キャラクターグッズのネットショップ17店舗*を3人で運営しているパーフェクト・ワールド株式会社様(本社東京都)。ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」を導入したことで、EC部門の人員を増やすことなく、店舗数を約2倍に増やすことができたそうです。EC部門を担当している細谷様、佐々木様、鵜島様の3人に、ネクストエンジンを導入した経緯や導入後の成果をうかがいました。(*2023年3月末時点の直営店)
取扱商品1万SKU超!効率的な多店舗運営の秘訣とは
本日は、パーフェクト・ワールド様がなぜ少人数で多店舗展開を行えるのか、その秘訣をうかがいたいと思います。
取締役副社長 細谷明人様(以下、細谷様):わかりました。結論から言うと、ネクストエンジンが多店舗展開の要です。お世辞でもなんでもなく、ネクストエンジンがなかったら今のパーフェクト・ワールドはありません。ネクストエンジンには本当に感謝しているんです。今日は、私たちの「ネクストエンジン愛」も存分に語らせてください(笑)

そうおっしゃっていただけて、とても光栄です!ネクストエンジンの活用法をうかがう前に、まずは御社が手がけているEC事業についてお聞かせいただけますか?
営業部課長 佐々木辰徳様(以下、佐々木様):弊社はキャラクターグッズのネット通販を中心に、商業施設でのポップアップイベントの企画・運営など、キャラクターに関わるさまざまなビジネスを手がけています。キャラクターを通じて、お客様にちょっと幸せな気持ちを感じていただき、ふっと笑顔になっていただく。そんなことを目指している会社です。
直営のECサイトは「PERFECT WORLD TOKYO(パーフェクト・ワールド・トーキョー)」「アニットフレンズ&アニメトーキョー」「亜土ちゃんストア」を展開しており、店舗数は2023年3月末時点で合計17店舗。月間受注件数は平均1万件を超えており、繁忙期の12月はその1.5〜2倍に増えます。


御社のネットショップには、誰でも知っている人気キャラクターのグッズがそろっていますね。取扱商品数は、どのくらいあるのでしょうか。
佐々木様:取扱商品数は約1万2000SKUで、メーカー様から仕入れて販売している商品もあれば、弊社が企画したオリジナル商品もあります。キャラクターグッズの商品サイクルは非常に早く、毎週100〜400SKUほどの新商品を発売しています。
なお、弊社は物流も内製化しており、梱包や出荷などを行う倉庫スタッフとして5人のパートさんがいます。すべての商品の在庫を自社倉庫に保有しており、ドロップシッピング方式での販売はありません。倉庫には常時、平均約5万点の在庫が保管されています。

1万2000SKUの商品を17店舗で販売するには、在庫や受注の一元管理が欠かせませんね。
細谷様:おっしゃる通りです。ですから、ネクストエンジンが多店舗展開の要なんです。
在庫や受注処理をどのように一元管理しているのか、具体的に教えていただけますか?
佐々木様:まず、在庫を仕入れたら「商品名」「商品コード」「説明文」「在庫数」といった商品情報を倉庫スタッフがExcelの専用フォーマットに記入し、それをネクストエンジンにアップロードします。
次に、ネクストエンジンに登録した商品情報をECサイトにアップロードしていきます。楽天市場やYahoo!ショッピングなど、ネクストエンジンから直接アップロードできるECモールにはそのまま流し込む。それ以外のECモールには、弊社が独自に作成したExcelのマクロを使って商品情報を登録します。

