運用は変えずに、ムダを減らして自動化に繋がる設定とは~後編~

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いつもモアネをご覧いただきありがとうございます。売上UPと自動化をテーマに記事を書かせていただきます、誠と申します。

前編からのおさらいです。「自動化」と言われても何からやったら良いのか分からないという方は、まず「確認待ち」の設定から見直してみましょう!とお伝えしました。そのためには3つのポイントがありましたね。

 Check Point! 

  1. 配達希望日や時間指定を受注伝票に反映させる
    → 備考欄からは消す
  2. 楽天側の注文フォームの初期値含め、受注伝票の備考欄に固定文言を残さない
  3. ラクーポン情報を作業用欄に移す
    → 備考欄からは消す

このポイントをネクストエンジンに自動設定するアプリが『設定インポートアプリ』です。ただ、このアプリを使って自動化を進めるためにはモール側の設定の見直しが必要でした。

今回の後編では、この逆バージョン。モール側の設定にネクストエンジン側を合わせる方法を、楽天市場を例にご紹介します!

備考欄変換設定を使います

今回使う重要な機能が、備考欄変換設定です。ネクストエンジンの画面設定 > 受注 >備考欄変換をご覧ください。

備考欄変換設定は、受注伝票を「確認待ち」以降に動かすと作動する機能です。備考欄からムダな文言を削除するように、あらかじめ設定することで「確認待ち」に止まらなくなり、自動化率向上に繋がります。

▼参考マニュアル:備考欄変換設定
http://manual.ec-doc.net/operation/operation-tips/jyucyu-tips/a002/

■受注伝票の備考欄に取り込まれる内容(楽天市場Ver)

例えば、備考欄変換設定を何も設定せずに、楽天市場からの注文を取り込むと、受注伝票の「備考」にはこのように取り込まれます。
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では、この備考欄の文言を分解してみましょう。

[配送日時指定:] 2018-02-03(土)
午前中
[領収書の発行について:]
■宛名■但書■領収書を商品に【同梱する / 同梱しない】
[ご要望欄:]
領収書をお願い致します。
[ラクーポン]300

一番上の枠内の文言が、配達希望日や時間指定などの情報です。これらの情報は受注伝票にしっかり反映されていれば、備考欄には不要ですので削除したほうが良いです。

真ん中の枠内の文言が、楽天RMS側の注文フォームで設定した文言です。店舗様によって異なる文言が入り、購入者からのメッセージが入る場合もあります。店舗様のほうで設定した文言は、確認する必要がないので削除しましょう。

最後の枠内の文言は、ラクーポンの情報です。[ラクーポン]300や[ラクーポン]100など、[ラクーポン]の後ろには様々な金額が入ります。ラクーポンの金額は、受注伝票の金額部分にしっかり反映されるので、備考欄からは削除しましょう。

ちなみに、受注伝票の備考欄に取り込まれる際に、改行で区切られてる所を半角スペースに置き換えます。そのため、備考欄上は改行がない状態で表示されますが、備考欄変換設定は、置き換え前に作動するので、変換設定上は改行区切りとして取り扱ってください。

それでは、これらを順番に消し込んでいきましょう。前編でお伝えしたポイントの通りになるよう、備考欄変換の設定方法をご紹介していきます!

 Check Point! 

  1. 配達希望日や時間指定を受注伝票に反映させる
    → 備考欄からは消す
  2. 楽天側の注文フォームの初期値含め、受注伝票の備考欄に固定文言を残さない
  3. ラクーポン情報を作業用欄に移す
    → 備考欄からは消す

その1:配達希望日や時間指定

配達希望日と時間指定を上手い具合に受注伝票に反映させて、備考欄から削除するためには、本システムの備考欄変換設定を下図の通りに設定する必要があります。
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では、詳しく解説していきます。まずは午前中、14時-16時などの時間指定からご説明します。
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手順としては、(1)にてRMS側で設定されている時間指定の文言を、ネクストエンジン上の該当配送業者の時間指定と紐付けます。

