キャラクターグッズのネットショップ17店舗*を3人で運営しているパーフェクト・ワールド株式会社様(本社東京都)。ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」を導入したことで、EC部門の人員を増やすことなく、店舗数を約2倍に増やすことができたそうです。EC部門を担当している細谷様、佐々木様、鵜島様の3人に、ネクストエンジンを導入した経緯や導入後の成果をうかがいました。(*2023年3月末時点の直営店)
取扱商品1万SKU超!効率的な多店舗運営の秘訣とは
本日は、パーフェクト・ワールド様がなぜ少人数で多店舗展開を行えるのか、その秘訣をうかがいたいと思います。
取締役副社長 細谷明人様(以下、細谷様):わかりました。結論から言うと、ネクストエンジンが多店舗展開の要です。お世辞でもなんでもなく、ネクストエンジンがなかったら今のパーフェクト・ワールドはありません。ネクストエンジンには本当に感謝しているんです。今日は、私たちの「ネクストエンジン愛」も存分に語らせてください(笑)

そうおっしゃっていただけて、とても光栄です!ネクストエンジンの活用法をうかがう前に、まずは御社が手がけているEC事業についてお聞かせいただけますか?
営業部課長 佐々木辰徳様(以下、佐々木様):弊社はキャラクターグッズのネット通販を中心に、商業施設でのポップアップイベントの企画・運営など、キャラクターに関わるさまざまなビジネスを手がけています。キャラクターを通じて、お客様にちょっと幸せな気持ちを感じていただき、ふっと笑顔になっていただく。そんなことを目指している会社です。
直営のECサイトは「PERFECT WORLD TOKYO(パーフェクト・ワールド・トーキョー)」「アニットフレンズ&アニメトーキョー」「亜土ちゃんストア」を展開しており、店舗数は2023年3月末時点で合計17店舗。月間受注件数は平均1万件を超えており、繁忙期の12月はその1.5〜2倍に増えます。


御社のネットショップには、誰でも知っている人気キャラクターのグッズがそろっていますね。取扱商品数は、どのくらいあるのでしょうか。
佐々木様:取扱商品数は約1万2000SKUで、メーカー様から仕入れて販売している商品もあれば、弊社が企画したオリジナル商品もあります。キャラクターグッズの商品サイクルは非常に早く、毎週100〜400SKUほどの新商品を発売しています。
なお、弊社は物流も内製化しており、梱包や出荷などを行う倉庫スタッフとして5人のパートさんがいます。すべての商品の在庫を自社倉庫に保有しており、ドロップシッピング方式での販売はありません。倉庫には常時、平均約5万点の在庫が保管されています。

1万2000SKUの商品を17店舗で販売するには、在庫や受注の一元管理が欠かせませんね。
細谷様:おっしゃる通りです。ですから、ネクストエンジンが多店舗展開の要なんです。
在庫や受注処理をどのように一元管理しているのか、具体的に教えていただけますか?
佐々木様:まず、在庫を仕入れたら「商品名」「商品コード」「説明文」「在庫数」といった商品情報を倉庫スタッフがExcelの専用フォーマットに記入し、それをネクストエンジンにアップロードします。
次に、ネクストエンジンに登録した商品情報をECサイトにアップロードしていきます。楽天市場やYahoo!ショッピングなど、ネクストエンジンから直接アップロードできるECモールにはそのまま流し込む。それ以外のECモールには、弊社が独自に作成したExcelのマクロを使って商品情報を登録します。

そして、ECサイトから注文が入ったら、その注文情報を自動的にネクストエンジンに取り込み、在庫の引き当てや入金確認、出荷指示といったステータスを進めていきます。

店舗数が増えて売上UP!生産性も上がり営業利益率が向上
ネクストエンジンを導入したことで、どのような成果を実感していますか?
佐々木様:一番の成果は、店舗数が増えて、売上高が伸びたことです。ネクストエンジンを導入したことで、一元管理が可能なECモールの数が増えたため、ネットショップの数をおよそ2倍に増やすことができました。
売上アップにつながった要因の1つは、すべての店舗の在庫を一元化し、在庫の偏在による売り逃しを防いでいること。もしネクストエンジンを使わず、店舗ごとに在庫を割り振っていたら、ある店舗では在庫が売れ残っているのに別の店舗では欠品しているといった在庫の偏りが頻発し、莫大な機会損失が発生していたでしょう。
細谷様:販売力が高まったことで仕入れの数が増え、ボリュームディスカウントによって原価率も下がりました。人員を増やさずに売上高を伸ばすことができている上、原価率の低減もあいまって、営業利益率も向上しています。
また、売上高の増加に伴って弊社のプレゼンスも上がり、メーカーさんから新商品のご提案をいただく機会も増えました。キャラクターの権利を持つ会社さんとの交渉も行いやすくなっています。
そして、ネクストエンジンを使って業務効率が上がった分、空いた時間を「売るための施策」に使えるようになったこともメリットだと感じています。例えば、最近はYouTubeチャンネルの運営に取り組んでいるのですが、それができるのも、ネクストエンジンを導入して仕事の効率が上がったからです。