そして、ECサイトから注文が入ったら、その注文情報を自動的にネクストエンジンに取り込み、在庫の引き当てや入金確認、出荷指示といったステータスを進めていきます。

店舗数が増えて売上UP!生産性も上がり営業利益率が向上
ネクストエンジンを導入したことで、どのような成果を実感していますか?
佐々木様:一番の成果は、店舗数が増えて、売上高が伸びたことです。ネクストエンジンを導入したことで、一元管理が可能なECモールの数が増えたため、ネットショップの数をおよそ2倍に増やすことができました。
売上アップにつながった要因の1つは、すべての店舗の在庫を一元化し、在庫の偏在による売り逃しを防いでいること。もしネクストエンジンを使わず、店舗ごとに在庫を割り振っていたら、ある店舗では在庫が売れ残っているのに別の店舗では欠品しているといった在庫の偏りが頻発し、莫大な機会損失が発生していたでしょう。
細谷様:販売力が高まったことで仕入れの数が増え、ボリュームディスカウントによって原価率も下がりました。人員を増やさずに売上高を伸ばすことができている上、原価率の低減もあいまって、営業利益率も向上しています。
また、売上高の増加に伴って弊社のプレゼンスも上がり、メーカーさんから新商品のご提案をいただく機会も増えました。キャラクターの権利を持つ会社さんとの交渉も行いやすくなっています。
そして、ネクストエンジンを使って業務効率が上がった分、空いた時間を「売るための施策」に使えるようになったこともメリットだと感じています。例えば、最近はYouTubeチャンネルの運営に取り組んでいるのですが、それができるのも、ネクストエンジンを導入して仕事の効率が上がったからです。

導入の決め手は「連携モールの多さ」と「従量課金の料金体系」
2021年6月にネクストエンジンを導入した経緯を教えていただけますか?
細谷様:それ以前に使用していた一元管理システムは、連携先のECモールの数が物足りなかったので、連携モールが多いネクストエンジンにリプレイスしました。
弊社は、一人でも多くのお客様と接点を持つために、できるだけ多くのECモールに出店していく戦略をとっています。店舗数を増やすには一元管理システムが必須であり、そのシステムの連携先が多ければ多いほど、私たちは店舗数を増やしやすくなります。そういった観点からネクストエンジンを選びました。
特にリプレイス前はマルイウェブチャネルやアンドモールなどの一部モールとは在庫連携ができておらず最低限の在庫数だけを各モールの倉庫に預けていました。ネクストエンジン導入後は主要モールと同様に在庫連携を行えるようになり、今では出店しているモールの中でも売上が高いモールになっています。
お客様との接点を増やすために始めた多店舗展開が、販売チャネルの拡大にも繋がり結果として売上げアップにも繋がりました。
ネクストエンジンが連携しているECモールには、可能な限りすべて出店する方針です。ネクストエンジンの連携済みモールの一覧を常にチェックし、そこに追加されたECモールは出店を検討します。弊社が店舗数を増やせるか否かは、ネクストエンジン次第なんですよ。
月額費用など、コスト面ではネクストエンジンをどのようにご評価いただいていますか?
細谷様:ネクストエンジンは店舗数にかかわらず、受注件数に応じた従量課金制なので、店舗数をまだまだ増やしていきたい弊社に合っています。
ちなみに、以前使用していた一元管理システムは、店舗数を増やすと売上が変わらなくても月額料金が増えてしまうことが課題でした。ネクストエンジンにリプレイスしたことで、売上高に対する月額費用の比率は、かなり下がりました。

サポートが充実しているので初めての操作でも問題なし
ネクストエンジンを実際に使用していただいて、管理画面の使い勝手などはいかがでしたか?
営業部係長 鵜島彩様(以下、鵜島様):管理画面は見やすいですし、ステータス管理も行いやすく、とても使いやすいです。

初めて管理画面を見たときは、「え、ステータスはこれだけ?」と驚いたのですが、実際に使ってみるとシンプル イズ ザ ベスト。在庫の入庫から受注、入金待ち、出荷待ちといったステータスが分かりやすくまとまっているので、作業の見落しも発生せず、ECの経験が浅い人でも使いやすいと思います。

