創業120周年を迎えたとよす株式会社様は現在、自社の「とよす公式オンラインショップ」を含め、3店舗でECを展開しています。今回、同社がネクストエンジンを導入した背景と効果などについて、営業部 営業企画課 課長 松本 孝平様にお話を伺いました。

ECの位置付けと開始時期をお聞かせください。

現在、当社の販売チャネルは百貨店や商業施設での直販、スーパーマーケットでの販売がメインで、このほかに問屋への卸しやECがあります。2011年に、柿の種専門店「かきたねキッチン」というブランドを立ち上げたのがECオープンのきっかけです。かきたねキッチンの立ち上げ当初は、店頭在庫が品切れ続出になるほどの人気を博しました。2年ほど経って、商品の供給が落ち着いてきたところで「かきたねキッチン」のEC展開の話が持ち上がり、2013年に自社ECサイト「とよす公式オンラインショップ」(以下、本店)がスタートしました。その後、販売拡大を目指して2015年に「Amazon」、2019年に「Yahoo!ショッピング」に出店しました。

かきたねキッチン ジアウトレット湘南平塚店

EC業務の流れを教えてください。

社内では受注管理と在庫管理が主な業務で、発送は当社の全商品を保管・出荷してくれる委託倉庫会社から行っています。倉庫側でピッキング作業がしやすいように、ピッキングリストは20件ずつにまとめて依頼をしています。この方法はネクストエンジン導入後も変わっていませんが、ネクストエンジン導入前は、出荷指示セット(納品書や出荷指示書、ピッキングリストなど出荷業務に必要な書類一式)の作成は各ショップごとに受注が20件溜まった段階で都度、行っていました。

ネクストエンジン導入により20件溜まった段階で各ショップごとに出荷指示セットを作成するのではなく、すべてのショップのものをまとめて注文締切を12:00とし、出荷指示セットの完了を16:00と時間で区切れるようになりました。以前は、通常時と繁忙期でピッキング作業にバラツキが生じてしまい、通常時では手持無沙汰という状況もありましたが、現在はピッキングを行う時間を決めることができたため、空いた時間を店舗運営の向上にあてるなど無駄な空き時間はありません。リソースを最適化できたと思っています。

ネクストエンジン導入後の運用フロー

ネクストエンジンの導入がリソース最適化につながったのですね。ネクストエンジンを導入しようと思われたきっかけもリソース不足でしょうか?

いえ、ネクストエンジンの導入が社内で持ち上がったのは、在庫管理の課題からでした。

当時、3店舗目をオープンする際「さすがに3店舗分の在庫管理は手間がかかるのではないか」という話が出ました。とりあえず、現状のまま3店舗の運営がスタートしましたが、案の定、在庫管理は大きな負担となりました。

弊社の場合、自社で製造している商品のため在庫は注文状況によってフレキシブルに対応することが可能ですが、季節商品などは「この期間中に何個販売する」という計画が基にあります。ECで100個販売となると「本店に80個」「Amazonに10個」「Yahoo!ショッピング」に10個という感じで在庫を振り分けます。その後、商品が売れる度に手作業で在庫の調整を行っていました。1商品なら大きな手間ではありませんが、商品点数が多いと在庫数の入力ミスや欠品の放置などが散見。工数も時間もかかってしまい、かなり煩雑な作業になっていました。

当時は私含め2名で運営していましたが、現場業務に掛かりっきりで追われる日々を過ごしていました。

今考えると、面倒な在庫管理を経験したからこそ、多店舗展開を最適化するツールの必要性を強く認識することができました。

多店舗展開を最適化するツールを探される中、ネクストエンジン以外の製品の比較・検討はされましたか。

どんな製品があるか程度のみで、詳細な比較・検討は行っていません。その理由のひとつは、当社の協力会社からの提案です。信頼している協力会社でしたから、その提案なら大丈夫という認識がありました。

もうひとつは、前述した倉庫会社でネクストエンジンを活用していたからです。当社以外にも、さまざまな通販に関する業務を手掛けている倉庫会社で、ネクストエンジンの使用感なども聞くことができました。身近で利用している安心感もあり、ネクストエンジンを導入することにしました。実際にネクストエンジンの運用をスタートさせたのは、2020年4月からです。

