見据えた上でおこなった導入の判断は間違っていなかったと思います。

最初から多店舗展開を見据えていたとのことですが、どのように展開を進めていったのでしょうか?

まずは2017年12月に楽天のテスト販売を開始、その後Yahoo!ショッピングをオープンしました。さらに、オファーを頂き、ZOZOTOWN とshop-list.com、Pay Payモールと増えていきました(ZOZOTOWN店は現在閉鎖)。効率的なバックヤードを意識しているとはいえ、多店舗展開をするとどうしても人が必要になります。現在、EC事業は6名で回していますが、あまりモール数を増やしすぎると現時点では負担がかかるわりに成果をあげることができません。そのためZOZOTOWNは閉鎖しましたし、Amazonには出店していません。さらなる多店舗展開はもう少し組織を整えてからにしようと思っています。

ECで利益を増やしていくためには、「同じ商品を、同じ人数で、どれだけ売ることができるか」が重要になると考えています。経費も変わらないのが理想ですね。売上が上がったとしても、同時にコストも上がってしまっては、利益は増えませんから。こうしたことを常に全体的に事業を見ながら考えています。

モールは無理のない範囲で展開しつつも、やはり自社サイトは実現したいのでしょうか?

はい。お客様とコミュニケーションが取れる機会を増やしたいので、現在Shopifyで自社サイト立ち上げの準備をしています。Shopify連携ができることもネクストエンジンを導入した理由の1つです。ネクストエンジンと連携できれば人の無駄な作業をなくし、売上にコミットすることにとにかく注力できますから。

特に、一番重宝しているのは分析ができるデータが取れるところですね。たとえば全体の消化率を確認したり、クーポンの状況を確認したりすることができるので、商品情報から各商品の成績を確認することができます。

せっかくネクストエンジンを使うなら、このデータ分析の機能も有効活用すべきだと思いますね。ネクストエンジンを在庫連携だけのシステムとして使うのはもったいないです!

今後の展望についてお聞かせください。

今後はSOYの常連店になりたいと思います!ただ、そのためには人材不足が課題です。どんなにやりたいことがあっても今の組織と人数ではできないこともありますから……。

さらに直近では計画中の自社サイトの立ち上げを実現させ、コラボ商品などで差別化してお客様とコミュニケーションできるモールになることが目標です。売上と利益を上げることはもちろんですが、「ever closet」でしかできないことを自社サイトを通じて実現していきたいと思います。

売上や成長率、注文件数やお客様の投票から選ばれたベストショップに贈られる「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021」。今回その中でショップ同士が学び合う「NATIONS」の受講店舗の中で成長に貢献したショップに贈られる「NATIONS賞」を受賞した株式会社パピー様。曾祖父様の代から受け継いだ歴史ある会社でECサイトを立ち上げることにした経緯、そしてその過程でネクストエンジンを導入することを決意した理由などについて、代表取締役の犬飼様にお聞きしました。

狙うことすらしていなかったSOY受賞に歓喜! 

「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021」では「NATIONS賞」を受賞されました!おめでとうございます。

ありがとうございます。むちゃくちゃ嬉しかったですね!もともと『楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー』は弊社くらいの規模の店舗には遠い存在だと思っていたので意識すらしていなくて。受賞の連絡をもらった時には飛び上がるほど嬉しくて大声が出ました(笑)

父の「給与すら払えないから来るな」の言葉に逆に燃え、家業を継ぐことを決意

株式会社パピー様は大正11年に創業されたそうですね。

そうなんです。もともとはカタカタ(赤ちゃんが押して歩行練習をする手押し車)を製造販売していました。創業者は私のひいおじいさんなのですが、代々世襲し2021年からは私が4代目の代表取締役になりました。現在は社員とパート合わせて10人ほどで会社を運営しています。

代々会社を受け継ぐ家系だったにもかかわらず、犬飼様は卒業後、別の仕事に就かれたんですね

はい。新卒ではアパレルの会社に入社して4年ほど主に接客業をしていました。その後、ITの専門学校を出ていて資格も持っていたこともありIT系の会社に入社、フリーランスなども経験しトータルで10年ほどは外で仕事をしていました。父も「会社を継がないで好きなことをやっていいよ」と言っていたのですが、長男ですし、どこかでずっと家業のことが気になっていました。自分が継がなければ会社はなくなってしまうか、人手に渡ることになります。

そこで、「やっぱり跡を継ごうと思う」という話をした時に、父からは「今は会社の状況が良くないから給与すら払えない。来るべきではない」と止められたんです。それが逆に燃えたというか、責任感のようなものが芽生えて、「給与なんかいらない」と入社しました。2015年5月のことでした。

入社したタイミングは結婚してお子様もできたタイミングだったそうですが、不安はありませんでしたか?