RMS側は、店舗設定 > 基本情報設定 > 配送日時設定の画面を確認しましょう。
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次に、(2)にて、(1)で変換した文字を備考欄に残さないように削除(空欄へ文字変換)します。(2)の設定をしないと、時間指定が備考欄に残ったままになってしまいます。

次に 配達希望日である2018-02-03(土)の部分についてです。右側の変換後にて「配達希望日への反映(楽天ver)」を選択することで、備考欄から配達希望日を受注伝票に反映して、かつ削除までしてくれます。
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最後は[配送日時指定:] の文字です。ここは少し注意が必要で、受注をAPIで取り込んでいるのか、CSVで取り込んでいるのかによって取り込み形式が異なります。

受注APIを利用している場合、[配送日時指定:] と、全角コロンで取り込まれます。受注CSVを利用している場合、[配送日時指定:] と、半角コロンで取り込まれます。
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どちらでも取り込まれるよう、全角コロンと半角コロンの両パターンを削除(空欄の文字列に変換)する設定にしておきましょう。

その2:注文フォームの固定文言

まずは、注文フォームを楽天側でどのように登録しているのかを確認しましょう。RMSの店舗設定 > 基本情報設定 > 注文フォームカスタマイズ画面をご覧ください。
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注文フォームを複数設定されていると、このように複数表示されます。ここで設定されている注文フォームは全て備考欄に取り込まれます。

[編集]をクリックすると、編集画面に移動します。この画面の「初期値」項目の中身も備考欄に取り込まれる対象となります。
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ご購入者様が何かメッセージを入力した分は備考欄にしっかり残し、何のメッセージもなければ備考欄には何も残らないようにする、そんな設定をしましょう。

ネクストエンジンの備考欄変換設定を開いてください。RMS側の注文フォーム編集画面内の「初期値」に入力している文言を1行づつ削除する(空欄の文字列に変換)設定にします。
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注文フォームのタイトルが[注文フォームの項目名:]という形式で取り込まれますので、先ほどと同様に、半角コロンと全角コロンの両パターンを削除(空欄の文字列に変換)する設定を行います。何かしら編集されていれば、その行は削除されずに残りますのでご安心ください。

注文フォームを複数設定されている場合はそれぞれ同じようにご設定ください。

その3:ラクーポン

後からクーポンの利用状況を確認できるように、作業用欄へ移しつつ備考欄からは削除する設定をします。

まず、1行目で[ラクーポンという文字をクーポン開始[ラクーポンに置き換えます。これは、次のステップで「作業用欄への反映(追記)」を行うために必要です。
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クーポン開始という文字は、作業用欄に移し替えるための目印にするため、通常使われないような文言として入れ込んでいます。

2行目でクーポン開始をキーにして作業用欄へラクーポン情報を移し、3行目でラクーポン情報を備考欄から削除(空欄の文字列に変換)しています。そして、4行目で追加したクーポン開始という文言自体も削除しています。

なお、ラッピング・のし・リボンについては、一律削除して良い情報ではないと考え、これらのご案内の通り設定していただいたとしても、受注伝票の備考欄に残るようになっています。

まとめ

ご設定後は必ずテスト注文を行い、意図した通りに変換できるか必ずご確認ください。思った通りに削除されない、または削除してほしくない内容も削除されてしまう場合は、どの設定がなぜうまく作動しないのかを見極めて調整いただければと思います。

この考え方は楽天市場以外でも応用できますので、ムダに確認待ちに止めないような設定をぜひ全店舗分行ってください!

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♪誠からの一言『次回は3/22(木)の更新予定となります。』

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■プロフィール
名前:誠
経歴:6年間ネクストエンジンを利用したECサイトを運営。
現在:ネクストエンジン事業に異動し、学生時代に専攻していたプログラム知識も活かしネクストエンジンの機能開発やユーザー様の自動化を推進する取組を行っています。

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