ネクストエンジンを導入して、どのような効果がありましたか。

<3店舗の在庫が連携し自動更新>
在庫数はネクストエンジンに登録しておくだけで、後はそれぞれの店舗で商品が購入されれば自動的に更新されます。これまでのように、手作業で在庫数を割り当てる必要がなくなり、在庫管理の負担は大幅に軽減されました。

<巣ごもり需要で注文数が倍増しても変わらず対応>
ネクストエンジンを導入したのがコロナ禍の真っ只中で、非常事態宣言が発令されるなか、当社も不安でした。しかし、巣ごもり需要の影響か、ECでの受注数は約倍に増加。繁忙期の受注は数千件にも及びます。ネクストエンジンがなければ、現在の受注数には対応できなかったと思いますので、非常にベストなタイミングでネクストエンジンを導入できたと考えています。

<受注件数は増えるも、EC運営スタッフは2人から1.5人に>
ECの受注業務に関わるメンバーは私を含めて3人になりましたが、現在、私は受注業務にはほぼノータッチ。本来行うべき業務の営業管理や、コーポレートサイトや新たな販促活動に注力しています。残り2名のうち1名は広報とSNSを兼任していますので、ECの業務は実質1.5人になりました。受注件数が増えても運営リソースは削減できています。

ほかに、便利だなと感じている機能などはありますか。

<住所の間違いなどを自動チェック>
ネクストエンジンに受注を取り込む際、自動的に行われるチェック機能が秀逸です。住所が間違っている、郵便番号と住所が合っていない、通信欄に特記事項が入っているなど、これまでは宅配便のシステムにデータを送付したときにエラーが出て分かる状況でした。この段階でのチェックや訂正は、送り状を作成する作業が止まってしまうため、非常に作業効率が悪いと感じていました。もちろん、カートの段階でも確認はできますが、アラートが出るわけではありませんので、すべて目視となります。
ネクストエンジン導入後は、取り込んだ段階で住所の間違いや特記事項をアラートで知らせてくれます。事前修正が可能になり、後作業の工数削減につながりました。

<納品書印刷日の自動指定が可能>
商品に指定された到着日に対しては、これまで店舗ごと目視で確認しながら納品書を印刷・出荷日指定をしていました。手作業での処理になるため発送もれなどのミスがないとは言えません。ネクストエンジンでは納品書印刷日を自動的に到着日から指定する機能があるため、そうしたミスを防止することができます。何よりも、作業を行う従業員の精神的な負担も軽減されました。

<商品マスタ機能で店舗ごとに商品名を変更できる>
ある店舗では商品名にお土産、人気、贈答、歳暮といったキーワードが入っています。しかし、それが納品書に出力されてしまうため、文字数が多いと出荷作業の現場から何の商品か分からなくなるというクレームがありました。ネクストエンジン導入後は、商品マスタによって店舗ごと納品書に出力する商品の名前を変更できます。これにより、出荷作業時に商品名で混乱することがなくなりました。

ネクストエンジンの先行ユーザーとして、ECの運営に悩んでいる企業に向けたアドバイスがあればお願いします。

自社のEC業務に手間や無駄を感じたとき、「EC業界の人たちは本当にこんなことをやっているだろうか?」と考えてみるといいかもしれません。当社の在庫管理もそうでしたが、困っている業務には何らか「助けてくれるツールがある」はずです。それが当社の場合はネクストエンジンでした。まずは、問い合わせてみることをおすすめします。

最後にネクストエンジンに対する期待をお願いします。

ITリテラシーが十分とは言えないため、サポートへ同じことを何度も聞いてしまったのですが、ネクストエンジンさんはその都度、丁寧に対応していただき大変助かりました。

ネクストエンジンさんは「かゆいところに手が届く」と感じる機能が多く、まだまだ我々が知らない機能もあるんだろうなと感じています。そんな中、カスタマー任せではなくコミュニケーションを取りながら仕事ができるというのは、本当に有り難いと思っています。

今回、当社の事例紹介がネクストエンジンさんのお役に立つのではあれば嬉しい限りです。また、他社様の事例も共有いただけると有り難いですね。その事例のなかで、新しい発見や気づきを得ることができれば、さらなる業務発展につながると考えています。引き続き、当社のサポートをよろしくお願いします。

※インタビューは2022年12月に行い、人員数等は取材当時のものです。

『にっぽん津々浦々』というECサイトで、世界各国・日本全国の食品・調味料・日用品などバイヤーが選んだ「こだわりの商品」を紹介・販売している株式会社スペースアイランド様。『にっぽん津々浦々』はなんと2年連続で「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞、他モールでも受賞経験が豊富なECサイトです。そこで代表取締役社長の小崎雅俊様に、日頃からECサイト運営・管理で心がけていることや、予備知識ゼロからECサイトを開始した経緯などについてお聞きしました。

2年連続での「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」受賞!