不安はありませんでしたね。それよりも「自分がやってやる」という気持ちでした。以前IT企業に勤めていた時の経営者の話で印象に残っている言葉があるのですが、「会社の業績が良いときに入るのではなく、やるなら最初から入れ」と。家業が落ち着いてから継ぐのではなく、あまり状況が良くない時から一緒に歩むほうがマインド的にも親も認めてくれるのではないか、と思ったんです。実際、資金繰りなどに苦労して険悪な雰囲気になることもありましたけど、今振りかえってもあのタイミングで家業に入ったことは良かったと思っています。

入社半年後にはECへの参入を進めた

入社半年後の2015年末からECへの参入も始められたのですね。

最初は出店料が無料ということもあり、Yahoo!ショッピングに出店しました。どんどん売っていきたいと思っていたので、それから半年以内には楽天とAmazonに出店しました。名の知れているところにはとりあえずどんどん出していこうと。

それまではメーカーとしてずっと卸売販売のみに特化し自社商品を中心に卸売販売をされていたそうですが、犬飼様の代からは仕入れ商品の取り扱いも始めたそうですね。

はい。私が入社してからは、1:9くらいの割合で仕入れ商品の数を圧倒的に増やしていきました。メーカーとしてのプライドもあったのですが、売上が伸び悩んだときに「NATIONS」に出会って、そのリーダー店舗の方がいろんな商材を扱っている人だったんです。「売上を増やしたいなら商品を増やしたほうがいいのではないか」とのアドバイスをもらえたのがスッと入ってきて。その後3年ほどかけて仕入れ商品を増やしていき、それが奏功して売上も伸びていきました。

それまでECの業務は全て自分一人で行っていたのですが、徐々に注文数が増えてきたことで間に合わなくなり、親にも出荷作業をお願いするようになりました。ただ、親世代にとってはECの手順や仕組みを理解するのがなかなか難しかったようですし、覚えるのも大変そうで。

そこで一元管理ツールの導入を検討されたのでしょうか。

そうなんです。ECを始めてすぐだったこともあり、また会社の経営もキャッシュを回していくのに精一杯な状況でした。それでも、親にも出荷作業を任せるためにはコストをかけてでも必要なツールだと判断し、両親も同意してくれたので導入を決意しました。

数ある一元管理ソフトの中でもネクストエンジンを導入しようと思った決め手は何だったのでしょうか。

さまざまなサービスを比較してみたのですが、よくわからなかったので、まずはやってみるしかないな、だめなら次を試してみよう……そんな気持ちでした。ネクストエンジンに決めたのはパンフレットや会社説明資料がシンプルでスマートだったからです。こんなにシンプルなパンフレットの会社ならシステムもスマートだろう、と。もともと親が使うことを想定していたので、複雑な機能ではなくシンプルな方がわかりやすいと思ったのは大きいですね。

そうして、2017年8月にネクストエンジンを導入したのですが、新しいことに対し、「また覚えないといけないの?」が口癖だった両親も、数か月でシステムに慣れ使いこなすことができたので、比較的スムーズに導入が完了したことを覚えています。

コロナ禍で月商が60倍に……一元管理ツールを導入していてよかった

そしてコロナ禍でおうち時間の需要が増えたことで月商はネットショップ開設初期から比べて60倍にまでなったとか。店舗の運用に何か影響はありましたか?