一元管理システムをネクストエンジンに変えた際に、運用フローなどで戸惑うことはありませんでしたか?
鵜島様:一元管理システムを変えると在庫管理や受注処理などのやり方がすべて変わってしまうので、リプレイスする前はネクストエンジンを使いこなせるか心配でした。でも、ネクストエンジンのサポート担当者さんが、とても親身にサポートしてくださったので、初めての操作でも問題ありませんでした。
ネクストエンジンの使い方が分からないとき、サポート窓口に電話をかけると、サポートの担当者さんはいつも、とても丁寧に、かつ迅速に対応してくださいます。例えば、電話で話しながら操作マニュアルを一緒に見て、その場で操作方法を教えてくださることもあります。担当者さんはネクストエンジンの仕様や技術的なことにも詳しく、何を聞いてもその場で回答してくださるのでとても助かります。
実は、以前使っていた一元管理システムの会社さんは、サポートの電話がつながりにくいことも多くて……。ネクストエンジンさんは時間内であればすぐに電話がつながるので、そういったところも最高です。
細谷様:受注処理などが上手くいかなくてサポート窓口に電話をかける場合、出荷の時間が迫っていることも多いので、その場で解決できると本当に助かります。これがもし、数時間後や翌日に折り返しの電話をいただくとなると、その日の出荷に間に合いませんから。
リプレイス時のデータ移行もスムーズに完了
一元管理システムをリプレイスする際に、商品データなどをネクストエンジンに移行する作業に難しさはありませんでしたか?
細谷様:データの移行は、想像していたよりもはるかにスムーズでした。
移行したデータは主に「商品データ」「在庫数」「受注情報」の3つです。
商品データと在庫数に関しては、それまで使用していた一元管理システムに登録済みのデータを一旦CSVに落とし、それをネクストエンジンのCSVに当ててアップロードしました。
以前の一元管理システムとネクストエンジンでは、登録できるデータ項目が異なるため、すべての商品データをそのまま移行できたわけではありません。でも、手作業でデータを打ち直すような面倒な作業が発生したわけでもなく、問題なくデータを移行することができました。
そして、一元管理システムをリプレイスするタイミングで、受注情報の取り込み先をネクストエンジンに切り替えました。正直、この瞬間だけは冷や冷やしましたね。万一、受注情報がネクストエンジンに入ってこなかったら大惨事ですから。でも、実際はまったく問題ありませんでした。

「EC事業が成功するときも、終わるときも、ネクストエンジンと一緒」
今回、せっかくインタビューの機会をいただきましたので、ネクストエンジンに対する率直な感想をぜひお聞かせください。
細谷様:まず、ネクストエンジンは機能が豊富ですよね。さまざまなアプリで機能を追加できるので、僕らが欲しい機能はほとんどそろいます。
佐々木様:ネクストエンジンはバージョンアップも頻繁に行われ、僕たちがやりたいと思ったことを先回りしてやってくださる印象です。例えば、ECモールの仕様変更に即座に対応してくださるなど、僕らがお願いしたいと思ったことが、お願いする前に実現していることも珍しくありません。
「かゆいところに手が届く」どころか、かゆいなと思ったときにはもうかいてくれていた、といった感じでしょうか。ユーザーに寄り添ってくださる姿勢は、本当にありがたいと思っています。
細谷様:ネクストエンジンの母体であるHameeさんは、自分たちでネットショップを運営しているので、EC事業者の気持ちをよく理解していらっしゃるんでしょうね。ネットショップを運営している会社が作った一元管理システムだからこそ、EC事業者が必要としている機能がそろっているのだと思います。
佐々木様:正直、これだけ多くのネットショップの運営を、この人数でこなせているのは、在庫や受注をネクストエンジンで一元管理しているからです。弊社のEC事業にとってネクストエンジンは命綱です。EC事業が成功するときも、終わるときも、ネクストエンジンと一緒だと思っていますから。
細谷様:運命共同体だよね。
そこまでおっしゃっていただけて、感動してしまいました。こんなにもお力添えできているんだなと。
佐々木様:力添えと言うよりも、ネクストエンジンは弊社にとって力そのものですよ。ネクストエンジンがなかったら、今のパーフェクト・ワールドはあり得ないですから。

「これからもネクストエンジンとともに、EC事業を伸ばしていきたい」
最後に、EC事業の展望をお聞かせください。
細谷様:弊社は、キャラクターグッズの販売を通じて、キャラクターを愛する文化を世界に広めていきたいと考えています。その最初のステップとして、まずは日本において、1人でも多くの方にパーフェクト・ワールドのことを知っていただきたい。そのために、できるだけ多くのECモールに出店したいと考えています。
繰り返しになりますが、ネクストエンジンが対応しているECモールには、できる限り出店していく方針です。これからも、ネクストエンジンの連携先をどんどん増やしてください。
そして、私たちがたくさんの商品を売ることで、ネクストエンジンの発展にも貢献できたら嬉しいです。これからも、ネクストエンジンとともに、EC事業を伸ばしていきたいです。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。弊社もパーフェクト・ワールド様の事業拡大に貢献できるよう、ネクストエンジンをさらに進化させていきます!