まずは、2年連続での「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」受賞、おめでとうございます!

ありがとうございます。たくさんのお客様にご利用頂いたこと、そしてお取引様のお力添えとスタッフ全員が地道に頑張ってくれた結果、受賞できたと思っています。2年連続で受賞できたことはとても嬉しいですし、誰でも受賞できるわけではないと思うのでテンションが上がりますね!3年連続の受賞も狙っていきたいと思います。

『にっぽん津々浦々』ではバイヤーの方が選定したこだわりの商品を販売されているそうですが、どのように日々商品を目利きされているのでしょうか?

弊社の商品選定には仕入れマニュアルはありません。バイヤーが「お届けしたい!」と思ったものをお取引させてもらっています。目利き、というとなんだか偉そうなのであくまで「ご紹介させてください」というスタンスですね。強いて言うなら、思わず振り向いてしまうような雰囲気のある、長く愛されている商品であるかどうか、でしょうか。

多くのECサイトでは年間の売上の波があることが多いのですが、『にっぽん津々浦々』ではそうした季節変動のようなものはありますか?

食品・日用品がメインということもあり、年間通して売上の波は大きくありません。一部の商品が売上を牽引しているというよりは様々な商品がまんべんなく売れています。たまにテレビで紹介された商品があると一時的に売れ行きが良いこともありますが、基本的には一過性のものですね。

株式会社スペースアイランドは小崎様が起業された会社ですが、小売り経験もエンジニア経験もゼロで始められたそうですね。

そうなんです。2010年9月、29歳の時に大学の同級生だった友人と2人で起業しました。2人ともBtoBの営業職出身ということもあり、小売り販売に関わる経験が全くありませんでした。それでも、なにか事業をやっていくにあたって「自分たちの営業力だけを頼りにするのはリスクだな」と感じていたことから、商品の魅力で勝負することのできるECサイト運営を始めることにしました。しかし、経験が全くなかったうえに、HTMLも知らなかったですし、ヘッダー・フッターも作ることが出来ませんでした。立ち上げるまでには4~5か月かかりましたね。

未経験からのスタートということもあり、軌道に乗るまでには苦労があったのでしょうか。

会社を立ち上げた当初の2011年頭に『にっぽん津々浦々 本店』をオープン。楽天市場店を2011年5月に、その後Yahoo!ショッピングと出店を進めていきました。しかし、最初の1年くらいは「この世の中にお客さんはいるのか!?」っていうくらい売上が立たなかったですね。ですが、3年目を迎えた頃から徐々に出荷を自分たちだけでやるのが大変になっていきました。

モールごとに1件ずつ伝票番号を出力し、サンクスメールを個別で送信して……とやっていると毎日すべての業務が終わるのが0時を過ぎるような状態で。当時は「ECをやるってこういうことなんだ」と疑いなく思っていたのですが……

ネクストエンジンの導入で「こんなに時間ができるものなんだ!」と感動

1件ずつ個別での対応はなかなか大変ですね。どのタイミングで一元管理ツールの導入を検討されたのでしょうか。

当時は社員が3人しかいなかったにもかかわらず、1人がお客様対応と商品の仕入れ、2人は伝票を1件ずつ出して発送していくような状況でした。注文数が増えていくにつれ、「これはヤバい」と思っていたときに、パートナー会社さんから紹介されたのがネクストエンジンでした。最初はネクストエンジンを使うことで何が変わるのかもあまり理解していなくて、「倉庫とやり取りをするためには使わないといけないものなんだな」というくらい。ですが、実際に使うようになってから一元管理することのメリットを実感するようになりました。