力を入れていた商品が検索の上位に出てくるようになったタイミングがあって、それがちょうどコロナ禍と重なって売上が大きく飛躍しました。しかし、NATIONSのつながりで入社してくれた仲間の力もあり、あらかじめネクストエンジンを軸にEC業務の一連の運用を構築しておいたことで、慌てずに乗り切ることができています。

ネクストエンジンのようなシステムは最初の設定に手間がかかります。弊社のように、まだ売り上げもそこまで大きくなく、商品数も多くない、しかもイレギュラーな対応も入らないタイミングで導入しておくことが重要なんだなと実感しましたね。1日たとえ1件あたり数十秒でも出荷作業が変わると積みあがるととんでもない負担になります。当時、ネクストエンジンを導入していなかったと想像すると恐ろしいですね。

売上が爆発する前の最初の頃に導入したほうがいいよ、と知り合いのECをやっている人にはどんどん勧めています。

今後目指していくことについてお聞かせください。

今後は子供向けの総合ショップとして、現在は室内玩具が中心ですが、ベビー関連商材なども増やし、「こどもの百貨店」を目指していきたいです。製造だけでなく、仕入れと販売の楽しさを知ることができたので、もっともっとECの可能性を広げていけたらと思います!

※本記事の内容は2022年4月時点のものです

知育玩具「Morphun」を販売しているGlobal Leavolution Partners合同会社様は、卸売りと自社サイトでの販売に加え、Amazon・Yahoo!ショッピングの2つのモールでの販売を展開しています。2019年11月よりネクストエンジンをご利用頂き、オープンロジとの連携により、たった一人でECサイトの運営が実現できています。今回はどのようにネクストエンジンを活用されているのかを、代表の水谷穣様にお話をお聞きしました。

ネクストエンジンを導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

ご縁があって海外から知育玩具「Morphun」を輸入販売することになったのですが、実は私には別に本業があります。そのため、「Morphun」の販売にあまり時間をかけることはできないと思っていました。
本業で倉庫の立ち上げやサプライチェーンにも携わったこともあり、トラブルが起こるとどれほど面倒になるかということも経験から理解していたんです。

倉庫業務って、軽く考えている方も多いですけど、自分でやろうとすると結構難しいし、リスクがあるんですよ。そのため過剰在庫、誤出荷、在庫ロスによる販売機会の喪失など、トラブルに繋がる要素をどれだけ予防できるかどうかを非常に重視しており、自社サイトでの販売開始にあたり倉庫業務は外部委託をすることが前提でした。

最初はERPソフトのEC機能を使用して自社サイトを立ち上げたのですが、その後Amazonでの販売も始めることになって。当時はERPソフトから吐き出したCSVを オープンロジに取り込んで出荷指示をしていました。クリスマス、年末の繁忙期を控えていたこともあり、同じ作業をAmazonでもやる必要があるのは結構面倒くさいなと感じたんですね。

そこで、マルチチャネルで出荷の指示や在庫管理ができるものはないかなと思っていたときに見つけたのがネクストエンジンでした。価格もちょうどよかったので、自社サイト運営をERPソフトからShopifyに切り替えることを決めたタイミングで導入を決意しました。

▲クリックで拡大

自社サイトをShopifyに切り替えたタイミングで、ネクストエンジンとShopifyの連携機能が無料化されたのもあって(2020年1月、ネクストエンジンではShopify連携アプリを完全無料化しました)導入の追い風になりました。

ネクストエンジンを導入してみていかがでしたか?

受注から出荷まで全部自動化しています。残っている業務は手入力で行わないといけない経理処理と、入荷した商品が外装箱の状態で保管してあるのをバラすなど、在庫に関するオープンロジを通した倉庫への細かな指示業務は発生します。ですが、全て合わせて「月に1時間くらい」ですね。
ネクストエンジンは設定をきちんとして、問題をつぶしておけば勝手にやってくれるのでとても楽です。日常オペレーションに関してはほとんど何もしなくていいので、私のように本業があってEC運営にかかりっきりになることが難しい場合にも良いですよね。

費用対効果はいかがですか?

受注件数は400件未満なので月額10,000円、年間120,000円かかっていますがリスク回避策として考えると高くないと思っています。自分たちだけで無理やりやろうとすると誤出荷の恐れもありますし、在庫管理だってエクセルでやっているとどうしても数が合わないことがあります。その結果、売り逃しや、受注したけど在庫切れだったといったトラブルが起きてしまうことがあります。そうしたトラブルへの対応は、たとえ時給1,000円で考えたってかなり時間を取られますし、相当な費用になってしまいます。そうした「隠れた費用」を抑えるためにも非常に有効だと思いますよ。

※2023年5月以前の料金になります

今後はMorphunをどのようにしていきたいですか?