導入の決め手は「連携モールの多さ」と「従量課金の料金体系」
2021年6月にネクストエンジンを導入した経緯を教えていただけますか?
細谷様:それ以前に使用していた一元管理システムは、連携先のECモールの数が物足りなかったので、連携モールが多いネクストエンジンにリプレイスしました。
弊社は、一人でも多くのお客様と接点を持つために、できるだけ多くのECモールに出店していく戦略をとっています。店舗数を増やすには一元管理システムが必須であり、そのシステムの連携先が多ければ多いほど、私たちは店舗数を増やしやすくなります。そういった観点からネクストエンジンを選びました。
特にリプレイス前はマルイウェブチャネルやアンドモールなどの一部モールとは在庫連携ができておらず最低限の在庫数だけを各モールの倉庫に預けていました。ネクストエンジン導入後は主要モールと同様に在庫連携を行えるようになり、今では出店しているモールの中でも売上が高いモールになっています。
お客様との接点を増やすために始めた多店舗展開が、販売チャネルの拡大にも繋がり結果として売上げアップにも繋がりました。
ネクストエンジンが連携しているECモールには、可能な限りすべて出店する方針です。ネクストエンジンの連携済みモールの一覧を常にチェックし、そこに追加されたECモールは出店を検討します。弊社が店舗数を増やせるか否かは、ネクストエンジン次第なんですよ。
月額費用など、コスト面ではネクストエンジンをどのようにご評価いただいていますか?
細谷様:ネクストエンジンは店舗数にかかわらず、受注件数に応じた従量課金制なので、店舗数をまだまだ増やしていきたい弊社に合っています。
ちなみに、以前使用していた一元管理システムは、店舗数を増やすと売上が変わらなくても月額料金が増えてしまうことが課題でした。ネクストエンジンにリプレイスしたことで、売上高に対する月額費用の比率は、かなり下がりました。

サポートが充実しているので初めての操作でも問題なし
ネクストエンジンを実際に使用していただいて、管理画面の使い勝手などはいかがでしたか?
営業部係長 鵜島彩様(以下、鵜島様):管理画面は見やすいですし、ステータス管理も行いやすく、とても使いやすいです。

初めて管理画面を見たときは、「え、ステータスはこれだけ?」と驚いたのですが、実際に使ってみるとシンプル イズ ザ ベスト。在庫の入庫から受注、入金待ち、出荷待ちといったステータスが分かりやすくまとまっているので、作業の見落しも発生せず、ECの経験が浅い人でも使いやすいと思います。

一元管理システムをネクストエンジンに変えた際に、運用フローなどで戸惑うことはありませんでしたか?
鵜島様:一元管理システムを変えると在庫管理や受注処理などのやり方がすべて変わってしまうので、リプレイスする前はネクストエンジンを使いこなせるか心配でした。でも、ネクストエンジンのサポート担当者さんが、とても親身にサポートしてくださったので、初めての操作でも問題ありませんでした。
ネクストエンジンの使い方が分からないとき、サポート窓口に電話をかけると、サポートの担当者さんはいつも、とても丁寧に、かつ迅速に対応してくださいます。例えば、電話で話しながら操作マニュアルを一緒に見て、その場で操作方法を教えてくださることもあります。担当者さんはネクストエンジンの仕様や技術的なことにも詳しく、何を聞いてもその場で回答してくださるのでとても助かります。
実は、以前使っていた一元管理システムの会社さんは、サポートの電話がつながりにくいことも多くて……。ネクストエンジンさんは時間内であればすぐに電話がつながるので、そういったところも最高です。
細谷様:受注処理などが上手くいかなくてサポート窓口に電話をかける場合、出荷の時間が迫っていることも多いので、その場で解決できると本当に助かります。これがもし、数時間後や翌日に折り返しの電話をいただくとなると、その日の出荷に間に合いませんから。
リプレイス時のデータ移行もスムーズに完了
一元管理システムをリプレイスする際に、商品データなどをネクストエンジンに移行する作業に難しさはありませんでしたか?
細谷様:データの移行は、想像していたよりもはるかにスムーズでした。
移行したデータは主に「商品データ」「在庫数」「受注情報」の3つです。
商品データと在庫数に関しては、それまで使用していた一元管理システムに登録済みのデータを一旦CSVに落とし、それをネクストエンジンのCSVに当ててアップロードしました。
以前の一元管理システムとネクストエンジンでは、登録できるデータ項目が異なるため、すべての商品データをそのまま移行できたわけではありません。でも、手作業でデータを打ち直すような面倒な作業が発生したわけでもなく、問題なくデータを移行することができました。
そして、一元管理システムをリプレイスするタイミングで、受注情報の取り込み先をネクストエンジンに切り替えました。正直、この瞬間だけは冷や冷やしましたね。万一、受注情報がネクストエンジンに入ってこなかったら大惨事ですから。でも、実際はまったく問題ありませんでした。