最初に驚いたのは「確認待ち」「印刷待ち」などのステータス管理が見やすいこと。ひと目で「今はこの状態のものが何件ある」というのがわかるのがいいですよね。当時はEC運営はこういう風にやるんだ、という業界水準を見せつけられた感じがして衝撃を受けました。

100件の出荷通知を1枚ずつ出すのと、一括で出力するのでは手間のかかり方が大きく変わってきます。今となっては当たり前ではありますが、自動でサンクスメールも出荷通知も送られることから、売上確定をいちいち追わなくて良いのは画期的でした。

導入後は売り方を考える時間が確保できるようになりました。社員全員で「こんなに時間ができるものなんだね!」と感動しましたね。運用の施策づくりや、取扱商品を紹介するページ作成などに着手することができ、さらに人材を増やし組織を拡大することができました。

SPACEISLAND 作業風景

現在では、かなりネクストエンジンを使いこなして頂いているようですね!

はい、現在はこだわりたいところにアプリを制作してカスタマイズをしています。たとえばネクストエンジンを使っていると、サンクスメールは本来自動で送信されると思いますが、弊社では不測の事態に備え、ご注文内容を確認してからサンクスメールを送ることが出来るように設定を変更しています。

ネクストエンジンを使うことでかなりの効率化が実現できることはメリットではありますが、一方で効率化ばかりを追い求めればどのお店も同じような運用となって、すべてのECサイトがただの自動販売機になってしまうのでは、という懸念があります。そうすると、お客様にとってはお買い物の楽しみが消えてしまうことにもなりかねません。お店の個性を残しつつ、効率と非効率のバランスを取ることが大切なのではないかと思っています。そのためには、人のぬくもりを残せるところは残しておきたいですね

売上の数値目標は敢えて作らない!

今後の売上目標などはあるのでしょうか。

実は弊社では数字の目標は作っていません。数値目標があるとどうしても「お客様に対し商品を売りつける」感覚になってしまうのではと考えているため、私個人的としては「この位の売り上げになったらいいな」というのはありますが、社員の目標にはしません。売上目標を迫るくらいなら無駄を削る努力をしたいと思っているのもあります。成長を追い続けるあまり、大切なものを見失わないよう気をつけたいですね。今後はさらに、日本中のまだご紹介できていない良い商品を広くお伝えしていきたいと思っています!

※本記事の内容は2022年4月時点のものです

淡路島で、現地の玉ねぎの卸売りをメインに、生産やネットショップでの販売もされている朝日物産様。生産や卸売りという通常業務の傍らでネットショップを立ち上げ、その後1年足らずで4店舗まで拡大し、売上を順調に伸ばしています。なぜ運営店舗が1店舗のみの状況でネクストエンジンの導入を決断したのか。そしてその効果は。卸売りや生産も担当するEC責任者の阿部様にお話を伺いました。

朝日物産様の事例をケーススタディとして1枚のPDFにまとめました

導入の経緯や効果などをまとめております。事例の確認や社内稟議などにお役立てください。

▲クリックいただくとPDFが開きます

ECを始められた経緯を教えてください。

もともと弊社は淡路島の玉ねぎの生産や卸売りをメインに行っていました。より多くの方に淡路島の玉ねぎを届けたいと考える中で、卸だけでなく、一般のお客様に向けて、ネットショップで販売していくことに決めたんです。将来的には多店舗展開を見据えながらも、まずは多くの事業者の方が出店している楽天市場から始めてみることにしました。

出店当初は、私一人でも何とか商品登録から受注、出荷までの業務を不慣れながらも捌けていました。ところが娘の力も借りながら、試行錯誤を続けるうちに受注や出荷件数も増え、当然ですがそれに比例して業務も増えていって…。ネットショップ運営だけでなく、生産や経理業務、多忙な際の出荷作業にもかかわっていたので、よく泣きそうになりながら夜遅くまで作業をしていました

その後にネクストエンジンを導入されたのですね。
どのような経緯だったのでしょうか

先ほど言ったような状況から抜け出したく、とにかく情報を集めようと思い、徳島で開催されていたECマスターズクラブに参加しました。会員向けの動画配信で、オススメされたのがネクストエンジンなどの一元管理システムだったんです。いくつかのシステムを紹介されましたが、デモ動画などを見る中で、一番操作がシンプルに感じたので、ネクストエンジンを導入することにしました。