今後はもっと売上を上げるべく、認知拡大をしていきたいと考えています。これまでMorphunは幼稚園で購入していただくことが主だったのですが、最近は個人で買ってくれるお客様が増えていますので、もっと様々な購買層を開拓してブランドとしての厚みを出していきたいですね。そのためには広告も効果的に活用していく必要があると思っているのですが、出荷オペレーションと違って、広告やマーケティングには「こうすればうまくいく」という正解がありませんから、日々試行錯誤しています。

ネクストエンジン導入後、「EC運営をほぼ自動」にすることでできた時間は何をされていますか?

実は「Morphun」の事業にほとんど手間がかからないので、さらに違う事業を最近始めました。Instagramで野菜を販売する事業なのですが、こちらはECサイトと違って手探りで手間がかかる事業です。そういうことにもチャレンジできるのは、「Morphun」の事業が月1時間程度の稼働で問題なくまわるほど効率的だからかもしれませんね。

水谷様の取り扱っている「Morphun」はイギリスの会社が製作している知育玩具。「自分で学ぶ力」を養うことができる「STEM教育」の考え方を養うことができ、幼稚園で遊んでいる様子を見た親御さんが「家でも遊ばせたい」と購入を求めることからECサイトへの需要も高まっています。需要増の中でもたった一人で月に1時間だけでECでの販売ができるのは徹底した効率化のおかげ。さらに新たな事業に進出できる余裕を生み出す仕組みづくりは、参考になるのではないでしょうか。

※本記事の内容は2020年9月15日時点のものです

「上品な大人女性のためのナチュラルファッション」のsawa a la mode (サワアラモード)を中心に、合計で24ものネットショップをモール展開する株式会社インターナショナルスワングループ様。sawa a la modeでは2016年のオープン当初からネクストエンジンの在庫連携機能をご利用頂いていますが、出店しているのは本店のFutureShop、Amazon、楽天、Yahoo、wowma!、smarby、Magaseek、RyuRyumallと8店舗にもわたり、その商品点数は約2,500!これはECサイトとしてはかなり多い印象です。今回はその秘訣について代表取締役社長の大谷利恵様にお話をお聞きしました。

最初にネクストエンジンを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

ネクストエンジンさんは知名度があるので、名前はかなり前から知っていました。別のEC関連ツールの担当者から「いいツールですよ」と聞いたこともあります。重要なツール導入を検討する上では、やはり認知度や他社からの評判は大きなポイントとなりますね。ネクストエンジンさんにはその点で以前から好印象を抱いていました。

導入ということで最初に意識したのは、参加した「楽天カンファレンス」で出会ったネクストエンジンの営業担当の方の影響は大きいかもしれません。とても熱心にご説明を頂いたこともあってより一層、導入を前向きに検討するようになりました。

ネクストエンジンはブランド「sawa a la mode(サワアラモード)」立ち上げのタイミングから導入頂いていますが、なぜ立ち上げから導入する決断をされたのでしょうか。

sawa a la modeの前に立ち上げたブランドの運営で大変な思いをした経験があったことが大きいですね。ECについて全く知識が無い中でスタートしたのですが、続けていく中で「売上と商品の認知拡大のためには積極的に多店舗展開すべき」ということに気付きました。

その戦略が当たり、売り上げは拡大していたのですが、一方で現場は疲弊していきました。出店モールが増えると操作する管理画面も増え、受注が増えればアナログの業務は増えていき、その中でどんどん属人化が進むからです。気付けばパンク寸前となってしまいました。この経験から、「次のブランドは立ち上げる時から一元管理ツールを導入しよう」と思っていたので、sawa a la modeの時は迷いませんでしたね。

一元管理ツールの便利さをそこで実感されたのですね。

はい。在庫の管理もエクセルでやっていましたから。今思えば時間がもったいなかったなと思います。生産性が向上し、時間もコストも大幅に削減することができたので、そのリソースを活用して、商品開発や販売戦略の立案に充てることができるようになりました。

既に別の一元管理ツールをご利用だったのにも関わらず、新ブランドでネクストエンジンを導入されたのはどのような理由ですか?また、導入は大変でしたか?