「EC事業が成功するときも、終わるときも、ネクストエンジンと一緒」
今回、せっかくインタビューの機会をいただきましたので、ネクストエンジンに対する率直な感想をぜひお聞かせください。
細谷様:まず、ネクストエンジンは機能が豊富ですよね。さまざまなアプリで機能を追加できるので、僕らが欲しい機能はほとんどそろいます。
佐々木様:ネクストエンジンはバージョンアップも頻繁に行われ、僕たちがやりたいと思ったことを先回りしてやってくださる印象です。例えば、ECモールの仕様変更に即座に対応してくださるなど、僕らがお願いしたいと思ったことが、お願いする前に実現していることも珍しくありません。
「かゆいところに手が届く」どころか、かゆいなと思ったときにはもうかいてくれていた、といった感じでしょうか。ユーザーに寄り添ってくださる姿勢は、本当にありがたいと思っています。
細谷様:ネクストエンジンの母体であるHameeさんは、自分たちでネットショップを運営しているので、EC事業者の気持ちをよく理解していらっしゃるんでしょうね。ネットショップを運営している会社が作った一元管理システムだからこそ、EC事業者が必要としている機能がそろっているのだと思います。
佐々木様:正直、これだけ多くのネットショップの運営を、この人数でこなせているのは、在庫や受注をネクストエンジンで一元管理しているからです。弊社のEC事業にとってネクストエンジンは命綱です。EC事業が成功するときも、終わるときも、ネクストエンジンと一緒だと思っていますから。
細谷様:運命共同体だよね。
そこまでおっしゃっていただけて、感動してしまいました。こんなにもお力添えできているんだなと。
佐々木様:力添えと言うよりも、ネクストエンジンは弊社にとって力そのものですよ。ネクストエンジンがなかったら、今のパーフェクト・ワールドはあり得ないですから。

「これからもネクストエンジンとともに、EC事業を伸ばしていきたい」
最後に、EC事業の展望をお聞かせください。
細谷様:弊社は、キャラクターグッズの販売を通じて、キャラクターを愛する文化を世界に広めていきたいと考えています。その最初のステップとして、まずは日本において、1人でも多くの方にパーフェクト・ワールドのことを知っていただきたい。そのために、できるだけ多くのECモールに出店したいと考えています。
繰り返しになりますが、ネクストエンジンが対応しているECモールには、できる限り出店していく方針です。これからも、ネクストエンジンの連携先をどんどん増やしてください。
そして、私たちがたくさんの商品を売ることで、ネクストエンジンの発展にも貢献できたら嬉しいです。これからも、ネクストエンジンとともに、EC事業を伸ばしていきたいです。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。弊社もパーフェクト・ワールド様の事業拡大に貢献できるよう、ネクストエンジンをさらに進化させていきます!

後日談:弊社にご訪問いただき交流会を行いました!
導入事例の取材時にいただいた熱い熱いお気持ちを、「社員にも直に伝えていただきたい!」と
我が儘なお願いをしたところ、、、ご快諾いただき実際に小田原本社へお越しにいただきました!
ネクストエンジンのご活用術はもちろん、「本当に事業の成長になくてはならない」とのお気持ちに、全社員が感激した時間となりました。





売上や成長率、注文件数やお客様の投票から選ばれたベストショップに贈られる「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021」。今回その中でショップ同士が学び合う「NATIONS」の受講店舗の中で成長に貢献したショップに贈られる「NATIONS賞」を受賞した株式会社パピー様。曾祖父様の代から受け継いだ歴史ある会社でECサイトを立ち上げることにした経緯、そしてその過程でネクストエンジンを導入することを決意した理由などについて、代表取締役の犬飼様にお聞きしました。
狙うことすらしていなかったSOY受賞に歓喜!
「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021」では「NATIONS賞」を受賞されました!おめでとうございます。
ありがとうございます。むちゃくちゃ嬉しかったですね!もともと『楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー』は弊社くらいの規模の店舗には遠い存在だと思っていたので意識すらしていなくて。受賞の連絡をもらった時には飛び上がるほど嬉しくて大声が出ました(笑)