業務が忙しくなると、まずは人を増やそうと考える企業も多いと思います。なぜ人を雇わずに、システムの導入を第一に行われたのでしょうか。

この状況ではまずは仕組化、マニュアル化が重要だと考えたからです。それ無しではきちんと教育することもできず、人が入ることでむしろ余計なコストが生まれてしまう。よほど積極性があって機転が利く方であれば別なのかもしれませんが、そんな理想的な方を採用できる自信もなかったですし。それならまずシステムを入れて、誰でも取り組めるように業務を定型化した上で人を雇った方が間違いないと思ったんです。今ではEC業務の経験が無かった2人の娘にも手伝ってもらえたりもしているので、この判断は正解だったと思いますね。

ネクストエンジン導入時の苦労はありましたか?

私はPCに本当に疎かったもので、導入時の初期設定には正直何度も挫折しかけていました…。ですが困りはてて、娘に手伝ってもらったら、マニュアルを見ながらスイスイ進めてくれたんですよ。ある程度PCに触れている方だと、設定も苦では無いのかもしれません。私も初期設定の際はお手上げでしたが、普段の運用では苦労せずに使えていますよ。

朝日物産様はネットショップが一店舗の時点でネクストエンジンを導入されています。導入後はどのような変化がありましたか?

導入時は楽天市場の一店舗のみの運営でしたが、業務が本当に楽になりました。これまで一件一件行っていた受注処理やメール送信、送り状整理も全部ネクストエンジンがやってくれるんですよ。こんなに楽していいんだ、とびっくりしましたね。

ネットショップ開設時から視野に入れていた多店舗展開もどんどんしています。ネクストエンジン導入からまだ1年も経っていないですが、Yahoo!、Amazon、BASEの3店舗に新たに出店しました。非常にスムーズに展開することができましたね。ネクストエンジンがひとまとめに業務を効率化してくれるので、連携時の設定以外、ほとんど負担は増えていません。運営体制も私と、本業の片手間で手伝ってくれている娘2人で済んでいるので、本当にありがたいです。売上も導入前と比較して、3倍以上に伸びていますよ。

そして何よりも、私たちは玉ねぎの卸業者であり、生産者なんです。淡路島の美味しい玉ねぎを、熱心な生産者の方々から出荷していただいて、必要とされる市場、お客様に、より良い状態でお届けする。そして、私たちもより良い玉ねぎを生産する。その一番大事な所に力を入れることができるようになったことが何より嬉しいですね。

今後はどのようなことに力を入れていきたいですか?

ネットショップ関連では、集客もまだまだこれからです。リピーターの方はたくさんいらっしゃって、良いものを扱っているという自信はあるんです。ですが如何せんマーケティングの知見は無くて…。もっと沢山の人に私たちの商品を知ってもらうため、勉強しなければならないことが山ほどあると思っています。

玉ねぎの生産にも、もちろん取り組んでいきます。人の健康に貢献できる玉ねぎを作りたいんです。平成22年から兵庫県の認証も取得して、有機肥料を使用した特別栽培にも取り組んでいます。まだ生産量は僅かなのですが、お客様に「美味しい」「何だか体の調子が良くなった気がする」なんてすごく喜んで貰えるんですよ。こんな風に笑顔になってくれる方をどんどん増やしていきたいですね。

取材を終えて

徹底したコスト意識のもと、早期にネクストエンジンを導入し、順調にECを拡大されている朝日物産様。「お客様に喜んで欲しい。」その一心で新しいことにも果敢に取り組まれているのが非常に印象的でした。美味しいと評判の淡路島の玉ねぎ、どんどん広まっていってほしいですね。

※本記事の内容は2021年7月19日時点のものです。

牛丼チェーン店「松屋」など、外食チェーンを多数運営する松屋フーズホールディングス様。シェアードサービスセンターでECモールの受注全般を管理されている薦田徹也様と、戦略事業部でECの販売戦略を担っている岩田幸恵様にお話を伺いました。

「牛めし」1本足→新商品を続々投入!スピード対応も後押し

楽天SOY受賞おめでとうございます!どのような点が評価されて受賞に至ったと思いますか?