先ほどお話した通り、「楽天カンファレンス」で出会ったネクストエンジンの営業担当の方のお言葉が印象に残っていたことと、「在庫連動といえばネクストエンジンだ」という知名度と安心感ですね。最終的には、価格も大きい判断材料でした。他のサービスと比較してみると、ネクストエンジンさんの方がかなりリーズナブルだったことが、決定打となりました。

導入についてはそれなりに苦労した部分もありました。ただ、新しいツールの導入にそれらはつきものだとは思っています。ネクストエンジンについては導入方法もシンプルで分かりやすかったので、「もの凄く苦労した」という印象は無いですね。UIもシンプルで使いやすいので、導入して以降も大きな問題はなく、現在まで安心して使用させていただいております。

既に導入していた一元管理ツールと比較して、ネクストエンジンが優れている部分はありますか? 

商品毎に販売傾向グラフや日別情報、月別情報を見ることができますので、どれだけ売れているかがすぐにわかるのはとても便利です!わざわざ販売数をCSVで出して検索したりすることなく、登録商品ページ内で確認できるのは効率アップにもつながっていると思います。

さらに、一元管理ツールとしてトップシェアで信頼感もあるので、安心して業務を任せることができています。機能も充実していて、連携サービスも多いので、今後何か新しいツールを入れるときも安心ですね。当社は在庫連携機能を中心に使っていて、まだ全部の機能を使いこなしているわけではないので、今後はよりネクストエンジンを使った効率化を進めていきたいですね。

今後、ブランド「sawa a la mode」をどのように展開していきたいとお考えですか?

おかげさま業績は順調に右肩上がりです。売上アップのために更なる販路拡大を目指しているので、今後もさらに色々なモールにどんどん展開していきたいと考えております。やはり、お客様と接する場所はあればあるほど良いと思いますから。現在従業員は7名ですが、在庫連携ができていればモールを拡大しても人件費が大きく増えることはありません。モールを拡大しつつ、さらに効率化 することで、利益率も改善していきたいですね。

取材を終えて

多店舗展開という戦略で大きく売り上げを伸ばしているインターナショナルスワングループ様。一度大変な思いをしているからこそ、在庫連携や業務効率化を初期から取り組む重要性を熱く語って頂きました。今後もさらにモールを拡大していく中で、多くの大人女性を笑顔にしてくれるのではないでしょうか。

※本記事の内容は2020年6月末時点のものです。

2019年、「楽天ショップオブザイヤーCSR賞」を受賞したのはオーガニックコットン製品専門店の「メイド・イン・アース」。販売している製品はオーガニックコットン100%であるのはもちろん、縫製の糸などの素材もすべてオーガニックコットンを使用。さらに製品化の過程で化学処理を行わないという徹底したモノづくりにこだわっています。現在はオフィスのある自由が丘の直営店・自社公式サイトでの通販・電話通販・楽天・Amazon・小売店への卸など幅広い場所での販売を行っており、ネクストエンジンは2019年4月から導入。今回はCSR賞を受賞された喜びと今後の課題について、代表取締役の前田様にお話をお聞きしました。

楽天ショップオブザイヤーCSR賞受賞!

まずは楽天ショップオブザイヤーCSR賞、おめでとうございます!

ありがとうございます。ずっといつか、いただきたい賞だと思っていたので、担当の方から受賞を聞いたときには本当に嬉しかったです。
 
私たちメイド・イン・アースは、肌がデリケートであったり、ナチュラルな暮らしをしたい方で、オーガニックコットン製品を求めているお客様の心地よいライフスタイルのためになるものづくりを目指し、そして社会を良くしたいという考えのもと活動してきたので、CSRやSDGsを強く打ち出してお店を運営してはいなかったのですが、今回の受賞はそうしたことが皆さまから認められ想いが届いた結果のかなと思うと大変嬉しいですね。

メイド・イン・アースブランドはこれまでどのように拡大してきたのでしょうか。

元々、弊社は広告企画制作の会社だったのですが、オーガニックコットンに出会ったことをきっかけに1995年、ブランド立ち上げをしました。最初は卸専門で自然食品店などに商品を卸していたのですが、取引先の方やお客様が実際の商品を手に取り触れることができる場所が欲しいと考え、2006年に自由が丘にショールームを兼ねた直営店をオープンしました。
楽天での販売は1999年に開始しました。まだそこまでネット通販が主流ではない時代でしたので、当初は販売に苦戦しましたね。

ネクストエンジンとの関わりについて

ネクストエンジンはどのような経緯で導入されましたか?