父の「給与すら払えないから来るな」の言葉に逆に燃え、家業を継ぐことを決意
株式会社パピー様は大正11年に創業されたそうですね。
そうなんです。もともとはカタカタ(赤ちゃんが押して歩行練習をする手押し車)を製造販売していました。創業者は私のひいおじいさんなのですが、代々世襲し2021年からは私が4代目の代表取締役になりました。現在は社員とパート合わせて10人ほどで会社を運営しています。

代々会社を受け継ぐ家系だったにもかかわらず、犬飼様は卒業後、別の仕事に就かれたんですね
はい。新卒ではアパレルの会社に入社して4年ほど主に接客業をしていました。その後、ITの専門学校を出ていて資格も持っていたこともありIT系の会社に入社、フリーランスなども経験しトータルで10年ほどは外で仕事をしていました。父も「会社を継がないで好きなことをやっていいよ」と言っていたのですが、長男ですし、どこかでずっと家業のことが気になっていました。自分が継がなければ会社はなくなってしまうか、人手に渡ることになります。
そこで、「やっぱり跡を継ごうと思う」という話をした時に、父からは「今は会社の状況が良くないから給与すら払えない。来るべきではない」と止められたんです。それが逆に燃えたというか、責任感のようなものが芽生えて、「給与なんかいらない」と入社しました。2015年5月のことでした。
入社したタイミングは結婚してお子様もできたタイミングだったそうですが、不安はありませんでしたか?
不安はありませんでしたね。それよりも「自分がやってやる」という気持ちでした。以前IT企業に勤めていた時の経営者の話で印象に残っている言葉があるのですが、「会社の業績が良いときに入るのではなく、やるなら最初から入れ」と。家業が落ち着いてから継ぐのではなく、あまり状況が良くない時から一緒に歩むほうがマインド的にも親も認めてくれるのではないか、と思ったんです。実際、資金繰りなどに苦労して険悪な雰囲気になることもありましたけど、今振りかえってもあのタイミングで家業に入ったことは良かったと思っています。

入社半年後にはECへの参入を進めた
入社半年後の2015年末からECへの参入も始められたのですね。
最初は出店料が無料ということもあり、Yahoo!ショッピングに出店しました。どんどん売っていきたいと思っていたので、それから半年以内には楽天とAmazonに出店しました。名の知れているところにはとりあえずどんどん出していこうと。
それまではメーカーとしてずっと卸売販売のみに特化し自社商品を中心に卸売販売をされていたそうですが、犬飼様の代からは仕入れ商品の取り扱いも始めたそうですね。
はい。私が入社してからは、1:9くらいの割合で仕入れ商品の数を圧倒的に増やしていきました。メーカーとしてのプライドもあったのですが、売上が伸び悩んだときに「NATIONS」に出会って、そのリーダー店舗の方がいろんな商材を扱っている人だったんです。「売上を増やしたいなら商品を増やしたほうがいいのではないか」とのアドバイスをもらえたのがスッと入ってきて。その後3年ほどかけて仕入れ商品を増やしていき、それが奏功して売上も伸びていきました。