松屋といえば「牛めし」。店舗では圧倒的に売れている商品なので、ECでは10年以上「牛めし」1本足での販売をしてきました。2年前くらいから商品ラインナップを増やすことを試み、「ロースかつ」や「カレー」などもメニューに加えてみたんです。これが思った以上にお客様から反響がありまして、大きな売上アップに繋がりました。
 
もう1つは、スピード対応。即日出荷はもちろん、売上とともにカスタマー対応の人員を増やし、即時対応を徹底しました。小さなことですが、レビューにちゃんと返信するなど、小さな積み重ねをしてきたことが、お客様からの支持に繋がっていると考えています。

倉庫連携をスムーズにし、1日の出荷を最大限にしたい!

ネクストエンジン導入前は、どんな課題を抱えていましたか?

昨年までは別の一元管理システムを利用していたのですが、倉庫との連携に課題がありました。具体的には、出荷データはある程度まとめてでないと倉庫に渡せず、昼頃に1日1回しか送れない。随時データを倉庫に渡すことができれば、本来なら1日5,000件ほど対応できるはずです。ところが、限られた出荷データしか渡せないので、1日3,000件しか出荷できない、という状況が起きていました。
 
出荷の限界値が下がるということは、売上を伸ばしていく上で大きな課題だと感じており、以前よりこのような課題を解決できるシステムを部内で検討していました。そんな中、ネクストエンジンの存在を知ることとなり、正式に導入が決まりました。

システム見直しで出荷効率大幅アップ。3名体制で月5万件を安定出荷!

ネクストエンジンの導入後は、どんな変化がありましたか?

出荷の効率が大幅にアップしました! 1時間当たりの出荷件数は、導入の前後で50件程度から80件程度と1.5倍以上になりました。即日配送も実現でき、現在は月5万件以上の出荷を、3名の受注処理担当で安定して回せています。もちろん売上も比例してアップしています。

導入の直後にAmazonで大きなセールがあり、1日あたり5000件前後の受注があったのですが、出荷データを何とか滞ることなく処理できたのはよく覚えています。以前のシステムではこのセールの受注をさばき切るのは厳しかったと思うので、導入しておいて良かったとその時痛感しました。

次なるチャレンジは定期購入

今後の展望があれば、お聞かせください。

コロナが収まるまでは、どうしても実店舗には足を運んでもらいづらい状況ですので、ECをさらに強化し、より多くの方に弊社の商品をお届けできればと思っています。特にチャレンジしたいのは定期購入ですね。お客様からのニーズは必ずあると感じていますし、売り方も時代の変化に合わせて変えていく必要があると思っています。

取材を終えて

徹底したお客様目線の取り組みによって、ECを拡大されている松屋フーズ様。たった3名で月5万件もの受注を捌いているとは驚きです。定期購入もぜひ実現して欲しいですね。

※本記事の内容は2021年2月19日時点のものです。

“日本の本当にいいもの”をコンセプトに、お茶や海苔をはじめとして、和スイーツやご飯のお供、コスメまで幅広く製造、販売している株式会社いなば園様。マーケティングも含めて、EC運営全体を担う大塚勇治様にお話しを伺いました。

新商品の開拓で売上増→楽天SOYジャンル大賞へ

楽天SOYジャンル大賞の受賞、おめでとうございます!どのような点が評価されて受賞に至ったと思いますか?

新たな取り組みをして、売上を上げたことが評価に繋がったのではと思います。もともと冠婚葬祭用のギフト販売がメイン事業なのですが、コロナの影響で伸び悩んでいて。ECで何とか売上を上げなければいけないと、新商品をたくさん出しました。例えば、ステイホームの中、おうちで贅沢感を味えるようなご飯のお供やスイーツなどを新たに加えたところ、注文が多く入るようになりました。また、新規のお客様向けの広告を積極的に出したことも売上アップに繋がりましたね。
 

現在のECの出店状況を詳しく教えていただけますか?

現在は自社サイト、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、au Pay マーケット、Qoo10に出店しています。EC専任が社員3名とパート4名の計7名、あとヘルプで入ってくれるスタッフが数名います。

受注は1件1件手作業。3店舗目で業務が追いつかず・・・

ネクストエンジン導入前は、どんな課題を抱えていましたか?