後日談:弊社にご訪問いただき交流会を行いました!
導入事例の取材時にいただいた熱い熱いお気持ちを、「社員にも直に伝えていただきたい!」と
我が儘なお願いをしたところ、、、ご快諾いただき実際に小田原本社へお越しにいただきました!
ネクストエンジンのご活用術はもちろん、「本当に事業の成長になくてはならない」とのお気持ちに、全社員が感激した時間となりました。





導入支援をさせていただいたS様のケーススタディをご紹介します。
在庫管理システムを導入されていらっしゃったS様。運営店舗数の増加に比例して受注処理や発送業務も増加しており、業務効率化のためにリプレイス(乗り換え)をしたいというご相談をいただきました。
最初ご相談いただいたときは、予算のご都合でネクストエンジンの導入を見送られ、別の受注管理システムを導入。もともとご利用になられていた「在庫管理システム」+「受注管理システム」の2つのシステムで運営をされておりましたが、3ヶ月後に「在庫のズレが発生してしまっているため、ネクストエンジンの導入を再検討したい」と改めてご相談をいただきました。
<導入時の課題>
1.在庫管理のみのシステムを使っていたが、運営店舗数の増加。受注処理や発送業務も効率化したいためネクストエンジンに乗り換えたい
2.予算が合わなかったため導入を見送り。受注管理システム+在庫管理システムで運営していたが、データが同期せず在庫のズレが発生してしまった
<導入の結果>
ネクストエンジンでまとめて運営することで在庫のズレがなくなり、業務の手間や心理的ストレスからも解放
<導入について補足>
別々のシステムで店舗運営をされると、トータルの利用料金が割高になったり、教育コストがシステム分必要になってしまう場合もあります。
<ネクストエンジンの導入を検討されているEC事業者の皆さまへ>
受注も在庫もデータも、全てネクストエンジンで一元管理!受注件数に応じた従量課金制で、利用機能が増えても、店舗が増えても、商品数が増えても、料金体系は変わりません!
今回のケーススタディを資料としてご覧いただけます(クリックいただくとPDFが開きます)

▼リプレイスをご検討されている方へ
https://next-engine.net/replace/
ガス器具メーカー大手のリンナイ株式会社様。2022年2月にネクストエンジンの導入も含めた大規模なEC運営システムのリプレイスをリリースされました。プロジェクトをリードしたeビジネス推進グループの板橋晋也様、山田雄大様に、リンナイ株式会社様のEC事業のこれまでの歩み、大規模リプレイスが必要となった理由、ネクストエンジンを導入しての感想などについて伺いました。

御社のEC事業の歴史と、役割について教えてください。
板橋様:弊社のEC事業はお客様との接点を作ることを目的に2006年に部品販売という形で立ち上がりました。以前は、お客様から「五徳などの部品類についてどこで購入すればよいか分からない」「取り寄せに時間がかかる」という声を頂くことがありましたが、ECで直接販売することによりこれらを解決することができました。
ただ、部品類は一度購入すればそう何度も買うものではないので、継続的な接点機会を作るためにリンナイ製品と相性の良いキッチングッズやお掃除グッズ等の商材も拡大しています。弊社の商品は通常工務店や販売店などを通して間接的にお客様に届くことが多いため、お客様と直接つながることができるチャネルとしてECはとても重要です。
一番最初はスクラッチで制作した自社サイト、2010年から楽天市場、Amazonと出店し、2013年にはYahoo!ショッピングに出店しています。2011年からはインターネット限定のガスコンロも販売するようになりました。
ECは重要なユーザーとの接点ということなのですね。お二人は現在どのような業務をご担当されているのでしょうか。
板橋様:私も山田もECのバックエンドからフロントまでのシステム全般を担当しております。具体的には外部パートナーとの調整や、オペレーターとの調整まで、様々な業務を担っています。