それまでECの業務は全て自分一人で行っていたのですが、徐々に注文数が増えてきたことで間に合わなくなり、親にも出荷作業をお願いするようになりました。ただ、親世代にとってはECの手順や仕組みを理解するのがなかなか難しかったようですし、覚えるのも大変そうで。
そこで一元管理ツールの導入を検討されたのでしょうか。
そうなんです。ECを始めてすぐだったこともあり、また会社の経営もキャッシュを回していくのに精一杯な状況でした。それでも、親にも出荷作業を任せるためにはコストをかけてでも必要なツールだと判断し、両親も同意してくれたので導入を決意しました。
数ある一元管理ソフトの中でもネクストエンジンを導入しようと思った決め手は何だったのでしょうか。
さまざまなサービスを比較してみたのですが、よくわからなかったので、まずはやってみるしかないな、だめなら次を試してみよう……そんな気持ちでした。ネクストエンジンに決めたのはパンフレットや会社説明資料がシンプルでスマートだったからです。こんなにシンプルなパンフレットの会社ならシステムもスマートだろう、と。もともと親が使うことを想定していたので、複雑な機能ではなくシンプルな方がわかりやすいと思ったのは大きいですね。
そうして、2017年8月にネクストエンジンを導入したのですが、新しいことに対し、「また覚えないといけないの?」が口癖だった両親も、数か月でシステムに慣れ使いこなすことができたので、比較的スムーズに導入が完了したことを覚えています。
コロナ禍で月商が60倍に……一元管理ツールを導入していてよかった
そしてコロナ禍でおうち時間の需要が増えたことで月商はネットショップ開設初期から比べて60倍にまでなったとか。店舗の運用に何か影響はありましたか?
力を入れていた商品が検索の上位に出てくるようになったタイミングがあって、それがちょうどコロナ禍と重なって売上が大きく飛躍しました。しかし、NATIONSのつながりで入社してくれた仲間の力もあり、あらかじめネクストエンジンを軸にEC業務の一連の運用を構築しておいたことで、慌てずに乗り切ることができています。
ネクストエンジンのようなシステムは最初の設定に手間がかかります。弊社のように、まだ売り上げもそこまで大きくなく、商品数も多くない、しかもイレギュラーな対応も入らないタイミングで導入しておくことが重要なんだなと実感しましたね。1日たとえ1件あたり数十秒でも出荷作業が変わると積みあがるととんでもない負担になります。当時、ネクストエンジンを導入していなかったと想像すると恐ろしいですね。

売上が爆発する前の最初の頃に導入したほうがいいよ、と知り合いのECをやっている人にはどんどん勧めています。
今後目指していくことについてお聞かせください。
今後は子供向けの総合ショップとして、現在は室内玩具が中心ですが、ベビー関連商材なども増やし、「こどもの百貨店」を目指していきたいです。製造だけでなく、仕入れと販売の楽しさを知ることができたので、もっともっとECの可能性を広げていけたらと思います!
※本記事の内容は2022年4月時点のものです
野球を中心としたスポーツ用品を、ECのみで5店舗運営する株式会社B.B.T.様。その店長として、店舗運営と販促等を行っている店長の山田尚玄様にお話を伺いました。
出荷作業の外注と受注処理の自動化で販促に注力
楽天SOY ジャンル賞の連続受賞、おめでとうございます!受賞のポイントは何だったと思いますか?
出荷作業を外注し、受注処理の自動化することで、時間に余裕ができたのが大きかったです。それにより、販促に全力投球することができ、結果的に売上を上げられたことが、評価に繋がったのだと思います。出荷は楽天物流に、ネクストエンジンで受注処理を自動化したことで、以前では捌ききれなかった量の受注に対応できるようになりました。

空いた時間でメルマガ、LINE、YouTube「ベーチャン」運営
販促の取り組みについて、詳しく伺えますか?
まずはモールごとのセールに合わせたクーポン配信やキャンペーンの実施です。例えば、楽天市場。セールに敏感なお客様が多いモールのため、大きなセールに併せてクーポンを配信したり、送料無料キャンペーンを実施すると、セールの波に乗り、さらに売上を上げることができるんです。
あとは毎日のメルマガや、公式LINEでの情報発信、ここ数年はYouTubeにも力を入れています。3年前「これからは動画が重要になる!」と思い、YouTube専属のスタッフを雇って「野球専門ch ベーチャン!」というチャンネルを開設しました。今では登録者数は3万人近くまで伸びて、これが新規顧客の獲得に役立っていますね。

社員総出で深夜まで及ぶ梱包作業・・・販促に手が回らず
ネクストエンジン導入前の課題について、教えてください。
当時は自社ですべて出荷作業を行っていたので、大きなセールがあると本当に大変でした。1日1,000件越えの受注があり、代表含め社員総出で深夜1時2時までの梱包作業。セール時になると決まってそんな状況に陥るので、スタッフは疲弊し、職場の雰囲気も重くなっていきました。
また、セール中にメールをどんどん打って販促すべきなのに、それをやる時間が一切ない。たとえ販促ができたとしても、それで受注が増えれば出荷作業が増え、みんながもっと大変になる…と販促にアクセルを踏み切れないことを、何よりもどかしく感じていました。
そんな時に、代表が社員全員を集め、「出荷を外注しようと思う。どう思う?」と。反対する者はおらず、満場一致で外注に向けて動きだしました。出荷を外注するには、一元管理ツールも入れる必要があり、そこでネクストエンジンの導入を検討しました。