最初は、自分達用にカスタマイズされた独自システムを使用していましたが、小売店への卸、直営店、自社公式サイトでの通販、電話通販、楽天、Amazonと販路が拡大するにつれ、どうしても自社だけでは管理・運営が難しくなり、バックヤード業務の外注化を目指すようになりました。
まずは物流を外部業者に委託したのですが、その際に担当してくれた物流コンサルタントから「受注業務も外注化することができます。ネクストエンジンの導入は必須です」と聞き、ネクストエンジンの導入を決めました。

「一元管理システム」の存在を知ったのもその時でしょうか?

実は一元管理システム自体の存在は知っていて、色々比較検討したこともあったのですが、卸、店舗販売、電話注文、ECの4つを全て管理することのハードルが高く、導入の決断はできていませんでした。
今回ネクストエンジンを導入したことで、在庫を一元管理したり、受注から発送まで一気通貫で自動化できるメリットについて気付き、「もっと早く導入しておけばよかったな」と思いました。一方で、まだまだ課題はあります。

それはどのような課題でしょうか?

ネクストエンジンを導入したものの、現在はまだ販路全ての在庫連携ができておらず、自社システムを併用している状況が続いています。そのため、今この時点では「ネクストエンジンによって全ての工程が効率化されている状態」とは言えない状態ではありますが、バックヤード業務の最大限の効率化を目指して現在対応を進めているところです。
あくまで予定ではありますが、具体的には卸と電話注文はBcart、直営店はスマレジを利用して、ネクストエンジンと連携しようと思っています。これができれば、現在の複雑なシステムが不要になりますので、今はまずそこを目指しています。

今後、ネクストエンジンのメリットである全自動化が実現したら捻出できた時間で何がしたいですか?

現在社員数は14人。ECは実質2.5人で月1,000件以上もの受注をこなしています。現在は発生した作業で手一杯ですが、近い将来全ての受注管理業務をネクストエンジンにより自動化し、捻出できた時間を、お客様とのコミュニーケーションを高めるファンづくりの時間に充てたいと考えています。これまでも「販売のみのECサイト」ではなく、お客様が購買行動に納得のいくような、「メイド・イン・アースだから買いたい」と思ってもらえるためのページ作りを心がけてきました。とはいえ、ECではどうしてもブランドを認知してもらうこと、そしてファンになってもらうことが直営店に比べて難しい側面もあります。商品がお手元に届いたときに感動してもらいたいという理想があるので、その実現に向けたサービスを考えてゆきたいと思っています。

さらに、今後は会社として国内で和綿を育てる活動にも力を入れたいと思っています。現在、日本で使用されている綿製品の原材料は外国産のみです。しかし、実は日本の気候は綿づくりに適していることもありますので、今後日本製の和綿の生産も増やしていけるのではないかと思っています。2019年は世田谷区の農家さんと提携し34キロを収穫、すでに紡績を終え、糸にまでは仕上がっています。いずれはこうした和綿を使用した商品を「メイド・イン・アース」のラインアップにも入れてゆきたいと思っています。オーガニックコットンが生活の中に自然にある、そんな心地よいライフスタイルを今後も多くの方々に広めてゆけるよう目指してまいります。

取材を終えて

現在はネクストエンジンと独自システムの在庫調整が必要なため、完全自動化にはまだ至っていないとのことでしたが、近々システムの整備を通じて自動化を実現させ、ブランドファンを増やすための時間を捻出したいとのこと。オーガニックコットンについてのお話をされる姿からは、前田様のこの事業にかける熱意がひしひしと伝わってきました。SDGsへの注目も高まる中、日本の和綿を使用した商品の展開に期待大です。

※本記事の内容は2020年11月末時点のものです。

増枠決定しました!基本料金が1年間ずっと無料に!
お見逃しなく!
ネクストエンジンを知りたい方はまずはこれ!
詳細はこちら
IT導入補助金の活用で最大5分の1の費用で導入可能!
お見逃しなく!

グループ会社

Hamee