2022年2月にネクストエンジンの導入も含めたEC関連システムの大規模リプレイスを実現されたとのことですが、なぜこのリプレイスは行われたのでしょうか。
山田様:老朽化していたEC関連のシステムを刷新し、フロントも現在の弊社ブランド方針に合わせてリニューアルするというのが1番の目的です。
注文の管理については、それまでは内製のECシステムを使っており、モールとCSVで連携していました。しかし、そのやり方が限界に来ていたため、リプレイスと合わせてネクストエンジンの導入も決めました。
もう少し具体的に教えてください。
山田様:運用面では、毎日手動でモールの管理画面から1つずつCSVをダウンロードしてECシステムに入れる作業です。年々モールの売上が増えていく中で無視できないコストになってきました。
また、たまに行われるモールのAPI仕様変更も頭痛の種です。変更自体が余裕をもって検知できればよいのですが、そうでない場合も多いので、毎回大変でしたね。お客様にご迷惑を掛けないため、仕様変更があると毎回板橋と私はその臨時対応に追われていました。
また、マーケティング施策の効果検証の面でも不便がありました。週末に打った施策を月曜の朝一で検証したくても、そのタイミングではまだデータがモールからECシステム側に投入できていないからできない、ということがありました。
このように、運用と施策の効果検証の両面から限界が来ていたのです。

数ある一元管理システム(OMS)の中からネクストエンジンを選んだ理由を教えてください。
板橋様:パートナー企業からの紹介ということもあり、横に並べての比較はしていません。ただ、連携の多彩さ、APIのマニュアル等もしっかり準備されていたことで、安心できたことが大きいですね。
山田様:ネクストエンジンを提供しているのが現役のEC事業者であるHameeさんということも安心につながりました。EC事業は実際にやってみないと色々分からないことが本当に多いので、それを分かっているHameeさんが提供しているシステムであれば押さえるべきところを押さえているだろうと考えました。
ネクストエンジンの導入で大変だったことはありますか?
板橋様:導入そのものというより、事前の運用フローの整理が一番苦労しましたね。今回のリプレイスにあたって、全ての業務を一度全部見える化したんです。
パートナー企業も含め5、6人が集まって、何度も話し合いを重ねて、考慮の抜け漏れを潰していきました。ちょうどこのプロジェクト開始と合わせてコロナ禍になってしまったので、話し合いの持ち方なども手探りで苦労しましたが、こういったプロジェクトは事前にどれだけ詳細に詰めておくかが大事なので、徹底的に考えました。そのおかげで、リリース後も大きなトラブルはありませんでした。
ネクストエンジンの設定自体に関する質問や疑問に関しては、ネクストエンジンの日橋さんに入って頂きました。大量の質問を投げさせて頂いたのですが、すぐに返してくれたので助かりましたね。

実際に運用をおこなうオペレータの方から、システム変更に関して抵抗する動きはありませんでしたか?
板橋様:ありませんでしたね。前述した運用の見える化を行いながら、オペレータの方からも「今感じている課題」を全て洗い出したうえで、認識をすり合わせながら進められたので。もちろんシステム的な制約があって実現できないこともありましたが、その部分もきちんと意思疎通しながら進めたので、リリース後も特にクレームめいたものは受けていません。
実際にシステムリプレイスをされて、ネクストエンジンの領域についてはご満足いただけていますか?
板橋様:ネクストエンジンの領域で言えば導入前に感じていた課題については解消できているので、満足しています。点数で言えば100点満点です。ネクストエンジンは今もよく触っているのですが、痒い所に手が届く印象です。「こういうデータを出力したい」と思いついたときにマニュアルを見れば解決することも多いですね。
山田様:やはり汎用性が高いのは便利ですね。注文データも商品データもオプションの項目をフル活用しています。また、アプリの種類が豊富なのも良いですね。PRO自動納品書・領収書発行アプリなどを現在使っています。
最後に今後EC事業をどのように展開していきたいですか?
板橋様:今回のリプレイスと合わせてECサイトもリニューアルしており、サイトコンセプトも新たに「リンナイのある上質な暮らしを実現するサイト」と改めました。使ってくれるお客様により楽しく、豊かに生活を送って頂くためのコンテンツも載せていきたいと思っています。
山田様:バックエンドの効率化はもっとやっていきたいですね。今回ネクストエンジンを導入したことで、これまでネックだった商品登録や、手作業で行っていたルーチン業務も効率化することができました。ネクストエンジンの活用はもちろん、バックオフィス・フロント側のシステムも今後もアップデートをし続けていきたいです。