抜本的に業務フローを変えたい 自動化実現へ
ネクストエンジンを選んだ決め手は何でしたか?
新しいシステムを入れても、今までと同じ運用をしていたら、意味がない。ネクストエンジンの他に、自分たちの業務フローに合わせられる、カスタマイズ性の高いシステムもたくさんありました。しかし、私たちは抜本的に業務フローを変える必要があると感じていたんです。ネクストエンジンの「確認しないことをよしとする=自動化」システムは、まさに私たちが求めていたものでした。機能がシンプルなネクストエンジンに、自分たちの業務フローを寄せることで、大きな改善ができる!と導入を決断しました。

期待通りの効果を実感。販促へ全力投球!
ネクストエンジン導入後はどのような変化がありましたか?
2013年の9月に導入したのですが、導入時はシステムに慣れるのに精いっぱいで、正直言って導入前よりも忙しいときもありました。効果を感じはじめたのは、2か月後くらいでしょうか。楽天イーグルスが優勝して、その優勝セールがあったのですが、そのとき円滑に業務を回すことができて、「ああ、楽になったな」と実感しましたね。
導入によってスタッフの時間にゆとりが生まれ、出荷量の多いセール時でも、スタッフ全員8時半にきて定時の18時に退社できています!前は朝5時にきて深夜もざらでした。大きな違いですよね!
また自動化で時間ができたことで、通常の販促活動に加え、土日出荷の対応や、刺繍サービス、交換無料サービスなど、付加価値を加えるようなサービスにも取り組めるようになりました。その甲斐あって、売上は導入前と比較して330%と大きく伸ばすことができました。
また、システムでしっかり在庫管理できるようになって、クレームが無くなったことは大きいですね。以前は出荷しようとしたら「在庫が見つからない!」ということがあり、お客さんに怒られるし、レビューも下がるしで、二重三重のダメージがありました。クレームの数が減ったことで、単純な業務時間の短縮だけでなく、スタッフの精神衛生も向上したことは結果的に離職率を下げることにも繋がりました。

今までやりたかったことがようやくできる
今後の展望があれば、お聞かせください。
「今までやりたかったけれど、余力がなくてできていなかったこと」をやっていきたいと思っています。
具体的には、オーダー商品や複雑な加工品を提供する体制づくりです。スポーツ用品はオーダーメイドの需要が高いのが特徴です。さらにリーチできる客層を増やしていくためにも、「刺繍サービス」は力を入れていきたい取り組みですね。
そして、今はほぼ野球用品ですが、それ以外のスポーツにも進出していきたいと思っています。野球を含め、チームスポーツ人口は減ってきているのは確かです。それをただ見ているのでは面白くありません。スポーツの可能性を信じて、これまで野球で培ってきたノウハウを転用して、テニスなど新しい領域にもチャレンジしていきたいです。

取材を終えて
梱包地獄を乗り越えて、+αの活動にようやく取り組みはじめることができると嬉しそうに語ってくれた山田様。ベースボールタウンの今後の展開がとても楽しみですね。
※本記事の内容は2021年2月22日時点のものです。
知育玩具「Morphun」を販売しているGlobal Leavolution Partners合同会社様は、卸売りと自社サイトでの販売に加え、Amazon・Yahoo!ショッピングの2つのモールでの販売を展開しています。2019年11月よりネクストエンジンをご利用頂き、オープンロジとの連携により、たった一人でECサイトの運営が実現できています。今回はどのようにネクストエンジンを活用されているのかを、代表の水谷穣様にお話をお聞きしました。
ネクストエンジンを導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
ご縁があって海外から知育玩具「Morphun」を輸入販売することになったのですが、実は私には別に本業があります。そのため、「Morphun」の販売にあまり時間をかけることはできないと思っていました。
本業で倉庫の立ち上げやサプライチェーンにも携わったこともあり、トラブルが起こるとどれほど面倒になるかということも経験から理解していたんです。
倉庫業務って、軽く考えている方も多いですけど、自分でやろうとすると結構難しいし、リスクがあるんですよ。そのため過剰在庫、誤出荷、在庫ロスによる販売機会の喪失など、トラブルに繋がる要素をどれだけ予防できるかどうかを非常に重視しており、自社サイトでの販売開始にあたり倉庫業務は外部委託をすることが前提でした。

最初はERPソフトのEC機能を使用して自社サイトを立ち上げたのですが、その後Amazonでの販売も始めることになって。当時はERPソフトから吐き出したCSVを オープンロジに取り込んで出荷指示をしていました。クリスマス、年末の繁忙期を控えていたこともあり、同じ作業をAmazonでもやる必要があるのは結構面倒くさいなと感じたんですね。
そこで、マルチチャネルで出荷の指示や在庫管理ができるものはないかなと思っていたときに見つけたのがネクストエンジンでした。価格もちょうどよかったので、自社サイト運営をERPソフトからShopifyに切り替えることを決めたタイミングで導入を決意しました。