ECをはじめたのは2007年。最初は楽天市場のみで、私が入社した2012年は楽天市場と自社サイトの2店舗を運営していました。その後Yahoo!ショッピングに出店したのですが、そこからは本当に忙しくて。

当時は別の受注管理のシステムを入れていたのですが、自動化の機能は無く、受注は1件1件手作業で処理していました。決まった時間に帰るスタッフも多かったので、店舗を増やしたら業務を回しきれなくなり。どうにかしなければと思い、ツールを探し始めました。
 

ネクストエンジンとの出逢い。まさにやりたいことができる!

ネクストエンジンを知ったきっかけと導入の決め手は?

受注管理に加え、自動化もできるツールを探している時に、楽天のカンファレンスでネクストエンジンの存在を知りました。「まさにやりたいことができる!!」って衝撃を受けたんですよ。料金面では他社で安いものがありましたが、ネクストエンジンは、注文の全数確認、モールからの注文取込、発送方法の選択、メールの自動送信といった、課題に感じていたことがすべて解決できると思いました。導入することでお金はかかりますが、スタッフを1人雇うことを考えたらずっと安いなと。

導入後5年で出荷6倍!スタッフ増やさずに対応

ネクストエンジンの導入後は、どんな変化がありましたか?

導入直後から売上を大きく伸ばすことができました。今まで手作業でやっていた受注処理の大半を自動化できたので、空いた時間でさらにAmazon、au PAY マーケット、Qoo10と多モール展開することができました。また販促企画に力を入れられるようになったことが大きかったです。あまりに早く効果が現れたので、「今までなんて無駄な作業をしていたんだろう…」と少し凹んだくらいです。出荷件数はネクストエンジン導入当時に1万件程度だったのが、2020年12月は6万件以上になったので、ざっと6倍ですね!さらに売上高も導入前より1桁増えました!

このように急成長しても、導入前と変わらない人数で運営できているので、本当にネクストエンジンを入れてよかったです。利用料は受注件数による従量課金を含めて月数万円かかっていますが、もし導入していなかったら売上拡大に合わせてスタッフを何人も雇う必要がありました。それよりどう考えても安上りですよね。また、ネクストエンジンは直感的に操作できるので、新しく入るスタッフの教育もとてもやりやすくなりました。

ネクストエンジンでさらなる効率化を!

今後の展望があれば、お聞かせください。

やりたいことは山ほどあります!コロナ禍で冠婚葬祭事業が伸び悩んでいるので、ECをもっともっと伸ばしていかないといけません。そのために、SNS運用などブランディング強化や、配送拠点を増やすことも考えています。

運用効率化にももっと力を入れる必要があります。ネクストエンジンにおいては受注処理に絞って使用している状況なので、在庫管理や商品管理も使って、さらに効率化を図っていきたいです。ネクストエンジンと連携している便利なアプリもどんどん増えてきているので、積極的に使っていきたいですね。

取材を終えて

コロナ禍で主力事業が落ち込む中、積極的なチャレンジでECの拡大を実現し、楽天SOYジャンル大賞に至ったいなば園様。現状の課題をしっかりと捉え、将来のために打つべき手段を明確にしているのが印象的でした。今後のいなば園様のさらなる飛躍に期待大です!

※本記事の内容は2021年2月9日時点のものです。

長野県の南信州の名物である『市田柿』や、インスタ映えするスイーツ『太っちょマカロン』『フラワーロール』『ハーバリウム風ゼリー』などを販売している「わらいみらい」は、楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonの3つのモールを展開しています。2019年10月よりネクストエンジンをご利用頂き、売上はどんどんアップ……なんと2倍にまでなったといいます。今回はどのようにネクストエンジンを活用されているのかを、代表取締役社長の富田亮様にお話をお聞きしました。

ネクストエンジンを導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

私はもともと干し柿の卸売販売の会社員を務めていました。国内の市場や海外のバイヤーに柿の卸売をする中で、実は副業的に始めたのが市田柿のネット販売だったんです。市田柿の販売が好調になってきたタイミングで、以前行っていたスイーツ販売も再開し、本格的にネット通販を始めました。ですが、柿の繁忙期である12月には1日数百件売れることもあり、夜中まで伝票整理に追われるようになってしまいました。