・Rinnai Style
https://www.rinnai-style.jp/
・Rinnai Web限定商品
https://rinnai.jp/weboriginal/
※インタビューの内容は2022年6月現在のものです。
牛丼チェーン店「松屋」など、外食チェーンを多数運営する松屋フーズホールディングス様。シェアードサービスセンターでECモールの受注全般を管理されている薦田徹也様と、戦略事業部でECの販売戦略を担っている岩田幸恵様にお話を伺いました。
「牛めし」1本足→新商品を続々投入!スピード対応も後押し
楽天SOY受賞おめでとうございます!どのような点が評価されて受賞に至ったと思いますか?
松屋といえば「牛めし」。店舗では圧倒的に売れている商品なので、ECでは10年以上「牛めし」1本足での販売をしてきました。2年前くらいから商品ラインナップを増やすことを試み、「ロースかつ」や「カレー」などもメニューに加えてみたんです。これが思った以上にお客様から反響がありまして、大きな売上アップに繋がりました。
もう1つは、スピード対応。即日出荷はもちろん、売上とともにカスタマー対応の人員を増やし、即時対応を徹底しました。小さなことですが、レビューにちゃんと返信するなど、小さな積み重ねをしてきたことが、お客様からの支持に繋がっていると考えています。

倉庫連携をスムーズにし、1日の出荷を最大限にしたい!
ネクストエンジン導入前は、どんな課題を抱えていましたか?
昨年までは別の一元管理システムを利用していたのですが、倉庫との連携に課題がありました。具体的には、出荷データはある程度まとめてでないと倉庫に渡せず、昼頃に1日1回しか送れない。随時データを倉庫に渡すことができれば、本来なら1日5,000件ほど対応できるはずです。ところが、限られた出荷データしか渡せないので、1日3,000件しか出荷できない、という状況が起きていました。
出荷の限界値が下がるということは、売上を伸ばしていく上で大きな課題だと感じており、以前よりこのような課題を解決できるシステムを部内で検討していました。そんな中、ネクストエンジンの存在を知ることとなり、正式に導入が決まりました。

システム見直しで出荷効率大幅アップ。3名体制で月5万件を安定出荷!
ネクストエンジンの導入後は、どんな変化がありましたか?
出荷の効率が大幅にアップしました! 1時間当たりの出荷件数は、導入の前後で50件程度から80件程度と1.5倍以上になりました。即日配送も実現でき、現在は月5万件以上の出荷を、3名の受注処理担当で安定して回せています。もちろん売上も比例してアップしています。
導入の直後にAmazonで大きなセールがあり、1日あたり5000件前後の受注があったのですが、出荷データを何とか滞ることなく処理できたのはよく覚えています。以前のシステムではこのセールの受注をさばき切るのは厳しかったと思うので、導入しておいて良かったとその時痛感しました。

次なるチャレンジは定期購入
今後の展望があれば、お聞かせください。
コロナが収まるまでは、どうしても実店舗には足を運んでもらいづらい状況ですので、ECをさらに強化し、より多くの方に弊社の商品をお届けできればと思っています。特にチャレンジしたいのは定期購入ですね。お客様からのニーズは必ずあると感じていますし、売り方も時代の変化に合わせて変えていく必要があると思っています。
取材を終えて
徹底したお客様目線の取り組みによって、ECを拡大されている松屋フーズ様。たった3名で月5万件もの受注を捌いているとは驚きです。定期購入もぜひ実現して欲しいですね。

※本記事の内容は2021年2月19日時点のものです。