自社サイトをShopifyに切り替えたタイミングで、ネクストエンジンとShopifyの連携機能が無料化されたのもあって(2020年1月、ネクストエンジンではShopify連携アプリを完全無料化しました)導入の追い風になりました。
ネクストエンジンを導入してみていかがでしたか?
受注から出荷まで全部自動化しています。残っている業務は手入力で行わないといけない経理処理と、入荷した商品が外装箱の状態で保管してあるのをバラすなど、在庫に関するオープンロジを通した倉庫への細かな指示業務は発生します。ですが、全て合わせて「月に1時間くらい」ですね。
ネクストエンジンは設定をきちんとして、問題をつぶしておけば勝手にやってくれるのでとても楽です。日常オペレーションに関してはほとんど何もしなくていいので、私のように本業があってEC運営にかかりっきりになることが難しい場合にも良いですよね。

費用対効果はいかがですか?
受注件数は400件未満なので月額10,000円、年間120,000円かかっていますが※、リスク回避策として考えると高くないと思っています。自分たちだけで無理やりやろうとすると誤出荷の恐れもありますし、在庫管理だってエクセルでやっているとどうしても数が合わないことがあります。その結果、売り逃しや、受注したけど在庫切れだったといったトラブルが起きてしまうことがあります。そうしたトラブルへの対応は、たとえ時給1,000円で考えたってかなり時間を取られますし、相当な費用になってしまいます。そうした「隠れた費用」を抑えるためにも非常に有効だと思いますよ。
※2023年5月以前の料金になります
今後はMorphunをどのようにしていきたいですか?
今後はもっと売上を上げるべく、認知拡大をしていきたいと考えています。これまでMorphunは幼稚園で購入していただくことが主だったのですが、最近は個人で買ってくれるお客様が増えていますので、もっと様々な購買層を開拓してブランドとしての厚みを出していきたいですね。そのためには広告も効果的に活用していく必要があると思っているのですが、出荷オペレーションと違って、広告やマーケティングには「こうすればうまくいく」という正解がありませんから、日々試行錯誤しています。

ネクストエンジン導入後、「EC運営をほぼ自動」にすることでできた時間は何をされていますか?
実は「Morphun」の事業にほとんど手間がかからないので、さらに違う事業を最近始めました。Instagramで野菜を販売する事業なのですが、こちらはECサイトと違って手探りで手間がかかる事業です。そういうことにもチャレンジできるのは、「Morphun」の事業が月1時間程度の稼働で問題なくまわるほど効率的だからかもしれませんね。

水谷様の取り扱っている「Morphun」はイギリスの会社が製作している知育玩具。「自分で学ぶ力」を養うことができる「STEM教育」の考え方を養うことができ、幼稚園で遊んでいる様子を見た親御さんが「家でも遊ばせたい」と購入を求めることからECサイトへの需要も高まっています。需要増の中でもたった一人で月に1時間だけでECでの販売ができるのは徹底した効率化のおかげ。さらに新たな事業に進出できる余裕を生み出す仕組みづくりは、参考になるのではないでしょうか。
※本記事の内容は2020年9月15日時点のものです
2019年、「楽天ショップオブザイヤーCSR賞」を受賞したのはオーガニックコットン製品専門店の「メイド・イン・アース」。販売している製品はオーガニックコットン100%であるのはもちろん、縫製の糸などの素材もすべてオーガニックコットンを使用。さらに製品化の過程で化学処理を行わないという徹底したモノづくりにこだわっています。現在はオフィスのある自由が丘の直営店・自社公式サイトでの通販・電話通販・楽天・Amazon・小売店への卸など幅広い場所での販売を行っており、ネクストエンジンは2019年4月から導入。今回はCSR賞を受賞された喜びと今後の課題について、代表取締役の前田様にお話をお聞きしました。
楽天ショップオブザイヤーCSR賞受賞!
まずは楽天ショップオブザイヤーCSR賞、おめでとうございます!
ありがとうございます。ずっといつか、いただきたい賞だと思っていたので、担当の方から受賞を聞いたときには本当に嬉しかったです。
私たちメイド・イン・アースは、肌がデリケートであったり、ナチュラルな暮らしをしたい方で、オーガニックコットン製品を求めているお客様の心地よいライフスタイルのためになるものづくりを目指し、そして社会を良くしたいという考えのもと活動してきたので、CSRやSDGsを強く打ち出してお店を運営してはいなかったのですが、今回の受賞はそうしたことが皆さまから認められ想いが届いた結果のかなと思うと大変嬉しいですね。