この干し柿は12月頃に出来上がって販売開始するのですが、それがお歳暮の時期とちょうど重なります。10月頃からたまっていた受注を、出来上がりに合わせて「12月○日に出荷する」と予約で留めておくと、当日の発送が膨大な量になってしまいます。1件ずつ伝票確認作業をして発送作業もして。業務が重なりとにかく大変でした。

繁忙期以外の時期でも1日20件ほど受注を頂いていたのですが、注文画面を見ながら伝票に手入力で書き写していましたから、どうしても1年に2~3件はヒューマンエラーが起きてしまっている状況でした。

当初はAmazonのみでしたが、その後楽天・Yahoo!ショッピングにも展開していく予定だったので、もっと効率化をはかりたいなと思いシステムの導入を検討しました。最初は他社のサービスを利用していたのですが、Paypayの連動が出来なかったこともあり、再度別のサービスを検討しようとWEB検索をしているときにネクストエンジンを見つけ、切り替えることにしました。

ネクストエンジンを導入してみていかがでしたか?

Paypayの連動が出来るようになったのはもちろん、受注管理、在庫連携ができるようになったので、これまでほとんど手動でやっていたのが「半自動」くらいになったことで自由に使える時間は増えましたね。「半自動」というのはスイーツ販売という特性上、冷凍状態の商品を取り扱いしなければならず、自社から約8割の商品を出荷しているためです。今後冷凍対応の倉庫が見つかれば、「全自動」にできるのではないかと現在準備しています。

さらに、ネクストエンジンさんはサポートがかなり手厚いのが助かっています!

サポートが手厚いというのはどのような部分で実感されていますか?

一番助けて頂いたのは初期設定のときでしたね。自分には難しかったので教えて頂きたくてサポートに問い合わせをしたのですが、最初に「この設定内容だと1か月かかりますよ」って言われて驚きました(笑)。ただ、最初からそう言ってもらえたので心の準備と予定を組むことが出来ました。

その後も、「まずこれをやりましょう」「次にこれをやりましょう」と順を追って丁寧に教えてもらえたので無事終えることができました。なので、今でもわからないことがあるとすぐに聞いてしまうのですが、サポートの方はいつも迅速にメールで答えてくれるのが助かりますね。

最近では、商品コードを作成しなければならない場面で、Amazonと楽天でそれぞれ異なるコードをつくるやり方が難しかったので問い合わせをしました。その時、ネクストエンジンのシステム上の話だけでなく、楽天やAmazonなどそれぞれのモールでの設定の仕方や使い方なども教えてくださったのはありがたかったです。

普通なら「Amazonや楽天にご自分で聞いてください」なんて言われるのかと思っていましたけど、各モールの操作に関する知識もとても豊富で、それぞれ丁寧に教えてくださるのは忙しい中でとても心強い味方です。

ネクストエンジン導入後、「半自動」にすることでできた時間は何をされていますか?

伝票を手書きで書く必要がなくなったので、受注の処理に導入前は丸一日かかっていたのが今では半日くらいで終わります。その分、商品ページを作ったり、バナーを作ってみたりといったモール運営に関わる様々なことに時間を割くことが出来るようになりました。さらに、時間が取れるようになったことで、リアル店舗のスイーツを食べ歩きができ、そこでヒントを得てできたのが 『太っちょマカロン』・『カタラーナ』なんです。これらの新商品は受注処理に追われていたら余裕がなくて生まれなかったかもしれませんね。そうしてより多くの注文を受けることができるようになったので、売上は導入前の2倍にまで伸ばすことができました。

今後はどのように事業を展開していきたいですか? 

現時点では冷凍対応の倉庫が見つけられていないこともあり、運用を「全自動」にはできていません。なので、今後は「全自動」を目指しつつ、実現したらもっと商品開発に力を入れていきたいと思っています。さらに、出店モールを増やすことでお客様と接する機会を増やすことが出来ればいいなと思います。「全自動」にすることができればあとはより良い商品を作るだけですから。もっと効率をあげて、売上は今のさらに3倍を目指したいと考えています!

取材を終えて

現在は「半自動」のわらいみらい様。今後は冷凍対応の倉庫との取引を実現させ、「全自動」を目指して動きをさらに加速させると力強く語って頂きました。売上3倍と効率化が実現し、さらに魅力的な新商品と出会える日が楽しみですね!

※本記事の内容は2020年7月27日時点のものです。

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