メイド・イン・アースブランドはこれまでどのように拡大してきたのでしょうか。
元々、弊社は広告企画制作の会社だったのですが、オーガニックコットンに出会ったことをきっかけに1995年、ブランド立ち上げをしました。最初は卸専門で自然食品店などに商品を卸していたのですが、取引先の方やお客様が実際の商品を手に取り触れることができる場所が欲しいと考え、2006年に自由が丘にショールームを兼ねた直営店をオープンしました。
楽天での販売は1999年に開始しました。まだそこまでネット通販が主流ではない時代でしたので、当初は販売に苦戦しましたね。
ネクストエンジンとの関わりについて
ネクストエンジンはどのような経緯で導入されましたか?
最初は、自分達用にカスタマイズされた独自システムを使用していましたが、小売店への卸、直営店、自社公式サイトでの通販、電話通販、楽天、Amazonと販路が拡大するにつれ、どうしても自社だけでは管理・運営が難しくなり、バックヤード業務の外注化を目指すようになりました。
まずは物流を外部業者に委託したのですが、その際に担当してくれた物流コンサルタントから「受注業務も外注化することができます。ネクストエンジンの導入は必須です」と聞き、ネクストエンジンの導入を決めました。
「一元管理システム」の存在を知ったのもその時でしょうか?
実は一元管理システム自体の存在は知っていて、色々比較検討したこともあったのですが、卸、店舗販売、電話注文、ECの4つを全て管理することのハードルが高く、導入の決断はできていませんでした。
今回ネクストエンジンを導入したことで、在庫を一元管理したり、受注から発送まで一気通貫で自動化できるメリットについて気付き、「もっと早く導入しておけばよかったな」と思いました。一方で、まだまだ課題はあります。

それはどのような課題でしょうか?
ネクストエンジンを導入したものの、現在はまだ販路全ての在庫連携ができておらず、自社システムを併用している状況が続いています。そのため、今この時点では「ネクストエンジンによって全ての工程が効率化されている状態」とは言えない状態ではありますが、バックヤード業務の最大限の効率化を目指して現在対応を進めているところです。
あくまで予定ではありますが、具体的には卸と電話注文はBcart、直営店はスマレジを利用して、ネクストエンジンと連携しようと思っています。これができれば、現在の複雑なシステムが不要になりますので、今はまずそこを目指しています。

今後、ネクストエンジンのメリットである全自動化が実現したら捻出できた時間で何がしたいですか?
現在社員数は14人。ECは実質2.5人で月1,000件以上もの受注をこなしています。現在は発生した作業で手一杯ですが、近い将来全ての受注管理業務をネクストエンジンにより自動化し、捻出できた時間を、お客様とのコミュニーケーションを高めるファンづくりの時間に充てたいと考えています。これまでも「販売のみのECサイト」ではなく、お客様が購買行動に納得のいくような、「メイド・イン・アースだから買いたい」と思ってもらえるためのページ作りを心がけてきました。とはいえ、ECではどうしてもブランドを認知してもらうこと、そしてファンになってもらうことが直営店に比べて難しい側面もあります。商品がお手元に届いたときに感動してもらいたいという理想があるので、その実現に向けたサービスを考えてゆきたいと思っています。

さらに、今後は会社として国内で和綿を育てる活動にも力を入れたいと思っています。現在、日本で使用されている綿製品の原材料は外国産のみです。しかし、実は日本の気候は綿づくりに適していることもありますので、今後日本製の和綿の生産も増やしていけるのではないかと思っています。2019年は世田谷区の農家さんと提携し34キロを収穫、すでに紡績を終え、糸にまでは仕上がっています。いずれはこうした和綿を使用した商品を「メイド・イン・アース」のラインアップにも入れてゆきたいと思っています。オーガニックコットンが生活の中に自然にある、そんな心地よいライフスタイルを今後も多くの方々に広めてゆけるよう目指してまいります。

取材を終えて
現在はネクストエンジンと独自システムの在庫調整が必要なため、完全自動化にはまだ至っていないとのことでしたが、近々システムの整備を通じて自動化を実現させ、ブランドファンを増やすための時間を捻出したいとのこと。オーガニックコットンについてのお話をされる姿からは、前田様のこの事業にかける熱意がひしひしと伝わってきました。SDGsへの注目も高まる中、日本の和綿を使用した商品の展開に期待大です。
※本記事の内容は2020年11月末時点のものです。